約束のネバーランド 最新第51話B06-32①のネタバレ感想と考察。ついにソンジュとムジカとの別れ。荒野を行くエマ達を待っていたもの。

約束のネバーランド 第51話 ソンジュ

第51話

第50話のおさらい

ソンジュとムジカに先導され、地下通路を移動して5日。

ついに地上に出るポイントが間近になり、盛り上がる子供達。

ギルダは今いる鬼の世界には人間の社会が無い事を深刻に感じ、計画の達成が困難になったことを感じていた。

自分たち以外に農園から逃げた人間がいないか問うエマにソンジュはその可能性を否定する説明を始める。

GF農園のような施設は世界に4つしかなく、他は全てまるでブロイラーのように人間を強引に成長させて収穫するだけの量産農場であり、そこで育った人間に言語はおろか意思すら存在しないこと。

つまり、そもそもエマ達のような、脱走を企てることができる存在自体が極めて少ないということ。

他のGF農園のような施設に生きる子供で自分たちの末路を知る存在は通常存在しないであろうこと。

仮にエマ達と同じようなイレギュラーが生じ、脱走したとしても外の世界で鬼から逃れることはできないであろうこと。

もし希望があるとすれば、稀に起こる、鬼による農園からの子供の誘拐、つまり盗みであり、それがきっかけで外に出た人間が何らかの方法で生き延びているかということ。

ソンジュからは極めて少ない可能性しか提示されないことにエマ達は戦慄する。

エマは一人子供達から離れて物思いに耽る。

そんなエマを心配して話しかけるムジカだったが、エマは前向きだった。

エマはムジカに写真を見せて楽しく会話をする。

人間と鬼。

種族は違っても、お互いの友情を確認し合ったエマとムジカ。

レイは他の子供達が眠る中、一人ミネルヴァのペン型端末を起動させてパスワードを入力していた。

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第51話

エマは地下から顔だけ出して地上の様子を窺う。

その視線の先には巨木の陰に潜むようにして待機しているソンジュがいる。

 

エマは背後の子供達に追手の姿がないことを伝えて、行こうと促す。

約束のネバーランド 第51話 エマ

素早く穴から地上へと上がっていく子供達。

 

GF農園から脱走して森に逃げ込んでから6日、子供達はようやく出口に到達する。

 

森の生い茂る地域が切れたあとは広大な荒野が広がっている。

 

エマがソンジュから狩りのやり方を教えてもらっていた際に狩った大型の鳥が飛び、地表ではカエルの様に飛び跳ねる生物がいる。

 

子供達は目の前の荒野の広さに感動している。

 

「この先南へ下ればお前達の目指す場所」

ソンジュが荒野のある方向を指で指し示す。

 

(B06-32…!)

エマとドンの表情に笑顔が浮かぶ。

 

ソンジュとムジカとの別れ

小さな子供たちがムジカに縋りついて別れを惜しむ。

約束のネバーランド 第51話 ムジカと子供達

やっぱりお別れなんてイヤ、と泣きそうなアリシア。

 

もう少し一緒にいられない? とマルク。

 

「甘えちゃダメだ」

レイはそんな二人の頭に、優しく手を置く。

「二人には二人の行き先がある」

 

レイを見る二人。

 

「俺達も自分達の力だけで生きていけるようにならないと」

 

大丈夫、とソンジュが切り出す。

「荒野を歩いている限りは”鬼”に出くわすことはない」

「上手く行けば今夜には”ミネルヴァさん”に会えるさ」

 

アシリアとマルクはソンジュに向かってニッコリと笑い、うん、と返事をする。

 

「……」

その様子を黙って見ているムジカ。

 

「間違っても森や水辺に近づくなよ」

ソンジュがラニオン達を指さす。

「絶対にだ」

 

怯えながらも返事をするラニオン達。

 

「気をつけてな」

ソンジュが穏やかに子供たちに別れを告げる。

約束のネバーランド 第51話 ソンジュ

「ありがとうソンジュ」

レイは笑顔でお礼を言う。

 

泣くドン。

ドミニクも顔をくしゃくしゃにして泣いている。

 

ムジカとギルダが抱きしめ合っている。

その様子を周りに立つエマやジェミマ、アンナ、アリシアも笑顔で見ている。

 

「元気でね…みんな…どうか元気で」

ギルダの肩に手を置き真正面から顔を見つめるムジカ。

 

ムジカも、とアンナ。

 

