響 小説家になる方法 最新第75話小説家になるの感想(ネタバレ含む)と考察。咲希と山本、二人が各々の小説の賞レースで得た結果は……。

第75話 小説家になる

第74話のおさらい

1月2日。

ノリコ、カナエ、咲希の三人は初詣を済ませた後、咲希の響が正月をどう過ごしているかという一言をきっかけに花代子を誘って鮎喰家を訪ねる事に。

 

鮎喰家に着いた4人は、涼太郎と響を混ぜた6人で人生ゲームを楽しむ。

 

ダントツの成績でトップをひた走る響に、次点のノリコが良い目を出し、追いつきそうな雰囲気が出来る。
しかしすぐにそれをひっくり返す響。

 

涼太郎の、響はあらゆるゲームで負けたことがないのだという呟きを聞いた咲希は響を驚きをもって見つめる。

 

そして、お菓子を持って響の部屋に現れた大学生の響の兄、健(けん)に驚く花代子と1年。

響 小説家になる方法 第73話 健

健は響に小説を読んだ感想を述べ、抱き着こうとする。
健の顔を必死に手で押して拒否する響。
健はそんな響とのやりとりを楽しむ。

 

外に出た一同は凧揚げを楽しむ。

 

咲希は、凧を揚げている響の隣に座り、響と出会ってこれまで過ごしてきて、自分も小説家になりたいと考えるようになったのだと告白する。

 

ふーん、とイマイチ興味が薄い様子の響に、咲希は文芸コンクールの結果に自信があると構わず続ける。

 

響は、咲希の小説は好きだ、楽しみにしてると笑う。

 

響たちと別れた1年組。

 

咲希は無邪気に会話しているノリコとカナエに将来の事を考えているのかと問う。

 

何も考えていないという二人の答えに咲希は呆れたように目を伏せる。

 

響は外に出たついでと初詣に向かう。

 

並んで歩いていた涼太郎は家の手伝いだと響と別れる。

 

初詣で参拝を済ませた響が帰ろうとすると、同じように参拝にやってきた山本と目が合う。

 

気まずい沈黙の中、響が立ち止まっている山本の横を通り過ぎると、山本が、何を祈ったのかと問いかける。

響 小説家になる方法 第73話 響と山本

何もお願いすることがない、という響。
自分のことは自分でなんとかしたいと続ける。

 

山本は、今度こそ芥川賞をとれるように祈る、お前はお前、俺は俺だ、と笑みを浮かべる。

 

響は拝殿に歩き出す山本の背中に、死にたくなったら止めてやると呼びかける。

 

忘れろ、とだけ山本は答える。

 

前回、第74話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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第75話 小説家になる

それぞれの賞の結果発表当日

咲希は、自室で本棚の前に立ち、一冊の本――『お伽の庭』を取り出す。
そして、一年前、響が自分と同じ高校一年生という立場で芥川賞と直木賞をW受賞した事を意識する。

 

(私は、今日、高校生文芸コンクールの結果が出る。)

 

咲希は家を出る。
最低でも何かしらの賞に引っ掛かって欲しい、と思いつつ、小説家としての一歩の為に、折角ならば最優秀賞がとれたら、と願いながら学校へと向かう。

 

中華料理来々軒。

 

山本がキッチンで皿を洗っている。

 

そこへ、作家センセー交代だよ、と同僚の男が近付いてくる。

 

男はキッチンを後にしようとしている山本に、仕事上がる前に皿に残った油を洗い直せと命じる。

 

バイトを上がった山本は、担当編集の北村に電話する。

 

バイトが長引き、到着するのは今から2時間後で、芥川賞の結果発表までに間に合うか分からないという山本は、着く前に結果が分かったら電話をくださいと北村に頼む。

 

「受賞してたら記者会見場に向かって、落ちてたら帰ります。」
その表情に気負いは無い。

 

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黒島とタカヤ

北瀬戸高校。

 

職員室で、自分の席で座っている黒島のそばに立つタカヤ。

 

