約束のネバーランド 最新第158話生まれてきた意味ネタバレ含む感想と考察。ついに女王との戦いに決着。

約束のネバーランド 第109話 仲間たち

第158話 生まれてきた意味

第157話 the world is mineのおさらい

教え

自らの槍で致命傷を負わせ、地面に倒れた人間を見下ろす幼年期のソンジュ。

「お見事」
師は獲物に差し込むためのヴィダをソンジュに手渡そうとする。
「初めての狩りとは思えませぬ」

「まだ生きている」
ソンジュは人間がわずかに自分から逃げるような動きを見せていることに気付く。

それが命であり、命を狩るということだと師は教え諭す。
「全て命 我々は皆 生きとし生けるもの全て神がつくりし尊き命 命を狩り合い命を繋いでいる」

ヴィダを受け取るソンジュ。

「そして狩りは”借り” 全て命は借り物」

「贈られたものではない 全て神から借りているにすぎないのです」

「だから敬意を払いなさい 自分の命にも他の全ての命にも」

「おごらず分け合いなさい」

「そしてそれゆえに自分で神より借りて神に返すのです」

「これは我らの守るべき道理」

人間の死体にさしたヴィダが花開く。
その前でソンジュは祈りを捧げるのだった。

師は、この教えこそが自分達の種族が永久に繁栄するための道理であり、王の子たる者はそれを決して忘れてはならないとソンジュに言い含める。
「たとえ王にならずとも王を守り支えるために」

 

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二つ目の核

槍を構えて、女王と相対するソンジュ。

エマたちソンジュが女王の弟であると聞き驚いていた。

ソンジュを、王の子に生れながら古き信仰に囚われ王家の意に背いて、邪血であるムジカを連れて逃げた裏切り者と呼ぶ女王。

ソンジュは私欲のために守るべき道理に背いて、”約束”ですべてを歪めた上で、邪血の力を独占し、抹消しようとした裏切者は女王たちだ、と言い返す。
「反吐が出るぜ」

その主張に対し女王は、お前に対して既に期待も関心もない淡々と言い放つのみ。

ムジカは、今のうちにザジを連れて下がるようにエマたちに指示するが、ノーマンはザジをまだ動かすことができないと返す。

ムジカはレイに女王について問われ、彼女には核が二つあるのだと答える。
「一つ目の核を潰した今 二つ目の核で復活したのよ」

ムジカは、詳細は知らないが、それは初代王より王家に代々受け継がれる秘密の遺伝であり、王族にはごく稀に核を二つ持つ子供が生まれてくるのだと説明する。

絶句するノーマン。

ソンジュはどうなのか、とエマに問われたムジカは首を横に振る。
「ソンジュはその形質は持っていないはず 他の鬼と同じ」
先王の子で二つの核を持つのはレグラヴァリマだけだと結論する。

 

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粘着

女王と相対するソンジュは、彼女から嫌な気配を感じていた。

ソンジュにとっては元々嫌な化物だった彼女が、復活後は桁が違う別の生物のように感じられていた。
これが第二の核の力か、という考えを、そんなことは聞いたことない、とすぐに自ら打ち消す。
そして一つ目の核は人間によって破壊済みなので、潰すべきはあと一つだと気を取り直し、その位置について考えていた。

ソンジュは、先ほどの奇襲攻撃で第二の核は、女王が身体を僅かに捻って庇った場所、腹部こそが第二の核のある部位だと見当をつけていた。

体内で核を動かせることも考えられるが、その前に斬る、と方針を定め、女王に飛びかかるソンジュ。

女王は爪でソンジュを迎撃しようとするが、急速に横に展開するソンジュの動きに女王はついていくことが出来ない。

ソンジュが横に薙ぎ払った槍は、見事に女王の上半身と下半身に分割する。

 

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「!!?」

しかしソンジュは手応えに違和感を感じていた。
槍に粘性の高い液体が絡みついている。

ノーマンは、それがギーラン配下の持っていた形質「粘着」だとすぐに理解していた。

ニッと笑う女王。

槍を粘着に囚われたままのソンジュに女王が爪で攻撃を仕掛ける。

ソンジュは槍を手放し、ブリッジしてギリギリで女王の爪をかわして女王と距離をとる。
武器を失い、舌打ちをするソンジュ。

「案ずるな 返す」
女王の投げた槍はソンジュの左腕を切断する。

 

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私欲の権化

女王は自身の核が腹部にあることを認めた上で、それが何だ、と言い放つ。
何者であっても、それを知ったところで何もできないし、させないと続ける女王。
「げに爽快!! これぞ力!! 圧倒的力だ!!」

「ソンジュお前にはわかるまい 思わず笑みがこぼれる全能感」

女王は、自分はただ蘇っただけではなく、力が漲った状態で、食った者の記憶・力・すべててを自分のものとして引き出せるように生まれ変わったのだと叫ぶ。

「これが選ばれし者の感知する世界」

「世界は全て妾の物なのだ」

エマたちは自分に陶酔している女王をただ見つめていることしかできない。

「全ての命は妾が糧 臣下も民も反逆者も家畜も親兄弟も全て!!」

「妾は誰より食うて誰より強い!!」

 