ムジカはドンやドミニクと会話しているソンジュの後姿を窺う。

「エマ」

エマに近づき、握手を求める。

 

「…ムジカ?」

ぎゅっと握った手に違和感を覚えたエマがムジカの顔を見る。

 

ムジカは笑みを浮かべて口元で人差し指を立てる。

「これはお守り 持っておいて」

エマの手を握り、真正面からお互いの顔を見合う二人。

「きっとあなた達を守ってくれる」

約束のネバーランド 第51話 ムジカとエマ

ムジカは少しだけ屈み、エマの耳元に囁く。

「”七つの壁”を探しなさい」

 

エマはムジカを横目で見つめる。

 

「あなた達の目指す未来はその先にある」

耳元から離れ、エマの顔を見てムジカは、ニコ、と笑う。

 

おーい、とエマは背後からレイに呼ばれる。

「行けるかエマ」

 

エマはレイの元に歩いていく。

「じゃあねソンジュ ムジカ」

他の子供達と一緒に笑顔で手を振る。

「本当に本当にありがとう」

 

「また会いましょう」

ムジカはエマ達に手を振り続ける。

 

「……えらく情が移ったな ムジカ」

傍らに立つソンジュが笑みを浮かべる。

「お前最初はあんなに興味を示さなかったのに」

 

回想。

 

森の中を恐る恐る進んでいくエマ達。

 

エマがムジカ達のいる方向に振り返って訝しんでいる。

 

巨木の陰からエマ達の様子を窺っていたムジカは軽やかにソンジュの元に戻り報告を始める。

「多分人間 通達のあった脱走者よ」

「農園に突き出せば半年は楽に暮らせるわ」

 

胡坐をかいているソンジュはニヤリと笑う。

 

様子がおかしいことを疑問に思い、ソンジュ? と呼ぶムジカ。

 

「彼らを助ける」

槍を持ち、立ち上がるソンジュ。

「農園には渡さない」

 

回想終了。

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”約束”を破壊出来る者

「ソンジュこそどういうつもり?」

ムジカがソンジュの行動に疑問を投げかける。

「”好奇心で”だなんて嘘なんでしょう?」

「本当の理由は? なぜあの子達を助けたの?」

 

「……」

少しの間の後、ソンジュが答える。

「人間でなきゃ壊せないんだよ”約束”は」

 

「忌々しいだろ あの”約束”」

 

「信仰を歪め社会を歪め種族の姿を歪めたあの忌々しい”約束”をあいつらならブッ壊すことができるかもしれない」

「そうすりゃまた人間を狩れるようになる日だって来るかもしれねぇだろう?」

 

「ソンジュは人間を食べたいのね」

ムジカがソンジュを見ずに確認するように言葉をかける。

約束のネバーランド 第51話 ムジカ

「お前は食ったことも食う必要もねぇからわからねぇのさムジカ」

ソンジュは笑みを浮かべたまま答える。

「『原初信仰』の教義上 狩猟と言う形で神がつくり出した命をいただくのなら神への反逆に当たらない」

「天然物なら俺は食うぜ」

 

「エマ達が”約束”を壊せなかったらどうするの?」

ムジカは先を歩くソンジュの背中に問いかける。

「人間の世界にだって渡れないかも……」

 

「エマ達は仲間を増やすと言っていた」

ソンジュはムジカに振り向くことなく答える。

「”鬼”の世界でも農園の『外』で殖えりゃ子世代以降は全て野生の人間 天然物だ」

「そうして天然物が増えればいずれそいつらを狩って食える――ああ」

 

「もう一度食いてぇなぁ」

ソンジュは笑うようにして口蓋から牙が露出させる。

約束のネバーランド 第51話 ソンジュ

「腹一杯人間をよ」

 

ムジカは黙ってソンジュの言葉を聞いている。

 

さて、とムジカに振り向くソンジュ。

「俺は野暮用を一つ片づけてくる」

 

野暮用? とムジカは小首を傾げて問いかける。

 

「すぐ戻る お前はここで待っていろ」

ソンジュはムジカを見ながら問いかける。

「………そういえばさっきエマと何話してた?」

 

「何って?」

ムジカは特に動揺することもなく答える。

「よくある別れの挨拶よ」

 

「……」

ソンジュは少しの間の後、そうか、とだけ答える。

「じゃあ 邪魔者を消してくる」

ムジカから離れ、どんどん歩いていくソンジュ。

 

