響 小説家になる方法 最新第112話答辞ネタバレ含む感想と考察。卒業を前に、元生徒会長塚本が響に必死で訴える。

響 小説家になる方法 第92話 原稿用紙

第112話 答辞

第111話のおさらい

IELTS試験会場。

受験者の中に、響が混じっていることに気づいたのは同じ受験生のおじさんだった。

試験1日目が終了、電話をしながら歩く響。
おじさんは彼女のあとを尾行する。

響の小説を全て読んでいるのに加えて、自分にはない響の行動力が気になるおじさんは、彼女に話しかけたいと考えていた。

響を追う内におじさんが到着したのは首相官邸。

警備に止められる響だったが、加賀美首相の秘書官北島の迎えによって、首相官邸に通される。

 

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総理大臣執務室に通された響を待っていたのは加賀美首相だった。

加賀美首相は響がふらっと遊びに来る関係性であることをアピールし、低迷する支持率の回復を図ろうとしていた。

加賀美は響が海外で犯罪の被疑者になった場合、日本政府として全力で対応することを約束するのだった。

その日の夜のニュースでは、加賀美首相の狙い通り、首相官邸に響がやって来たことが報じられていた。

翌日の試験に備えて、花井の部屋に泊まる響。
花井は、以前響が泊ったのは高校一年の時だと過去を懐かしむ。

IELTS二日目の試験が終了し、響に興味のあるおじさんは会場の外で響を待ち伏せていた。

おじさんは自分の思いの丈をぶつけるように響に質問する。

しかし次の瞬間、響は鏑木のところから持ってきていたスタンガンを元木に押し当てていた。

(やっぱり一生大人しく生きよう………)

後悔しかけた元木に、響は問いかける。
「それはそれとして海外で働きたいの?」

「今日行けばいいでしょう。どうにでもなるわよ。」

元木は呆然と響を見上げていた。

「行ってから悩めば?」

力尽きる元木。

響はスタンガンを手に呟く。
「意外と役に立つもんね。イギリスに持ってけるかな。」

前回、第111話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

 

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第112話 答辞

合格

自習をこなす花代子と涼太郎。

響は職員室で、教師にIELTSの結果を報告していた。
公立カレッジ入学には総合評価5.5以上が必要だった。

響は笑顔でIELTSからの通知を教師に見せながら、6.0と表記された部分に無言で指を差す。

学校中に、響のイギリス行き確定の報が駆け巡っていた。

受験生ではなくなったのだから話しかけようかと考える女子生徒や、サインが欲しいという男子生徒が出てくるが、いずれも話相手の友達が響はそういう人ではないと諫めるのだった。

涼太郎と一緒に帰宅している最中、卒業式前日にイギリスに行くことを告げる響。

響は公立カレッジの開始時期は夏だが、日常会話が出来る程度では授業についていけないと聞いていたこともあり、学校の開始までにイギリスでの生活に慣れておくのが目的だと説明する。

 

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涼太郎から東京の大学を受けると告げられ、ニヤついた表情で見返す響。
「イギリスには来ないんだ。」

涼太郎は高校で響の行動半径が広がったように、大学に進学したらさらに広くなるので、いつまでも響と一緒にはいられないと前置きする。
そして自分なりに将来のことを考えたと言って、国際弁護士になるという目標を告白するのだった。
それはたぶん響にとって一番必要な職業だと続ける。

将来のことを考えたというのは、誰の将来なのかと響に問われ、涼太郎は即答する。
「好きな人の将来だよ。」
そして弁護士として働き、貯めたお金を使って、40歳くらいでドイツの田舎でパン屋でもやらないかと響を誘う。

「悪くないわね。」
まんざらでもない響。

 

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生徒会室

教師が、1月のセンター試験まで1カ月を切っていると受験生に檄を飛ばす。

響は図書室で一人、静かに読書していた。

廊下を歩く生徒たちの話題は響のことばかりだった。

女子生徒の塚本が教師と話している。

教師は校長に相談した結果、塚本と響の二人が納得済なら構わないそうだと塚本に伝える。

それを受けて、良かった、と安堵する塚本。

教師は響の担任に話をしておくと言って去ろうとするが、自分から直接響に伝えると教師の申し出を断る塚本。

しかし教師は、校長も言っていたが、響は絶対断ると思う、と塚本に釘を刺すのだった。

 

