約束のネバーランド 最新第143話抹殺ネタバレ含む感想と考察。ついにソンジュとムジカを発見するドンたち。

約束のネバーランド 第112話 オリバー

第143話 抹殺

第142話 1000年前の”約束”2のおさらい

ユリウスの説得

ユリウス以外の騎士たちが集まっているところに、傷を負った兵士がやってくる。
彼はレウウィス大公の手によってラートリー軍が壊滅的な打撃を受けたと報告するのだった。

それを受けて、一刻も早く指揮官であるユリウスの元へと向かおうとする男の騎士と女の騎士。

大勢の兵士の死体が出たはずなので、それを鬼に食べられる前に回収することも考えていた。

他の騎士の制止を無視して、二人の騎士は基地を出発しようとする。

しかし二人の前に現れたのはユリウスだった。

ユリウスは、彼の無事を喜ぶ騎士たちに、今すぐ聞いてほしい話がある、と前置きして、以前提案して不採用になったはずの、一部の人間を差し出して鬼と和平を結ぶ案の再考を仲間たちに促すのだった。

一度差し出せば鬼との関わりを永久に絶てる方法がある、とユリウス。

 

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ユリウスの正気を疑う仲間たちに、ユリウスはここで和平を結ぶことなく、何千何万の兵や民を失うより良いと主張する。
「私はもう…犠牲はこりごりなのだ」

ユリウスの部隊はレウウィス大公の手により一晩で壊滅していた。
それよりも、一度だけ犠牲となる人間を差し出して、片をつけてしまうことを勧めるのだった

反対する騎士に、こうでもしないと泥沼の殺し合いは終わらない、とユリウス。

ユリウスは、人類のために、今、自分たちが終わらせなければいけないと反論する。
「確かに苦しい選択ではあるが…これは建設的妥協 必要な代価なんだよ」
そして、この案をのんでくれ、と仲間たちに頭を下げるのだった。

しかし、差し出されることになる人間たちの苦しみはずっと続くと女騎士。
ユリウスの言う、一度だけの決定によって、多くの人間たちの平和のために苦しむ人間を増やし続けることになるのではないか、と問いかける。

 

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既に結ばれていた合意

他の騎士たちも、兵はもちろん、父や兄、そして兵士たちの家族といった、数えきれない人たちを鬼に食べられてしまったが、それでもみんなで望む未来のため、諦めずに戦ってきたとユリウスを説得する。

キレイ事にも幻想にももううんざりだ、と頭を抱えるユリウス。
「仲間のために見ず知らずの連中を切り捨てて何が悪い」

正しいことをしようとしているんだ、と自らに言い聞かせているユリウスに、それまで沈黙していた騎士が問いかける。
「じゃあ君は何故そんなにも苦しそうなんだユリウス」
騎士はユリウスを、優しく、責任感があると評価し、本当は自分に関係ないとしても一部の人間も切り捨てたくはないのだと看破する。

誰よりも人類全ての平和を、勝利を望んでいたのはユリウスだと呼びかけ、騎士は彼をそこまで苦しませてしまったことを謝る。
そして、自分たちはユリウスの提案を呑めないと結論し、ユリウスに休息を呼びかけるのだった。

 

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これは和平であり、最善の手だと食い下がるユリウスだったが、騎士たちの意見が変わる様子はない。

彼らの考えが変わらないことに、肩を落とすユリウス。
「残念だよ」

「敵襲――!!!」

壁を破って基地に侵入してきたのは鬼だった。

鬼の強襲にもかかわらず、ユリウスが全く動じていない様子を見て、騎士はユリウスが既に自分たちを裏切って鬼を手引きしていたことを悟る。

ユリウスは既に、王と和平を結んでいた。
王は、ユリウスに一部の人間を差し出させてその人間を増やし、鬼の食糧供給を司ることで、鬼を支配できるという考えの元、ユリウスの提案に乗ったのだった。

 

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ユリウスは、和平の妨げになるとして、騎士たちを最初の食用人類にすると告げる。
「和平の礎になってくれ」

騎士たちが捕まっていく。

その光景を前に、ユリウスは、これが唯一の正解だったのだと自らを納得させていた。
(誰かが犠牲にならねばならぬのだ 誰かが終わらせなければならぬのだ)

