第129話 背負うべきもの
目次
第128話 決めたのおさらい
エマの反論
エマの鬼の絶滅を望まないという本音を聞き、ノーマンは何もかも選び取れるほど甘くはない、と諭し始める。
「断言する 鬼を絶滅させなければ家族で笑える未来はない」
それは、ノーマンは全食用児が笑って暮らせる未来のために一体何が最善なのかを考えた末に達した結論だった。
エマはノーマンの主張が正しいことであると分かっていた。
ノーマンは正しい、とその正当性を認める。
しかしそれでもエマは、それは確率の正しさに過ぎないと反論を展開する。
ノーマンの主張は数字の上では正しいが、その正しさとは確実なことや、効率的なことだけなのか。
大切なのはそれだけはない、と前置きし、エマは、罪のない鬼の子供たちの殺戮に対して正しいとは思えないと語気を強める。
ノーマンはエマの主張を黙って聞いていた。
「絶滅って重いよ 殺すって重いよ」
エマはノーマンが言った、そもそも人間の世界が安全で、受け入れてもらえるかどうかがわからないという反論に関しても同意する。
しかし可能性はゼロではない以上、たとえ危険でも双方生き残る道があるならその道に賭けることを提案する。
ハウスで死を待つことなく、脱獄を目指してきたこれまでの自分たちの歩みこそが、まさに可能性に賭けてきた結果だとエマは自説を補強する。
そして、ムジカを殺さなければ生きられない未来であれば自分はきっと笑えない、と肩を落とす。
エマの主張を受け、あくまで鬼の絶滅を避けるつもりなのか、と確認するノーマン。
エマのビジョン
既にギーランとの同盟は撤回できないというノーマンの言葉に、エマは、わかってると即答して、自分のビジョンを話し始める。
王・五摂家の打倒と農園の解放は良いが、王たちの血で人を食べなくても良い鬼を増やす。
それと並行して七つの壁を越えて鬼の首領と”約束”を結びなおしておく。
全ての鬼の退化を防ぎ、全ての農園を無くした上で、全ての食用児で人間の世界へ渡る。
「夢物語だね」
エマのビジョンを冷たく斬って捨てるノーマン。
ノーマンは七つの壁に関してあまりに不確定で作戦の体を成していないと指摘する。
ラートリー家の資料にすら七つの壁に関する記述は残っておらず、さらにJ・ラートリーですら辿り着けなかった以上、七つの壁自体がどこにも存在しないと理解しているノーマンにとって、エマのビジョンは欠陥品でしかなかった。
「知ってるよ」
七つの壁に関する根拠を求めようとしたノーマンの機先を制するように、エマが答える。
「”七つの壁”への行き方はこの一年半で突き止めた」
そのために必要なものも収集済なので、条件が揃えばいつでも行けると続ける。
信じられない様子で、突き止めた? と問うノーマン。
エマは本当に行けるのか、行って何があるのか、行ったところで”約束”を結びなおすことができるのか何もかも謎だらけだと表情を曇らせる。
しかし、それがわからなければダメだめだというなら自分が行って確かめてくる、とすっきりした表情を見せるのだった。
「うん! 行って全部確かめてくるからちゃんと”約束”結び直せて戻って来られたら絶滅考え直してね」
エマに迫られ、いつの間にそんな話に、とうろたえるノーマン。
「ていうか『戻って来られたら』って…?」
それに関してレイが、七つの壁を目指すにあたって、入口はわかるが出口はわからないのに加え、一度入ったら基本は帰って来られないと、二つのリスクがあると説明する。
リスクだらけだと指摘するノーマンに、エマは、でも行かなきゃ絶滅でしょ、とさらっと返す。
元々行くつもりだったし、と軽い調子で宣言するエマに、ノーマンは大丈夫じゃない、と反対するばかりだった。
確かめてくる
しかし初代ラートリーが1000年前に行って帰ってきている以上、帰る方法は見つけるとエマ。