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失礼します、と頭を下げる塚本。
塚本に向かって、部活のミーティングの遅れそうなサッカー部の部員二人が駆けてくる。

塚本は、廊下は走らない、と両手を広げてサッカー部の部員を止める。

サッカー部に生徒会長、と呼ばれ、元よ、と返す塚本。

サッカー部の二人は、急いでいる、と廊下を再び走り始める。

塚本は二人を、こら、と咎めるも、冬季大会は地区3回戦くらいは行けと応援するのだった。

「任せて下さーい!」

「全国制覇しますんで!」

「ったく!」
サッカー部が足早に立ち去ったあと、怒り半分、呆れ半分な様子の塚本。

 

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塚本の必死の訴え

生徒会室で、塚本は部費の配分を確認していた。
すぐ運動部を優遇すると呆れている。

塚本に遅れて生徒会室にやってきたのは現生徒会長の男子生徒。
現生徒会長は塚本にアドバイスを仰ぐため、生徒会室に呼んでいたのだった。

先週予算会を開いて部費を決めたという生徒会長に塚本は、圧力の強いところに予算が偏っているので、基本は部員数と活動実績で予算を分配するようにとアドバイスする。
「会議は参考程度! 睨まれたら睨み返す! 会長はどーんと構えてりゃいーの!」

すいません、と肩を落とす生徒会長。

塚本は、自分を呼んだということはおかしいと思ったということ、それなら次は大丈夫と生徒会長をフォローするのだった。

昼休みが終わると生徒会長に教室に戻るよう指示する塚本。

3年の自分たちは自習なので良いと答えた塚本を残し、生徒会長は自分の教室に戻る。

塚本は一通り予算の修正を指示するポストイットを貼り付けて作業を一段落させていた。

 

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席を立ち、生徒会室を眺める塚本。
1年の頃から3年間、生徒会としてやってきた感慨に浸る。

そして廊下に出ると、ちょうど響が生徒会室の前を通りかかっていた。

「鮎喰さんっ!」
響を呼び止める塚本。

塚本は授業が始まっているが、ちょうと話したいことがあったと時間がとれるかどうかを響に確認をする。

「あなた誰?」

塚本はむっとした表情をしたあと、答える。
「私は3年4組塚本真希! 元生徒会長! なんで部活やってて生徒会長知らないの!?」

はあ、と気の無い返事の響。
「話って?」

塚本は響に人差し指をつきつけ、自己紹介の勢いそのままに用件を言う。
「2か月後の卒業式! あなたに答辞を読んでほしいの!」

 

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一瞬の間の後、なぜ私なのか、と響。
「そういうのってそれこそ生徒会長だった人が読むんじゃないの?」

普通はね! と返す塚本。
しかし悔しいが自分よりも響が適任だと続ける。
「卒業式に『響』が壇上でスピーチしてほしいってみんな思ってる!」

校長の許可はとっているからとお願いされるが、響はいやいい、面倒、とにべもない。

塚本は諦めない。
響の手を取り、生徒会室に入っていく。

机の上に広げられたのは、校内人気生徒、友達になりたい人、同じクラスになりたい人、校内の有名人、近寄りがたい人、それらが全て響が1位であることを示すアンケート用紙だった。

塚本は、鮎喰響を知らない生徒はいない、響と同じ学校にいたことは自慢で誇りで思い出になると断言し、みんな、高校時代の最後の言葉は自分ではなく響に言ってほしいのだと訴える。

本当は塚本が答辞を読みたいのか、という響の質問に塚本は、当たり前だと答える。
「私はこの学校が大好きなの!」
辛いこともあったけど今になったら全部よい思い出だと塚本。
「生徒会長もやって! 本当は私が生徒を代表したかった!」

 

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だったらやりたい人がやればいい、と言う響に塚本は、卒業式は私だけではなく、242名の卒業生のための式典であり、卒業生全員にとって、5年後、10年後も最高の卒業式だった、楽しかったと思い出してもらいたいと訴える。

そして、正直、あなたみたいな人は大嫌いだと塚本の言葉がヒートアップする。
「好き勝手やって! 周りでフォローしてくれてる人のこと全然考えてなくって! 最後くらいは周りの人のために何かしたらどう?」

そこまで言って、あ…、と口元に手をやる塚本。

響は何も言葉を返すことなく、穏やかな笑顔で塚本を見つめていた。

ごめんなさい、と塚本の口調がトーンダウンする。
「初対面なのに本音そのまま言っちゃって。あ! 本音っていうか……」

 

