約束のネバーランド 最新第125話ネタバレ含む感想と考察。ノーマンとギーラン卿の交渉。

約束のネバーランド 第105話 エマ

第125話 嘘吐きの同盟

第124話 聞かせろよのおさらい

ノーマンと話をするためにノーマンの部屋にやってきたエマとレイだったが、部屋にいたのはヴィンセントと2人の側近だった。

彼らに引き留められソファに座らされたエマとレイ。

ヴィンセントが彼らにエマとレイにお茶を用意している間、二人の側近はエマたちを至近距離からジロジロと眺めていた。

男はエマたちを威圧したまま、自分をシスロと名乗り、女性がバーバラ、背後に立つ褐色の男がヴィンセントという名であることを告げる。

(なんだろう 逐一圧がすげえ…)
無言で固まっているエマとレイ。

シスロは自分たちもまたエマたちと同様に脱走者であると胸を張る。

「てか俺達の方がすげぇかんな!!」

「農園ブッ潰してっかんな!!」

大声でエマたちに啖呵を切るシスロとバーバラ。

エマは何も答えることができず、その場に固まり続けていた。

 

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子供じみた対抗心で張り合っているから適当に肯定してやってくれ、と冷静にエマたちに呼びかけるヴィンセント。

レイは言われたままに、言葉に全く感情を込めることなくシスロたちを褒めたたえる。

それではかえって二人の怒りを買いかねないと焦るエマだったが、シスロもバーバラも満足そうな様子に、それでいいの、と心の中でツッコミを入れる。

レイはバーバラのタンクトップの胸元のマークを見て、それがノーマンと同じラムダ出身を表すものだと気付いていた。

そして二人の「農園を潰せる」という主張から、ヴィンセント、バーバラ、シスロの3人もまたザジやアダムのような”イレギュラー”であることや、ノーマン不在時にボスの部屋で堂々とした態度をとっていることから、彼らがハヤトたちのような一兵卒よりも上の立場であると推測する。

とりあえず彼らとの面倒は避けることで結論するレイ。

 

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エマは気を取り直して、3人に向けてクリスとドミニクへの治療に関して礼を言う。

礼はボスから聞いた、良くなるといいな、とヴィンセント。

明るくそれに同意するエマを、再びバーバラが威圧する。
「そう! それだよアタシらが聞きたいのは!」

続けてシスロも、あいつの話を聞かせてもらおう、とエマに寄っていく。

あいつ? とシスロの言葉に引っかかったレイが問い返す。

バーバラとシスロは照れながら、ボスのことだと口にする。
「”ボス”だよ ミネルヴァ! ジェイムズ!」

「お前ら的に呼べば…ノッ…”ノーマン”の話!」

何を隠そうこいつらはボスが大好き、と解説するヴィンセントに、てめーもだろとバーバラ。

ヴィンセントはエマたちがボスの昔の仲間だから自分も含めてソワソワが止まらないと続ける。

 

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昔話

シスロは今朝、見回りから帰ってきた時に昨日のノーマンが別人だったと住人が口々に言っていたことで、気になって仕方なかったのだと告白する。

シスロとバーバラに、”ノーマン”について教えろと詰め寄られるエマとレイ。

そんな二人からレイが感じていたのはさきほどのような圧ではなく、むしろ照れ隠しだった。

今も昔も変わらないと思いますが、と少し困った様子で切り出すエマ。
「ノーマンは優しくて頭が良くていつもフワッとニコニコほほえんでいて…」

「『フワッ』?」

「『ニコニコ』?」

「全然ちげえ!!」

バカ笑いするシスロとバーバラ。

その反応に逆に興味を持ったエマが、今のノーマンについて問う。

「キリッ」

「冬」

「帝王」

茶を吹き出すレイ。

エマには全く帝王という印象がピンと来ていなかった。

もっとないのか、というシスロの求めに応じてGFで過ごしていた頃の思い出をエマとレイが話し始める。

話は弾み、楽しい時間が流れていく。

 

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「ありがとう…」
話が一段落して、おもむろに口にするヴィンセント。
「いい~話を聞かせてもらいました」

結局一番ノッてる、とシスロが突っ込む。

泣いてるし、とバーバラ。

そしてバーバラは昔からボスはかっこよかった、とエマに礼を言う。

昔の話をあまりしない、とシスロがバーバラに続く。

今のノーマンに関して問うエマに対して、仲間想いで良い奴だと返すヴィンセントとシスロ。
「ニコニコフワフワはしてねぇけど」

今も食用児全員を救うために練る間も惜しんで尽くしている、とヴィンセント。

「みんながあいつに救われた」
シスロは自分たちの”力”の使い道もノーマンが気づかせてくれたと手を広げる。

「ラムダの……?」

 

