約束のネバーランド 最新第68話こんなもんだよの感想(ネタバレ含む)と考察。そして狩りの時間は終わる。テオ達を探すエマ。そこで直面した残酷な現実。

約束のネバーランド 第68話 エマ

第68話 こんなもんだよ

第67話のおさらい

回想。リーダーが新しく”補充”されてきた子供たちに村のルールに関して説明している。

子供たちはリーダーの言うことが信じられず、まともに話を聞こうとしない。

そしてその際まともに話を聞いていなかった子供が、エマに命を救われていた男の子だった。

エマは鬼から逃げ切ったあとも地面に耳をつけて追手を警戒する。

エマについてきた男の子がレウウィス太公をヤバイ奴だと指摘し、逃げる事を提案する。

ケガを負いながらもエマに助けられたテオはパーティーの分散を申し出る。

エマは別々に逃げる事を決め、テオ達には風下へ逃げるように告げる。

そして、万が一追い詰められた時には「あいつはグレイス=フィールド」だとエマを追うように鬼に言うようにとテオに言い含めるエマ。

テオ達と別れたエマは男の子に他の子供を助けると宣言する。

鬼達は獲物の気配が消えたことに気付く。

それはエマが子供たちを上手く誘導していたためだった。

その頃、レウウィス太公はテオ達の前に立ちふさがっていた。

逃げるテオ達を見ながら、レウウィス太公は脳裏でエマの姿を思い描いていた。

(さぁ 君にはもっと強く美味くなってもらおう)

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第68話 こんなもんだよ

狩りの時間の終了

エマと、エマを守ろうとしている男の子は二人、他の子供を殺させまいと懸命に動く。

 

何人もの子供たちを誘導して鬼から逃がすエマたち。

 

そしてまた、唐突に音楽が鳴る。

 

鬼は街から離れた館へと向かい、子供たちは皆疲労困憊の様子で街へと帰る。

約束のネバーランド 第68話 鬼

「終わった…」
街中でエマが呟く。
(逃げ切れた……?)

 

薬箱を持ち、ケガ人に治療を呼びかけている二人の男の子がエマの視界に入る。

 

ケガをした子供たちが続々と彼らの前に集い、薬を受け取っている。

 

(薬……ちゃんとした治療が受けれらる?)
エマは左腕にケガを負ったテオの事を思い出し、テオ、モニカ、ジェイクを探す。
約束のネバーランド 第68話 エマ
大きな声で彼らの名前を呼ぶが集まった子供たちの中から見つける事は出来ない。

 

(お互いまた後で会おう)
彼らと別れ際、テオと固く握手した事を思い出すエマ。

 

エマは街の中を走りまわる。
その脳裏では、彼らへの心配が渦巻いている。

 

そして、地面にちょこんと座っているテオらしき後姿を発見するエマ。
(よかったいた)
「テ…」

 

エマがテオに近づいていく。
テオは地面に跪いていた。
テオの身体で隠れているが、地面には何やら血が飛び散っている。

 

(え?)

 

「エマ…」
エマに気付いたテオが力無く呟く。

約束のネバーランド 第68話 テオ

(……一人?)
エマは恐る恐る、モニカとジェイクは? と尋ねる。

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レウウィス太公からは逃げられない

レウウィス太公に目の前を塞がれたテオ、モニカ、ジェイクは急いで反対方向へと逃げていく。

 

(なんで!? なんでこいつ前から現れた!?)
歯を食いしばり、必死で逃げるテオ。

 

(向かうなら風下だと思っていたよ)
レウウィス太公は悠然と、逃げるテオ達を追うことなくその背中を見つめている。
賢いエマであれば、風下へ逃げる事、そして別行動をとる事を考え付くであろう事を確信していた。
(さて兎を狩るのは趣味ではないのだが)

 

テオは、鬼に追い詰められた際に言えとエマに言われた「あいつはグレイス=フィールド」という切り札となる言葉を思い出していた。
脳裏で何度も、言わなくちゃ、と思いながらもテオは口を固く結んでいる。
(言えない そんなこと言ったらエマが――)

約束のネバーランド 第68話 テオ

恐怖に表情を引きつらせながら、森の中を必死で逃げる三人。

 

どんどん小さくなっていくテオ達背中を見つめながら、手斧を弄んでいるレウウィス太公は斧に視線を移す。
「………」
(どれでもいいか)
動き出すレウウィス太公。

 

後ろを気にしながら走っていたテオの前に、レウウィス太公が忽然と立ち塞がる。

 

「え……」
テオは足を止める。
(いつ…の間に)
その表情は恐怖に歪む。

 

「テオ!!」
振り向いたモニカが叫ぶ。

 

(兎狩りの趣味はない――が全ては君をより強く美味くするため)
レウウィス太公はエマを想いながらテオに向かって斧を振り上げる。
(私は君の”敵意”が欲しい)

