約束のネバーランド 最新第124話ネタバレ含む感想と考察。バーバラとシスロ、ヴィンセントとの会話。

第124話

目次

第123話 大事な選択のおさらい

どうしようもない

レイに鬼を殺したくないという胸の内を吐き出したエマ。

しかし鬼が仲間の食用児を食べることも許容することなど断じてできないエマは、自分がどうすればよいのかとレイに必死に問いかける。

レイはエマをじっと見つめてから、サラッと答える。
「俺にもわからん」

予想外の返答にエマは呆然としていた。

レイはエマの言う通り、”七つの壁”を越えて鬼の首領との”約束”の結び直しを行う路線ではエマの望むように鬼を救うことはできず、人間の世界に逃げても追われるか大規模な戦争になってしまう可能性があると答える。

鬼にとって人間が絶対不可欠であることを知った以上、全食用児を救うならノーマンの方法しかないと結論付ける。

「うん とりまどうしようもないんじゃね?」

絶句するエマ。

 

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エマの本心

エマはなぜレイは自分の気持ちを聞き出したのか、それに対する解決法や助言はないのかとレイに食って掛かるが、レイは、ない、と断言する。

なら必死に隠していた本心をほじくり返すな、と言うエマに、レイは平然と返す。
「でもすぐ出てきたじゃん」

本心を埋めるなら墓場まで隠し通せ、と指摘し、レイはエマの核心を貫く。
「諦めきれないんだろ」

エマが抑えつけていた本心は我慢し切れず、何倍にもなって、しかも一番面倒なタイミングで爆発すると指摘する。

ドキッするエマ。

爆発したエマが一人で突っ走ることはエマはもちろん、自分やノーマンも含めた仲間にも危険が増えてしまうとレイは続ける。
「納得してねぇならとことん向き合った方がいい」

今回の決断は重要であり、半端にやり過ごしていたら最悪一生後悔することになるとレイは真剣な表情でエマに忠告する。

エマは一声も発することができず、ただレイの言葉を神妙に聞いていた。

レイは自分は鬼の絶滅でも構わないが、エマが違う以上、わからないまましまいこむのはダメだとし、こういう時だけ聞き分けよく本心をのみこむなとエマの頭に手を置く

 

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そしてエマに何がしたいかと改めて問いかける。

「絶滅は嫌 争わない選択肢を探したい」
しかしエマにはその方法もなく、自分以外はそれを望んでいないし、仲間の危険が増えるかもしれないこともわかっていた。
仲間を死なせなくないと思うと、もはや”どうしたい”だけでは決められないので、それとは別に”どうするのがいい”のかがわからなくなると自身の心の内を吐き出す。

それを受けてレイは、それ込みでノーマンに話に行くことをエマに提案する。

迷ったままで? と驚くエマに、だからこそだ、とレイ。

他でもないノーマンであり、信頼し合える仲間ならなおさら腹を割って話すべきだと前置きしてレイが続ける。
「あいつは昔から俺達の”特別”だろう?」

力強く頷くエマ。

そしてレイはノーマンに話してこそ見えてくるものがあるとして、その一つ目に具体的な作戦を挙げる。

作戦次第では戦争になるので、それも確かめておくべきというレイの指摘にエマは同意する。

 

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気になること

さらにレイはアレも気になるだろ、とエマに話を振る。

「ソンジュとムジカ…」

レイはその二人が人間を食べていないと返す。

おかしいよね、と同意するエマ。

レイは、人間を食べ続けなければ人型の姿も知能も保てないはずなのに二人は保っていたのに加えて、食べたものの形質を受け継ぐはずなのに、あの二人は鳥、魚を食べても姿に変化がなかったと振り返る。

食べてから変化までに時間がかかるのでは? というエマの考えに、人を食べてないのに人型はおかしい、とレイが返す。

そしてレイは二人が嘘をついているか、もしくは人を食べずに人の姿と知能を保持できる”例外”である可能性に言及する。

エマはムジカを思い出してしみじみと呟く。
「みんなムジカ達みたいな鬼だったら鬼と人間 共存できる道もあるかもしれないのにね」
そう言ってから、都合の良い願望でしかないことはわかってる、とことわる。