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エマの問いにシスロが頷く。
そして、自分たちはラムダで出会った同志であると切り出すと、シスロとバーバラはGR、ヴィンセントがGB生まれであり、ラムダの実験によって”力”を得たのだと説明を続ける。

シスロはラムダでの生活を、毎日地獄すら生温い生活だったと振り返る。
たくさんの食用児が、物より酷い扱いを受けていたのだという。

ノーマンが来なければ自分も生きておらず、12才のガキが神に見えたとシスロ。

そしてこれまで農園を解放してきたのは、ノーマンが立てた策を4人の側近で実行するという流れだったと説明する。

たったの5人での実行に驚くエマとレイ。

その様子に、だから言ったろ、俺達はすげぇって、と笑うシスロ。
そしてボスの策は完璧であり、そこに自分たちの力があれば勝利は絶対と胸を張る。
「ああ楽しみだなぁ 早く奴らを皆殺しにしてぇ」

シスロのうっとりとした表情をエマは呆然と眺めていた。

鬼を一匹消すたびに胸の内がスカッとする、と笑うシスロ。

 

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威圧

「ああアタシもブッ殺して奴らの肉を食うとムカムカが消える」
バーバラの持っていた肉は骨だけになっていた。

まさかその肉、というレイに、ビビってら、と笑うシスロ。

バーバラは事も無げにこの間襲った量産農園の職員の肉だとレイの言葉を肯定する。

「だってムカつくじゃん食用児ばっか」
バーバラは自分がラムダで受けたトラウマに言及し、ラートリー家も鬼も一匹残らず同じ目に、とまで言って唐突に手に持っていた骨をテーブルに落とす。
「何その顔」

「まさかあんた鬼に同情してる?」

浮かない表情をしているエマをバーバラが鋭く威嚇する。

なぜ嬉しそうにしないのか、食用児なのに鬼を殺したくないのか、とエマに詰め寄っていく。

 

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そしてバーバラはエマたちがボスに話があるということを思い出し、エマたちがボスに計画変更を迫ろうとしているのではないかと思い至る。
骨を踏み潰すバーバラ。テーブルにも亀裂が入る。

「オイよせバーバラ アジトが壊れる」
冷静にバーバラを諫めようとするシスロ。

「鬼は退治すべき化物だろ!!」
バーバラの表情に怒りが満ちていくと同時に、その足元がメキメキと音を立てて割れていく。

「やめろバーバラ」

シスロの威圧を受け、バーバラは舌打ちをして自らの行動を止める。

 

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「どの道もう遅い 万事支障はないよ」
ヴィンセントが淡々と続ける。
ノーマンが計画を早めて今朝作戦を開始したので、戻る頃には誰にも止められないとエマとレイに忠告する。

どこへ外出中なのかと訊ねるレイに、ヴィンセントが答える。
「会いに行っている 駒の一つに」

ノーマンはザジともう一人を引き連れて手紙の送付先を訪ねていた。

「手紙受け取ったよ W・ミネルヴァ」

用件はそこに書いた通り、とノーマンが切り出す。
「正式にあなた方と同盟を結びにきた 共にこの世界を破壊しましょう」

ノーマンがそう告げた相手は鬼だった。

 

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第124話 聞かせろよの振り返り感想

シスロとバーバラ

今回は残りの側近の名前だけじゃなく、色々なことがわかった。

側近の4人はノーマンと同じくラムダに囚われていたということ。

ヴィンセント、バーバラ、シスロは高級農園出身であったこと。
ノーマンより年上であること。

ザジも含めて4人とも実験の結果、力が身に着いた”イレギュラー”であること。

ラムダで実験されていたところをノーマンに救い出され、一緒に脱走してきたこと。

ザジはまだわからないが、少なくともヴィンセント、バーバラ、シスロはノーマンがとても好きで信頼していること。

これまでずっとノーマンを含めたたっだ5人で農園を潰してきたこと。

ラムダ出身で実験で力を身に着けたことは予想通りだったけど、まさか元々は高級農園出身だったとは考えもしなかった。

 

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ノーマンはおそらくその頭脳をピーターに見出されてラムダにやってきた。
だからノーマンのラムダでの生活は、実験というより知能を訓練していたような印象を受ける。
しかし側近の4人に関しては実験対象だったようなのでノーマンとは扱いが違っていたようだ。

貴重な高級農園出身者を実験で消費するとは全く予想外だったわ……。

もし自分が鬼なら、実験にはもっと替えの利く存在を被検体を使う。
てっきりラムダでの実験の被検体は量産農園の食用児しかないないと思ってた。

やはり実験の結果、側近の4人は(ザジはちょっと事情が違うのかもしれないが)力を身に着けたようだ。

それがどういう力なのかはまだ具体的にはわからないが、農園を少数精鋭で潰せる程度には戦闘に役立つ力であることは間違いない。

 

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バーバラは体重を変化させられるのかな?

