約束のネバーランド 最新第50話友達のネタバレ感想と考察。量産農園の存在に戦慄するエマたち。

第50話 友達

第49話のおさらい

ソンジュとムジカと共に地下通路を行くエマ達。

目的地B06-32まで、野生の鬼と遭遇する危険を避けるために鬼の生息域を迂回することで地下通路を5日、地上に出て1日で到着するという公算が立つ。

ソンジュは、折角なのでそれまでの間、少しだが生きるための知識をエマ達の伝授することに。

食材選定、料理、弓とサバイバルの為の知識をソンジュとムジカから吸収していく子供達。
約束のネバーランド 第49話 エマ

川を越えるために地上を行く必要があるため、地上の偵察と警戒のために地上へ向かうというソンジュ。

エマは、ある意図を持って地上を偵察に行くソンジュに無理矢理頼み込んで同行する。

地上で警戒任務を終え、ソンジュはエマがついてきた真の目的について問いかける。

エマは、今後食料を確保していくために狩りを教えて欲しいと申し出る。

ソンジュはエマの覚悟からの願いを受け入れ狩りを教える。

エマは弓で鳥を狩った後、ソンジュから儀程(グプナ)をやるようにとヴィダという吸血植物を手渡される。

ヴィダはコニーの死体の胸に刺さっていた花だったことに衝撃を受けるエマ。

ソンジュは、鬼は神に獲物を捧げる為に、そして肉の血抜きの為に儀程を行うのだと説明する。

エマはこれまで農園を出て行った子供たち全員の胸にヴィダが刺さって来たことを思い、痛い思いも怖い思いもしていなければいいなと呟く。

ソンジュは儀程は神への感謝であり敬意なしには成立せず、エマの心配するようなことはないと慰める。

自分たちは鬼に食べられるが、そもそも自分たちも他の何かを食べてきたことを自覚するエマ。

エマは決心し、ヴィダを鳥に刺し、獲物を地下へと持ち帰るのだった。
約束のネバーランド 第49話 エマ

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第50話

地下通路を進んで5日目。

 

一行はついに地上に出る地点に到着する。

 

「着いたー!!」

盛り上がる子供達。

 

ソンジュはすぐ先から地上に抜ければ森の出口だとエマに説明する。

 

一晩休んで翌日の朝に地上に出ることに。

 

子供達はそれぞれ自主的に、火をおこしたり、ご飯の支度をしたり、薬草を潰したりとてきぱきと作業を始める。

 

ムジカはその様子を見て、本当に覚えが早い、と感心する。

 

レイとエマほどじゃない、とアリシア。

 

ノーマンもすぐ覚えて早かった、とクリスティ。
約束のネバーランド 第50話 アリシアとクリスティ
 

ソンジュは黙って子供たちを見ている。
(さすが”高級品”……最上級農園の脳か……)

 

「ごちそうさまでした!」

 

食事を食べ終える。

 

上手く行けば目的地であるB06-32だとはりきるドン。

 

頑張ればね、じゃあがんばる!! と後に続く子供達。

 

「でもお別れはさびしいよう」
マルクがムジカを前に顔を歪ませる。

 

レイは、考え込んでいる様子のギルダにどうしたと問いかける。

 

ギルダは計画のズレについてちょっと、と答える。

 

ズレ? とラニオンが問いかける。

 

ギルダはソンジュから教えてもらった”昔話”について考えていた。

 

”人間の世界”が別にあるのは希望だが、現在いる”鬼側の世界”に”人間の社会”がないことは当初の自分たちの計画にとっては不利だとエマ、レイ、ラニオンを前に話す。

 

シスターの、「外の人間に紛れなさい」という言葉や、ミネルヴァの元に行かなくてはという自分たちの言葉を思い出すエマ。

 

「期待していた人間の集落がない……」

 

「紛れることもできないしフィル達を迎えに戻るにも人員がいる」

 

どうするか考えないと、とギルダだレイを見ながら言う。

 

ギルダの問題意識を肯定するレイ。

 

