GIGANT ギガント(奥浩哉の漫画)第8話竜二の感想(ネタバレを含む)と考察。無断で家に上がり込んだ零に暴力を振るう竜二。パピコがとった行動は。

GIGANT 第5話 零

第8話 竜二

第7話のおさらい

深夜。パピコのマンションを目指してひたすら自転車を漕ぐ零。

 

パピコのマンションの階段を登り、部屋を尋ねる。

 

パピコに促され、零は奥の部屋に歩いていく。

 

零の足元ではパピコの飼い犬のもちが零を見上げている。

 

零の足元に寄って来たもちを抱き上げる零。

 

もちと戯れた後、零は彼氏の事は大丈夫なのかとパピコに問う。
パピコは、彼はサウナに泊まると答える。

 

なんで彼氏のことを知っているのか、と不思議そうなパピコに、零は戸惑いつつも、街BBSに書いてあったと答える。

 

あのDVDなんだった? と問われ、ここに来た理由を思い出した零は、PS4にディスクを挿入する。

 

ディスクを再生すると、テレビにおじさんが映し出される。

 

零は、映像を168時間全て観たわけではないからはっきりとは分からないが、おじさんの記録映像のようだと答える。

 

画面に映ったおじさんを見ながら、この人は何なのか、とその正体を問うパピコ。

 

少しの間沈黙した後、零は、おじさんは未来人と切り出す。

 

パピコに、信じられないような表情をされた零は、そういう設定で話している、と続ける。
零の答えに、パピコは俯き何かを考える。

 

零は、おじさんは多分、ターミネーターに影響受けてるとすぐ前の発言を補足説明する。

 

分かっていない様子のパピコに、零はこの映像は自主制作の映画のようだと答える。

そして、優れたCG技術も使われていた、と言い、おじさんが映像内で自らの身体のサイズを自由に変えている事を説明する。

 

「…………」
パピコは説明を続ける零を、黙ったままじっと見つめる。

 

おじさんが巨大化するという話から、パピコの新作を思い出した零は、AVのCGも凄いんですねと、興奮した様子で話し始める。

 

パピコは浮かない表情で何かを言い辛そうにしていたかと思うと、引き出しから服を取り出し、隣の部屋でシンプルな恰好に着替えて部屋に戻る。

 

パピコは不思議そうにしている零を立たせる。

 

お互い、立ったまま見つめ合うという、突然訪れた状況に、零は素っ頓狂な声を上げるのみ。
そして、何かが起こるかもしれない期待感に胸を高鳴らせる。

 

零を真っ直ぐ見据え、目を閉じるようにと告げるパピコ。

 

零はパピコに言われるままに、素直に目を閉じる。

 

パピコの許可を得て目を開けた零。
眼前に現れたのは巨大な女性の下腹部。

 

零は視線を上げると、全裸で零を見下ろしている巨大なパピコがいる。

 

予想だにしなかったものを目の当たりにして驚く零。

 

パピコは、おじさんにこれをつけられてから出来るようになった、と言い、右腕のメーターの画面を人差し指でなぞる。

 

小さくなっていくパピコ。零は、元の大きさに戻るところをしっかりと観察する。

 

パピコの巨大化という技術を目の当たりにした零は、おじさんの言っていた事に真実味を覚える。

 

ガチャ。

 

その時、突然玄関のドアが開く。

 

帰宅した竜二は、部屋の中にいる二人に気付く。

第7話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第8話 竜二

邂逅

寝室から玄関を見つめる零とパピコ。

 

玄関からつかつかと歩いてくる竜二に向かって、パピコたちの足元でもち吠える。

 

寝室で竜二と相対する。

 

「んだ……そいつ………」
もちがけたたましく吠える続ける中、零を凝視しながら竜二が呟く。
「んだよ……そいつ……」

 

「あの……ね……」
パピコは竜二を見上げて説明しようとする。
「この……コ……は…」
竜二の迫力に押され、たどたどしい口調になってしまう。

 

「んだよ」
キレて吠える竜二。
「そいつ!!」

 

零は、竜二の突然の大声に体をビクつかせる。

 

「ちょっ、待って。」
パピコは竜二の腕に縋り、零に近づくのを止めようとする。

 

零は竜二を不安げに見上げる。

 

「ちほ…なんなの このガキ………」
視線は零に向けつつ、竜二は静かに呟く。

 

吠え続けるもち。

 

「ぼっ ぼ…僕はたっだ…ただの…」
竜二を涙目で見上げる零。
「パッパピコさん…の…ファン…で…」

 

零を無表情で見下ろす竜二。

 

「たっ たっ ただ、なんてゆう…か……」

 

 

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暴力に対して反撃する

竜二は無表情で零を見下ろしたまま、右腕をゆっくり上げ、その頭に思いっきり振り下ろす。
「出てけよっ。」

 

手を伸ばして止めようとするパピコ。

 

「さっさと、」
しかし竜二は、今度は左手で零の顔を打つ。
「出てけよおらっ。」
再び右手で零の顔に張り手をする。
「出てけよっ。」

 

真っ直ぐ突き出された竜二の張り手をモロに食らい、零の顔が天を向く。

 

パピコは竜二の体に抱き着いて暴力を止めようとする。

 

「ガキ」
零のシャツを掴み、竜二がすごむ。
「早く出てけよ!!」

 

