約束のネバーランド 最新第122話本心ネタバレ含む感想と考察。ノーマンの話から生じたエマの苦悩とは。

第122話 本心

第121話 よかったねのおさらい

ノーマンの考えに盛り上がる子供たち

かつてエマが主張した、全食用児の解放という理想。

 

ノーマンは子供たちを前に、農園を潰せば鬼は滅ぶ、と、理想の実現の可能性を具体的に示してみせる。
「鬼世界に全食用児の楽園を築こう」

 

「あ………」
エマは言葉を失っていた。
(私は……)

 

エマが何かを口にする前に、子供たちはノーマンの演説を聞いて一気に歓声を上げる。

 

その雰囲気に押され、エマは言葉を口にするタイミングを失う。

 

子供たちは興奮した様子で対鬼の戦いに向けての希望を口にしていた。

 

ナイジェルもまた、ノーマンの主張に対し、考えもしなった、と表情を明るくする。
「あんなに強い鬼達を全部斃せるかもしれないなんて…」

 

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彼らの盛り上がっている様子に視線を向けるエマ。

 

ペペも、鬼のいない世界にできるならそれが一番確実、とノーマンの主張に感銘を受けている。

 

受け入れてもらえるかわからない人間の世界に逃げるのも不安があった、とナットが続く。

 

鬼がいなかったら食べられないから狩りも出荷もなく、怯えることもない、とジリアンが笑う。

 

ここまで目指してきた七つの壁に関して言及する子供もいるが、それをリスクがある、とドンが指摘する。

 

レイもドンが作った流れに乗るように、戦略的に鬼を絶滅させる方法があるならそっちの方が確実、と続く。

 

ドンやレイの言葉を受けて、七つの壁の話題に触れた子供は、そっか、と納得するのだった。

 

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ギルダも…!?

「よかったね! エマ」

 

アリシア、イベット、ジェミマがエマに笑顔を向ける。

 

「全食用児助かるよ」

「食用児なんていない世界をつくれるよ」

 

しかしそれらの言葉を受けても、彼ら、彼女らの笑顔を前にしても、エマの顔は一向に笑顔になることはなかった。

 

これが一番確実、鬼もラートリー家もやっつけてくれる、と相好を崩す子供たち。

 

「みんな笑って暮らせるよ このアジトにいる他の子供たちみたいに」

 

よかったぁ、とギルダも心底ほっとしたような笑顔で呟くのを聞いて、エマが驚く。
(ギルダも…!?)

 

「これでもうエマに無茶させずに済む」

ギルダの言葉に、呆然とするエマ。

 

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辛くても苦しくてもずっと一人で子供たちをひっぱってきてくれた、とヴァイオレット。

 

ようやく少し肩の荷が下ろせるね、とオリバーも穏やかな笑顔でエマを見つめる。

 

「ノーマンがついてくれりゃ」

「百人力の味方だぜ」

 

ラニオンとトーマがノーマンの手にぶら下がるようにしてつかまる。

 

ノーマンはエマに穏やかな笑みを向け、呼びかける。
「つくろう一緒に 今度こそ 誰一人失わない未来」

 

(そうだ迷うな 私の望む未来)

 

エマは子供たちの笑顔を前に、ようやく自分も同じように笑顔を浮かべると子供たちを抱き締める。

 

よかったよ、と呟いているエマの様子を、レイは無言で見つめていた。

 

ノーマンは、みんなの部屋に案内する、とエマたち一行を引き連れて階段を降りていく。

 

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ノーマンの立場

ノーマンの姿を目にしたアジトの住人たちは皆一様に驚いていた。

 

駆け寄ってくる子供たちに、楽にして、と片手を上げて笑顔を向けるノーマン。

 

ノーマンが行ったあとも、アジトの住人である子供たちはざわついていた。
「ボスだ…」

「えっミネルヴァさん!?」

「なんでボクが下の階に!?」

 

その様子に、ドンがノーマンに、みんな驚いてるけど、と訊ねる。

 

ノーマンは笑って、普段は部屋にこもっているのに外に出たから珍しいんだ、と答える。

 

着いたよ、とノーマンが笑顔で示したのは大きな建物だった。

 

中に入っていくと、ベッドがずらりと並んでいる。
子供たちは喜びのあまり、ベッドに飛び乗る。

 

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さらに建物内に風呂、キッチン、リビング、トイレといった設備が揃っていることに子供たちは大喜びするのだった。

