血の轍(押見修造の漫画)の最新第30話独白の感想(ネタバレ含む)と考察。静子から追及を受ける静一。その夜、寝付けずにいた静一の元に……。

第30話 独白

第29話のおさらい

授業が終わり、教室はざわついていた。

 

次の理科室への移動を始めているクラスメイト達の中、静一は笑顔を浮かべて自分の席に座り、首に指をあてていた。

 

誰かが机の上にメモを置いたのに気付く。
顔を上げるとそれは吹石だった。

 

吹石は静一を横目で見つつ、しかし何も言わずに去っていく。

 

静一は声をかけることせず、吹石が机の上に置いていったメモを読む。

 

今日一緒に帰ろうね

放課後裏門のよこで

待ってるね

 

放課後、静一は小走りに裏門へと向かい、吹石と落ち合う。

 

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とんぼの飛び交う中、二人は並んで道を歩いていく。

 

静一は意を決して吹石に昨日のベンチに行かないかと提案する。

 

私もそう思ってた、と微笑む吹石。

 

吹石はその流れで静一にまた喋れるようになったのかと問いかける。

 

心配だったという吹石に、静一は吹石の顔を見ていたら発作が治ったと答え、笑いながら礼を言う。

 

笑顔を返す吹石。

 

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広場にやってきた二人は、ベンチに並んで座っていた。

 

他愛も無い会話をする二人。見る見る内に日が落ちていく。

 

辺りが真っ暗になっても二人はベンチに並んで座ったまま会話していた。

 

吹石からそろそろ帰る? と呼びかけられた静一は、どこか浮かない表情で肯定する。

 

吹石は最後に静一に、『以心伝心』という言葉を知っているかと訊ねる。

 

静一とそういう風になりたい、と言う吹石は、静一の全部、どんなこともわかってあげたいし、私のことも、わかってほしい、と自分の願いを静かに話し始める。

 

「ね。」

 

静一は吹石に返事を促される。
ただ黙って吹石の言葉を聞いていた静一は、吹石から目を逸らすことが出来ずにいた。
凍り付いた表情で、静一はようやく返事を返す。
「…うん。」

 

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自宅に辿り着き、玄関のドアを開けるとそこには、笑みを貼り付けた静子が静一を待ち受けていた。

 

静一は静子を前に、急速に発作に襲われていた。
自らの喉を両手で押さえ、呼吸も難しそうな様子で声もなく苦しむ。

 

静子は静一に近づき、手で扇いで匂いを嗅ぎつける。
苦しそうに自身の喉を押さえている静一の手に、指先で触れながら、静子はその”匂い”をどこでつけてきているのかと問いかける。

 

次の瞬間、静一は恐怖の表情を浮かべて静子の手を振り払っていた。

 

静子は静一からの思わぬ反応を受け、ただただ驚きの表情で静一をじっと見つめる。

第29話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第30話 独白

静一に手を振り払われてびっくりした表情の静子。

 

静一をじっと見つめながら、ゆっくりと振り払われた手を胸の前でもう片方の手と組む。

 

そして静子の表情は見る見るうちに悲し気に歪んでいく。

 

静子から視線を外すように床を見つめる静一。

 

少しの間の後、静子が口を開く。
「ママは…ママはね…心配なの。中学生がこんな遅くまで…何かあったらどうするん?」
静子は静一を真っ直ぐ見据えて問いかける。
「…どこ、行ってたん?」

 

静一は伏せていた目を窄め、訳を話そうと試みる。
「……く……かっ…ぐ…」
しかし、中々言葉が出て来ない。
「………………ぐ…」
苦しそうな表情で歯を食いしばる静一。

 

 

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静子はその様子を前にして何の感情も浮かべることもなく、じっと静一の言葉を待っている。

 

「いえっ」
くいしばった歯を剥き出しにしてようやく静一は言葉を絞り出す。
「に…帰りたくなかったからがっ……学校っに……」
握り拳を振るわせながら必死に理由を話すが吃音症状が静一を襲う。
「学校に……いっいっいっいっいっいっいっ」

 

「学校にいたん?」
静子は静一の吃音など全く意に介さない様子で訊ねる。
「ずっと?」

 

「……」
静一は目を伏せたまま黙っている。

 

「ひとりで?」

 

 

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静子の何気ない問いかけに、静一は伏せていた目を一瞬見開く。
しかし静一は次の瞬間には静子の問いかけに対して、こくん、と無言で頷いていた。

 

静一のその様子を、静子は物言いたげに見つめる。

 

「ほんとにひとり…」
静一がぽつりと呟く。

 

その一言を受けて、静子は一瞬口元を歪めると穏やかな表情に戻る。
「…明日から、もっと早く帰って来なさい。」

 

静一は相変わらず視線を伏せたまま、とうとう最後まで静子の顔を見ることなく、こく、と一度頷く。

 