シスロに、アジトが壊れる、と窘められていたし、テーブルに亀裂を入れたのはバーバラの持つ力によるものだと思う。

彼女に関して心配なのは鬼の肉を食べていることだな……。
そういえば初登場時にもモリモリ食ってたっけ。
人体に何か影響はないのかな……。
鬼の異常な性質が、人体に何らかの作用をもたらしても全く不思議ではないと思う。

それが原因で何かがバーバラに起こらないことを祈るのみ……。

バーバラみたいないっちゃってるキャラ好きなんだよなー。
長く活躍して欲しい。

 

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シスロもいい。バーバラを一喝できるあたり、シスロもバーバラに比肩する力の持ち主であることが推測できる。

しかしヴィンセントの方がノーマンと距離が近いような気がするなあ。

鬼との同盟締結の場にザジを連れていっているから、実力ではザジが一番なのかもしれないけど、ザジには知能は望め無さそうだから組織における力関係としては側近ナンバー1はヴィンセントなのかなと思う。

出来れば鬼も救いたいと思い始めたエマにとっては、とりわけ鬼に対する憎しみが深い実行部隊との関係が今後どうなっていくかは悩みの種だな。

鬼の絶滅に一も二もなく賛同している他の子供たちは心配ないだろうけど、エマは自分の本音を押し殺し続ける事などできないからな……。

その点、エマの考えを理解しつつも、鬼の絶滅に一票のレイは彼らと上手くやって行けそうだ。

 

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鬼との同盟

ノーマンが同盟を求めていたのは鬼!?

やはり鬼の中にも考え方の違いなどで勢力争いがあるということなのか。
もしくはもっと根本的に、体質の違いとかかな。

ラストの鬼たちは何だか随分と年齢がいっているように見えた。
おそらく彼らは”約束”以前から生きているのではないか。
そして現在の”約束”から生まれた秩序に対して不満を抱いている?

一緒に世界を壊そう、というのは”約束”に基づいたこの世界のことだと思うんだけど……。

知性がきちんとあるから、人間を食べてその形質を受け継いだということではないのか。
なのになぜ食用児であるノーマンが同盟を持ちかけることが出来る?

疑問でいっぱいの状態で次号か~。うまい引きだわ。

 

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もし普通に人間が食われることに関して一貫して異を唱えてきた、人間に肩入れする種だとしたら、エマの「鬼を殺したくない」という想いはいくばくかは叶えられるのかもしれない。

問答無用で人間を襲ってくるようなタイプ、つまり従来の鬼に関しては駆逐するしかないことはエマもわかっている。

だけど知性があって、しかも人間を摂取しなくてもそれを保つことができる”例外”だったなら、彼らは食用児側にとって味方になり得る。

ノーマンが騙されているということはないのかな……。
実はこの同盟が、ノーマンたちに手を焼いていた鬼が考え出した作戦の一環だったりしたらヤバイと思うんだけど……。

ノーマンが容易に騙されるわけがないとは思う。

どうも4人の側近はノーマンの作戦について知ってるっぽいんだよな……。

 

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バーバラの様子を見るに、彼女は鬼との共存なんてとんでもない、という考えの持ち主だと推測できる。
食用児であれば当然のことだと思うけど、鬼に対しての拒否反応がすごい。

しかしバーバラはノーマンが鬼と同盟を結ぶことに関して特に反対などはしていないように見える。

それはいずれ鬼を全て駆逐するための作戦の一環として理解しているからなのかもしれない。

つまり同盟を結んだ鬼に関しても事が済めば皆殺しにするとか?