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意地を見せたジェイク

「テオ逃げろ!!」
ジェイクがテオの前に両手を広げて立つ。

約束のネバーランド 第68話 ジェイク

レウウィス太公の振り下ろした斧はジェイクの首に触れるギリギリでピタリと止まる。

 

ジェイクはおそるおそるレウウィス太公を見る。

 

「兄ちゃん…」
テオが呟く。

 

「……」
レウウィス太公は黙ってジェイクとテオを見つめる。

 

「ごめんなテオ…」
ジェイクは先の鬼に追い詰められたテオとモニカを救えなかった自分を思い出していた。
(あの後めちゃくちゃ苦しくて恥ずかしくて情けなくて――)
恐怖を押し殺すように歯を食いしばり、レウウィス太公を睨みつける。
(だから…今度こそ怖くてもおれはお前の兄貴だから…!)

 

レウウィス太公にタックルを仕掛けるジェイク。
「いいから! 逃げる早く!」
ジェイクはレウウィス太公の胴に抱き着きながらテオに笑いかける。

約束のネバーランド 第68話 ジェイク
「生きろ!!」

 

テオは泣きながら走り出す。

 

今度は躊躇なく、ジェイクを斧で一閃するレウウィス太公。

 

「走って! 振り返っちゃダメ!」
モニカは恐怖に顔を引き攣らせながらもテオに呼びかける。

 

(なんで…どうして…? こうなった 嘘だろ?)
必死に逃げるテオ。

レウウィス太公はテオとモニカをじっと見つめている。

 

(兄ちゃん…兄ちゃん!!)
テオもモニカも泣きながら必死で逃げる。

 

その二人に手斧を振るって飛び掛かるレウウィス太公。

 

手斧はモニカを狙っていた――。

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泣き崩れるテオ。そして愉悦に浸る鬼。

エマが愕然とする。

約束のネバーランド 第68話 エマ

「二人とも死んだ…殺された…」
テオは跪いている。
その両手には手斧が握られている。
「俺のせいだ…俺の…」
涙するテオ。その脳裏には笑顔のジェイクとモニカ。
「ごめん ごめん…ジェイク モニカァ」

 

エマは絶望を貼り付けた表情でテオを見つめる。

 

「兄ちゃん! 姉ちゃん! うわぁぁん」
堰を切ったように泣くテオに対し、エマがかける言葉は無かった。

 

一方、館に戻った知性鬼達は豪華なテーブルの席につき、ナイフとフォークを使って皿の上の肉を味わっていた。

約束のネバーランド 第68話 肉

口に食べ物を入れられるように仮面を跳ね上げている知性鬼は、笑顔を浮かべながらグラスを掲げる。

 

子供たちを狩った時の話でもしているのか、知性鬼たちはご機嫌な様子で食事を進める。

 

夜。

 

「何人死んだ?」
街のリーダーらしき青年が顔に傷のある青年に問いかける。

 

「今日は計4人だ」

 

(4人…)
そうか、と短く答えるリーダー。
「いつも通りか」

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テオから聞いた話の続き

エマは階段に腰を下ろし、膝に顔を埋めている。

 

落ち込んでんの? と男の子がエマに背後か声をかける。
「こんなもんだよ 毎回必ず誰かが死んでいく」

 

エマは膝に顔を埋めたまま何も答えない。

 

「ジェイクとモニカは救えなかったけどその分救った命もあるだろ」
男の子は、あんたはよくやった、と諭すようにエマに話しかける。
「最善を尽くした それでもどうにもならないことだってあるんだよ」
男の子の手が塞ぎ込むエマの肩に乗せられる。

約束のネバーランド 第68話 エマ

テオから聞いた話の続きを思い出すエマ。
「返すよ」
レウウィス太公は逃げる気力を失い、ただ泣きはらしているテオに、ジェイクとモニカの血がこびりついた斧を差し出す。
「君は生かす 君達はまだ殺さない」

 

ただただ泣いているテオの手に斧が握られる。

 

「憎いか? 悔しいか? ならばその憎しみを糧に私を殺しに来るがいい」

「あの赤毛の子にも伝えてくれ」

「我が名はレウウィス」

 

エマはテオから聞いたレウウィス太公の言葉を反芻していた。

 

エマは膝から顔を上げる。
その表情は悔しさと憎しみに歪んでいる。

約束のネバーランド 第68話 エマ

(「さぁ…逃げ回るばかりでなく君も私を狩りに来給え」)

 

再び膝に顔を埋める。

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感想

ジェイクの意地がレウウィス太公に何かを想起させた?