 

この建物と隣の建物の2棟は今のところ好きに使っていい、と笑顔のノーマン。

 

ノーマンは、自分の事を子供たちがじっと見上げているのに気付いて彼らの目線までしゃがみこむ。

 

ロッシーとジェミマが切り出し辛そうにしながらも、不安そうな様子でノーマンに訊ねる。
「ノーマンは”ボス”…なんだよね?」

「ノーマンのこと何て呼べばいい? ミネルヴァさん? それともボス?」

 

そのやりとりをじっと見つめるレイとエマ。

 

ジェミマ、ロッシー、イベットは不安そうにノーマンからの答えを待っている。

 

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ノーマンは、大勢の前では”ボス”の方がいい時もあるかも、ハヤト達にとっては”W・ミネルヴァ”だと前置きしてから答える。
「でも僕はノーマンだよ」

 

立場が変わっても僕は僕だ、というノーマンにジェミマは笑顔で抱き着こうとノーマンに向かって行く。

 

子供たちによる一斉のダイブからのタックルを受け、倒れるノーマン。

 

ちょうどその場面に医務室に立ち寄っていたハヤトやアンナ達が出くわす。

 

「やあアンナ久しぶり クリス達の具合はどう?」
床に俯せに倒れたままアンナ達に声をかけるノーマン。

 

アンナ達は一瞬呆然としていたが、すぐにノーマンが生きていることに驚く。

 

自分たちのボスが子供たちに押し倒されている現場を目撃し、ハヤトもまた同様に驚いていた。

 

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楽しい時間

背が伸びても力がないのは変わらない、とドン。

 

思ってたよりみんなも大きくなってた、とノーマンが笑う。

 

ハヤトびっくりしてた、いろんな意味で凍ってた、と子供たち。

 

「でもいい人だよね」
エマが笑顔で続く。

 

ハヤトは気を利かせて、ノーマンがエマたちと食事が出来るように段取りしていたのだった。

 

子供たちは広い食堂で、ノーマンも交えて一堂に会していた。

 

それぞれの席に並べられた数々の料理にみんな笑顔を浮かべる。

 

こんなにたくさん食べていいのかな、とエマ。

 

 

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ノーマンは、それがアジト内の食料事情を心配してのことだと察していた。
「大丈夫ちゃんとあるから 好きなだけおなかいっぱい食べな」

 

表情を輝かせる子供たち。

 

皆、笑顔で食事を楽しむのだった。

 

「ああ楽しい!」
食事を終え、寝室のベッドに背中を預けてエマとノーマンが笑い合う。
「エマの家族みんないい人達ばかりだ」

 

エマは、ノーマンが分かっていないことにホッとした様子で呟く。
「今 ノーマンが生きて隣にいるんだ」

 

そして、寝るのがもったいない、とチェスを用意し、ノーマン、次にレイ、と対戦を挑む。

 

エマたちの寝室をジリアンが覗く。

 

レイ、ノーマン、エマは遊び疲れて肩を寄せ合って眠っていた。

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第121話 よかったねの振り返り感想

エマの戸惑い

前話のエマの浮かない表情は、やはり自分の勘違いではなかったらしい。

 

鬼を絶滅させることに関して、エマには何か引っかかっているところがあるようだ。

 

ギルダまで? というエマの反応から、思慮深いギルダであれば自分と同じ想いを抱いてくれるという期待があったのかもしれない。

 

前話を読んだ時はなぜか全然思い出せなかったけど、エマはソンジュやムジカのことを考えていたのかな、と思った。

 

あとはクヴィティダラでエマだけが気絶している最中に見た”彼”のこととか。

 

人間とみれば即座に襲ってくるような鬼ばかりではない、もしかしたら共存の道があるのかもしれない、なんて考えていたのかなあ……。

 

特にムジカに関してはエマにとっては精神的な支えとしているところがあるように思うし、彼女を殺すことなんてエマにはとてもできないだろう。

 

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しかし食用児という壮絶な境遇にありながら、ノーマンの希望に満ちた話を聞いて、鬼なんて絶滅させてやる、という思想一辺倒にならないとしたら、エマは本当に甘ちゃんだよなー。

 

でも、だからこそリーダーなんだろうなぁとも思う。

 

これまでもそうだったけど、彼女は視点が高い。

 

エマの見せた戸惑いが、この先における不穏な展開の呼び水とならなければいいんだが……。

 