 

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ノーマンがムジカ達のような鬼がいることを知っているのかな、とエマがはレイに問いかける。

知らなかったらヤバイよな、と答えたレイに、エマは意外だという表情をする。

レイは、ムジカ達が”例外”だとして、それを早く知らせないと、仮に”例外”がたくさんいて彼らが人間を食べたい鬼だったら、農園を潰したとしても鬼は滅びず人間の脅威になり続けると説明する。

(ノーマンの作戦が土台から崩れてしまう…!)

さらに、逆にノーマンが知っていたならなぜ”例外”がいるのか聞けるかもしれない、と続ける。
「場合によっちゃヒントになるかも 鬼と人間が共存できる道もあるかも」

「レイ…!」
エマの表情が明るくなる。

しかしいずれにしも全ては事が大きくなってからではダメだと冷静に呟き、ムジカ達のことやエマの迷いに関して今すぐノーマンに相談することを提案するレイ。

自分は、エマをよってたかって食おうとしていたような鬼との共存は不可能だと思うが、ソンジュとムジカには恩もある、とレイは前置きし、エマに好きに選ぶように告げる。
「どんな選択でもお前なら大丈夫 『無理でもやる』は得意だろ 公開しねぇ未来をつくろうぜ」

「うん!」

 

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側近との顔合わせ

ノーマンの部屋の前にやってきた二人。

エマがドアをノックしてドアを開ける。

そこにいたのはノーマンではなく、ザジを抜いた側近の3人だった。
3人が視線がエマとレイに集中する。

肉を豪快に食べていた女性は二人を見つめた後、背後に立っているヴィンセントに振り返り、誰? と短く問いかける。

そこで自分たちが挨拶する必要に気づくエマとレイ。

「初めまして レイです」

「エマです! B06-32シェルターから来ました!」

 

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ヴィンセントの、彼らが昨日合流した”脱走者”の方々だ、という説明に、女性は表情を明るくする。
「ああ! グレイスシールド」
フィールド、とすかさず訂正するヴィンセント。

女性は、これ食う? と手掴みで食べていた巨大な肉をエマたちに差し出す。

戸惑いつつ断る二人。
そしてエマはボスに話があるが、彼がどこにいるのかと問いかける。

緊急の用で外出中と答える男。
出直そうとするエマに、茶を勧める。

「俺達ちょっとキョーミあんのよ」
エマとレイはソファに座らされていた。
「君らGFのお坊ちゃん達に」

 

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第123話 大事な選択の振り返り感想

頼れるレイ

レイは頼れる仲間だなーと改めて思った。

エマの考え方や行動をよく理解した上で、本音を引き出したんだなぁ。

これ夫婦レベルでしょ……。
付き合ったらいいのに。

で、エマを慕うノーマンとの三角関係発生と(笑)。

それが食用児内に亀裂を生む展開とかどうだろう。

まあそこまでいくとあまりにも展開がドロドロ過ぎて、さすがに少年誌ではやらないか……。

そんな、チームワーク乱れまくりのすごく嫌な流れで鬼と戦うことになったら食用児側の被害が甚大になってしまう気がする。

読んでて嫌な気分になるし、ヒヤヒヤするけど目が離せないだろうな……。

まぁ、それはあり得ないでしょう。
そもそもGFの面々は生死が懸かっているのに恋愛沙汰でその身を危うくするようなキャラじゃないか。

 

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ソンジュとムジカの”狙い”?

