九龍ジェネリックロマンス 第10話
第9話
第10話 感想
良い出会い
自分に思い出せる過去がないことに気付き悄然として街を彷徨っていた鯨井さんに声をかけてくれたのは、ジェネテラちゃん人形を大量に作っていたお姉さんだった。
お姉さん良い人だな。
こんな親切な人になりたいわ。
鯨井さんが深刻に悩んでいるのを感じ、本来しなくても良いような自分の告白をした上で励ます。
なかなか出来ることではないと思う。
また出てくると思っていたらやっぱり出てきた。それも良い役で。
まだ名前すら出てきていないが、これからも登場の機会を楽しみにしたい。
波乱の予感?
お姉さんに励まされ、いくらか元気になった鯨井さん。
しかしこのまま明るいトーンで話が続くかと思えばラストの工藤さんの後ろ姿からはまた波乱が起きそうな雰囲気が漂ってくる……。
工藤さんは自分のデスクの引き出しが開いていることに気付ていた。
ひょっとしたら鯨井さんが気付いたのかと訝しんでいるのかな?
工藤さんがなぜ鯨井さんに自ら彼女とのことを話さないのか。
そもそも鯨井さんが見つけた写真の中で工藤さんと写っていた「鯨井さん」はどうなったのか?
事故か、病気か……。何か、悲劇の予感がするんだよなぁ。
何にせよ、工藤さんも鯨井さんも互いに望まない形で別れたんじゃないかな……。ただの勘だけど……。
そもそも写真の中の「鯨井さん」は実は生きていて、九龍を去って別のところで生きているということもあるんだよなー。
単に工藤さんが「鯨井さん」に別れを告げられただけとか。
でもそれで工藤さんが鯨井さんを、仮にクローン技術で作ったとか、全然良い話じゃないと思う(笑)。
もしそうだったら最悪だ。
まあ、工藤さんがそんなジメジメした考えの持ち主ではないっぽいから、それはまずあり得ないとは思うけど。
だからそう考えると、やはり工藤さんは「鯨井さん」と死別したと考えるのが自然か。
でも、だからといってクローン技術で再生なんてしていいのかという話だから、クローン技術を用いるにあたり、色々とお膳立てがあったということかもしれない。
不慮の事故で結婚を誓う間柄だった恋人「鯨井さん」を亡くした工藤さんは、とある縁からクローン技術の試験の被験者として「鯨井さん」を提供するようにもちかけられ、鯨井さんを再生した。
でも再生した鯨井さんからは自分のことを含めた一切の記憶が失われていた……、みたいな感じ?
工藤さんがやろうとしていたことは、鯨井さんに「鯨井さん」としての記憶を取り戻させること?
1話時点から鯨井さんが工藤さんのことを好きだったのは、鯨井さんに記憶はなくても、身体の記憶は工藤さんを好きであることを覚えている、とかかな……。
以上、九龍ジェネリックロマンス第10話のネタバレを含む感想と考察でした。
第11話に続きます。
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