今回は明るく話を終えたけど、このまますんなりとノーマンの描いた絵の通りになるわけがない。

 

もしかしたらエマの考えが、ノーマンやその他の子供たちと対立して、最悪、組織の内部崩壊に繋がっていく……なんて展開があるかも。

 

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シェルターに攻め込まれて追手のアンドリューに子供たちが惨殺されるという展開にはかなり精神的に参ったけど、内部対立で組織崩壊というのもダメージがでかそうだ。

 

特に、ノーマンによって大いに希望を見せられたあとだし、今のところ子供たちの間に個人間の諍いはまるで見られないからこそ、いざ対立となった時にショックを受けそう。

 

まあ上記は何の根拠もない妄想に過ぎないから無視してもいいとして、鬼が食用児にやられっ放しになるとは到底思えない。
鬼がラートリー家と結託して、必ず食用児に最悪の形で襲い掛かる時が来るだろう。

 

些細なミスでアジトが鬼に攻められるとか全然ありうる展開だと思う。

 

とりあえずエマの抱いた考えが何なのか、早いとこ知りたい。

 

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ノーマンは本当に変わっていない?

子供たちは”楽園”におけるノーマンの存在感の大きさを敏感に感じとっていた。

 

ノーマンはここでは明らかに立場が上の偉い人であり、かつてハウスで接していたのと同じ態度で良いのかという疑問は幼い子供たちに限らず、エマたちにも少なからずあったのだろう。

 

しかしノーマンは、自分はあくまでノーマンだと言ってエマたちの不安を払拭した。

 

これを見る限り、ノーマンが以前とは違っていて、エマたちと対立する……みたいな展開はないのかな。

 

”楽園”の指導者として、組織の運営を最優先しなくてはならないから、もしエマたちが七つの壁を目指すことになったら仲違いとか大丈夫かな?

 

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ノーマンは一刻も早く全農園を潰して鬼の絶滅を目指す。

 

それに対してエマは七つの壁を越えて鬼の首領に会って約束の結び直しを目指す。

 

今回の話で、エマたちが七つの壁を目指さなくてもいいような感じなったけど、でもそんなわけがない。

 

ノーマンが七つの壁を目指すことに反対するということはなさそうだけど、優先すべきは農園の解放と”楽園”の運営だから少なくとも同行することはないだろうな。

 

次回からどんな話になっていくのかな……。

 

ノーマンが農園潰しにエマたちを参加させていくのだろうか。

楽しみだ。

 

前回第121話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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第121話 本心

初めての寝坊

目を覚ましたエマはベッドから飛び起きると、誰もいない寝室から急いで食堂を目指す。

 

食堂に駆け込むとまだ起きたばかりらしき子供たちが各々の食事の準備をしていた。

 

寝坊したことを謝罪するエマ。
それを聞いた子供たちは自分たちもそうだと答える。

 

子供たちは、寝坊せずにきちんと起きたのはオリバーだけだという。

 

オリバーは食堂にいた。
すでに食事を終えたらしく、テーブルの上で本を広げている。

 

オリバーは、一応何かあったら困るかなって、と答える。

 

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起こしてくれたら、というエマに、気持ちよさそうに眠ってたから、と返すオリバー。

 

エマはその言葉で、自分が最後に安心して寝起きできたのが一体いつなのかわからないということに気づく。

 

エマにはベッドで寝た記憶が無かった。
レイはそれに、ザックが運んでくれた、と答える。

 

続けてノーマンはどうしたのかと訊ねるエマ。
レイは、ザックたちが来た時にはすでに寝室にはいなかったと答える。

 

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仕事しているノーマン

ノーマンは自分の部屋のデスクで羽ペンを片手に書類に向かっていた。

 

そこにスキンヘッドの側近が入室する。

 

ノーマンは、おはようヴィンセント、とそのスキンヘッドに向けて挨拶をする。

 

エマたちとの再会は楽しめたのか、というヴィンセントに、おかげさまで、とノーマン。
ノーマンはさらに、重傷だったクリスティとドミニクの容態が安定したことに関して礼を言う。

 

つまらん、もういつものボスか、とヴィンセント。
ヴィンセントは楽園の住人が別人だと騒ぐほどのノーマンの変貌ぶりを見てみたかった、とノーマンを揶揄うのだった。

 

「からかうな」
ノーマンは、無駄口はいい、と書類から目を離さず答える。

 