文芸部宛ての郵便物が来ていないかとタカヤに問われていた黒島は、封筒を取り出す。

 

封筒を受けとり、帰ろうとするタカヤに黒島は、部室に行くのがめんどくさいと思っていたから取りに来てくれて助かった、と声をかける。

 

相変わらずだな、と素っ気なく返すタカヤ。

 

「…塩崎、センター試験はどうだった?」

 

黒島から質問に、タカヤは振り向いて答える。
「フツー。これ位とれるかなって位とれてた。後は2次試験次第だ。」

 

「お前変わったな。」

 

黒島からの意外な言葉に固まるタカヤ。

 

黒島は、1年の時のタカヤの素行を見て、卒業後の進路は良くてフリーター、悪ければ中退であり、まさか大学を目指すなど想像できなかったと告白する。

 

さらに、祖父江秋人の令嬢であるリカに屑が移るのでは、と、タカヤとリカがつるんでいる事が職員室で問題になった事があったのだと笑う。

 

ちっとは言葉選べ、と突っ込むタカヤ。

 

タカヤは、根拠も無く自分がすごいと思っていたが、2年になって本物のバケモノ――響と毎日顔を合わせていく日々の中で、自分が普通だと気づいたのだと答える。

 

「フツーならそれなりの人生頑張んなきゃいけねーからな。」

 

あの眼鏡か、と黒島。

 

「そっか…」
黒島は俯いたまま静かに呟く。
「俺が今まで見放した奴らも、キッチリ指導すりゃお前みてーに変われたかな。」

 

タカヤは、知らねーよ、と即応する。

 

「2次試験まで気ぃ抜くなよ。」

 

ああ、と答え、立ち去ろうとするタカヤに、黒島は、何故受験生の立場である文芸部の雑用をしているのかと問いかける。

 

タカヤは、かよから黒島が怖いからということで頼まれたと答える。

 

「は?」
驚く黒島。
「大学入試真っ只中のお前をパシらせてんのか!?」
軽く憤慨した様子で、何考えてんだあの女! と続ける。

 

「うるせーな、人の色恋に口出してんじゃねーよ!」

 

黒島はタカヤの返答に、えっ、と固まる。

 

口を押えて顔を赤らめるタカヤ。

 

その様子を見てタカヤの気持ちを察し、黒島も顔を赤らめる。

 

「………」

 

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文芸コンクールの結果

文芸部部室。

 

「うわあ。」
笑顔の花代子がタカヤから受け取った封筒から中の紙を取り出す。
「なんかいっぱい紙入ってる!」
長机の上に紙を広げる。

 

「授賞式の案内とかじゃないスか!?」とノリコ。

 

「誰か入選したんスよ!」とカナエ。

 

二人は自分が入選しているかどうか花代子に問いかける。

 

固唾を飲んで花代子の言葉を待つ咲希。

 

「表彰式の出席案内……返信用報告書……あ……」

 

北瀬戸高校入賞者名簿というタイトルの紙には、最優秀賞と入賞の二人の情報が書かれている。

 

最優秀賞は響の『11月誰そ彼』。

 

入賞はノリコの『典子日記』。

 

芥川賞の結果

帝国ホテル。
昨年、響が会見をしたホールの正面には<芥川賞><直木賞>と書かれたホワイトボードが用意されている。

 

発表を待っているマスコミ関係者が会話している。

 

南野悠斗が受賞しないかな、と呟いた記者に、近くの記者が、あんなアイドルが片手間に書いた雑文がとるのは複雑だ、と答える。

「話題性だけではさすがにさ。」

「直木は谷さんがテッパンだな。」

「響以降でかい話題ないからなぁ。」

 

カッチリと正装した会場のスタッフが現れ、記者たちが一斉にカメラのシャッターを切り始める。

 

シャッター音が途切れなく続く中、ホワイトボードに受賞者の名前と作品の書かれた紙が貼られていく。

 

<芥川賞>
山本春平
「百年前の一目惚れ」

 

