血の轍の第7集が12月26日に発売する。
6巻では、静一が完全に静子の支配下に置かれてしまった。
自ら吹石との関係を断ち切り、母を第一に考えると心の底から誓った静一。
7巻では彼が実際に静子と交わした約束を守るべく行動していく。
あの夜、静一に逃げられてしまったとはいえ、まだ静一への想いを胸に宿している吹石に対して静一がとった酷い態度。
そして、伯母の家で、静子のことを思い出した様子のしげるに対してとった行動。
これらは全て静子との約束が起因となっている。
これまで大人しく、穏やかだった静一が徐々に変わっていく様子が丹念に描かれている。
そして7巻では静子の態度も1巻の頃と比較して、あまりにも違うことに驚くだろう。
6巻で静一や吹石に対して怒りを爆発させた反動からか、7巻ではどこか投げやりで、気怠げな様子が目立つ。
7巻の終盤で静子と静一が揃って伯母の家を訪問する。
そこでは静子がいかにも良い人に見えるような態度に切り替えているのがまた「病んでるな~」と感じてしまう。
しげるはまだ自分を突き落としたのが静子だと告発していない。
しかし7巻では事態が急変する。
伯母の献身的な介護の賜物なのか、それとも静一と一緒にいることで記憶を刺激されたのか……。
目次
血の轍 第7集
第51話 親族
意識を取り戻したしげる。自分をこんな目に遭わせた張本人である静子を前にして何を言うのか?
第52話 うどん
病院からの帰路、うどん屋で昼食をとる長部一家。
静子の呟きに一郎は困惑する。
第53話 やくそく
静一は静子に”やくそく”を守るよう念押しされ学校に向かう。
第54話 やくそくⅡ
静一とコミュニケーションを図ろうとする吹石。
しかし静一は……。
第55話 ママの鼓動
”やくそく”を守ったのに……。
そっけない静子の態度。
第56話 その後
静一と静子、伯母の家へ。
第57話 訪問
しげるの相手を任された静一。
第58話 静子さん
しげるが静子に突き落とされた記憶を取り戻した?
それに対して静一がとった行動は……。
第59話 核心
伯母、必死に何かを訴えかけようとしているしげるの様子から静子の犯行を疑う。
それに対して烈火の如く反駁するのは静一だった……。
もし9話収録ならここまで。
もし加筆等あれば更新予定。
7巻の加筆修正点まとめ
※後日追記予定。
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