そして早々に話題を切り替える。
「計画の修正だ」

 

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ハヤトからの報告に関して聞いているか問うノーマン。
ヴィンセントは、エマたちを連れてくる途中で量産農園に侵入するも、警備が強化されていたせいで侵入がバレたと簡潔に内容を説明する。

 

ノーマンはそこに、鬼に人間の姿を見られており、GF農園脱走者の生存が鬼の間で明らかになったことを付け加えるのだった。

 

まずいか? というヴィンセントにノーマンは即否定するが、敵より先に手は打ちたいと続ける。
GF農園に残してきた子供たちを解放するリミットが迫っているので、計画を少し早めるとノーマン。

 

この革命は食用児の血を流さずに勝利しなければならないと言って、ノーマンはヴィンセントに手紙を差し出す。
「この手紙を彼らに 急ぎ例の会談の手配を頼みたい」

 

「直ちに」

 

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エマの本音

エマたちはベランダらしき場所で洗濯物を干している。

 

柵に肘を置き、景色を眺めたままレイがエマに問いかける。
「ノーマンの策ってどんなだろうな」

 

エマは、ノーマンの策だから心配いらない、と言い、さらにノーマンが”誰一人失わない未来”と言っていたと続ける。

 

「本当に『よかった』?」

 

レイの唐突な質問に、エマは若干戸惑った様子を見せていた。
しかし少しの間の後で、何が、と返す。

 

レイは、農園を潰す話のことと前置きしてから続ける。
「エマ あれ本当は嫌なんじゃね?」

 

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エマはレイの視線を真正面から見返しながら言葉を失っていた。
しかしすぐに明るく笑いながら、嫌なわけない、とエマ
鬼を戦略的に絶滅させるのは確実な手であるということはレイが指摘した通りと続ける。

 

レイはそれを肯定する。
しかしすぐに、それはエマが望む未来じゃないんだろ? とズバリと指摘する。

 

レイの言葉を受けて、うん、と観念したようにエマが答える。
エマはノーマンの気持ち、正しさ、ノーマンの話を聞いて喜んだ子供たちの気持ちといったそれら全てがわかると前置きして答える。
「私 鬼を殺したくない」

 

エマは自分が鬼の絶滅が食用児の幸せだと知っているはずなのに、なぜか自分が鬼の幸せも願っていることをレイに告白するのだった。

 

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子供たちはノーマンの話に喜んでいたが、それは自分のためだけではなく、エマのことまでも想ってのことだとエマはわかっていた。
だから、鬼を殺したくないという自分の勝手な主張は、仲間を危険に巻き込むような選択だとエマ。
エマは、嫌になる、と頭を抱えてしまう。

 

「食べられたくない…絶対にたべさせたくもない 出荷も狩りも嫌なのに 敵なのに」

 

「私 『鬼と私達何が違うんだろう』って」

 

鬼にも家族や友達がおり、生活している、とエマ。
彼らが食べているのは人間であり、それは絶対に嫌だとことわりつつも、エマは鬼は単に人間と同様に、生きるために食べているに過ぎないのに、と主張するのだった。

 

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「敵だから根絶やしにしていいのかな?」
鬼は絶滅させるより他ないのか、と疑問を口にするエマ。

 

さらに自分たちがムジカの友達であることを引き合いに出し、彼女の同族を滅ぼしたくないと主張する。

 

「それが本心」
レイは、なぜ昨日言わなかったのかと、質問する。

 

エマはそれに対し、言えないよ、と即答する。
エマはみんなと違って、鬼と争わない選択を望んでいた。
さらに、これまで目指してきた”七つの壁”に関しても、たとえそこまで辿り着いて、無事鬼の首領と”約束”を結び直せたとしても、鬼は人間を食べなければ退化して滅ぶことから、これまで自分たちが目指してきたが鬼を絶滅させたくはないという選択肢としては駄目であることをエマは理解していた。

 

エマはどうにかして鬼を絶滅させる以外の選択肢を求めていた。
しかしその選択肢がどこにもない。
その苦悩をレイにぶつけていた。
「どうしようレイ 私どうすればいいかわからない」

 

レイは苦悩に表情を歪ませたエマの言葉を黙って聞いていた。

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第123話 本心の感想

やさしすぎるエマ

エマは単に、ソンジュやムジカのことだけを想っていたわけではなかったらしい。

 

