血の轍 最新第117話帰郷ネタバレを含む感想と考察。納骨を済ませた静一が果たした『偶然の再会』。

血の轍 8巻

第117話 帰郷

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第117話 帰郷 感想

人生の終わらせ方を考える静一

新桐生駅からタクシーに乗り、父の遺骨を納めるために大千寺に向かう静一。
納骨を済ませて帰ろうとすると、二人の娘と一緒に墓参りに来ていた吹石と再会する。

父の納骨を終え、自分のやるべきことを全て終えた感慨に浸る静一の表情が、大人になって以降、最も安らぎを覚えているように見えて悲しかった。

そして静一は次に、どうやってこの世からいなくなるか、と、ごく自然に思考を巡らそうとする。静一には本当にもう、自分の人生に未練が無いらしい。何かしようとする気力がないのと、しげるのことを想えば、そもそもこの後の人生で何かする資格がないと思っているのか。

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一郎が自分に出来得る限りの責任を被害者遺族である伯母夫婦に対して果たしていたこと、そして静一に普通に生きていって欲しいという想いを知ってもなお、静一にはそんな父の気持ちを汲んで前向きに人生を歩んでいく気力が一切湧かなかったんだな……。

大千寺に向かうタクシーですれ違った、制服を着て自転車に乗る中学生くらいの年頃の少年を見て、静一は何を思ったんだろう……。もし自分であれば、あの時しげるに対しての犯行を止めていたら、その後の普通に人生を過ごしていたのかなと思い、狂おしい気持ちになりそうだが、静一はじっと無表情で少年を見つめるのみ。直後に運転手から話しかけられて、軽く笑みを浮かべるが、心の内は表情と同じく穏やかだったのか。

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再会

しかし、自分の人生の終わらせ方を考えようとした矢先に、二人の娘を連れた、かつての恋人、吹石との偶然の再会……。

この流れは予想外だった。静子との再会がいつなのかばかりに気がとられていた。そうだ、吹石がいたんだよ……。

吹石は静一に挨拶し、普通に通り過ぎようとして、静一に気付き振り返る。この後、一体どうなるんだろう。何かしら、会話が生まれるのだと思うが、娘二人がいるから「元気だった?」「うん。元気」みたいなごく表面的なやりとりを二、三往復、というのが現実的な線かなと思う。もしそうなら連絡先を交換するかどうかでその後の展開が変わって来るけど、でもさすがに吹石であっても、もう静一への想いは残っていないか。

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静一が罪を犯した当時、日本全国にセンセーショナルに報道されたことだろう。当時、吹石は何を思ったのか。そのあたりの話が聞けたらなと思うんだけど、やはり二人の娘がいるとなると、さすがに無理だ……。

それでも、この後何かあると期待してしまうのは、かつての吹石が、静一にいくら手酷く拒絶されても引かない強さを秘めていたからだ、意思……いや、愛情というか想いというか、執念の強さがあったように思う。収監されて以降はさすがに静一と連絡をとろうとはしていなかったようだが、果たして彼女はスッパリと静一のことを忘れられたのだろうか。

次回は静一と吹石が会話して、吹石のこれまでの人生について少しでもわかるといいなぁ。

静子との再会はおそらくあると思うけど、その前に、この吹石との偶然の再会ですでに世捨て人に近い静一の心に何か変化が起こるのかどうか。一体どういう展開になるのか楽しみだ。

人生を手放そうとしている静一。しかし人生は静一を放っておいてくれないようだ。

以上、血の轍第117話のネタバレを含む感想と考察でした。

血の轍 第118話の感想に続きます。

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