ソンジュとムジカは宗教の教義で食用児を食べない。
少なくともソンジュに関しては間違いない。
おそらくソンジュと行動を共にしているムジカに関しても同じ宗教を信奉していると思われる。

宗教の名前などは明らかになっていないが、ソンジュが食用児を食べないのは確か自然に反しているからという理由だったはず。

それは逆に言えば食用児ではない人間なら食べるということだ。
エマたちがソンジュたちと別れた際、ソンジュがそれを匂わせる描写があった。

ひょっとしたらソンジュとムジカは、非食用児、つまり普通の人間を食べたいがために、エマたちに”約束”を打ち破らせようとしているのではないか?
”約束”が結ばれる前の、人間と鬼が戦っていた頃に戻すことで、宗教の教義に反することなく堂々と人間を食べたいとか?

※追記
色々と考えて書いてあとから読み直したら、ソンジュはエマたちに”約束”を壊すか、もしくは農園の外で子供を産むことを望んでいるようだ。
外の世界で産めば天然もの、という発言があるし、最初から確認しておけばよかった(笑)。

追記終了。

農園につき出したら半年は食える、という発言から、農園と明確に対立しているわけではないっぽいんだけど……。

ソンジュとムジカの他にも同様の宗教の信者はいる可能性もあるのかな……。
”約束”が結ばれた後、ずっと鬼の社会の中で一定数を保ってきたとか。

 

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そしてその勢力は、食用児を食べる勢力、言わば鬼の社会の体制側と”約束”を破棄すべく戦っているのではないか。

前回自分は全くそれに気付いていなかったが、確かにレイの言う通り、ソンジュとムジカは人間を食べていないのに人間の形質を維持している。
レイが言ったように人間を食べなくても大丈夫な例外種である可能性もあるが、どこかで人間を摂取していると考える方が現実的な気がする……。
今回の感想の冒頭に書いたように、ソンジュは食用児だからエマたちを食べなかったわけで、自然に産まれ育った人間に関しては躊躇なく食べる。

ムジカは本当に食べていないのだろうか。第51話では、1000年前の”約束”が鬼の姿形を歪めてきたという発言もしていた。

食用児を食べない少数派の勢力は、食用児を食べる鬼たちとは敵対関係にあり、食用児の生育に関わっているイザベラママのような普通の人間を狙って食べているとかかな……。

 

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とりあえず、ソンジュがエマたちを追跡してきた鬼と戦っていたのには納得できるんだが……。

人間の世界と鬼の世界は今、1000年前に結ばれた”約束”がその秩序の根本にある。

人間は”約束”によって食用児を鬼に供給する、もしくは協力することで鬼の世界と戦わずに済み、鬼は食用児を家畜とすることで人間の世界に干渉しない。

こうやって互いにそれぞれの秩序を守ってきたわけだ。

言わば食用児とは双方の世界にとっての生贄であるといえるだろう。

しかしそれで困ったのは教義上、食用児を食べられない鬼だ。
彼らは教義を守りつつ、知能を維持するために体制をうち破ろうとしている?

ただ、第1話を読めばわかるが、食用児を食べる鬼もソンジュたちと同様に、仕留めた獲物の胸に
に対してグプナを行っている。

それは宗教的行為ではないのか? 同じ宗教の中にも派閥があるからそれで説明がつくということなのか?

 

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4人側近とノーマン

ザジ、ヴィンセント以外の残りの側近が登場した。

名前が判明するのは次号かな。

個人的には姉さんが気になっている。
今回豪快に肉に食らいついていた。
それは初登場時に量産農園の施設内を闊歩していた際に釘バットを振るっていたイメージそのままだ。

この姉さん、ザジとはまた別の意味でヤバイキャラっぽいんだよなぁ。

狂気も戦闘能力も、4人の中で1、2を争いそうな感じがする。

食用児側に一人も犠牲者を出したくないというノーマンが戦力として選んだ4人だから、ザジが証明しているように、各人の戦闘能力は折り紙付きだろう。

ノーマンの量産農園破壊計画の実行部隊が弱いわけがない。

ガタイのいい兄ちゃんも気になる。

 