「…ごはん食べちゃいな。」
どこか寂し気な笑顔で静子は静一に食事を促す。

 

 

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深夜の出来事

夜も更け、時間は深夜2時を回っている。

 

静一はベッドの中で横になりながら、ずっと眠れずにいた。

 

(長部。)

 

別れ際の吹石の言葉を思い出す静一。

 

(長部の…どんなことも、どんな…つらいことでも…)

脳裏に浮かぶ吹石は笑顔を浮かべている。

 

静一は目を開けたまま、ただ時間が刻刻と過ぎるのに身を任せていた。

 

その時、静一の部屋のドアが開く。
背中越しにドアを開けたのが静子だと直感したのか、目を見開く静一。

 

 

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静子は静かに暗い部屋の中に入っていく。
そして、ベッドで横になっている静一のそばまで歩き、静一を見つめる。

 

「…すー…」
静一は目を閉じ、寝息を立ててみせる。
「ふー… すー…」

 

静子はしばらく無言で静一の横顔をじっと見つめると、静一の頭にそっと手を置く。

 

静一は何も反応を示さない。
寝ているフリを続ける。

 

 

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少しの間、静子はじっとそのままの状態を続けていた。
「ぐずっ」
突然泣き始める静子。
「ふ…う…う」

 

静子はさめざめと泣いていた。
そんな静子の気配を感じつつも、静一はじっと目を閉じている。

 

「んぐ ぐずっ」
静子が静かに話し始める。
「ごめんね…ごめんね…静ちゃん。こんなママで…ごめんね…」

 

それだけ言うと、静子は静一の頭からゆっくりと手を離して静かに部屋を出ていく。

 

静子がドアを閉めた後、目を開いた静一は悲しそうに眉を歪めていた。

 

 

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爽やかな朝

朝。

 

静一が居間に顔を出すとテレビを見ていた一郎が、おはよう、と挨拶をする。

 

静一は、う…、と言うだけで自分の席にもそもそと座る。

 

そこに静子が足取りも軽く近付き、何も言わずにサンドイッチの乗った皿を静一の前に差し出す。

 

少し驚いた様子の静一。

 

静子は微笑を浮かべて、ぼうっとサンドイッチを見ている静一に話しかける。
「今日、早起きしてサンドイッチ作ってみたんさ。」
食べて、と静一に食事を促す。

 

「お―――――うんまそうだなー。」
一郎は穏やかな笑いを浮かべて呟く。

 

 

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「パパにも作ろうか?」
すかさず静子が一郎に訊ねる。

 

「ほんとかい? じゃあたのむかなあ。」

 

「ほら静ちゃん。食べて。」
笑顔で食事を促す静子。

 

静一は暫くサンドイッチを無表情で凝視した後、サンドイッチを手に取って食べる。

 

咀嚼している静一に、おいしい? と問う静子。
「今日は、早く帰ってきてね。」
笑顔を浮かべながら、静一に軽く念を押すように告げる。

 

静一のサンドイッチを咀嚼する動きが鈍くなる。

 

 

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感想

静子の説教とその思惑

静一が静子に対して”家に帰って来たくない”って言っちゃった。
これは紛れもない本心だろう。

 

でも吃音に苦しんでいる以上、本当に言いたいことではないのだと思う。
一時は吹石からのラブレターを一緒に破る事で母への忠誠を誓ったはずだったが、結局はそれを積極的に破っている。それで静一は後ろめたさを感じているのかな。

 

一方、静一の夜遅くの帰宅を咎める静子の言い分は一人の親として決しておかしくはない。

 

中学生が遅くまで心配。
何かあったらどうする。

 

全くその通り。部活や塾に行っているわけでもないわけで、遅い帰宅がイレギュラーな事態であれば親なら心配して当然だろう。

 

 

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ただその後の、どこ行ってた、という質問をしている静子の表情にただならぬものを感じてしまうんだよなー。
ただこの物語を最初から楽しんでいるだけであるいち読者として、静子がヤバイ人というバイアスからは逃れられないだけなのかもしれないけど……。

 

まるで、その質問をしたいがために、”静一が心配だから”と前置きしているように見えた。

 

「ひとりで?」というセリフを言った時の静子の目は明らかに静一を観察しているだろ……。

 

で、それに対して頷いて肯定の意思を示した静一を見る静子の表情は”ウソだ”と言わんばかりだった。

 

この表情の演技はすごいと思うわ。

 

その後、ふっと脱力した表情になって説教を切り上げ、さらに食事を促した静子の様子に、”何としても静一の嘘を暴いてやる”という決意を見たような気がしたのは深読みし過ぎなのか。

 

多分決意という程には意識的ではないだろう。

 

しかし、静一が何かを隠していることは確信してるはず。
静一に執着する静子がそれを見極めたいと思わないはずがないんだよ……。

 

 

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これは静子の演技なのか?