<直木賞>
谷 修輔
「スナックダボハゼ」

放心の後、静かな歓喜

 

代々木上原駅のホームで、山本がスマホを耳にあてたまま立ち尽くしている。

 

「……わかりました。今から、帝国ホテルに……」
呆然としながらも電話先の北村とのやりとりを行う山本。

 

少し考えて、帝国ホテルには代々木上原からどの電車で行けば良いのか、と問いかけるが、タクシーを使えと言われ、駅を出て路上で止めたタクシーに乗り込む。

 

「すいません、帝国ホテルに…」
山本が、遠慮がちに行き先を告げ車は走り始める。

 

後部座席で放心状態の山本。

 

帝国ホテルの前に着くと、北村が待ち構えている。

 

タクシーから降り、山本は、北村さん、と呟く。

 

北村はおもむろに山本の手を両手で握り、頭を下げる。
「おめでとうございます。」

 

山本は俯き、北村の手にもう一方の手を添える。

 

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質疑

会見場では山本への質疑応答の時間となっていた。

 

大日テレビの女性記者が質問をする。

 

「山本先生は芥川賞のノミネート5回目にしてついに受賞ということで、苦労もあったと思うんですが、率直に今のご感想は?

 

山本は金屏風の前でイスに座ったまま、少し考えて語り出す。
「……少し前、高校生くらいの子から、小説家ってどうやってなるのかって聞かれて……その時俺は何も答えられなくて……ただ、今なら答えられるなって。」

 

山本の言葉を待つ女性記者。

 

カメラのシャッター音が起こる。

 

小説家になりたい

咲希の部屋。

 

テレビの正面で、咲希が力無く正座している。
その隣で同じく正座している響も画面に注目している。

 

「何年も努力して書き続けて、ただ小説のことだけ考えて、そうやって俺は芥川をとれた。」

 

咲希は、テレビ画面に映し出されている生中継での山本の言葉に涙を流す。

 

次の、どこで芥川賞受賞を知ったかという質問に、バイトが長引いて駅のホームで、と答える山本。

 

会場で笑いが起こっている。

 

響はテレビ画面をじっと見つめている。

 

隣で、流れる涙を拭いもせず、ただ俯いている咲希に、響が問いかける。
「咲希 小説家になりたいって言ってたけど、今でもそう思ってる?」

 

咲希は目に力を込め、力強く答える。
「なりたいです!」

 

既に手元の文庫本に視線を投じていた響は、応援する、とだけ返す。

 

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感想

黒島とタカヤのやりとり

文芸部顧問の黒島が何て言うか、ちょっと良いヤツ風になってて笑った。

 

黒島は文芸コンクールの結果を取りにやって来たタカヤに、変わったな、と言葉をかける。

 

その後のやり取りを読んだ読者からすれば、あんたの変化の方が驚きだよ、って感じ(笑)。

 

元々、黒島はリカ曰く、強い相手には弱く、弱いと見做した相手にはとことん強いというタイプだという。
だからタカヤに対しては傍若無人な振る舞いなんてするわけもないんだけど、しかしそれでも、変わったな、と暗に生徒の成長を褒めるような人間だったのか?
その後のやり取りの中でも、自分がこれまで見放して来た生徒の中にも、きちんと指導すればタカヤのように変わったのかな、と反省の弁に近い言葉を呟いているし。

 

その表情から邪気が無くなったような気がして、それを確認する意味で初登場する2巻を再読してみたけど、やはりその時点ではリカが人間性に最低評価をした印象そのままで、黒島は教師としては最低の部類に入るんだよね。

 

それがこうも変わるのか。
まだ若いし、黒島も今後、良い教師になっていくのかもしれない。

 

タカヤも黒島も共通しているのは、響にやられたということ。

 

黒島は響に自分の煙草を奪われ、その火を額に押し付けらた。
しかし堂々としている響に対し、何も言い返す事ができず、結果としては他の女生徒のいる前で大恥をかいた。

 