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「塚本は今まで学校のために頑張ってきたのね。」
響は塚本を労うような笑顔で続ける。
「だったら最後くらい好きにしたら?」

言い方が悪かった、と塚本。
そこまで学校のために身を粉にしてきたわけではないし、生徒会は好きでやってきたことで、何より卒業式は自分のためだけのものではない、とさきほどの訴えを繰り返す。

「なるほど……」
響は塚本の訴えに感じ入っていた。
「私達本当に卒業するのね。塚本は実感ある?」

全然ない、と塚本は即答する。
「正直半年後も制服着て高校4年生してる方が現実味ある。」

私もよ、と響が同意する。

 

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感想

答辞を受けるとか受けないとか、ついに響たちが卒業する時期になったのか。
この漫画が始まったのは響の入学からだったから、何だか感慨深いものがある。
卒業したら一つの区切りになるだろう。まさか最終回間近とか無いよな……。
ページ横の「響の物語もいよいよ佳境に」ってアオリ文が気になる……。
イギリス編楽しみなんだよ……。

今回の話はセンター試験1カ月前、つまり12月だから、3月まで本当にあとすぐだ。

響は、公立カレッジ入学に必要な”IELTS”総合評価5.5以上を見事クリアする6.0で、文句なしに自分の進む道を切り拓いた。

『雛菊』に載せる新連載の小説も書きながらやり遂げたわけだ。
全く大した高校生だと思う。

卒業まで数話、その後は公立カレッジに入る前に環境に慣れておく意味ですぐイギリスに向かう模様。

フィンランドで新聞勧誘員を懲らしめたみたいなことがイギリスでも起こるのか……。

加賀美総理は響が罪を犯したら日本政府が全力で守ると言っていたっけ。

遠慮なく暴れたらいいと思う(笑)。

 

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しかしイギリスでどう暮らすのか全然想像がつかないな……。
柳本先生はイギリスに取材旅行に行ったりしたのだろうか? それともこれから行くのだろうか?

舞台が日本からイギリスに変わることで話のテンションがどう変わっていくか興味深い。

イギリスで書いた小説が向こうで出版されるとか?

それとも、実はすでに『お伽の庭』はイギリスを初め、海外で翻訳出版されており、響ファンがいたりするかも……。

もう2年前の本になるわけだし、200万部以上売れた本が海外での翻訳出版を企画されていても何らおかしくない。

響がイギリスに行っている間に海外各国で出版されるのか?

日本語書籍の海外での出版事情とか、漫画で読めたら為になりそうだ。

 

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気になるキャラ

色々と妄想が膨らんだが、まだ響は高校生。

クリスマス、正月、バレンタイン、卒業式、あと卒業前の旅行もイベントとして用意されているかも?

でもこれまでの話の進め方だとそういったイベントに関しては割とあっさりと描かれているし、仕事とか文芸部の他のメンバーの話、あとは『雛菊』に連載している作家の話とかになってくるのかなと思う。

個人的に、今挙げた中で特に見たいのは、実は最後の他の作家の話だったりする。

響に会いたいという作家(作家に限らないけど)は少なくないようだ。
そういった作家の中では、とりわけ西ヶ谷さんが気になっている。

響の『お伽の庭』の第1次とか第2次あたりの審査員として初登場した彼女は、普段はクールでハードボイルドを装っているのに、響の作品と響にはぞっこんという見ていてニヤけてしまうキャラだ。

 

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重版されたという報告を花井から知らされただけで感激して泣いてしまう一面があったりと、登場するたびに新たな側面が見えて株が上がる。
実は、かなり気になっている存在だ。

ぜひ彼女と響を会わせて欲しいんだけど、難しいのかな……。
西ヶ谷さんがどういうリアクションを起こすのか見たいんだが……。

おそらく響も彼女の作品を読んでいるだろうし、西ヶ谷さんのまた違った顔が見られることは間違いないだろう。

あと、今回出てきた塚本ちゅんめっちゃ良い子。
また何かの形で出てきてほしいわ。

最後の流れだと、ひょっとしたら彼女の必死の訴えが実り、響が卒業式前日にイギリスに行くという予定を変えて答辞を読む事になるのかもしれない。

次の話はどうなるのだろう。楽しみだ。

以上、響 小説家になる方法第112話のネタバレを含む感想と考察でした。

第113話はこちらです。

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