約束のネバーランド 最新第165話You Can Fly!ネタバレ含む感想と考察。死んで楽になろうとしたイザベラを追い込むピーター。

約束のネバーランド 第116話 農園

第165話 You Can Fly!

第164話 笑顔の悪魔のおさらい

真相に迫る兵士

ソンジュとムジカを国家転覆罪の名目で捕縛し、盛り上がる兵士たち。

兵士たちは他に邪血の影響を受けた鬼を探すべく散るのだった。

裏路地には邪血の力によって救われた二体の小鬼と、それに勘付いた二体の兵士がいた。

二体の兵士よりは地位が高い鬼が、その子供たちはなんだと声をかける。
その上官は、二体の兵士の持ち場が中央広場であるにもかかわらずなぜここにいるのか、と問いかける。
「まさかその子達…邪血か?」

二体の兵士は子供たちは邪血とは無関係だと報告する。

上官は納得し、引き続き、汚れた血の持ち主となった鬼は捕まえるように言ってその場を去っていくのだった。

(汚れた血……)
二体の兵士は、今後の行動をどうするか考えていた。

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兵士はそれまで邪血の一派とは有害な血で王家に反乱を起こした忌まわしき逆賊だと聞かされていた。
しかし今回街で起こった混乱と、それが静まったことの背後にあったのはこれまで聞かされてきた邪血のイメージを全く覆すものだった。

二体の兵士はソンジュとムジカが、毒により急速に退化していく鬼を自らの血によって元に戻して回っていたことを聞いていたのだった。

邪血とは退化した鬼を元に戻すだけではなく、症状が出る前に飲んでおけば未然に退化を防げるという、鬼にとって究極の退化に対する特効薬であり、それはただ飲むだけで簡単に広まっていくと気付き始めていた。

一方の兵士が口にした、なぜ特効薬を穢れた血だと呼び、ソンジュとムジカを追うのかという疑問に、邪魔だから? ともう片方の兵士がすぐに反応する。

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人を食わなくても退化しない血の存在が知られ、世に広まると農園を使って人々を支配できない。
つまり邪血の存在は、農園の民衆支配に邪魔だからではないかと兵士は気付き始めていた。
そして、これまで使えてきた陛下や五摂家も邪血を排除し、農園を使って自分たち民衆を支配してきたのではと思考は発展していく。

(今だって上層部は全部わかってやってんのか?)

(そんな私欲のために皆捕まってそんな私欲のために皆――)

「ねえ」
考えている兵士に鬼の子供が声をかける。
「父ちゃん母ちゃんはどうなっちゃうの…?」

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「助けてくれた鬼ちゃんとお姉ちゃんは……?」

二体の小鬼は泣きながら兵士に問いかける。
「殺されるの?」

子供は退化せずに助かった鬼や、彼らを助けてくれたソンジュとムジカが理不尽に捕まってしまったことを嘆き、泣いていた。

そして、子供たちは泣きながら、兵士に必死に両親たちやソンジュ、ムジカらを助けるよう頼み込む。

子供たちに名前を問う兵士たち。

アウラとマウラと名乗った二人の子供に対して兵士たちは、自分たちは何も出来ないが、せめて君達二人を助けさせてくれと呼びかけるのだった。

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尋問

邪血の血を得た鬼たちは皆、兵士に縛られて地面に座らされていた。

「お前達の血は全ての民を危険に晒す」

「よって国の為 民の為この場で”処分”する」

3日後(2047年11月13日)。

ピーターは部下から、ピーターの指示通り邪血を分け与えられていた鬼の処分が完了したと報告を受けていた。
そしてソンジュとムジカの処刑もまた本日間もなく行われると付け加える。
「これで農園システムを脅かすものは”彼ら”の内にはありません」

あとは脱走者だけ、と呟くピーター。

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ピーターは子供たちの元に来ていた。
ナットのロープをナイフで切り、拘束を解く。

