九龍ジェネリックロマンス 第3話
第2話
第3話 感想
靴擦れ
工藤さんに彼女がいるかどうかまだ確認してなかったのか……。
工藤さんがお土産にくれた金魚を自室で浮かない表情で見つめる鯨井さん。
せっかく買った新しい素敵な靴で工藤さんと出かけて、その帰りに靴擦れを起こしてしまうという……。
この恋は一筋縄ではいかないという暗喩でもあるのかな。
今回の話は、鯨井さんにとってちょっと気分が沈んだ状態での締めとなってしまった。
しかし、大体の恋愛に言えることかもしれないけど、一筋縄ではいかないもんだよな~。
まぁその過程が面白いんだろうけど。
といっても自分は実体験として語れるほど経験豊富というわけではないのだが(泣)。
まだ3話しか読んでないから根拠は印象だけになってしまうけど、工藤さんの性格なら、彼女がいるのであればいるって言いそうなもんだけどねー。
しかし、お前が心配することじゃない、って……。
今のところ工藤さんの恋愛事情は不明。
大人の余裕を感じさせる態度を見せているけど、彼がこのセリフを言った背景はそう単純ではなさそうだ。
片想いなのか、それとも付き合っていたけど別れたばかりとか、連絡が途切れていたりして、まだその人に対する想いが残っているのか……。
仮にそういう人がいたとして、でも決して鯨井さんと天秤にかけている風でもないんだよな~。
彼女?
しかし工藤さんの、同じことを言っていた人が以前いた、以降の一連のセリフは何とも意味ありげだ。
その人が誰のことを指すのかは今のところ不明。
素直に考えれば、店主さんが言った以前の工藤さんの彼女がかなり高いけど、でも実際に彼が思い出していたのはその人とは限らない。
今後、工藤さんが思い出していたであろうその人が、ストーリーの流れの中で登場する可能性は十分ある。
思い出せるだろ、ってなんだろう。
彼の過去に何があって、何を思って呟いたのか……。何とも意味ありげ。
まだまだ3話目でストーリー進行に必要な要素を散りばめている段階とはいえ、先が気になる。
これは個人差がある話だと思うけど、おそらく顔なじみの店主さんがいる店には、その人と一緒にいたい、または仲良くなりたいといったポジティブな感情を抱いていないと連れて行かないんじゃないだろうか。
この店主さんは工藤さんの人間関係について何か知っているっぽい。
なんだろう。学生時代の後輩とか、それとも過去に他の会社で働いていた時の部下とかかな……?
店主さんが工藤さんを見た時に見せた反応から、彼が工藤さんを慕っているのが伝わってくる。
店主さんがニコニコと鯨井さんを見つめていたのは、ひょっとしたら彼は工藤さんの恋愛関係について色々と知っていて、工藤さんが鯨井さんに心を許している人だとわかったからかもしれない。
工藤さんがまた彼女さんを連れてきてくれて嬉しい、か……。
工藤さんの胸に引っかかっているのは、素直に考えればその人なのかな。
この店と店主さんは今後も出てくると思われる。
彼から工藤さんの過去話を聞く機会もあるのだろう。
鯨井さんと一緒にいる工藤さんは実に自然体に見える。
今の関係性が、彼にとって心地よい距離感なのか。
二人は良い雰囲気なんだけど、でも男女としてくっつくには少し遠い感じ。
今の感じなら、工藤さんが鯨井さんを見るようになれば割とすぐくっつくんだろうけど、工藤さんはそういう気分になること自体、無意識に避けてるように見える。
過去の恋愛で傷ついた経験からか、それとも前述した通り他に想っている女性がいるのか。
おそらく彼は一途なんじゃないかな。色々と適当な妄想が捗る(笑)。
今のところ鯨井さんは工藤さんが気になっているけど、工藤さんにとっての鯨井さんはまだ大切な同僚くらいの位置づけではないかと感じた。
彼が鯨井さんをご飯に誘うのも、そこまで深い意味はなさそうだ。
かといって仕事の延長的な義務感もない。彼女とのこの距離感を楽しんでいる感じがいい。
二人の関係は今後どうなっていくのか。まだ物語は始まったばかりだ。
次回が楽しみ。
以上、九龍ジェネリックロマンス第3話のネタバレを含む感想と考察でした。
第4話に続きます。
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