戦友たちとの日々がユリウスの脳裏に去来する。
苦悩を圧し殺すユリウス。

(これで終われる 人間は救われる)

鬼に捕まった男の騎士は、裏切られたにもかかわらず、苦笑を浮かべてユリウスを見つめていた。

(救われるんだ…!!)
口元を歪めるユリウス。

 

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代償

ユリウスとイヴェルクは昼と夜の世界に来て、鬼の首領を前にしていた。

世界を二つに分けるという望みを了承した首領は、その代わりとしてユリウスとイヴェルクそれぞれに”ごほうび”を求める。

(「望みを叶える代償だ 何を望まれても断るな」)
ユリウスは、これがここに来る前にイヴェルクから聞いていたことを思い出す。

「きめた」

首領がイヴェルクに要求したのは、人間の農園でその年の最も出来が良い、王や貴族が食べるものよりも良い最高の肉だった。

 

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それを受け入れるイヴェルク。

次に”ごほうび”を要求される番となったユリウスは、これさえ終われば全てを終えて帰れると考えていた。
(何でも来い この際いっそ命でも――)

「きみはいまから”もんばん”だ」

首領が望んだのは人間の世界と鬼の世界の調停役となることだった。
互いに狩らず、世界を棲み分けるという鬼の王との約束を破らないように、ユリウスとその一族、子々孫々に至るまでその役目を行うようにと告げる。
「にげられない すてたともだちからもうんめいからも」

ユリウスの表情が絶望に染まっていく。

「君も平和の礎になるんだよ」

 

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望み

エマからの”約束”の結び直しの要求を、いいよ、とあっさりと受け入れた鬼の首領。
「なにがのぞみ? ただしぼくにも”ごほうび”をちょうだい」

エマは”ごほうび”を求められることを、すでにミネルヴァのペン型端末の情報で知っていた。

目の前の無邪気な子供の鬼が、1000年前に人間と鬼の世界に分けた、時空を超えた”高次元”の存在なのか、とエマは恐れていた。
(何を考え何を欲するのか全く読めない…… まるで気まぐれな神様…)

「”ごほうび”はね たいせつなものがいいよね」
首領が呟く。
「野望 欲望 渇望 もらうならあいてのたいせつなものがいい」

「それでもきみはのぞむ? なにをのぞむ?」

 

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エマは3つのルールについて思い出していた。

1、〇〇との約束は上書きできない
2、〇〇との約束は破ることができない
3、”ごほうび”は絶対に断ってはいけない

「私が望むのは」

1000年前の人間の世界と鬼の世界に分けるという約束を踏まえて、自分たちの望みはシンプルに二言で良いというレイは言っていた。

「食用児全員で人間の世界へ行きたい それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にして」

ニヤリと笑う首領。
「その望み 叶えてあげる」

 

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第141話 1000年前の”約束”2の振り返り感想

残酷な運命に囚われたユリウス

ラートリー家の始まりが明らかになった。

人間世界と鬼世界の調停役を首領に命じられたのか……。
つまり首領は、ユリウスに対して、戦友を裏切って生き残ったことと一生向き合って生きるように要求した。

首領からその命を求められても構わない、とまで考えていたユリウスがこの役を与えられて絶望に顔を歪めた。
彼のその後の人生は、死ぬまで戦友を我が身惜しさに裏切った疚しさに苦しんだことだろう。

どうやら、鬼の首領には相手の本当に大切なものを見抜く目があるらしい。

ユリウスは自らの死も許容していた。
鬼の首領からしたら、そんな惜しくないものを差し出されたところで面白くないということだろうか。

相手が苦悩する様を楽しむ趣味でもあるのか? 暇つぶし?

鬼の首領は、見た目通り、子供のような無邪気さが目立つ。

でも子供の姿は彼のホントの姿ではない気がする。
前回、大人の姿が一瞬見えたけど、あれが彼の本来の姿なのではないか。

 

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エマたちは騎士たちの子孫?