ピーターは無邪気な笑顔で、エマたちが生きていて、女王たちを殺したとナットに伝える。
「いやぁビックリ まさかまさかアハハハハハ」

ボキ

次の瞬間、ピーターはナットの右手中指を笑顔を浮かべたまま折っていた。

悲鳴を上げるナット。

「嘘を吐いたね」
途端に、ピーターは直前とはうって変わって怒りを露わにする。

ピーターの剣幕に泣き叫ぶ子供たち。

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「大丈夫! みんな! 俺は大丈夫だから!」
ナットは子供たちに振り返ると、口元に笑顔を作りながら強がりを口にする。

「よせよ”ナット” 強がるな すごく痛そうだぞ」
ピーターはナットの折れた指を革靴で思いっきり踏みつける。

再びナットから悲鳴が上がる。

「もうやめて!」
必死にピーターに呼びかけるアンナ。

「大丈夫 もはや多少の損傷は気にしない」
ピーターは口元を歪ませる。
「品質体裁重視の貴族連中は君達の仲間が全員殺してしまったからね」

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そしてピーターはもう嘘はなしだと前置きし、次の質問に正直に答えるようにと子供たちに呼びかける。
「お前達は既に”約束”を結んだのか?」

「”約束” 結ぼうとしたんだろ? 結べたのか?」

「だとしたらどんな”約束”を? 王都襲撃とどんな関係が?」

「それとも結べていないから王都を襲ったのか?」

ピーターは笑顔を顔に貼り付けて、ジェミマを拘束していたロープを切るとすぐにそのままナイフをジャミマにつきつける。

「ジェミマ!!」

「決めた そこの君」
ピーターは笑顔のまま、アンナに呼びかける。

「私…?」
アンナの顔は恐怖に引き攣っていた。

「今度は答えを間違うなよ?」
アンナと同じく恐怖で放心状態のジェミマの肩を抱き、ピーターは笑顔でアンナに答えを求めるのだった。

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第164話 笑顔の悪魔振り返り感想

ピンチ

ストレスがかかる展開が続くなぁ……。

エマたちにとって良い材料は邪血の力を受け継いだアウラとマウラ、あとはその二人を助けた兵士くらいか……。
他は重苦しい展開ばかりだ。せっかくソンジュとムジカの血の力によって助かった鬼、アウラ、マウラの両親までも処刑されてしまい、GFではピーターラートリーが人質の子供たちに牙を剥き始める……。
そしてソンジュとムジカの処刑が間近に迫っている。

アウラ、マウラの二体の小鬼が生き残るのはなんとなく予想してたけど、彼らを助けた兵士の行動は意外だったな。

どうやらソンジュとムジカが街の住人たちを救うべく手当たり次第自らの血を与えていた様子を伝聞で知っていたようだ。

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この二体の兵士は、実は邪血が退化を防ぐ薬であり、支配層が農園を使って社会を支配するために邪血が邪魔で、排除しようとしていたという真相にかなり肉薄していた。
ひょっとしてこれからの展開の鍵になったりするのか?

アウラ、マウラを生き延びさせたあと、農園を使った支配体制を打破すべく、シンパを増やしてソンジュとムジカを助けようとするとか?

でも前述した通り、ソンジュとムジカの処刑は、もう間近に迫っている。
二体の兵士たちがソンジュ達を救うべく、時間を使って信頼できる仲間を増やしていく暇はないだろう。

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かといって、エマたちはGFに乗り込もうとしているわけで、ソンジュ達を救うことはできない。

なら、この状況でソンジュとムジカを救うべく立ち上がるとすれば、二体の兵士と同様、邪血の真実に気付いた民衆ではないか?