「絶滅させたくないのは私だしそのくらい自分で背負って確かめてくるよ」
そのくらいって、とノーマンはただただエマの提案にたじろいでいた。
そんなノーマンに対してエマは、そのくらいでしょ? と返す。
「ノーマンの方がもっと背負ってる 一人で全部 神様みたいに」
「ねぇノーマン」
エマはノーマンの元に近づいていくと、おもむろに抱きしめる。
「神様になんかならなくていいんだよ」
そして抱きしめたまま、ノーマンは本心から鬼の絶滅を望んでいるのか、殺してスカッとするのか、と問う。
「ノーマンも全部話してよ」
「また一人で全部背負って遠くへ行っちゃうのやだよ…!」
エマはハウスでノーマンが一人出荷されていった時のことを思い返していた。
ノーマンはエマを抱きしめようとするが、体を離して、僕はもうどこにも行かないよ、とエマに笑顔を見せる。
そしてエマの考えが分かったこと、それでも自分の考えは変わらず、計画を現状のまま実行することを告げる。
しかしエマが絶滅を止めたいなら、ノーマンが王家・五摂家をギーランに殺させる前に戻ってくるようにと続ける。
「”絶滅”を止める確約もしない エマが戻ったその時に初めて考えよう」
それで十分だよ、と晴々とした表情で明るく返事をするエマ。
「レイ」
レイに視線を送るノーマン。
レイはその意図をきちんと理解していた。
「ああ 勿論俺も行く 任せろ」
ソファから立ち上がる。
「二人共必ず無事に戻って来てね」
笑顔で部屋から送り出すノーマン。
エマとレイもまた笑顔だった。
廊下を歩きながらエマがレイに決意を示す。
「私決めた わかった! もう迷わない!」
ノーマンはエマを抱きしめることが出来なかった、手のひらを見つめていた。
その目は寂しげな様子へと変化していく。
「殺戮なんてさせない 絶対別の選択見つけ出そう」
「もう二度とノーマンを一人で行かせたりしない…!」
エマの力強い言葉にレイは、おう、と返す。
第128話 決めたの振り返り感想
すっきりしたけど……
進むべき道がはっきりして、エマのここ数週のもやもやが解消された。
終わってみれば、七つの壁を越えて首領と約束の結びなおしをするという、既定の路線に戻ったわけだ。
ノーマンに加担できないエマには、元々目指していた場所への旅を再開するしか状況を変える方法が残されていないしな……。
七つの壁を目指して鬼の首領に会うというミッションに、ノーマンによる作戦が鬼を絶滅に追い込むまで、というタイムリミットが増えた感じか。
やるべきことがはっきりしてすっきりしたと思う。
ただちょっと心配なのが、七つの壁に向けて旅立つとなると、みんなへの説明及び説得が必要になることだ。
とりあえずエマ以外のGF組は鬼が絶滅できることを無邪気に喜んでいたクチだけど、でもエマの言い分によって新しい視点を持つことはあまり難しくないはずだ。
つまり、鬼の絶滅を防ごうというエマの主張に対して、大賛成から反発気味までグラデーションはあったとしても、一定の理解は示せるだろう。
自分たちの不動のリーダーであるエマが懸命に主張していることだから耳を傾けないわけにはいかないし、何よりも、特にGF組にとっては実際にムジカたちに救われ、世話になっているという事実は大きい。
無害な鬼の存在を認めるどころか、彼女たちとは友達になれることが分かっている分だけ、ただ鬼が憎いだけのノーマンたちとはまるで違う。
ノーマンはエマのことを甘ちゃんだと思いながらも、羨ましく思ってるのかな。
エマを抱きしめ返すことを躊躇ったのは、自分とエマとの間にある違いを感じてのことだろう。
どこまでも甘ちゃんを貫けるエマが眩しいのかもしれない。
そんなノーマンの心が仇になってしまうような展開にならなければいいんだけど……。
GV組の反応は?