ひょっとしてエマたちGF組は、1000年前に初めての食用人類となった騎士団のリーダーたちの遺伝子を受け継いでいたりして……。
リーダーたちの髪の色でそんな妄想をしただけなんだけど。

でもエマたちに限らず、全食用児は1000年前のユリウスが鬼に差し出した生贄となった騎士団たちの子孫ということでほぼ決定だと思う。

少し考えればわかることだが、食用児はその全てが子供のまま食べられてしまうわけではないだろう。
人間の世界からさらってきて新たに補充するわけにはいかないなら、食用児の一部は生かされ、男と女のつがいにさせられて、出来る限り食用児を産まされるのではないだろうか。

そうして1000年間、連綿と食用児を増やしては食べる食習慣が続いてきたと。

改めて考えると、これ、現代人は牛や豚でやってるんだよなぁ……。

なんか考えさせられる……。

 

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果たしてエマにどんな代償が……?

エマはとうとう結び直したい約束の内容を首領に伝えた。

ごほうびを断ってはいけないということはすでに知った上で……。

前述したが、おそらく首領には相手の本当に大切なものを見抜く力がある。

命など投げ出しても構わないと覚悟していたユリウスさえも苦しむ”ごほうび”をピンポイントで要求した。

何か常軌を逸した力で、ユリウスが昼と夜の世界に来るまでの経緯を知った上でのことだろう。

鬼の首領はエマに何を要求するのだろう?

自分や、仲間の命とかだったらどうするつもりなのか……。
ごほうびを与えるのを断ってはいけないというのが怖いよなぁ。

 

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そもそもこの願いは、言ってみれば、食用児を完全に鬼の世界から無くし、人間と鬼の関係を断つということ。

それによって得をするだけなのは人間側だけ。
鬼は人間を食べたいにも関わらず、もう口にすることが出来ないことになる。

人間を食べられなくなった鬼は緩やかに形質を崩壊させていき、野生に帰る。つまり知能ある種としての鬼の歴史は終わる。

おそらく首領自身は、邪血の少女と同様に人間を食べなくても大丈夫なんだろうな。

でもこの要求の見返りは結構大きいような気がする……。

エマは彼が求める”ごほうび”は決して断ってはいけないのがわかっている。
覚悟していたのに、それでも葛藤するエマが目に浮かぶようだ……。

でもエマ自身の命をもらうというのはもちろん、レイやドンたちの命を捧げろというのも物語的にはありえないだろう。

果たしてエマは何を要求されるのか。どんな代償を払うことになるのか。

そもそも、それを首領に差し出すことができるのか。

前回第142話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

 

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第143話 抹殺

エマに要求された”ごほうび”

エマからの”約束”の求めに応じることを承諾した首領。

「じゃあぼくがぼしい”ごほうび”はきみの――」

首領からの要求を受け、エマはただただ呆然としていた。

昼夜が入れ替わる。

「え」
エマは言葉を失っていた。

 

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ソンジュとムジカに肉薄

ドンたちがアイシェの秘密を知ってから3日が経過していた。

3日前に痕跡を発見していたことで、一行は順調に彼らに近づいているという感触を得ていた。

ドンとギルダは、ソンジュとムジカの痕跡はハヤトに報告していた。
しかしアイシェが人語を解することまでは話していなかった。
それはアイシェにとって、ノーマンたちが仇であることを考慮してのことだった。

アイシェも人の言葉を口にすることはなかった。

ここ3日、一行は新たな痕跡を見つけることが出来ずにいた。

それでもソンジュとムジカに近づいていると信じ、ドンたちは地図を頼りに捜索を続ける。

しかし、アイシェの使役するオオカミの一吠えで事態は変わる。

 

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地面には足跡はついていなかった。
しかしギルダは、無数の落葉の中のスペースに着目する。

その形や大きさ、そして歩幅などから、ドンとギルダはそれがムジカのものだと確信するのだった。

活気づくドンたち。
アイシェはピクッと反応する。

ギルダは、この足跡が今朝か昨夜についたものだとアイシェに告げる。

(匂いもまだ残ってる)
アイシェもドンやギルダたちと同様、それがソンジュとムジカに近づいているという感触を得ていた。

足跡が続いていた。

ドンたちはにわかに活気づく。

 

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無邪気に喜ぶ彼らの背後で、ハヤトはまるで彼らを見下ろすように立つ。
(邪血見つけた 見つけましたよボス…!)