ムジカは巨木に背を預けて座る。

約束のネバーランド 第51話 ムジカ

傍らにはソンジュの乗る馬のような生き物がおり、ムジカは座ったままその生き物の頭を撫でる。

(残念ね ソンジュ)

(エマはちゃんとわかっている)

(あの子達の目指す未来はソンジュが願い予想している未来とは別のものよ)

地下を賑やかに歩くエマ達を思い浮かべる。

(頑張って勝ち取って あなた達ならできるわ)

ムジカは笑顔を浮かべて空を見上げる。

(そうよ ”約束”は一つじゃない)

 

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B06-32地点に到達

(”約束”は――)

 

エマはムジカから受け取っていたペンダントをぎゅっと握る。

約束のネバーランド 第51話 ムジカからもらったペンダント

荒野を歩いている子供達は方角を確認しながら歩いていた。

 

本当何もねぇな、とドンが漏らしたのを聞き、クリスティが、岩とかならあるよ、と適当な方向を指差す。

 

(ミネルヴァさんに会う)

強い意思を秘めたエマ。

 

(二つの世界を渡る方法を聞く)

口元に不敵な笑みを浮かべるドン。

 

(ぜってー生き残る!)

ドンと同じく不敵に笑うラニオンとトーマ。

 

(フィル達を助けるんだ)

勇ましい表情で歩き続けるアリシアとドミニク。

 

(僕達だってがんばる)

クリスティやマルク、ロッシー達も歩いていく。

 

(ノーマンやコニー…みんなの分まで)

子供達は力強く荒野を進んでいく。

 

夜も更け、夜空には満面の星がちりばめられている。

約束のネバーランド 第51話 荒野

一行はまだ歩みを止めていない。

 

「あとどのくらい? そろそろかなぁ?」

不安げなマルク。

 

レイはエマに現在地を問いかける。

 

エマは、確かめてみる、とペン型端末を起動する。

 

「え?」

表示された座標はB06-32。

「ここだ」

 

え? と子供達から疑問の声が上がる。

 

「ここがB06-32」

 

「は!?」

 

「間違いない」

エマは端末の情報をじっと見て答える。

「今 私達がいるここがB06-32地点」

約束のネバーランド 第51話 エマ達

マジかよ……とドン。

 

「ここ何もないけど……」

 

辺りに広がるのはただただ荒野のみ。

 

建物も無ければ地下に降りるような階段も、それどころか木や岩さえ一切特徴がない。

 

子供達は何もない荒野に立ち尽くしている。

 

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感想

ついに心強かったソンジュとムジカとの別れ。

 

エマ達は彼らに保護され、生きる術を可能な限り学び、世界の大枠を知った。

 

少なくとも小さな子供たちはほぼ完全にソンジュとムジカを味方だと思っていた。

 

エマやレイなどリーダー的な立ち位置にいる子達もまたソンジュとムジカを信用していた。

 

しかし子供達と別れてからのソンジュの言葉は衝撃だった。

 

確かにソンジュは、農園で管理されてきたエマ達を他の鬼たちのように食べようとしないのは信仰している宗教上の教義なのは告白していた。

 

しかしその説明は正確ではなかった。

ただ単に、信仰上、神の与えたもうた”天然物”しか食べない、つまり、”天然物”に該当しないエマ達は食べられないというだけだった。

 

人間を食べないわけではなかった。

 

そして、ソンジュは天然物の人間を食べられる日が来ることを期待して、エマ達が”約束”を破壊することを期待していた。

 

当たり前のことだが、結局は利益を見込んでのことであり、ソンジュの願望それ自体はエマ達にとっては悪夢でしかない。

 

ソンジュは過去に人間を食べた経験があるようだ。

 

しかしムジカはまだ食べたことがなく、食べる必要も無いという描写も成された。

ソンジュとムジカは鬼として異なるということになる。

どうして一緒に行動しているのか? 二人の過去は?

謎はまだまだ多い。

 

 

ムジカがエマに手渡したペンダントは今後どういう意味を持つのだろう。

まるで目のように見えるデザインだけど……。

 

そして、ソンジュが始末に動いた”邪魔者”とは?

きっとGF農園からエマ達を捕まえようと派遣された追手の鬼のことなのかなと思ったけどどうなんだろう。

 

B06-32地点に着いた一行が今後どうなっていくか。

 

来週には何らかの展開があるはず。楽しみに待ちたい。

 

以上、約束のネバーランド第51話B06-32①のネタバレ感想と考察でした。

前回第50話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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