でもオリバーたちGV組に関しては、みんながみんなエマの言い分に諸手を上げて賛成というわけにはいかないかもしれないな……。
長年、鬼との死闘を続けてきたGV組は、鬼に対するスタンスは鬼を憎み、その絶滅を心から望むノーマンたちに近いのではないか。
だとすれば、エマの主張に即座に納得することは難しいことが予測される。
これはGV組とエマたちとの間に築かれたこれまでの信頼や絆を侮った意見になってしまうかもしれないな……。
でも鬼を絶滅させる方がいいというのは食用児としては合理性のある普通の思考だし、やはりムジカたちに会っていないGV組には完全に理解することは難しい気がする……。
それでもGV組がエマの主張に賛成したなら、それは多分彼らのエマに対する信頼の強さの表れであり、それに加えてGV組は人間が出来ていると言わざるを得ないだろう。
彼ら、彼女らはエマたちよりもちょっと年上だけど、まだ若いわけで、何もかもあるがまま受け入れるといった老成された人格を求めるのは本来なら非常に酷な話だ。
GF組がここまで生き残ってこれたのは、ルーカスから長年薫陶を受け、鬼との戦闘の経験が豊富なGV組の力は決して小さくないと思う。
彼らの戦力なくして、七つの壁までの道のりやその後も乗り切っていく事は難しいだろうからエマによる彼らの説得は非常に大事な場面といえるのではないか。
でも案外、次回冒頭の一コマ目でオリバーが、わかった、なんて言って説得完了しちゃうことも大いにあり得るので、上記で考えたようなことは杞憂に過ぎないのかもしれない。
うーん。個人的にはここらでひと悶着あって欲しいんだよなぁ。
むしろ言い争いにならない方がおかしい場面だろう。
そっちの方がリアリティがあると思う。
そして何ならGV組は七つの壁を目指す旅に手を貸さず、GF組の戦力だけで旅立つ展開とかかなり面白いと思う。
ザックやペペといった頼りがいのあるメンバーがいない状態で旅をするというのは、困難な道のりだろうから読んでてハラハラするんじゃないだろうか。
でも仮にそうなったとしても、この漫画は間延びすることを避けるためか、目的地までの途中経過を短縮する傾向にあるので、旅の苦労をしたとしてもダイジェスト的な見せ方になるか……。
個人的には、GV組がどういう反応をするのかが次回の一番の楽しみだ。
エマに反対して七つの壁を目指す旅に同行しない方が面白いと書いたけど、でもエマの主張に賛同してもいいんだよね。
結局は、どっちに転んでも楽しめる。
楽園の安全は保たれるのか
とりあえずノーマンの生存を知れたこと、ノーマンに救われた食用児たちが希望をもって生きていることはもちろん、GF組で残される子どもたちを安全な場所に残せるという意味でも、エマたちが楽園に来た意味は大いにあった。
現状では楽園よりも安全な場所はないだろうし、これで心置きなくエマも七つの壁に向けて旅立てるだろう。
ただ以前とは状況がまるで違うのが気がかりだな……。
ギーランと手を結んで、王家・五摂家との戦いが始まっている。
状況がノーマンの思う通りに進まず、楽園が鬼に攻められることがあったりするかも……。
エマたちが七つの壁に行っている間に楽園が崩壊している展開は普通にありそうな気がする。
いや、先にも述べた通り、ギーランたちと手を結んで王家・五摂家との戦いが始まったことによって状況が変化して、ノーマンにも予測不能なくらいに状況が変わるのでは? という根拠ですらない妄想に基づいているに過ぎないんだけど……。
次回、もしくはその次々回で七つの壁を目指して旅立つ感じかな?
