九龍ジェネリックロマンス 第3話
第3話
第4話 感想
運
今回の話は工藤さんの一日だった。
実に魅力的な一日を過ごしているよな~。
自分はサボったとしてもこんな実のある一日にはならないし、出来る自信もないわ。
それも、ただ単にサボっているわけではなかった。
最終的には自分の仕事に繋がっているのを本人は「持ってる」と表現している。
持ってる、と自覚している人間はとても強いし、良い仕事をすると思う。
松下電器の創業者である松下幸之助は運という概念をとても重要視していたらしい。
なんでも自分は運が悪いと思っている人は、たとえどんなに優れた経歴、学歴があっても決して採用しなかったとか。
その点、工藤さんは間違いなく採用されるだろうし、何なら色々なチャンスにも恵まれるのだろう。
それに多分、運は人間的魅力が引き寄せるものでもあると思う。
じいさんたちと麻雀やるというのも、それが実はじいさんたちの様子を見に来る理由付けだと、当のじいさんたちが理解しているという感じが良い。
年代の違う人ともこうして対等の関係性を築けるという、工藤さんの魅力が端的に表現されていて上手いな~と思った。
惚れかけている?
そしてなぜかその後はポルノ映画鑑賞(笑)。
真剣な表情でスクリーンに映った女優を見つめるその脳裏では、鯨井さんとのサシ飲みを思い出している。
スイカを食べたあと、吸ったタバコの煙を吐き、恍惚とした表情で笑みを浮かべる鯨井さん……。
工藤さん視点で、あの夜の彼女はこんな素敵に見えていたのか。
鯨井さんの妖艶な表情を思い出して笑う工藤さんは、もう彼女に惚れかけているんじゃなかろうか……。
鯨井さんにすでに惚れているならもうちょっと別の表情をしそうな感じがする。
だからまだベタ惚れというわけかな。
でもラストで出勤した際に鯨井さんを見る工藤さんの表情はちょっとこれまでとは違っていたように思う。
第1話時点から彼女に対して良い感情を抱いているのはわかる。
そうじゃないとそもそも積極的に彼女に絡んでいかないだろう。
でも第1話時点より明らかに工藤さんに隙が見える。
そして次回の予告が「次号、ふたりの距離が0ミリメートル」って……。
案外、この二人がくっつくのは早いのか?
映画館のスタッフの小黒(シャオヘイ)ちゃんカワイイ。
彼女に対して工藤さんが、ここでもバイトしているのか、と言っていたので確認してみたら、3話の冒頭で鯨井さんに靴を売っていた。
実はもっといろいろなところでバイトしていたりして。
今後、様々な場面で工藤さんや鯨井さんに情報を提供したりする役割になるのかな?
次の出番が楽しみだ。
今回、仕事をサボったついでに以前から鯨井さんから聞いていた騒音問題の主らしき情報を得た工藤さん。
その人のところに直接静かにするように頼みに行くのか?
暴力沙汰みたいな展開にはならないだろうけど、果たしてどんな人物がどういう目的で騒音を出しているのか。
工藤さんと鯨井さんの二人の恋模様と一緒に、どんな話が展開していくのか楽しみだ。
以上、九龍ジェネリックロマンス第3話のネタバレを含む感想と考察でした。
第5話に続きます。
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