エマはソンジュの元に駆け寄り、自分達のような他の脱走者はいないのかと問いかける。

 

旅をしているソンジュに対し、噂すらなかったか、と質問を重ねる。

 

レイは農園がたくさんあるという情報を思い出し、GF農園の他にも、ミネルヴァが他に手引きしている農園があるのかもしれないという可能性を指摘する。

 

俺達以外にも出てくる奴らがいるかも、とラニオン。
ラニオンのそばにトーマが近づく。

 

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量産農園

「聞かないね」
ソンジュは即答する。
「たとえいたとしても一人二人…ほんの少数だろう」
約束のネバーランド 第50話 シンジュ
 

希望を砕くソンジュの返答に驚く子供達。

 

エマは、どういうことなのかと問いかける。

 

ソンジュは、農園には色々あり、GF農園のような高級農園はほんのわずかしか存在せず、大半が量産農園であるためだと説明する。

 

「”量産農園”?」
トーマが不安そうな表情で問いかける。

 

「安価量産型の農園」

ソンジュが答える。

「劣悪な環境でただ生かし太らせ出荷する」
約束のネバーランド 第50話 量産型食用児

 

ソンジュの端的な説明に青ざめる子供達。

 

説明を続けるソンジュ。

「そこで生まれた人間は言葉も解さない」

「名前もない」

「意思などない」

 

戦慄するエマ。

 

「逃げようなんて考えもしないよ」

 

子供達はソンジュの衝撃的な説明に言葉を失い、その場に立ち尽くす。

 

「無論、考えても逃げられないだろうがね」

 

高い金網に囲まれ、その上には有刺鉄線。

 

厳重に手錠で拘束され、鬼に直接管理されている光景が思い浮かべてソンジュが説明を続ける。

 

エマもまたしばらく言葉を失うが、やがて思考が始まる。

 

言葉や意思も、自分たちが得てきた偽りの幸せすらない、本当に、鬼たちがただ食べる肉として人間を育てるための農園が存在する。

 

そんな農園が普通であり、ほとんどであるという衝撃に、エマは改めて打ちのめされる。

 

ソンジュはさらに説明を続ける。
「因みに量産農園が数百とある中 高級農園はわずか4つ」

 

4つ!? たったの!? とドンが驚く。

 

”ミネルヴァ”の手引きがあるのはGF農園を除けば残り3つだと指摘するソンジュ。

 

ソンジュはエマ達が脱走のきっかけとなる真実をどう知り、その後、どう脱走してきたのかはエマたちから聞いていた。

 

その上で、似たような脱走劇が起こり、成功する可能性はそうは出来ないと指摘する。

 

さらに、仮に脱走できたとしても、その後サバイバルすることの厳しさはエマ達が身を以って味わった通りだと続ける。

 

子供達の脳裏に巨大な野生の鬼に追いかけまわされた記憶が蘇る。

 

囮になったレイは、子供達を回収に来た知性のある鬼のことを思い出す。

 

エマ達は神妙な表情でソンジュを見上げ、言葉の続きを待つ。

 

「脱走者には期待できない……だが”盗難”ならば稀に聞く」
約束のネバーランド 第50話 ソンジュと子供達
 

驚くエマ達。

 

人間の食べたさに農園を襲い、盗んでしまう鬼というのがごく稀に存在するというソンジュ。
「使えるとしたらそこだと俺は思うね」
「ただし、あくまで使い方次第だが」

 

早速エマは考えを巡らす。

 

「何にせよ高度な知能を持った…お前達みたいな人間は農園外では他にいない」
ソンジュはエマ達を指さす。
「それが現実」

 

「少なくとも俺が知る限りではな

 

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友情を確かめるエマとムジカ

エマは一人、沈んだ表情で根っこに座っている。

 

そこにムジカが現れ、大丈夫かと問いかける。
「その…さっきの…」

 

エマは平気平気! と元気に答える。
量産農園の話はショックだったが、仲間集め、安全確保も考えるし何とかする、と続ける。

 