”女性は生まれながらにして女優”だなんて言葉をしたり顔で言っていた人がいた。

 

さすがに”女性”だと主語がでかすぎると思っていたけど、静子に関しては女優で良いと思う。

 

果たして、静一が寝ているところに近寄って行って告げた、ごめんね、という静子の言葉は本心なんだろうか。
起きていることを見越して言ったようには思えないんだよなー。
思わず部屋に来て言ってしまったという印象を受ける。

 

こんなママでごめんね、なんて言われたらマザコン気味の息子にとってはキツイわな。
思わず、そんなことないよ、と伝えたくなってしまう。
それをやらなかったあたり、静一はきちんと静子と心の距離をとれているということだと思う。

 

しかしそれを察知した静子が普段は作らないサンドイッチを作っていた。これは静一の機嫌をとろうとしていたのか?
普段は肉まんやらあんまん”だけ”を朝食にしてる描写に違和感があったけど、あれは単に静子が料理を得意としていないに過ぎなかったのかな。
とりあえず、サンドイッチ作っただけで一郎に感動されてるあたり、静子はそこまで料理に頓着が無いようだ。

 

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夏の山で起きた事件の直後だったら、同じシチュエーションで静一は飛び起きていたんじゃないか。
吹石と付き合うようになったというのが一番大きいけど、しげるの病室で叔母と会話したのも地味に静一の成長を促していると思う。
苦しみながらも成長している静一の様子に、ここ数話は安心感さえ覚える。

 

しかし今話で静子から謝られた事で、静子が部屋から出て行った後の静一の表情からは、十分”効いている”ように見えた。

 

静一は静子から一人で学校にいたのかと問われ、一人だったと嘘をついた。
吹石と付き合っている事実は絶対に秘密にしなくてはいけないと思っているのだろう。
ベッドの上で一緒に吹石からの手紙を破いた日の事が静一のトラウマになっていると思う。
吹石からのラブレター読んで、むり、って言って泣いてたもんなぁ。

 

 

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静一は静子に吹石と付き合っている事がバレてはならないと分かっている。
そして、もしバレたら恐ろしいことになるということも分かっているはずだ。

 

そもそも静子から首を締められるという完全にトラウマとなる出来事もあったし、静一は静子との心の距離はきちんととれていると思う。

 

しかし、今回の静子のしおらしい様子や、これまで朝は肉まんやあんまんといった超簡単な食事ばかりだった所、この日の朝は少しばかり手の込んだサンドイッチを出すという変化に静一は何を思ったのだろう。

 

吹石のことを黙っていると決めていたはずの静一の心が母寄りになっていき、つい吹石と付き合っていることを告げてしまうのではないか。

 

 

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静子は明らかに静一が学校で一人でいたとは思っていない。
必ず誰かと一緒だったと直感しているだろう。
静一が纏っていた”匂い”と吹石の存在が結びつく日は、このまま静一が口を割らなくてもそう遠くないように思う。

 

第3話で吹石との学校帰り、吹石が夏休み中に静一の家に遊びに来ると約束をする。
成績表を受け取ろうと玄関で待ち受けていた静子は、静一どこか嬉しそうな様子から、まるで静一が吹石との約束に浮ついているのを敏感に感じ取っていたように見えた。

 

 

静子はまず間違いなく、相当に鋭い勘を持っている。
特に愛しの我が子に対しては常に注意を張り巡らせているだろうし、静一は嘘が下手クソだ(笑)。

 

静一が誤魔化しきれるはずがない。

 

 

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吹石の強さは静子に通用する?

問題はどういう形で吹石との交際がバレるかだ。

 

静一と吹石が一緒に歩いているところでバッタリと遭遇するならまだ良いと思う。

 

それなら静子が”事件”を起こしていることを知っている静一が吹石に警告できるから。

 

一番まずいのは、静一と吹石が静子に関係がバレているのを全く気付いていない状況だろう。

 

静子が吹石に対して何をやらかすのか、そのタイミングが全く分からないなら静一にそれを阻止する機会がないということになる。

 

ただ、吹石も勘は鋭い。

 

二学期の始業式の帰り、吃音に苦しんでいた静一は急いで帰路につく。
そんな静一を必死に追いかけてラブレターによる告白の返事を催促した吹石は、静一の様子から母にひどいことをされているのかとピンポイントで静一の核心を抉る質問をしてみせた。

 

 

当時リアルタイムで読んでいて、これには驚いたのを思い出す。
普通、告白を断られたらそれだけでショックの余り呆然としそうなもんだけど、吹石は違った。
冷静にその理由を問い質した結果、静一から”ママがいるから”という答えを引き出すことに成功する。それをきっかけに前述した”静一の核心を抉る質問”をするに至ったわけだ。