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次号でこの二人とエマ、レイの会話か……。

4人の側近はおそらくノーマンよりも年上だろう。

一癖も二癖もあるようなこの4人が、どういう経緯でノーマンに従うようになったのか知りたい。

でもその話になると、むしろ4人よりもノーマンにスポットライトが当たりそうだ。

もしかしたらエマたちと離れていた二年の間に、ノーマンが側近の4人を凌駕するほどの能力を開花させていたなんて展開もあるかもしれない。
ラムダにいた頃に何かが強化されたとか。単純に知能を果てしなく伸ばしたとか。
もしくは生きるために時には非情にならなくてはいけないということを覚えて、それを徹底するようになったのかもしれない。

前回、ノーマンは無邪気さとは対極にあるようなシビアな表情でヴィンセントと会話していた。
会話の内容はわずかであっても、かつてGFで生活していた頃とは違うことは十分に感じた。

今のノーマンや、4人の側近についての話が楽しみ。

前回第123話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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第124話 聞かせろよ

側近の圧

ノーマンの部屋で、側近の3人に引き留められたエマとレイはソファに座らされていた。

二人の側近はエマたちを威圧するようにジロジロと眺める。

男は自分をシスロと名乗る。
そして女性をバーバラ、背後の男をヴィンセントだと紹介する。

シスロから一貫して圧力を受け続けていたエマとレイは黙っていた。

シスロは自分たちもエマたちと同じで脱走者であり、むしろ自分たちの方が農園を潰している分、すごいんだと胸を張る。

張り合っているから適当に肯定してやってくれ、というヴィンセントの言葉を受けて、レイは全く感情を込めることなくシスロたちを褒めたたえる。

それだと二人の怒りを買うのではないかと焦るエマ。
しかしシスロもバーバラもレイからの称賛を受けて満足そうな様子だった。

レイは密かにバーバラの胸元のマークを観察していた。
それがノーマンと同じラムダ出身を表すマークであることに気付く。

そしてシスロとバーバラによる「農園を潰す」という主張から、ヴィンセント、バーバラ、シスロもザジやアダムのような”イレギュラー”であること、そしてノーマン不在時に部屋でこのような不敵な態度であることから、彼らがハヤトたちのような一兵卒よりも上であると推測する。

以上のことから、レイは彼らとの面倒は避けることを決めるのだった。

 

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エマは気を取り直し、クリスとドミニクを治療してくれたこと関して3人の側近に向けて礼を言う。

「そう! それだよアタシらが聞きたいのは!」
エマを威圧するバーバラ。

シスロもまた、あいつの話を聞かせてもらおう、とエマに詰め寄っていく。

レイにあいつは誰なのかと問われたバーバラとシスロは、照れながら、それがボスのことであると答える。

何を隠そうこいつらはボスが大好き、とヴィンセントが解説する。

てめーもだろとすかさず突っ込むバーバラ。

 

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盛り上がる

シスロは住人たちがボスが別人だったと言っていたことが気になって仕方なかったのだった。

エマとレイは、”ノーマン”について教えろとシスロとバーバラに詰め寄られる。

そんな二人からレイが感じていたのは圧よりは、むしろ照れ隠しだった。

今も昔も変わらないと思いますが、とエマは切り出し、ノーマンはいつもフワッとニコニコほほえんでいて、と説明すると、シスロとバーバラの表情が固まる。

「『フワッ』?」

「『ニコニコ』?」

「全然ちげえ!!」
笑うシスロとバーバラ。

その反応に今度はエマが興味を持ち、ノーマンの現在にについて問いかける。

「キリッ」

「冬」

「帝王」

思わず茶を吹き出すレイ。

もっとないのか、とシスロはさらに話を求める。
それに応じ、エマとレイはGFで過ごしていた頃の思い出を話し始める。

ノーマンを話題に場は和やかな会話が続き、楽しい時間が流れていく。

 

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「ありがとう…」
話が一段落して、ヴィンセントが礼を言う。
「いい~話を聞かせてもらいました」