タカヤに関しては、第1話で指の骨を折られてる。

 

しかし、響にやられた経験から人生を前向きに立て直せるタカヤにしても黒島にしても、根が真面目だったり素直だったりするんだと思うな。

 

響に、自分が普通の人間に過ぎない事を思い知らされて、それなりの人生を頑張らなくてはと思ったと言うが、タカヤみたいに前向きなれる奴ばかりじゃない。
腐る奴も確実にいるだろう。

 

タカヤを真面目な奴と評したリカの人を見る目は確かだよな~、と思った。
黒島に関しては表面的な付き合いだけだったろうから仕方ない。

 

そして、結局は”響の影響力はすごい”というところに繋がるんだよね。

 

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まさかの結果

もちろん咲希が賞を獲れなかった事よりも、ノリコが獲ってしまったという事。

 

自信がある、という言葉はいつもの軽口ではなかったのか。

 

一番ショックなのは咲希だろう。

 

前回74話で、将来を考えているのか、という咲希の質問に対して全く考えていないとあっけらかんと答えたノリコが、将来小説家になる、決意した咲希よりも優れた成果を先に上げてしまった。

 

咲希は、意欲的に、これまでに無いような小説を自分なりに全力で書き上げた小説が、賞に全く引っかからなかったのと加えて、思わぬダブルパンチを食らってしまった形になる。

 

賞の結果が分かる朝、せっかくなら大賞、と期待していたのも、小説家になろうという想いや、文芸コンクールへの意気込み、何もかも全てが咲希の失意の深さへとダイレクトに繋がっている。

 

きっと本当に、ドン底まで落ちた気分だろうな。

 

小説家になろうと決意し、その高揚感に酔っていた矢先に一番の試練にぶつかったのかもしれない。

 

しかし、同日、芥川賞に人生を振り回され続け、苦渋を舐め続けた男が咲希を救った。

 

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山本は咲希に道を示した

ノミネート5回目にして、山本がようやく芥川賞の栄誉に輝いた。

 

山本の淡々とした編集とのやりとりからは、まさか自分が今年芥川賞を獲れるとは思って無かったように見える。
期待しないようにしていたのかもしれないが、

しかし、小説家を諦めるつもりも全く無かっただろう。

 

自分は、第73話で自室のテレビで南野を穏やかに見つめる山本のその目から、開き直りを感じていた。

 

仮に芥川賞が獲れていなかったとしても、きっと山本は淡々と小説を書き続けていたと思う。

 

それはもう、小説家としての一つの才能と言って良いのではないか。

 

山本は、響とは違った形で自らの才能を磨き続けていた。
その結果が今回、芥川賞受賞として結実したのだ。

 

救いのある話になって良かった~。

 

フィクションだけど、ほっとした。努力してきた人が報われるのって他人事であっても嬉しくなる。

 

山本がどれだけ小説に対する姿勢が真っ直ぐなのかを、響をここまで読んできた読者ならば分かるだろう。

 

正直、賞に拘泥する姿勢はどうなの? と思ったりもしたけど、作中にあった、芥川賞を獲っていない作家は一人前として見てもらえないという編集の言葉を素直に受けとり、自分に試練を課しているだけなんだよね。

 

今回の芥川賞の受賞により、山本の過去作にもスポットライトが当たり、金銭的にも恩恵を受けることだろう。
過去作も、少なくともノミネートで終わった4作品はクオリティが高いと思われる。

 

本っ当ーーーに良かったなぁ。
柳本先生もよく捻くれずに素直に山本に賞を獲らせてくれたもんだよ。
ここで獲らせなかったらそれはそれでリアルで良かったと思うけど、如何せんハード過ぎる。
努力した人間にも栄光は輝くんだと、せめてフィクションでは言っても良いだろう。

 

山本は知る由も無いが、響とは異なる努力型の作家が報われる事もあるというのを、文芸コンクールでの散々な結果を受けて失意のドン底にいる咲希に示して見せた。

 

