響 小説家になる方法 最新第54話NGのネタバレ感想と考察。虎視眈々と響を使ったブームを起こす準備を進める津久井。

第54話 NG
響 小説家になる方法 第54話 響

第53話のおさらい

小論社の花井から勝手にNF文庫新人賞に投稿したことを電話で咎められた響は、その申し開きのために喫茶店で花井と話し合うことを約束する。
響 小説家になる方法 第53話 響
響は文芸部の部室で花代子に「ひびき」というペンネームへの変更の経緯を問い質し、それが津久井の発案だということを知る。
響 小説家になる方法 第53話 響と花代子
喫茶店で花井から説教を受ける響。その様子を喫茶店の外で津久井が監視していたのだった。
響 小説家になる方法 第53話 津久井
喫茶店から一ツ橋テレビに戻る道すがら、色々と情報を整理して、あの日、ナリサワファームに花代子と共にやってきた「メガネ」が「響」であることを津久井は確信する。
響 小説家になる方法 第53話 津久井
視聴率が掲示されたボードの前に立つ津久井に誤ってリアクションの際に拳を当ててしまったにも関わらず津久井のネームプレートのアニメという肩書きを見て格下の人間に謝る必要は無いとばかりに素直に謝罪しなかった七瀬。
響 小説家になる方法 第53話 津久井と七瀬
七瀬の上司の吉高は、元ドラマ部の津久井に大して無礼を働いたことを津久井から激しく咎められる。
響 小説家になる方法 第53話 津久井と七瀬と吉高
七瀬への教育不足だと津久井に激しく詰られ、吉高は部下である七瀬に向けて頭を深々と下げさせられる。
響 小説家になる方法 第53話 吉高と七瀬
その様子を見て意気消沈する七瀬を豚呼ばわりし、人間になれるといいね、と一言残して津久井は去っていく。

公園でリカと会話していた響は、津久井について問われ、いつか蹴りとばすことになりそうだ、と答える。

53話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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響 小説家になる方法 第54話 ネタバレ感想

将来を考え始めた響

北瀬戸高校体育館で2年生女子の身体測定が行われている。

「42キロ…」
響の身体測定の結果を記した紙を見ながら花代子がつぶやく。
響 小説家になる方法 第54話 響と花代子
「61キロ」
響は花代子の紙を見ている。

「私もしかしてデブ……」
青ざめている花代子に、体重が違うしこんなもんじゃないの、と響が言う。

2年4組の教室。

響きと担任が一対一で向き合って会話している。

今の成績なら国立も圏内だと言う担任。
響 小説家になる方法 第54話 響と小島
響は何も答えず、きょとんとして担任を見ている。

担任の小島の脳裏に響の一年の時の担任福沢の言葉が甦る。
(小島先生 鮎喰さんという子なんですが、一年間担任として見てまして、かなり変わった子といいますか。)
(普通じゃない生徒でして。)
胸の前で両手をそれぞれグッと握る福沢。
(ただ、良い子です!)
(特別扱いというわけじゃないですけど、鮎喰さんに関してはそっと見守ってあげてください。)

福沢の言葉に返事をするように考え事をする小島。
(教師20年やってて、そもそも普通なんて生徒は見たことないよ。)
(みんなどこかしら変わってるし。)
(特別なんて奴もいなかった。)
ミュージシャン、アイドル、漫画家、色々いたが収まるところに収まる、と心の中で確認する。

「えーとそれで希望大学は神奈川家政大か。」

「そうなの?」
小島に問いかける響。

えっ、と驚く小島。
「そうなのってお前 自分で書いといて。」

「私書いてない。」
全く動じた様子の無い響。
「白紙で出そうとしたら涼太郎が『オレが書いとく』って勝手に書いて出してた。」

響を信じられないようなものを見るような目で見る小島。
「涼太郎ってのは同じクラスの椿か。」
小島はおでこを掻く。
「そういえば幼馴染みだっけか…」

「じゃあ改めて鮎喰は進路はどう考えてるんだ?」

「だから今は特に決めてない。」

とりあえず目標は決めろ、という小島。
先を意識することで勉強の仕方も違う。
なんとなく好きなこと、やりたいことはないかと問う小島。

響は、なんとなくやとりあえずで決めたくないと即答する。

「私は今、絶対の意思をもって特に決めてないの。」

「いつかは決める。あなたは黙って私を信じていればいい。」
響 小説家になる方法 第54話 響
分かった、と反論することもなく納得する小島。

響きが教室から出て行く。
「将来か。いつかホントにくるのかな。」

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津久井の野心

一ツ橋テレビ。

編成局第二制作部。

椅子に座っている上司らしき男がそばで立っている若い男に対し語気強く叱責している。

視聴率30%とれる企画10個を求めていたのにこのラクガキ10個はなんだ、という上司。

不満そうに謝る若い男。

「メロン投げなんてやって苦情が来ないと思うのか!」

バンジーの方は、と上司に問う若い男。

上司が手元の紙を見て、50mの高さから紐なしバンジー、と読み上げる。
「番組潰したいのかお前は! どうすればこれが成立すると思えるんだ!」

ただ黙って聞いていた若い男が上司を正面から見据えて口を開く。
「あの言葉返すようですけど、30パーとれる企画って具体的にどんなのですか?」

は? と若い男を見上げる上司。
上司の、昔やった『ボケ奴』は、という言葉を「昔の話ですよね。」と遮る。

「BPOもなかった時代でしょ。そもそも今は視聴者自体減ってるし、30とかって数字が正直リアリティないです。」
若い男が淡々と述べる。

それを聞いて、上司のさっきまでの勢いが消沈する。
「時代か…そうだな…」

「清田君。」
清田と呼ばれた若い男の肩を背後からがし、とワイルドに抱く津久井。
「誰が理屈言えっつった?」
左手で清田の顎を掴む。
「上が30とれる企画作れっつってんだ。」
「絞り出すのが下の仕事だろ。」