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(まだだまだ足りぬ まだ食える 足りぬ足りぬ足りぬ)
エマたちの方を向いて、前傾姿勢をとる女王。
(邪血 GF)

女王の口元に巨大な牙を持つ口が生じる。

「下がれムジカ!!」
失った腕を再生させながら、ムジカの元に駆け寄るソンジュ。

女王はムジカに一足先に爪を突き立てようとしていた。
しかしその直前でピタリと動きを止める。

女王はムジカの自分を見つめる表情の意味や、自分の攻撃から逃げようとしないその態度を問い質す。

「可哀想に」
ムジカは女王に問いかける。
「あなたはなぜそんなにもひもじく飢えているの?」
 

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第157話 the world is mineの振り返り感想

私欲が肥大化した女王

古き信仰に囚われて……。

元々、鬼は種族を上げて冒頭でソンジュがレクチャーを受けていたような信仰を大切にしていた?
エマたちが発見した寺院はきちんと手入れがされていたし、各地にはその信仰がきちんと息づいているのだと思う。

1000年前の”約束”でその信仰を破ったのは、確か先王だったような……。

そして女王が私欲優先の路線を継ぐようにして、私欲のために先王を殺して王の地位を奪い取った。

ソンジュはそんな姉と対立するようになったということなのか……。

どうやら次回は、なぜ女王がそうなってしまったか、その根本がムジカによって探られるようだ。

ちょっとわかりにくかったんだけど、冒頭でソンジュを導いている師はレグラヴァリマなのか?

先王とレグラヴァリマに幼いソンジュが師の拘束を解くように訴えかけているように見えるんだけど……。
これってレグラヴァリマと師が別人ってことじゃないのか……?

でも煽り文は「相対する姉弟(してい)」だし……。

女王と向き合いながらの、はい先生、というのは、女王に対してではなく、今は亡き師に向かって言ってるんじゃないのかな……。

末弟として王を支える役目を期待されていたソンジュは、彼女の即位、そしてその後の暴走に反発したらしい。
ムジカの独占というのは、おそらく食うということで、ソンジュはその前にムジカを連れて王都から脱出し、各地を放浪し続けていたということだろう。

ソンジュからしたら決着をつけるチャンスなのだが、さすがのソンジュであっても、化物と化した女王は簡単には攻略できない相手だった。

 

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女王はまだ本気を出していない

女王の動きから、腹に二つ目の核があると睨んだソンジュ。

女王の反応からもどうやらそれは正鵠を射ていたようだ。

王家の血族にごく稀に生まれてくる二つの核を持つ子供か……。ボスって感じだわ。
秘密の遺伝の謎は今後明かされるのか?

しかし核が腹にあると分かっても、他の鬼から奪い取った形質「粘液」が核への攻撃を邪魔する……。

やはり女王が復活の過程で大量の鬼の死骸から力を取り込んだことはもちろん、これまでそうやって蓄積してきた力は強大といえるだろう。

ソンジュの攻撃は、女王に当たっているというより、単に女王が避けようとしていないだけに見える。

一つ目の核を潰されたが、復活を経て得た力によりもたらされた全能感に酔っている。

そのおかげでソンジュはまだ戦えていると言ってよいと思う。
本気を出されたらすぐにやられるだろう。

 

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ムジカの問いかけ

逃げないムジカの態度に思わず攻撃を止めた女王。

そのまま食べてしまえばいいのにそうしないということは、敵が予想もつかない行動をした場合、その行動が自分を脅かす可能性を考慮できる慎重さがあるということ?

でもそれならここまで接近しないだろうから、単純に気になって仕方がないということか。

ムジカに対する攻撃を一時停止したが、女王からしたら自分に理解できない行動をとっているムジカ以外は、もはや敵ではないと判断しているのだと思う。

エマたちからすれば、今は出来ることはない。
ムジカとソンジュの戦いを見守るのみ。

いや、隙を見てレイかノーマン辺りが女王の腹を銃で撃ち抜くなんて展開もあるか?

ここまで来れば、もう総力戦を仕掛けるしかない。

果たして、ラストのムジカの女王に対する問いかけは事態を打開するきっかけになるのか?

前回第157話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

 

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第158話 生まれてきた意味

憐れみ

食べても形質に変化が怒らず、人肉を摂取する必要がなかったムジカは鬼たちから「奇跡の子」という扱いを受けていた。
その一方で、人肉の代わりだと命を狙われることもあった。

一族で、その邪血の力により村を飢えから救ったこともあった。
しかしいつしか自分以外の一族の仲間は皆殺されてしまい、ムジカはソンジュと700年間逃げ回っていたのだった。

ムジカには常に、なぜ自分だけが違うのか、そして、そもそも生まれてきて良かったのかという疑問があった。

 

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化物となった女王を前にムジカは、自分の大切な仲間を奪ってきた彼女にぶつけたかった怒りや憎しみなどの想いよりも、憐れみが湧いてくるのを感じていた。
「あなたはなぜそんなにもひもじく飢えているの?」