クリスマスの日、咲希は山本に、今回は獲れるといいですね、と声をかけた。
全く無関係ではないんだよね。

 

なんてドラマチックなのか。

 

咲希もまた立ち上がり、書き続けることだろう。

 

この二人もまた、黒島やタカヤと同じく、響の影響力によって人生を変えられたと言える。

 

あ、そういえばやっぱり文芸コンクールは響が最優秀賞だったな。

 

当然と言えば当然過ぎて書くのがついでみたいになってけど流石。

 

芥川賞も文芸コンクールも一段落したし、次に注目したいのは『漆黒のヴァンパイアと眠る月』が社会現象へと発展していくのかどうか、かな。

 

あと、そろそろ新キャラが出て、新しい展開の仕込みがありそう。
それも楽しみだ。

 

以上、響 小説家になる方法 第75話のネタバレを含む感想と考察でした。

前回、第76話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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9 件のコメント

  • 山本が芥川賞をとって良かったですね。
    いつも感想を楽しみにしてます。
    感情の分析や展開予想が鋭くて、とても面白いです。

    • コメントありがとうございます!

      本当に良かったですよね。
      昨年、賞が獲れずに就職した山本の同期の作家は、今回の山本の受賞に何を思うのかなー、とふと思いました。
      少しで良いので、そこらへんも描いて欲しかったですね。

      いえいえ、鋭いとかとんでもないです!
      原作を読んだ後、あー、こんな感想もあるのね、くらいの軽さでチェックするくらいが正しい読み方だと思います。

      • 返信ありがとうございます。

        次の展開ですが、響は文芸コンクールの表彰式に出るのでしょうか?
        もし出席した場合、名前が響で、体格が芥川賞に出席した響に似ていて、小説を読めば、勘の良い人には正体がバレてしまうのではないでしょうか?

        • 確かに、文芸コンクールの選考委員には普通に怪しまれてそうです。
          あと、響という名前や体格と結びつける可能性は十分ありますよね。

          次の話は表彰式かもしれませんね。

  • 久し振りに読んで見て 季節が少しズレてるのがチョト気に為ります 今までなら実際の日付けに沿っていたのが 2月の終わりに1月15日の芥川、直木の発表とかやや遅れ気味で….どうでもいいですが 
    響の事が何処までばれて居るのか 文芸部は当然ですが クラスでも笹木さんで当然ばれて要ると思うし 次回からは 「11月誰そ彼」で盛上っていくのか楽しみですね

    • ミヤさん、コメントありがとうございます!

      昨年の響のW受賞の時は、現実と時間の流れが合ってたんですか。
      柳本先生がそうなるように意識して調整してたとしたらそれは中々すごい事だと思います。

      そういえば、確かに笹木には思いっきりバレてますね!
      あの日以来、笹木が誰にも響の正体に関して口外しなかったとすれば、響が思いっきり彼女を脅していた可能性が考えられますね(笑)。
      そこらへん、実際どうだったのかという描写が欲しい所です。

      「11月誰そ彼」もまた出版という流れになっていくのでしょうか。
      表彰式も、ただ賞状を渡して終わり、とは考えにくいです。
      やはりまた覆面作家であることをどう隠していくかという話になっていくのかな……。

  • 響は表彰式に出るでしょう。
    それは普通の高校生で選ばれたのだから…響は普通の高校生だと自分では思っているはずですし
    今までも学園生活を堪能してきてるので、私はそう有って欲しいですね。

    • 大生さん、コメントありがとうございます!

      当然、表彰式には出ますよね。
      響からは自分がW受賞作家であることを鼻にかけた様子なんて一ミリも見当たらないですから、自身がただの高校生だとしか思っていないというのは全くその通りかと思います。

      リカや花井からしたら、ちょっとは自重しろって話なんでしょうけど(笑)。

  • 響が大臣とトラブルになる場面が目に浮かびますね。
    あんた私の小説読んで無いでしょうと…
    又響が簡単に書いて大賞を取った事が分かり落胆する女子高生の顔も浮かぶのですが。

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