人があるアイデアを思いついたとき、実はそのアイデアは同時に何人も思いついているもの。

兵士が邪血や、貴族が農園を利用して社会を支配しているという真相に、二体の兵士と同じように気付いている連中が他にもいるのではないか。

もはやソンジュとムジカに関しては民衆が立ち上がるのを期待するより他ない状況だと思う。

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”約束”の内容

残酷なピーターラートリーの行為……。

ナットの指を躊躇なく折り、ジャミマにナイフを突きつける。

食用児相手なら、こんな行為はなんてなんてことないんだろうな。

ピーターは食用児を人間として見ていない。
アンドリューもそうだったし、他の部下も同じだろう。

エマが”約束”を結んだかどうか回答を求められたアンナ。

おそらくアンナに限らず、”約束”の内容は子供たちに共有されているのではないか。
次回、アンナは白状してしまうと思う。

ただエマが結んだ”約束”の全てを知っているとは思えない。

まだその内容はわからないが、おそらくエマは子供たちの安全と引き換えに自己犠牲を自らに強く”約束”も結んでいると思われる。

果たしてエマが結んできた”約束”の内容は何なのか。

ここまでストレスのかかる展開が続いたが、物語はそろそろエマたちの反転攻勢のターンに転じるはずだ。
次号が楽しみ。

前回第164話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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第165話 You Can Fly!

追い詰められたイザベラ

2046年1月17日。
GF農園からエマたち15名が脱走してから二日後、イザベラは独房に閉じ込められていた。

(もういいか)
イザベラはイザベラはエマたちを諦めて、全てを自分の責任だと主張していた。
(これでいい 私もこれでやっと……エマ レイ みんな…レスリー)

死を覚悟していたイザベラだったが、彼女の処遇は出荷ではなく、飼育監長(グランマ)の椅子だった。
これで終わりだと考えていたイザベラは、なぜ失態を犯した自分が今よりも高い立場になるのかと慌てて鬼に訊ねる。

鬼は、全ての責任はイザベラの上司であるグランマ・サラにあるとして、グランマ・サラが出荷されて次の儀祭の糧となると告げるのだった。

驚愕するイザベラに鬼は続ける。
「君が逃した商品の代わりに」

これで人生を終わらせることができると思っていたイザベラは独房で放心していた。
(私がグランマ……?)

そこにピーターが現れる。
今回のことは、つまりイザベラかサラのどちらが農園の将来に有益を農園の管理者の鬼たちが打算で判断した結果なのだと説明するのだった。

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イザベラの飼育成績は圧倒的なので、農園はあなたを残すべきだと思う、とピーターは自らの意見をイザベラに伝える。

狼狽するイザベラ。

ピーターは彼女に訊ねる。
「迷いますか?」

ピーターはイザベラの心中を完全に見透かすような言葉を続ける。

「”やっと抜け出せると思ったのに”」

「”自由になれると思ったのに”」

「”もう充分” ”これじゃ元の地獄に逆戻り”」

「”私はグランマになどなりたくない”」

「残念だ あなたも僕ら側ならよかったのに」
青ざめているイザベラに、鬼の世界で食用児として生まれたがために、イザベラのような逸材も一生怪物の餌なのだとピーターは続ける。

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(……こちらの”世界”…?)
イザベラは得体の知れないものを見る目でピーターを見上げる。

ピーターは、まだ全てを知らず、欲しかった未来も手にしていないことがあるのに充分なのか、なぜ食べられる人間とそうでない人間が存在するのかを知りたくないのか、今いる地獄から抜け出したくないのか、とイザベラに畳みかけていく。

そして今、イザベラは疲れているだけで、自分が死んで終わりにしようとしていると指摘する。
「死は救いではない 自由への道では決してない」
イザベラを救うべく連れ出す、とイザベラに握手を求めるピーター。

(「君がこの手をとって、その頭脳を僕達のために役立ててくれるなら、その数字も胸のチップも消して君を心の自由に」)

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命令

2047年11月13日。

ピーターはイザベラの飼育成績と収穫高の良さ、そしてラムダへの協力姿勢を褒める。

ラムダを失ったことは残念だった、というイザベラの言葉に、データは残っているので施設の消失は何の問題もないとピーター。

ピーターの部下は女王と五摂家が死に、貴族階級の消失によって”彼ら”も変わり、これからはラムダの時代になると告げるのだった。

ピーターは、ラムダは復活する、と宣言する。
現状の古い生産ラインはリスク、コストが高いので撤廃し、じきに全ての農園をラムダ型の新農園に一本化していくと主張するのだった。