ノーマンは焦ってこの同盟を決めた様子は全く見られない。
楽園が貧困に喘いでいて、状況が熟慮を許さないというわけではなかった。

 

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この作戦が前倒しになったきっかけは、エマから聞いたGFに残してきた子供たちのことがある。

それを聞く以前、エマたちと再会する前から、とっくにノーマンの中には鬼との同盟が選択肢としてあった。
どのくらいの期間考えていたのかはわからないけど、楽園にとって、食用児にとって重要な決断であることは間違いなさそうだ。
ヴィンセント曰く、この計画はもう誰にも止められはしないそうだし、一体今後どうなっていくのだろうか。

手紙に書かれた”用件”って何の事だろうな~。気になることばかりだ。

前回第124話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

 

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第125話 嘘吐き

訪問

鬼の棲み処にやってきたノーマンは、臨戦態勢をとっているザジに刀を収めるよう命令する。

すまないね、と鬼の中の一人が声をかける。
あまりもノーマンのことが美味しそうだからと続ける鬼。

構いません、とノーマンが返す。
そして鬼に今自分たちを食べるより、我ら食用児と同盟を結ぶのが肉に困らない生活への唯一の選択だと告げる。

ノーマンが、卿はどちらに、と訊ねるのと同時に、鬼たちのリーダーである巨大な鬼が現れる。

突然の訪問をお許し頂き感謝します、と挨拶をするノーマン。

 

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ノーマンに”ギーラン卿”と呼ばれた鬼は、次にここに来る際は部下の二人で、と要求したが、まさかその通りに来るとは、と笑う。

それに対しノーマンは、まずは信頼だと答える。
「目的は同盟を結ぶことです」

そしてノーマンは、ザジに”手土産”だと言って持って袋を運ばせる。
その中に入っていたのは、先日潰した量産農園の上級職員の首だった。
「よろしければ後で皆さんで召し上がって下さい」

気が利くね、と言って、ギーラン卿はノーマンたちに席に着くよう促す。

ギーラン卿はノーマンに対し、鬼に対して何を求め、何を差し出すつもりかを問う。

その問いに対してノーマンは、欲しいのは戦力、差し出せるものは勝利であると淀みなく答える。

 

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同盟

ノーマンは、700年前にギーラン家を下野させた王家、現五摂家の全ての首を献上すると宣言する。

そして、王家と五摂家で成り立つ現王制を一掃し、ギーラン家を王にしたいと続けるのだった。

その見返りを問うギーラン卿に、ノーマンが答える。
「全食用児の解放 その上で食用児の自治をお認め頂きたい」

二人の会話を聞いていた周囲の鬼たちの間に一斉にざわつきが広がっていく。

ノーマンはざわついている鬼たちの心中を見透かすように、鬼の食料を絶つ意図はないと宣言する。
そして、食用児は解放してもらうかわりに、そのままにしておく予定の農園の設備でラートリー家を好きにして良いことを提案するのだった。

ラートリー家の技術であれば髪の毛一本から何百もの人間の増産が可能であることや、さらにはラムダでの研究データも渡すと鬼に提案していく。

 

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「食用児も1000年の意趣返しというわけか それとも一族を追われた君の報復か? J・ラートリー」

ギーラン卿の側近は、ラートリー家と王家・五摂家が癒着しているため、自分たちにとっても邪魔な存在である以上、彼らを食って排除出来ることは一石二鳥だとギーラン卿に進言する。

「手を組みましょう 生き残るためにも互いの復讐のためにも」
そう言ってノーマンはギーラン卿に向けて書類を差し出す。

自分たちには権力に近いラートリー家だから得られた内部情報、そしてそれに基づく策がある。
しかし肝心の戦力がないので、現体制を打倒するには人間よりも戦力のある鬼の力が自分たちには必要。逆にギーラン家は戦力を持っているものの、勝つ術がなかったので700年もの間何も出来なかったとしてノーマンがまとめる。
「我らが組めば全てが叶います」

「700年待ち望んだ復讐と勝利を 共に忌まわしきこの世界を破壊しましょう」

 

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ノーマンの言葉を受けて、ギーラン卿は昔、自分が政権内部にいた頃に、自身の身に覚えがない罪状で”野良落ち”の刑という理不尽な仕打ちを受けたことを思い出していた。

よかろう、とノーマンの提案を呑む意思を示すギーラン卿。
しかしギーラン卿は、この同盟を結び、自分たちの戦力を食用児側に供出するということは、つまりは一族の命運を全て預けるということだと前置きして、仮にノーマンの策が体制側に通用しなかった場合どうするかとノーマンに問う。

それに対し、その時は自分たちを食らえばいい、とノーマン。

ギーラン卿は、それでいい、と了承する。

そしてノーマンとギーラン卿は、互いに書面に血判を押すのだった。

「共に新たな世界を築こう」

 