津久井さん、と顎を掴まれたまま呟く清田。

「ってことで藤野さん。」
清田を離す津久井。
「100%の企画があるんですけど。」
クリップで留められた数枚の紙を持っている津久井の、その表情は自信に満ちている。

津久井は、制服姿の響の写真が一番上にある資料を藤野に手渡す。

藤野が資料の一番上の響の写真を見る。
「……誰だこの高校生。」

「『お伽の庭』の作者『響』です。」

はっ? と津久井を見上げる藤野。
響 小説家になる方法 第54話 藤野
再び写真を見る。
「ウラはとってんのか?」

「はい間違いなく。」

「響で一本特番を作りたい。」
響 小説家になる方法 第54話 津久井
内容はこれから決めるが、放送は12月頭を確定次項としてお願いします、と藤野に迫る津久井。

藤野が、先だな、と呟く。

津久井が藤野に説明する。
津久井が進めているアニメ企画の原作を響が書くこと。
その小説が12月に販売されること。
その単行本販売と同時にアニメ化を発表するタイミングで特番でアニメの宣伝を打ちたいこと。
アニメ放映が来年夏予定なので特番を皮切りにイベントを起こして響をアイドルにしたいこと。

顔は及第点だが最高のキャラをしている、と野心を剥き出しにした表情の津久井。
「歌って踊る必要はない。今後彼女にはアニメ界の象徴になってもらいたい。」

津久井を呆然と見つめる藤野。
「……色々聞きたいことはあるが、ひとつだけ。」

「響」は完全マスコミNGだが、本人の了承はとっているのか、と問う藤野。
響 小説家になる方法 第54話 藤野
津久井は、はい、と即答する。
響 小説家になる方法 第54話 津久井
涼太郎のブックカフェ。

リョータ君またねえ、と女性客が帰っていく。
ありがとうございました、とカウンター内の涼太郎が声をかける。

いつものスペースでは響が小説を執筆している。
響 小説家になる方法 第54話 響
店の入り口のドアにかかった「open」の看板を「closed」にする涼太郎。

資料の本を片手て開き、右手で原稿用にペンを走らせる響。
響 小説家になる方法 第54話 響
資料用の本が積まれ、4つに折られた原稿用紙がいくつも散乱している。

執筆する手を止めて原稿用紙を拾い上げる。

(……説明しすぎた。私の言葉じゃなくなってる。)
原稿用紙を4つに折り、テーブルに置く。

天を仰ぎ、目を閉じる響。

「今はなんの小説書いてんだ?」

涼太郎の問いに響は、内緒、とだけ答える。

進路相談どうだった? という涼太郎に、色々考えても将来の事ってまだよくわからないと返事する響。

「どこに行っても何をしてても、どうせ小説が好きだから。」

そういえば私の進路勝手に決めないで、と言う響に、白紙で出すよりマシだろ、と返す涼太郎。

「closed」にしてあるはずのドアが開く。
響 小説家になる方法 第54話 響と涼太郎
涼太郎の表情が強張る。

あ、と声を出す響。

「こんばんは。」
入って来たのは祖父江秋人だった。
響 小説家になる方法 第54話 祖父江秋人
「……クローズって意味分かります?」と涼太郎。

「祖父江さん。」と呼ぶ響。

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感想

響の将来。

文芸に関わる仕事を志望するならいくらでも可能な気がする。

小説家になろうと思えばなれる、というより既に一流の小説家だし、小説をたくさん読んでいて、きちんと面白い面白くないの判断が出来るから編集者にだってなれるだろう。

涼太郎のチョイスにはちょっと鳥肌がたった。
イタズラで書いたんじゃなく、こうあってほしい、という真剣な想いから書かれたということがわかり、寒気がする。
響はイカれてるけど、涼太郎はヤバい方向にイカれてる。ストーカーとかそっち方面のイカれ具合。

響は大丈夫なのか。

そして、津久井。

響に取材OKの了承はとってないだろうに。

これからとればいい、と考えているんだろうけど、それは大きな間違いだということを思い知るだろう。

津久井が響の恐ろしさを知ることになるのか、それとも響がしてやられるのか。

まだ上司の藤野は冷静だと思う。
響がマスコミNGだということを考慮して、了承はとったかどうかを気にしている。
清田にBPOという言葉を出された時も、そんなものどうでもいい、とは言わなかった。

BPOなんて関係ない! という主張をするような上司なら響のマスコミNGの希望なんて軽くブッチ切るだろう。
その点、藤野は良心があるということか。

しかし藤野がさらに上に響の話を持って行ったら話は簡単には止まらなくなる。

津久井が響をどう説得していくのか、そして響はどうやって津久井に蹴りを入れていくのかが注目のしどころと言えるだろう。

そして祖父江秋人は一体どうして涼太郎の店にやってきたのか。

涼太郎が目的なのか、響が目的なのか。

以上、響 小説家になる方法 第54話 NGのネタバレ感想と考察でした。

次回、55話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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