このエマの考えは、この世界では他の食用児からすれば偽善的に聞こえてしまうのではないか。
可哀想だから豚や牛を食べないということとはわけが違う。
それとは逆で人間が食べられる方なんだから、人間としては断固抵抗しなくてはならない。
豚や牛も人間並みの知能があればただ唯々諾々と屠殺され続けることはないだろう。
どうにかして抵抗するはずだ。

 

エマの言う通り、鬼は人間と同じように、社会や文化を形成し、その中で自分の生活を守っているだけと言えるだろう。
しかし鬼の人間を食べたいという欲求を人間が受け入れなければならないいわれはない。
鬼が人間を食べることが単なる嗜好ではなく、必須であることから、鬼が人間の天敵であることに疑いの余地はないだろう。

 

もちろんエマはただ単に鬼が可哀想だから殺したくない、と浅い考えで主張しているわけではない。
鬼が人間を食べているのは絶対嫌だと言った。
しかしそれでも最後には、鬼を絶滅させることは拒否するという、とても意外な答えになると……。

 

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これはなかなかエマの考えを理解するのは難しいかな……。
言ってることはわからんでもないけど、やはり人間の天敵でしかない鬼と共存するなんて無理なんだよ……。

 

鬼は人間を食べずにはいられない。
その一点をもって、鬼と人間とは決して相容れない存在だという結論に至るのが普通のはずなんだが……。

 

自分たちの生活を守っているだけの他種族を滅ぼすのに抵抗があるということだろうが、自分や自分の大切な人たちに牙を剥く存在に対してそんな気持ちを抱けるというのはすごい。
鬼と生死を賭けた死闘を演じたこともあった。最近は鬼に食べられそうになったのに、それでも鬼の境遇を思いやれるのか。

 

もし自分がこの世界で食用児として生きていたとしたら。
鬼が人間を求める理由を知ったら。

エマのような考えには絶対にならないと思うわ。

 

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自分は間違いなく鬼の絶滅を目指すノーマンへの協力に加担するだろう。

 

エマが危惧していた通り、エマの主張は食用児に危険を呼び込むのではないか?

 

猟場での戦いを潜り抜けたエマなら、鬼から仲間を守るため戦うだろう。
少なくとも銃を撃つのを躊躇うようなひ弱ではない。
そこらへんは特に心配してないが、仲間が割れそうで怖い。

 

エマの考えが理解できなくても、エマと行動を共にしたいという勢力と、鬼の絶滅を目指す勢力で分裂とかしたりしないかな。
エマが自身の主張をおおっぴらにしたら、まずエマに対する風当たりは強いだろうなと感じる。

 

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鬼を絶滅させるという主張の急先鋒はノーマンだ。
当然だけど、ノーマンとは完全に考え方がぶつかり合うだろう。

 

楽園の住人やノーマンだけを論敵に回すならまだいい。
下手すればハウス組内でも分裂が起きるかもしれない。

 

ただ、レイはエマの味方のままである気がする。

 

エマが自身の本音を話せるのはレイだと判断しているから、今回、レイに自身の苦悩を打ち明けたのだろう。

 

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ノーマンとの対立が現実に?

鬼の絶滅に全く迷いがないノーマンと、エマとの間には明らかに考え方に違いがあることが判明した。

 

まだノーマンはエマがとんでもない主張を腹に抱えていることに気づいていない。
ノーマンがエマの考えを知った時、果たしてノーマンはどうするのだろう。

 

ヴィンセントとの会話を見ている限りでは、やさしいだけのリーダーじゃないのは明らかだ。
そもそもリーダーなんて、やさしさだけで務まる立場ではない。

時に冷酷とも思える判断をしする覚悟を持っていなくてはならないと思う。

何より、鬼の絶滅という青写真は楽園をまとめ、導いているための重要な方針としているかもしれない。
その場合、ノーマンがそれを翻すことは彼自身の求心力の低下を意味するということにはならないかな。
ノーマンの地位を狙う食用児がいるかどうか、そもそも他にリーダーに適当な人材がいるかどうかも不明な以上、ここまで考えてもしょうがないのか……。

 

少なくとも、楽園の住人にエマの考えを理解してもらえるとは到底思えない。

 

果たして、エマの考えが今後、ノーマンとの対立を生んでいくことになるのか。

 

以上、約束のネバーランド第122話のネタバレを含む感想と考察でした。

第123話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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