 

 

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恋する女の子である吹石もまた強い。
静一との強い結びつきを感じている内は、そうそう簡単に困難に負けるとは思わないが……。

 

しかし心配なんだよなー。もうただただ心配。ここ数話は静一と吹石があまりにも幸せそうだったから。

 

静一と吹石の仲を引き裂くだけならまだしも、しげるに次ぐ”被害者”となる恐れがある……。

 

これ何度か指摘してるんだけど、物語が開始してしげるが初めて長部家を訪ねる回のタイトルは「来訪者」。

 

で、吹石が初めて長部家を訪ねる回は「来訪者2」なんだよね……。

 

それに2話の方は、雑誌掲載時には「カホゴ」というタイトルだったのを、単行本に収録する際に「来訪者」に修正されてたんだよね。
1巻が出た際に雑誌掲載の最新話は13話だったはずなので、第12話「来訪者2」を描いた後、タイトルを修正したんだと思う。

 

つまり自分は、このタイトルが伏線となっている可能性は十分にあるはずと見ている。

 
 

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この物語は常に静一の視点から綴られている。
「来訪者」とは静一を支配している静子の領域へ踏み込んだ「来訪者」という意味なのかな……。

 

一人目の「来訪者」であるしげるは静子の”被害者”となった。

 

そして二人目の「来訪者」は吹石。果たして吹石の運命や如何に……。

 

もし、”そうなった”場合、ここ数話の幸せな感覚からの落差がやべぇわ。

静一が発作的に自殺を考えてもおかしくない。

 

全ては今回の静子の演技ともつかない気持ちの吐露によりどこまで静一の心が動いたかによる。

 

今回は地味だったけど、静かにマグマが溜まってきているのを感じる。
どういう形にせよ、その噴出は遠くないと思う。

 

怖いけど先が楽しみ。
これ、悪趣味なのかな(笑)。

 

以上、血の轍第30話のネタバレを含む感想と考察でした。

 

第31話に続きます。

 

あわせてよみたい
押見修造先生のおすすめ作品や経歴をなるべく詳細にまとめました。

血の轍第3集の詳細は以下をクリック。

血の轍第2集の詳細は以下をクリック。

血の轍第1集の詳細は以下をクリック。

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2 件のコメント

  • こんにちわ。
    前回は返信、ありがとうございます。
    確実に対立は起こり、密かに静子は吹石だなと、この時点で気付いていそうです。
    けど、敢えて聞かないあたり、静一を泳がせてるのではと思います。

    謝罪したわけは、首を締めたことを後悔しており、そのせいで、「帰りたくないから」と静一に言われてしまい、「私から離れてしまう!捨てないで!」っと、解釈しての謝罪だと思います。
    孤独感を消してくれる静一に捨てられたくないから、状況が整ったら、恐らく静子は吹石に、その刃を向けるでしょう。
    「お前がいなければ、静ちゃんはずっと私を求め続けてくれる」と、判断して動くのでは?
    そうすれば、また秘密を共有して、共依存を完成させ、静一と静子だけの世界を作れるから。
    というのが、自分の仮説です。
    今後どうなるのか、まだまだ気になりますね!

    • コメントありがとうございます!

      やはり静子は吹石の存在に薄々気付いてそうですよね。

      もし吹石の存在に気付いているのに怒りや嫉妬を自制しつつ泳がせているならば、逆上するよりも恐ろしいですね。
      そっちの方が面白いですし、泳がせている説は十分にあると思います。

      >謝罪したわけは、首を締めたことを後悔しており

      なるほど。帰りたくないという静一の言葉を、静子は過去の自分の振る舞いに原因を見出していたと。
      まともな思考ですよね(笑)。

      自分は、静一の首を絞めたことは後悔してるわけではなく、ただ、静一の心を繋ぎとめようとしているだけという見方をしていました。

      あの首絞め回のラストで静子は、首から手を離した後、静一に対して「なまいき言わないで、いっちょまえに」と淡々と告げます。

      そのシーンから、きっと静子は静一が言うことを聞かないから罰を与えた、と思っていて、自分の行いを正しいと信じて疑っていないのではないか、という印象を受けました。

      >状況が整ったら、恐らく静子は吹石に、その刃を向けるでしょう

      おっかないですね……。文字通り包丁をつきつけている絵が思い浮かびましたよ。

      >「お前がいなければ、静ちゃんはずっと私を求め続けてくれる」

      もしこんなことを素で考えているなら本当にとんでもない親ですね……。
      改めてゾクッとします。

      でもこれは静子に限らず、無意識でこんな事を考えてる親って世の中に普通にいそうですね……。

      そろそろ衝撃的なシーンの気配が漂い始めたように思います。次回以降、それはどんどん濃くなっていくでしょう。

      静一や吹石にはとても悪いですが、楽しみです(笑)。

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