ハヤトは”楽園”を出発する前に、ヴィンセントから小型の発信機を渡されていた。
邪血に接近していることがわかったら、一定の間隔を置いてボタンを押す。
ただそれだけで、ジンたちに発信機の場所を知らせるというものだった。

発信機の情報により、ジンたちに、ドンたちに知られることなく邪血を包囲させ、ジンと彼が率いるラムダの戦士たちによって始末するという計画だった。

ハヤトは心の中でドンやギルダに謝罪する。
しかし同時に、これが食用児全員の未来のためと信じて疑っていなかった。
(ボスの命令 邪血は殺さなければならないのです!!)

 

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再会

ムジカは馬型の鬼に小川の水をあげていた。
ソンジュにも休むよう促す。

ソンジュはそれを断り、出発を催促しようとする。

そして、付近の木の裏に何者かが潜んでいることに気づく。
「いるのはわかっている 大人しく出て来い」

恐る恐る木の裏から出てきたのはドンとギルダだった。
二人は笑顔だが、少し緊張した面持ちをしている。

「ギルダ… ドン…?」

ムジカが呟いたのをきっかけにムジカ達に駆け寄るドンとギルダ。
ギルダは涙を浮かべてムジカに抱き着く。
その様子に満面の笑みを浮かべるドン。

ギルダとムジカは、会いたかった、と言葉をかけあう。

 

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「元気だった? 大きくなったわね二人共 どうしたの?」

ムジカとギルダ、ソンジュとドンは久々の再会にも関わらず、親しく会話を交わしていた。

その様子をアイシェとハヤトが少し離れたところから見つめている。

ハヤトは3回、発信機のボタンを続けて押す。
それは、邪血をその目で見た瞬間にそうするようジンから言われていたためだった。

アイシェは付近の気配が動いたことを敏感に感じ取る。
そして鬼語でソンジュとムジカに向けて叫ぶ。

しかしそれによって何か行動を起こす前に、ラムダの戦士たちがソンジュとムジカを素早く包囲するのだった。

ハヤトはアイシェの首元にナイフを突きつけている。

 

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すみません、とジンがドンとギルダに樹上から声をかける。
「邪血の鬼は俺達が始末します」

次の瞬間、ジンは自分の背後に、自分たちが包囲していたはずのソンジュがいないことに驚愕する。
そしてすぐさま振り返る。

ソンジュは静かにジンを見下ろしていた。

その場にいるムジカを除いた全員が、呆気に取られていた。

(何だこいつ いつの間に…)
首元に槍を突き付けられ、ジンは動けずにいた。

「始末する?」
ソンジュはニヤリと口元を歪める。
「誰が? 誰を?」

 

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第143話 抹殺の感想

”ごほうび”はおあずけ

首領がエマに対して求めたものの答えは明かされなかった。

しかし、エマは”約束”を結ぶには”ごほうび”が必要であることを知っていたし、当然、それを断ってはいけないことも覚悟していた。

それにも関わらず首領から要求された”ごほうび”の内容にここまで呆然としているのだから、よほどエマにとって大切なものだったと考えれられる。

もしくは、ものすごく簡単なことで呆気にとられた?

それならもっと軽い調子になると思うから、やはり大切な何かを差し出すことになるのではないか。

答えが分かるまで色々考えたい。

 

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再会した

2年経ち、大きくなった姿のドンとギルダとの再会をソンジュもムジカも喜んでいた。

やはり他の鬼とは雰囲気が全く異なるのがわかる。
人間を食べなくても形質を保てる邪血だからこそなのだろうか。

包囲されてしまったが、ソンジュにとってはなんてことない事態だったようだ。
ラムダの戦士たちにやられることはなさそう。

しかし、これからどうなっていくのかわからない。

ソンジュとムジカはこの状況は少なくともドンとギルダの手によるものではないとわかってくれるだろう。

包囲網を突破してソンジュとムジカが去ってしまうのか。

それともドンとギルダも連れていくのか。
その場合はアイシェもついていきそうな気がする。

ここからソンジュとムジカが本格的に物語のメインに絡むことで、話がどう動いていくか楽しみ。

以上、約束のネバーランド第143話のネタバレを含む感想と考察でした。

第144話に続きます。

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