ソンジュがムジカを守るように、女王と向かい合う。

「大丈夫よソンジュ ありがとう」

あまりにも落ち着き払っているムジカの態度を、ソンジュは不思議に感じていた。

 

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消化不良

「妾が…ひもじい? 飢えている?」

女王の問いに、ムジカは答える。
「いくら食べてもいくら手に入れてもいくら上りつめても満たされない 可哀想に 憐れだわ」

ムジカは、足るを知れば別の未来もあったが、欲望に囚われた結果、自らを破滅に導いてきたことに気付いていないのだと女王を指摘する。

しかしムジカの言葉を、くだらぬ、と女王は撥ねつける。
「欲望は美徳だ 欲ゆえに皆求め欲ゆえに皆動く 欲は全てを動かす力だ」
自分が誰よりも特別、怖れるものは何もないと主張する女王。

 

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「あなたは既に破滅している もう死んでいるのよ」
ムジカはピシャリと言い返す。

その言い様に激昂し、ムジカに襲い掛かる女王。
しかし次の瞬間、女王の身体が内部から爆発するように崩壊していく。
女王は悲鳴を上げて倒れる。

「過剰摂取よ」
ムジカは第二の核には特別な力はなく、第一の核を潰されて瀕死の状態であまりにも乱雑に毒と大量の肉を一度に取り込み過ぎた結果、細胞に限界が来たこと、そして、食べたものをそのまま引き出せていた時点で、十分にそれらを消化できなかったのだと説明するのだった。

女王の表面に、これまで取り込んできた命、その意識が浮かんでいく。
それらの声は女王に対する怨嗟に満たされていた。

大量の意識や記憶が女王に流れ込んでいく。

苦しみ始める女王。

 

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最期

(「いいわねムジカ あなたはずっとあなただもの」)
ムジカは以前、鬼に言われたことを思い出していた。

自分たちは何者にもなれるが何者でもない。そして、飢えと退化が恐ろしい。

長く生きていく内に、どこまでが自分で、自分が何者で、何者になりたいのかがたまにわからなくなる。

ムジカはそれらの言葉を思いつつ、700年もの間、自分の生まれた意味を考えてきたのだった。

そしてエマたちとの出会いにより、ムジカは一つの答えに達する。

 

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(かつて鬼は”約束”を結んだ 人間と棲む世界を分け隔てた)

女王と呼んできた肉塊に宣言するムジカ。
「私は我ら種を変えるために生まれてきたんだ そして今こそ鬼世界は変わる時なのよ」

女王は悲鳴を上げる。
その間にも途切れることなく、これまで摂取してきた命の意識が女王に流れ込んでいく。

「私は…私は誰だ」
ついに自分を見失う女王。

「あなたは食べた命に食い潰される」
既に動きを止めた肉塊にムジカは別れを告げる。
「さようなら レグラヴァリマ女王陛下」

 

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第158話 生まれてきた意味の感想

女王を倒した

女王のラストは自壊。

第二の核の力で生き延びたものの、弱った身体で毒に冒された大量の死体を一気に取り込んだため、細胞が限界を迎えてしまった。

記憶や意識をそのまま引き出せる時点で、女王は消化不良を起こしていたらしい。

てっきり究極生命体になったのかとおもったけど、全くの逆だった。
記憶と意識の奔流に呑まれ、ついに女王は自我を失う。

他者を巻き込み欲望のままに行動してきた結果だった。

拍子抜けの感も否めないが、良い散り様だったのではないか。

しかしこの結果を受けて、欲望はダメ、という教訓は半分合っていて半分間違っている。

女王は完全に私欲だけを追求した。

しかしエマたちが鬼という種族を救おうとしていることもまだ、欲望の為せる業でもある。

欲望は行動を起こす際に必須であり、ようするにそのベクトルがどこに向くか。

誰かのためを想って行動する欲望にこそ、女王の言う”美徳”があるのだ。

 

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ムジカはエマたちに会って、ようやく700年にも渡る疑問に答えを出せた。

エマたちはムジカとソンジュとの出会いにより命を救われたが、ムジカにとっても自分の長年の疑問・思索に対して新しい風を吹き込む貴重な機会だったようだ。

実はエマたちはムジカに大きな影響を与えていたんだな……。

今こそ鬼という種が変わるべきだと言うムジカ。
彼女が鬼の王になれば、相当変わっていく気がする。

普通に考えれば王家の血を引くソンジュが王を継ぐべきだろうが、ソンジュはムジカの補佐をすることを望みそう。

ただ、鬼が人間を食べたいと思うのは美味いからでもあり、仮に全ての鬼がムジカのおかげで人肉を食べなくても形質を保てるようになったところで食用児の安全は担保されないと思う。

結局エマたちは人間の世界へ逃げるしかないと思う。
すでに首領と約束をしているし……。

王都は大丈夫だが、アジトに多くの敵が迫っている。
エマたちは次にアジトを防衛する必要がある。

果たしてアジトを、そして仲間たちを守れるのだろうか。

以上、約束のネバーランド第158話のネタバレを含む感想と考察でした。

第159話に続きます。

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