楽しみ。
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第129話 背負うべきもの
地下室にあるもの
エマたちが立ち去ったあと、ノーマンは顔を両手で覆って、さきほどまでのやりとりや自分に対して向けられた彼らの視線を思い出していた。
そして立ち上がると、ザジを伴って地下室へ向かう階段を下りていく。
大きな扉の先にいたのはザジ以外の側近たちだった。
部屋には両手を拘束され、体中のところどころに棒が刺さった状態で弱っている巨大な鬼がいた。
ノーマンと側近たちは鬼の前で、特に慌てることもない。
ここに来るのは久しぶりだ、とノーマン。
「俺はよく来るぜ」
口角を上げて答えるシスロ。
落ち着くんだ、とバーバラ。
そしてシスロが切り出す。
「あいつらの話 何だった?」
色々、と即答するノーマン。
しかし続けて、鬼を絶滅させたくないらしい、とその詳細を一つ一つ話し始める。
それを受けて沈黙するシスロ。
バーバラは思いつめた表情で、やっぱり、と呟く。
それでボスは? とノーマンに続きを促すヴィンセント。
「はやるなよ」
計画に変更はないとノーマン。
そしてエマたちから得た重要な情報として、邪血の少女が生きていたことを報告する。
「えっ ヤバくね!?」
焦りを見せるバーバラ。
しかしノーマンは、それについては考えるとし、僕に任せろと冷静な態度を崩さない。
そして邪血の少女に関して、エマたちは面識があり、友達であるとどこか浮かない表情で報告を続ける。
その思わぬ情報に、バーバラたちは唖然としていた。
「……それは都合が良くも悪くもあるな」
驚いているバーバラとシスロに対し、ヴィンセントは平静を保っていた。
悪化していく症状
「だからか」
ノーマンからもたらされた情報で、バーバラはエマの態度がおかしかったことに納得していた。
しかしすぐにエマに対する怒り、そして疑問が湧いていた。
かつて農園で幼少期を過ごしたバーバラは、シスロと一緒に農園を出た後、ラムダで実験体となった。
その悪夢のような記憶がフラッシュバックしたバーバラ。
突如激しい頭痛に襲われ、頭を抱えながらしゃがみこんでしまう。
「ぐっ…あっ…!! 来た」
すぐさまバーバラに元にしゃがみこむヴィンセントとシスロ。
「いつもの発作だ 畜生…!」
バーバラの様子を見てシスロが呟く。
ヴィンセントは、ここ数日で側近たち全員の発作の間隔が短くなってきているとノーマンに報告する。
薬は部屋だというバーバラに、ヴィンセントは自分の予備を分け与えるのだった。
ヴィンセントは薬の量が増えたのみならず、頻度も多くなり、症状も悪化していると続ける。
「思いの外 我々にも時間がないのかもしれない」
「ほらな…これが鬼なんだよ」
バーバラが呟く。
(物以下 家畜以下 それが当然)
「これが鬼にとっての食用生物なんだよ 畜生…!!」
バーバラの悲痛な叫びを前に、ヴィンセント、シスロ、ザジは気落ちしていた。
「奴らさえ…鬼さえいなければ…!!」
頭を抱え、涙を流すバーバラ。
シスロはノーマン不在時にエマたちと会話して、彼らの主張に賛同できないが、彼らが良い奴らだったことをノーマンに告げる。
そして、だけどさ、と言ってノーマンに視線を送る。
「ボスはこっち側だよな?」
シスロは不安そうな表情を隠さない。
「ボスはボスだよな? 迷ってなんかないよな?」
「………」
ノーマンはシスロをじっと見つめて、黙っていた。
ヴィンセント、そしてバーバラの視線がノーマンに集まる。
「ここまでやったんだ 無論 後には退かないよ」
ノーマンが答える。
決意
2047年2月、ノーマンはヴィンセントたち他の実験体らと共にラムダ制圧に成功していた。
ノーマンは拘束したたくさんの鬼に対し、実験データのほとんどの内容が食用児の記録だったと詰め寄る。
「鬼が何を食べ どう変異し どう再生し どう退化し どう死ぬのか 鬼のデータが全く足りない」
ノーマンの冷たい視線を受け、鬼は震えあがる。
地下室には鬼の体の各部位が瓶に収められた状態で大量に保管されていた。