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嘘吐き同士

用を終えたノーマンは、連れのザジと一緒に森の中を歩いていた。

不安気な様子を見せるザジに、大丈夫、これでいい、とノーマン。

ノーマンがギーラン卿たちに向けて言ったこと、自分たちに戦力がない、自治を認めて欲しい、農園設備を渡すことなど、全ては鬼を駒にするための嘘だった。

(「食用児は無血でこの革命に勝つ」)

ノーマンは以前、4人の側近に対して鬼との戦争では必ず食用児側に犠牲が出るので、鬼には鬼をぶつけると説明していた。

それを聞いていたヴィンセントは、共倒れさせるというノーマンの意図を汲み取っていた。

ギーラン家はあくまで食用児の無血での解放を実現するための駒の一つでしかないのだった。

 

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ギーラン卿は、我が人間と同盟か、とついさっきノーマンと交わした書面を見つめる。

(現王制の打破 我ら700年の悲願)

「まああやつならばやり遂げるであろう」
そういった後、ギーラン卿は書面のノーマンの血判を舌で舐める。

ノーマンは、卿には食用児を生かす気などなく、自分たちと同様にに嘘吐きだと理解していた。

「美味い」
ギーラン卿はノーマンの一滴の血があまりにも美味であることから、ノーマンがただの人間ではないと気付いていた。

 

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ギーラン卿は、J・ラートリーというにはノーマンが若過ぎること、そしてJ・ラートリーはそもそも何年も前に死んでいることを知っていたのだった。

そして数年前に聞いた噂である、GFの特上3匹の一人という可能性に思い当たる。

「あやつは王すらも食えない○○○の御膳」

ノーマンもまた自分の肉がギーラン卿の狙いの一つであり、ノーマンたちと組んで復讐が成ったとしても今日結んだ約束は決して守られず、まず自分が食われると知っていた。

(互いに手を組むのは表面だけ 肚の底では互いに相手の寝首を狙っている)

「せいぜい僕を食い殺す夢でも見ておくがいい」

「最後に笑うのは食用児だ」

 

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第125話 嘘吐きの同盟の感想

危うい同盟

互いに裏切るのが前提の同盟。

ここぞという時に裏切られるこの非常に危うい同盟関係は、一体どういう結果をもたらすのだろうか。

今のところは情報に長けたノーマンの方が有利な気がする。

ギーラン卿たちが700年もの間立ち上がれなかったのは、現体制のどこをどう叩けば突破口が開けるのかが全く分かっていなかったというのが大きいと思う。

しかしノーマンはそれをギーラン卿たちに提案できる。

それを期待してギーラン卿はノーマンたちと手を結んだ。
しかしその期待と同時に、いつでもノーマンたちを制圧できるという驕りもあるだろう。
しょせんは非力な食用児であり、自分たちの方がはるかに優れた力の持ち主だと知っている。

 

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しかしノーマンはギーラン卿たちに向けて、自分たちに戦力がないという嘘を流していた。

他にも提案したことはほぼ嘘。

そうまでして鬼と同盟を結んだのは、鬼を駒とするためだった。

とりあえず鬼は動くだろうけど、鬼がどこまで騙され続けるだろうかという疑問がある。

でも現状はノーマンが優位だと思う。

ノーマンは鬼が自分や食用児全てを生かすつもりがないことを喝破していた。
鬼はノーマンたちを生かすつもりがないものの、とりあえずノーマンたちが自分たちに協力して、復讐を果たさせるつもりで動くと信じているように見える。

ノーマンの方が現状の互いの思惑を正確に把握しているであろう分だけ、上に立っているかな。

情報を最大限活用し、知恵を使って道を切り拓く展開だ。

 

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エマはどう関わっていく?

ノーマンは鬼を絶滅させることが自分たちが救われる手段だと信じているだろう。

だから鬼を騙し、利用し、殺すことに何の躊躇もない。

何とか鬼も救いたいと考えているエマとは対立する立場にある。

ノーマンの仕掛けは既に動いてしまった。

ギーラン家も動くことを了承した以上、もはや食用児側だけで何とか元の状態に戻せる状況ではない。

この状況で果たしてエマはどう動くのだろうか。

とりあえずはノーマンたちに協力するよりほかに手はないだろうけど、鬼に同情して何か致命的な状況を招かなければいいけど……。

そうなったら、ノーマンたちとの関係に亀裂が生じたりするかも……。

今回のラストのノーマンの表情があまりにも悪くて、いずれエマたちと決別しそう。
もしくはエマたちより先に死んでしまいそうな予感がする。

果たしてこの同盟はどういう結果につながっていくのだろうか。

そしてエマはどう動く?

以上、約束のネバーランド第125話のネタバレを含む感想と考察でした。

第126話に続きます。

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