「ムリでもやるから大丈夫!」
エマは力強い笑顔を浮かべ、腕をぐっと掲げる。
約束のネバーランド 第50話 エマとムジカ
 

そんなエマの様子を見て、たくましいなぁ、と思うムジカ。

 

「めげてなんかいられない」
「私には待ってる弟妹と叶えたい未来があるから」

 

「……!」
ムジカはエマの前向きな姿勢に見入る。

 

エマはムジカに向けてニッコリと笑う。
「見る!? 私の家族!」

 

エマはムジカに写真を見せている。
約束のネバーランド 第50話 エマとムジカ
 

「この子がフィル 可愛いでしょ」

 

「こっちの子はシェリー おしゃれでおませさん」

 

この子は? とムジカ。

 

「キャロルまだ一歳 たまにものすごく不機嫌な顔する 面白いの!」

 

こっちは? と再びムジカが問いかける。

 

「ナイラとダムデイン 後ろはエウゲンと――」

 

「アンナの髪が長いわ!」
ムジカの指摘に、それはね、と答えようとするエマ。

 

その後もエマとムジカは楽しく会話する。
 

「そしてノーマン」
エマは、写真に撮られるのを避けようとして目を閉じているエマと、その隣でエマを見て笑っているノーマンが写っている写真を持っている。
約束のネバーランド 第50話 エマとノーマン
「ノーマンに誓ったんだ」
「諦めない 誰一人死なせない 家族全員連れて出るって」

 

「感嘆じゃないってわかってる 方法だってまだこれから」

 

「でも私は生きたい 家族全員と何としても!」

 

「家族と生きるそのためならどんな不可能だって乗り越えてやる」

 

うん、とムジカが返事をする。そして内心で、そうか、と納得する。
(この子は元々たくましいんじゃない)
(たくましく在らなきゃならなかったんだ)

 

エマはムジカを見ながら、でも不思議だなぁと口に出す。
「ムジカって本当”鬼”って感じしないや」
エマは、気を悪くしたらごめんね、とすぐにフォローする。

 

大丈夫よ、と笑顔で返すムジカ。

 

エマは、これまで見てきた鬼の姿を思い出しながら、鬼は姿だけでも色々なんだなぁと素直な感想を漏らす。

 

「〇〇〇〇〇〇(確かにこの1000年で我々はだいぶ無秩序な姿になってしまった)」
約束のネバーランド 第50話 ムジカ
 

エマはきょとんとしてムジカを見つめる。

 

「私ね 人間を見たのも人間と話をしたのもエマ達が初めてだったの」

 

「”敵”でも”食料”でもない 他のどの生き物とも違った」

 

「エマ達と会えて話ができてよかった」

 

「友達になれてよかった」

笑顔のムジカ。

 

私も、と同じく笑顔で返すエマ。
「ムジカ達に出会えて話ができて友達になれてよかった」
エマはムジカと握手をする。
「この6日本当にありがとう」

 

(神様 どうかエマ達にご慈悲を)

ムジカが心の中で祈る。

(私の異(あだ)し種族の友達にどうか確かに光を)

 

子供達は眠りについている。

 

レイは一人、ミネルヴァのペン型端末にパスワード「HOPE」を入力して情報を呼び出していた。
約束のネバーランド 第50話 レイ
 

感想

量産農園は衝撃的だった。

 

よく考えれば単なる「肉」に頭脳はいらない。

 

管に繋いで成長させ、育ったら収穫すればいい。

 

さながら人間ブロイラーのような施設があるということは想像していたが恐ろしい。

 

エマ達のような、いわば「放牧」はコストが高いが良質な肉を生み出せるということ。

 

牛や豚、鶏で人間が行っていることだが、人間がその対象になるとここまで恐ろしいのか、と思った。

 

他の動物たちにはいいけど、自分たち人間にはダメ。

勝手だなぁと思う。

これが人間の業なんだな。

 

次からソンジュとムジカという心強い味方と別れなくてはならなくなる。

 

果たしてミネルヴァとの接触は達成できるのか。

 

そしてレイが情報を呼び出した意味とは。

 

以上、約束のネバーランド第50話のネタバレ感想と考察でした。

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