ジェイクが最期に意地を見せた。

 

モニカとテオを救いに知性鬼達の前に飛び出せなかった自分を恥じていた。
けど、ジェイクは二人を置いて逃げたわけじゃない。
実際は、知性鬼から二人をどう救うか木の陰から機会を窺っていたのだと思う。
恐怖に縛られ、その場から動けなかったというのもあるけど、二人を救おうとしていた。

 

確かにジェイクの方が二人よりも身体が大きく、強いのはわかる。
しかし、鬼の前では無意味だ。

 

仮に力を数値化して考えると、鬼の1000の力に対してジェイクの100もモニカとテオの10も大差は無い。

 

ただ、今回の話でジェイクは死を覚悟してテオを庇った。
この絶望的な状況下でこんな行動がとれるというのは尊い。

 

ジェイクは恐怖を振り切って行動した。
それが出来るのはつまり、勇気がある人間に他ならない。

 

 

ジェイクが自分の目の前に飛び出したその瞬間、レウウィス太公は何故かジェイクに振り下ろしていた斧を止めた。

 

これは人間の勇気を振り絞った美しい行為に目を奪われたからなのか?
一瞬でも、殺すのが惜しいと思った?

 

そんな人間らしい理由では無いだろうな……。
それだと仲間になっちゃう流れだし。

 

ソンジュでさえエマ達のような「養殖物」ではなく、「天然物」であれば人間を食べたいと思っている事から、人間と鬼が争うのは本能的なものだ。
鬼は人間を食べたい。人間は生きたいし大切な人を守りたい。

 

この相克は決して埋められない。

 

レウウィス太公がジェイクとモニカを手に掛けたのはエマの憎しみを自分に向ける為であり、二人の殺害自体が目的ではなかった。
満たしたいのは狩猟本能では無く、闘争本能なのだ。

 

そこが、無邪気に人間狩りを楽しむ他の知性鬼とは決定的に違うだけで、どこまでいっても鬼は鬼。

 

レウウィス太公に限らず、知性鬼達の持つ価値観には人間に通じるところがあるように思うが、しかし人間とは決定的に違うということ。

 

今回のレウウィス太公の行動で、ひょっとしたらまだ「約束」が出来る前、人間と戦っていた頃、ジェイクと同じような行動をとった人が居たのを思い出したのかもしれないなーと思ったけど、あっさりジェイクを殺したから違うんだなーと思った。

 

やはり鬼は人間とは違う。

 

あと、エマから切り札として教わった言葉をテオが言わなかったのもそれに類する勇気だと思う。

ただ、テオがエマから教わった言葉を言ったところで、レウウィス太公にはそれは通用してなかっただろうな。

レウウィス太公はその言葉でターゲットを大急ぎエマに変えるような鬼ではない。

むしろ、エマに価値を見出した自分の感覚が確かだったことを確認出来て喜ぶだけ。

結局テオ達を襲う事を優先するのは変わらなかっただろう。

 

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レウウィス太公の意図

これは既に示されている。

 

一方的に人間を狩るのではなく、自分もやられる可能性がある「戦い」に身を投じたい。
かつて人間と命のやりとりをしていた、その頃の感覚に浸りたいわけだ。
そのために、レウウィス太公はゴールディポンドに集めた子供たちの中でも鬼に歯向かう気力を持つエマに目をつけた。

 

多分、生きる事に退屈し切っているんだろうな。

 

「約束」が出来る前から生きているのであれば人間など問題にならないくらい長い寿命を持っているということだ。

 

この貴族っぽさ。人間に近いなぁと思った。

 

エマは今後どう動く?

一度は救ったにもかかわず、殺されてしまったジェイクとモニカ。

 

膝に顔を埋めてじっと何かに耐えているエマ。
その心の内には凄まじい感情が渦巻いているんだろな。

 

後悔、絶望、怒り、憎しみ、悲しみ……。

 

一生懸命子供たちを救う為に行動したにも関わらず、「こんなもんだよ」はキツイ。

 

エマがいたから救えた命もあったけど、結局被害者はいつもと大差なかったというのは絶望してもしょうがないと思う。

 

となると、逃げ回るのではなく反撃する事を考えざるを得ない。

 

次の話あたりで、男の子が会わせたかったという人物にエマが会う事になるだろう。

 

これまでは度々出て来るリーダーっぽい青年の事なのかな、と思ったんだけど、もっと別にいるのかもしれない。

 

どれだけ逃げ回っても必ず犠牲者は出る。
であればどこかのタイミングで反撃しようと考えている人間がいて当然。

 

その人物と手を取り合って知性鬼たちに一撃を加える、みたいな展開になるのかな……。

 

正直ここまでされたエマがそれでも逃げる事を選択するとは思えない。

 

街に銃器の類は無いだろう。
つまり、知恵を使うしかない。

 

ぜひ、知性鬼との知能戦を見せて欲しい。

 

以上、約束のネバーランドのネタバレを含む感想と考察でした。

前回第69話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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