バーバラは、昔からボスはかっこよかった、と話をしてくれたエマに対して礼を言う。

ノーマンの現在に関して問うエマ。
ヴィンセントとシスロはそれに対して、仲間想いで良い奴だと返す。
「ニコニコフワフワはしてねぇけど」

ヴィンセントはボスが食用児全員を救うために練る間も惜しんで尽くしている、と続ける。

「みんながあいつに救われた」
そしてシスロは自分たちの”力”の使い道もノーマンが気づかせてくれたと口にする。

「ラムダの……?」
シスロの言葉に反応するエマ。

 

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エマの問いにシスロがさきほどとは違った神妙な表情で頷く。
側近たちはラムダで出会った同志であると切り出すシスロ。
そしてシスロとバーバラはGR、ヴィンセントはGB生まれであることや、側近たちがラムダで受けた人体実験により”力”を得たと説明する。

シスロはラムダでの生活を、地獄すら生温い生活と振り返る。
ノーマンが来なければ自分は生きておらず、12のガキが神に見えたのだという。

そしてこれまで、ノーマンが立てた策を4人の側近で実行するという流れで、わずか5人で農園を解放してきたのだと説明する。

その事実に驚くエマとレイ。

二人の反応に、だから言ったろ、俺達はすげぇって、とシスロが笑う。
そしてボスの完璧な策と、自分たちの力があれば勝利は絶対と胸を張る。
「ああ楽しみだなぁ 早く奴らを皆殺しにしてぇ」

うっとりとした表情を浮かべるシスロを、エマはじっと見つめていた。

鬼を一匹消すたびに胸の内がスカッとする、とシスロが続ける。

 

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対立の芽

「ああ アタシもブッ殺して奴らの肉を食うとムカムカが消える」
バーバラの持っていた肉は既に骨だけになっていた。

まさかその肉、とレイ。

バーバラはこの間襲った量産農園の職員の肉だとレイの言葉を肯定する。

バーバラは鬼に対する憎しみを口にして、ラートリー家も鬼も一匹残らず同じ目に、と言うと、唐突に手に持っていた骨をテーブルに落とす。
「何その顔 まさかあんた鬼に同情してる?」

エマは浮かない表情をしていた。

それをバーバラが鋭く咎める。

なぜ鬼を斃せることを嬉しく思わないのか、食用児なのに鬼を殺したくないのか、とエマに詰め寄る。

 

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バーバラはエマたちがボスに話があるということを思い出していた。

ひょっとしたらエマがボスに計画の変更を震源しようとしているのではないかと思い至る。

バーバラはテーブルに落とした骨を踏み潰す。
割れる骨。さらにテーブルにも亀裂が入っていく。

アジトが壊れる、とバーバラを諫めるシスロ。

「鬼は退治すべき化物だろ!!」
バーバラの表情にみるみる怒りが満ちる。
それと同時に、足元がメキメキと音を立て割れる。

「やめろバーバラ」

シスロの威圧を受けて、バーバラはようやく自らの行動を止める。

 

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「どの道もう遅い 万事支障はないよ」
二人に比べれば遥かに冷静にヴィンセントが続ける。
ノーマンが今朝、計画を早めて作戦を開始したこと、彼が戻る頃にはもはや誰にも止められないことをエマとレイに忠告する。

レイはヴィンセントに、ノーマンがどこへ外出中なのかと訊ねる。

「会いに行っている 駒の一つに」

ノーマンはザジと共に手紙の送付先を訪ねていた。

「手紙受け取ったよ W・ミネルヴァ」

用件はそこに書いた通り、とノーマン。
「正式にあなた方と同盟を結びにきた 共にこの世界を破壊しましょう」

ノーマンがそう告げた相手は数匹の知性鬼だった。

 