拘束されている巨大な鬼もまた、ノーマンたちにとって実験体だった。
(僕は迷ってなどいない)
ノーマンは自らに言い聞かせる。
(全て僕が始めて僕が手を下した 全部僕が背負うべきことなんだよ)
エマもレイも優しいが、それだけでは世界に勝てないとノーマン。
ノーマンは、ハウスで自分が出荷されることが決まった時、エマやレイに従って抵抗するよりも出荷を選択していなかったなら、果たして今のようにエマたちが子供を連れて脱獄できたか、と考えていた。
(僕に悔いはない)
(救いたい 僕はエマ達もシスロ達も仲間全員を)
(そのためならばね)
(僕は神にでも悪魔にでも喜んでなるよ エマ)
第129話 背負うべきものの感想
発作と薬
シスロたちは食用児でありながら、鬼を叩き潰せる力を持っている。
それはラムダにおいて肉体に施された実験が原因で身についた能力だった。
しかし、力を得たということは、何かしら代償を払わなければならないということでもある。
この回を読むまでは、実験体として味わった苦痛こそが代償だと思っていたんだけど、それだけではなかったらしい。甘かった。
今回、代償は発作という形でバーバラを襲った。
これはヴィンセントやシスロ、そしておそらくザジにも起こる症状らしい。
戦闘中にこんな発作が起こったら致命的だ。それを想定して事前に薬を飲んでおくのかもしれないけど、発作の間隔がどんどん短くなっているというし、ノーマン側についに不安材料が出てきたな……。
ノーマンが頼りにしているメンバーたちに生じた問題は決して小さくない。
この発作が彼らの命を奪うものかどうかは分からないが、激しい頭痛を抱えた状態でまともに戦えるわけがないから大問題だろう。
それに風邪による一時的な頭痛であっても、時に死にたくなるほど気分が憂鬱になる。
もし薬が切れてしまって、頭痛が収まらないなんてことになったら死を選んでもおかしくないと思う。
群発頭痛という恐怖の症状を知っているだろうか。
強烈な頭痛に定期的に襲われる症状で、頭を自分で殴ったり、壁に打ち付けたり、時には飛び降り自殺を誘発するほど恐ろしい頭痛らしい。
果たしてバーバラたちは大丈夫なのだろうか。
時間がないという言葉は、自分たちの死期を感じているということなのか?
実験によって一度得てしまった以上、それを無いことには出来ないと思う。
おそらく発作は治らないだろう。
それまでに鬼の絶滅を目指しているということではないか。
その本懐を遂げるまでは、定期的に薬を摂ってノーマンの計画を遂行する覚悟なのか。
ノーマンの決意
ノーマンはエマとレイから、自分の理想には不都合な情報を得た。
しかしノーマンはエマたちは大切だし、もちろんここまで一緒に行動を共にしてきたバーバラたちも大切だ。
だからその両者の対立を防ぐため、エマの鬼の絶滅を望まないという本音をバーバラたちにはぼかしておくのかと思っていた。
でもきちんと情報を共有するとは……。
これはノーマンがバーバラたちと深い信頼で繋がっていることを示していると思う。
現状、エマとバーバラたちとどちらかを選択するなら、ノーマンはバーバラたちを選ぶだろう。
それも全ては全食用児を鬼から救うという大きな理想の実現のためだ。
ノーマンは理想の実現の為には清濁併せ吞む覚悟をしていることが伝わってくる。
エマのように、何もかも救うことは微塵も考えていない。
鬼を絶滅させることはもちろんのこと、必要であれば仲間も切り捨てるだろう。
今後、エマは七つの壁に行くが、その目的は単に約束の結び直しだけではない。
前回のラストで、悲壮な決意の元、鬼の絶滅作戦の先頭に立っているノーマンを救うことが新しい目的として加わったと言っても良い。
果たしてエマは鬼の絶滅作戦が終わる前に、ノーマンが納得する成果を持ち帰ることができるのだろうか。
以上、約束のネバーランド第129話のネタバレを含む感想と考察でした。
第130話はこちらをクリックしてくださいね。
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