九龍ジェネリックロマンス第23話ネタバレを含む感想と考察。

九龍ジェネリックロマンス2巻

九龍ジェネリックロマンス 第23話

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九龍ジェネリックロマンス 第23話 感想

過酷な現実

グエン……、いや、グエンBの登場で一気に真相が迫ってきた感がある。

鯨井さんは元々鯨井Bと自分が異なる存在だと気付いてたように思うけど、ここにきて自分が知っているグエンとは違うグエン……つまり自分と同じような「A」あるいは「B」と呼べる存在がいることを知ってしまった。

自分が知っている鯨井令子はもういない……。グエンBから聞かされるまでもなく鯨井さんは気付いていたけど、しかしそれを直接他人から指摘された時の鯨井さんのショックたるや……。

グエンの言っていることは普通は一笑に付す類のトンデモ話なんだけど、全く記憶にない、今の自分とは異なる自分がいると感じていた鯨井さんにとってはすとんと腑に落ちたことだろう。

元から揺れていた鯨井さんのアイデンティティが、いよいよ危機に陥ろうとしている。

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鯨井Aと鯨井Bで違う存在だと気づいても鯨井さんが自身を保ってきたのは工藤さんへの想いではなかったか?

しかし今回のラストはそんな鯨井さんの支えを奪い、地獄に突き落とすには十分だった。

「鯨井…俺はお前が嫌いだ。」

「知ってます。」

哀し過ぎるやりとり……。

工藤さんも本心から嫌いだと言っているわけではないだろう。

おそらく、かつて確かに存在した自分が愛した鯨井令子がもうこの世にいないことを、現在の鯨井さんの一挙手一投足により否応なしに突きつけられる。

それは想像するだけでも辛い。

だからこそ、発してしまった一言だと思う。

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知ってます、と答えた後、鯨井さんがゴミ箱に捨てたひまわりは、鯨井さんの象徴だ。

ひまわりの気の毒なくらいの萎れ具合も、グエンの話でかき乱された心が整理しきれず、弱っている鯨井さんそのものといえる。

本当は工藤さんの近くでその姿を見ていたいけど、もうやめよう、という決別の意思を感じる。

本当は、ただひまわりを入れているビンの水を替えようとしていただけだろうに……。

鯨井さんは今、かなり危機的な状況にあると思う。

揺れ続けていたアイデンティティを支えていた好きな男からの拒否はあまりにもダメージがでかい。

楊明さんや小黒ちゃんでも今の鯨井さんの助けになれるかどうか……。

まさか工藤さんは、このまま鯨井さんを拒否したままなのだろうか。

果たして鯨井さんは立ち直れるのか。そして工藤さんとの関係はどうなるのか。

以上、九龍ジェネリックロマンス第23話のネタバレを含む感想と考察でした。

第24話に続きます。

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