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第124話 聞かせろよの感想

シスロとバーバラ

ようやく側近全員の名前が判明した。

そしてそれ以外にも色々とわかったことがあった。

やはり側近の4人はノーマンと同じくラムダに囚われており、そこから一緒に脱走していた。

それも4人の側近がラムダでの人体実験により身に着けていた”イレギュラーとしての力”を駆使して。

その経験が、ノーマンが考えた策を4人の側近が実行する、つまり農園を5人で潰す戦法の原型となったようだ。

予想外だったのはザジはわからないが、少なくともヴィンセント、バーバラ、シスロの3人はノーマンと同じく高級農園出身者だったいうことだ。

ラムダにおける人体実験は、てっきり量産農園出身ほ被検体にしか行われないと思っていた。

ノーマンがラムダに来たのはおそらくはその頭脳を買われてのことだろう。
その頭脳をゆくゆくは思い通りの食用児を生産する為の力として利用したかったのではないか。

しかしヴィンセントもバーバラもシスロもノーマンに助けられなければならないような状態だったようだ。シスロが言及していたが、人体実験の被験者としてどれほど過酷な状況にあったかは想像に難くない。

しかしノーマンは監視体制をどう振り切って彼らとコンタクトを取り、彼らを解放し、”イレギュラーとしての力”の使い方をレクチャーしたのか。

ラムダ脱出の話を読みたいなぁ。今後語られる機会があると嬉しいんだけど……。

 

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おそらく、バーバラの力は筋力の上昇かな?
脂肪より筋肉の方が重いから、それを劇的に増加させることで体重がうんと増していき、テーブルが割れた?

いや、シスロはアジトが壊れる、と言っていたし、もっと根本的に違う力なのかも……。

単純な筋力増加以外には思い浮かばないんだけどなぁ……。

あと彼女が鬼の肉を食べていることはきになる。
初登場時にもモリモリ食ってたはず。
鬼の性質が人体に影響しないとは誰も言い切れないだろう。

でもそれならノーマンがバーバラの行動を止めるかな?

もしノーマンがバーバラが鬼の肉を食うことでどういうことが起こるのかを観察するためにバーバラの行動を止めないのだとしたら恐ろしいな。

どんだけ冷酷なんだよという話になる。

とりあえずバーバラに異変が起こらないことを祈る。

個人的にバーバラ好き。初登場時から気になっていた。

 

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同盟相手が鬼!?

ノーマンが手紙を出した先はなんと鬼だった。

これどういうことなんだろう。

鬼の中に反体制の勢力がいて、そいつらに接触したということかな。

ひょっとしたら彼らがムジカたちのような例外なのか?
確かムジカはあの”約束”以来、自分たちが変わってしまったと言っていたし、人間、食用児を食べまくる鬼を苦々しく思っている勢力がいるのかな。

ラストの鬼たちは年齢がかなりいっているように見える。
もしくは身体が若干崩壊してないか?
人間を食べることを拒否してきた、いわば人間の理解者たちということ? いやそんなわけがない。

ノーマンは彼らに、一緒に世界を壊そう、と持ちかけていた。
それはつまり”約束”に基づいたこの世界のことだろう。

ひょっとしたら食用児ではなく、人間を襲えるようにしたいということか。

 

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食用児では満足できないから、”約束”を結ぶ前のように、普通の人間を自由に食べたいというのは、食用児にとっては標的が自分たちから人間の世界に変わるから都合がいいのかもしれない。

食用児って、人間の世界によって鬼の生贄としての生を押し付けられているわけで、いわば人間の世界とは対立していると言ってもいいと思う。

だからノーマンは、人間の世界で好きに人間を食べたいという鬼の勢力の望みを叶えると言って彼らと手を結んだのかな?

”作戦”が前倒しになったきっかけは、GFに残してきた子供たちのためだとノーマンは言っていた。
この行動が楽園及びノーマンたちを窮地に陥れるものでないことを祈りたい。

鬼の方が一枚上手だった、なんて展開は……十分あり得るから怖いよなあ……ン。

果たして手紙に書かれた”用件”とは何の事なのか。
次号が気になる。

以上、約束のネバーランド第124話のネタバレを含む感想と考察でした。

第124話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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