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GFや他の高級農園は廃止するのかとイザベラに問われ、そういうことです、とピーターはあっさり答える。

そうなればイザベラは晴れて自由だと部下が補足する。

脱走者の出荷準備についてイザベラは答える。
「じき整います」

では夜明けまでに全員摘み終えて下さい、とピーターは笑顔で命じるのだった。
さらに、今晩が明日の朝までには”奴ら”が現れるとして、それまでに始末を終えたいと続ける。
「今いる脱走者も残る脱走者も明後日には全員瓶の中です できますか?」

イザベラはやわらかく微笑む。
「畏まりました」

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作戦開始

ピーターからの尋問にアンナは口を割ってしまっっていた。
「ごめんなさい…ナット…みんな…」

泣きながら謝罪するアンナに対して、ナットは、みんな無事でよかった、と激痛に耐えながら笑顔を返すのだった。

子供たちを閉じ込めている倉庫の扉が開く。
入ってきたのはイザベラと鬼だった。

「ママ…!」
警戒する子供たち。

イザベラは微笑みながらジェミマとアンナを抱きしめる。
「おかえり 私の可愛い子供達」

優しい言葉をかけられ、ジェミマはイザベラを見上げて声を上げることなく泣いていた。

それをきっかけに、他の子供たちは口々にナットの指の治療をさせて欲しいと懇願するのだった。

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「あらあら酷い怪我」
イザベラはナットの手をとり、反り返ったように折れてしまっている指を見つめる。
「可哀想に」

ベキッ

指を見つめていたイザベラは、突如自分の手で反り返っている指を上から押さえ、指の反りを戻すのだった。

激痛にナットの口から悲鳴が漏れる。

「よし 元に戻したわ」
イザベラは笑顔で続ける。
「まぁこれで目立たずキレイに出せるでしょう」

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イザベラは、出荷のための処理作業の開始を宣言する。
最初の10人を選ぶようにと何の躊躇もなく子供たちに命じるのだった。

子供達は自分たちの運命を悟り、怯え切っていた。

(あぁ…もう終わりだ…今度こそ)

(エマ…レイ…)

バチッ

その時、突然施設内の電気が落ちる。
それと同時に銃で武装したエマ、レイ、ノーマンがマンホールから施設内への侵入を開始するのだった。

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第165話 You Can Fly!の感想

作戦開始

ついに作戦が始まった。

子供たちが手にかけられそうになったまさにそのドンピシャのタイミングとなったのは幸いか。

最初の10人が選ばれ、処理されてしまったら子供たちはもちろん、読んでるこっちもへこむわ。無力な子供がやられてしまう様は、マジで鬱になる。

イザベラは高級農園の廃止にともない子供たちを全員出荷するように命じられている。
ピーターの命令に逆らうことなどできず、追い詰められたイザベラの恐ろしさを目の当たりにすることになるのだろうか。

イザベラはエマたちが仲間を大切にすることを知っている。
それを利用してエマたち相手に優位に戦いを進めようとすると思う。

果たしてエマたちはイザベラの上を行くことができるのか。

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イザベラの苦悩

イザベラはもう、死ぬことで”ママ”という自分の役目を放棄しようとしていたようだ。

愛情をもって育てた食用児を自ら手にかけることに対する罪悪感がきちんとあったんだな……。

愛情があった故に、イザベラは苦しんでいたのか……?
いくら生きるためとはいえ、もう疲れていたんだろうな。

もはや自分の責任をきちんと認めて、出荷されことで楽になりたかったということだ。

エマたちVSイザベラの闘いは近い。

だが戦いになる前に、おそらくエマはイザベラを説得しようとするのではないか。
エマたちがここ約二年のうちに、農園の外で決死の思いで得た情報はイザベラには到底辿り着けない内容だ。
知ったことを余さず伝えて、人間の世界に逃げれば食われる心配がなくなると聞いたら、一体どんな反応をするのだろう。

以上、約束のネバーランド第165話のネタバレを含む感想と考察でした。

第166話はこちらです。

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