九龍ジェネリックロマンス 第9話
第8話
第9話 感想
考えがまとまらない
これは工藤さんの過去の記憶なのかな……。
ショッキングだわ。9話の鯨井さん、1話~8話までの鯨井さんとは全然違うじゃん……。
9話では工藤さんの方が新人として、これから鯨井さんに世話になる立場として描かれている。
しかし1話~8話では工藤さんは鯨井さんの先輩として振る舞ってきている。
今のところ時系列としては9話→1話~8話ということになるのか……。
工藤さんは9話の時点で30歳だとあった。
1話~8話までの中では年齢が出てこない。しかし工藤さんが9話の鯨井さんの言動を真似ていたり、仕事がきちんとできるようになっていることから1話~8話の工藤さんの年齢は少なくとも31歳以上じゃないとおかしい?
頭を整理しないといけないが、まとまらない。
衝撃
改めて1話から8話を読み返すと、第9話での鯨井さんの言動を1話からの工藤さんが真似ている、影響を受けているのがわかる。衝撃を受けた。
1話で鯨井さんに昼食をおごると言って街に繰り出した工藤さんが、新しくできた店に興味を示す鯨井さんを『いつもの店』に強引に引っ張っていき、言ったセリフ。
「この黄金に輝くスープに浮かぶプリプリの水餃子に正義を感じないワケ?」
これはわかりやすい。9話では『いつもの店』だけで十分と言っていたのに、新しい店に興味を持つところとか、二人の鯨井さんの違いを強調していると思う。
あと、1話終盤、屋上で鯨井さんと二人でタバコを吸いながら、
「九龍はなつかしい場所」
「なつかしいという感情は恋と同じ」
と言ったのも、9話で屋上で鯨井さんが工藤さんに行ったのと同じだ。
ほぼ鯨井さんが言っていたことそのまま。
意味は全く同じ。
鯨井さんが変わっているのは1話が起点なのか……?
鯨井さんの眼鏡の度数がいきなり合わなくなったり、『いつもの店』ではなく新しくできた店に興味を示したりと9話の鯨井さんとの違いを感じる……。
何より、鯨井さんが何気なく言った、
「工藤さんには時々感じます。”なつかしさ”。」
というセリフを聞いて、ドキッとする工藤さん……。
どうも、1話~8話の鯨井さんは第9話の鯨井さんとは少なくとも記憶が異なっていることは間違いないようだ。
記憶喪失というだけなら、1話でいきなり視力が治るなんてまず考えられないし、やはりここから導き出されるのは同じ細胞から作られたクローンという仮説になるのではないか。
工藤さんが1話からずっと9話の鯨井さんのセリフをそのまま返していたのは、ひょっとして鯨井さんの記憶を刺激しようとしているのかな……?
1話で鯨井さんが新しい店に入りたいと言っているのにそれを拒否するかのように『いつもの店』で水餃子を注文しているのもその一環なのではないか。
そんな意識で読み返すと、特に1話の意味が大きく変わってくるように思える。
出会ったころとは違う、おそらくはかつての鯨井さんの婚約者であろう工藤さんが切なすぎる……。
工藤さんが8を触るクセも、9話の鯨井さんによる8、発についての語りの影響?
謎……
2話で鯨井さんの年齢が32歳と書いてある。
つまり、9話の鯨井さんと変わらない
しかし工藤さんは9話の頃の新人っぽさが1話時点で完全に消えている。
これは2~3年は仕事しないと出せない風格……?
いや、男子3日会わざれば刮目して見よ、というし、短く見積もっても、それでも最低数か月は経過してるんじゃないか。
3話で工藤さんが鯨井さんを連れて行った『いつもの店』とは別の『黄昏横丁』は、鯨井さんに自分で開拓しろと言われた結果なのか……。
金魚の水槽がある店で店主に、また彼女さんを連れてきて来てくれて嬉しいです、と言われたあの店は、工藤さんが開拓した店の一つ?
工藤さんはあの純喫茶に9話の鯨井さんを連れて行った?
4話冒頭、工藤さんが老人たちと麻雀を通じてコミュニケーションを図っていたのは9話の鯨井さんの振る舞いに倣っていたのか……。
5話の工藤さんが鯨井さんにおちゃらけて言うセリフ「俺に影響されちゃったりなんかしちゃってんの?」も、その直前の沈黙も意味深だわ。
9話の鯨井さんから影響を受けているのを自覚しているからこそ言っている?
6話で小黒ちゃんに鯨井さんが顔が違うと指摘されるのも引っかかる。
小黒ちゃんは最終的には恋をしているからだと結論づけるが、クローンの可能性を指摘している?
8話ラストの写真の鯨井さんはピアスをしてる。ということは9話の鯨井さんか。
今日はちょっと考えがまとまらない。
次回は9話の続きから? それとも8話から? どちらにしても気になる。
以上、九龍ジェネリックロマンス第9話のネタバレを含む感想と考察でした。
第10話に続きます。
コメントを残す