零は涙を溢れさせる。

 

竜二は鼻血を垂らしている零の頬を構わず殴りつける。

 

巨大化したパピコが零を守るように竜二の前に立つ。
パピコが振った腕は竜二に当たり、竜二は部屋の入口まで吹き飛ぶ。
テーブルにぶつかり床で仰向けに伸びてしまう。

 

「あっ、ごめ…」
パピコは竜二を覗き込んで謝る。

 

うめき声をあげる竜二。パピコを睨み上げる。
「ちほ……て……め…え……」

 

「ごめん…」
申し訳なさそうに、そして戸惑い気味に竜二に謝る竜二。
「ごめん、竜二………」

 

「ゆ…ゆ…るさ…ねえ…」
竜二は流れ出る鼻血を拭いもせず体を起こすと、零に向かって突進する。

 

零に組み付き、竜二は血走った目で零を睨みつけながら右手を振り上げる。

 

「あああああああ」

吠える竜二。

 

パピコが右手で竜二のシャツを摘み、左手で胴を捕まえて持ち上げる。

 

竜二は脚をバタつかせて逃れようとする。

 

パピコは不安げな表情で竜二の胴体を両手で持ったまま、竜二の暴れるがままにさせている。

 

 

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逃走

「ちほってめえくそがっ」

 

パピコに持ち上げられて、空中で脚をバタバタさせる竜二。

 

パピコの手を二度殴りつけ、振り向いて叫ぶ。
「ちほてめえ おろせっ」

 

「落ち着いて…竜二。」
パピコはいくらか落ち着いた様子で竜二に声をかける。

 

「あああああああ」
竜二は手もバタつかせて暴れる。
「ああああああああ」
必死の形相で、全力でパピコから逃れようとする。

 

そして、竜二は突然、糸が切れた人形のように脱力する。

 

パピコに宙に持ち上げられたまま、眠ったように大人しくなる。

 

零はその様子をじっと見つめている。

 

パピコは竜二が大人しくなったのを確認し、優しく竜二を床に下ろす。

 

竜二は足の裏からきちんと着地し、真っ直ぐ立っている。

 

竜二、とパピコが竜二に背後から声をかける。

 

零は自分のファンであり、巨大化する腕の機械の事を知りたくて相談していただけだと説明する。
「黙ってウチに入れたのはゴメン。でもね……本当になんでもないの…」

 

沈黙していた竜二は、ゆっくりとパピコに振り返る。
眉間にしわを寄せて涙を流し、パピコを睨んでいる。

 

その視線に狼狽した表情を見せるパピコ。

 

竜二はその場から玄関に向けて駆け出す。

 

「竜二!!」
パピコは手を伸ばして竜二の名前を呼ぶ。

 

玄関のドアが音を立てる。

 

竜二が出て行き、部屋には立ち尽くす零とその隣にもち、そして巨大化したままのパピコが残されるのだった。

 

 

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感想

嫌な奴

竜二キライだわ。

 

パピコや零に暴力を振るうのも、パピコから無理やり金を毟りとる堂々たるヒモっぷりも嫌だが、一番嫌なのが自分の感情そのままに暴れてもパピコに見捨てられてないところ。

 

そう。私の嫉妬です(笑)。

 

こんな女の子と付き合ってるなら大事にしてやれよと思うわ。

 

というか、許してくれるからこそこうやって甘えてるんだろうな……。

 

うん。……改めて嫉妬する。

 

これは竜二の魅力がどうこうってより、パピコが竜二を放っておけないんだろう。

 

世話がかかる相手ほど、自分が好きだから世話をしてあげているんだと自己説得するタイプなのか。
そんなだと不幸まっしぐらだ。やめてくれ。

 

家族も中々のクズだったけど、パピコはきちんと面倒を見ていた。
そういう言葉があるのかどうかは分からないが、”クズ慣れ”しちゃってるね。

 

クズに手を煩わされるのに応えるのが自分の価値だと思ってるのか。
そうじゃないと自分の価値を感じられないからクズと付き合い続けるのか。

 

早く竜二と別れて零とくっついて欲しい。

 

 

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強い

巨大化したパピコは強かった。

 

そりゃ、これだけ大きい人間がいたら筋肉量がすごいだろうし、普通の人間では勝てないわな。

 

前回、竜二を殺しちゃうんじゃないかと思った。
それでカタルシスがを感じられるかな、と思ったけど、竜二は逃げただけだった。

 

でも、意外とそれがムカつくとまでは思わなかったな。

 

竜二が部屋を出て行く直前にパピコに見せた情けない顔を見ると、さすがに竜二の事が嫌いでもあまりに憐れだと思ったから。

 

パピコに体を両手で捕まえられた竜二が大人しくなった時、胴体を握りつぶされたのかと思ったけどあれは単に諦めただけだったようだ。

 

竜二はもう、パピコを不必要にねじ伏せようとしない事を期待したい。
本能で生きているような人間は、かなわないと思った人間には不必要に立ち向かおうとしないはずだ。

 

竜二が巨大化したパピコから感じた力のインパクトは相当なものだった。だからもうDV展開は無いって事で……。

 

以降の展開は

竜二を撃退したパピコたち。

 

巨大化する腕の機械、それを残していった奇妙なおじさん、謎のディスク。

 

とりあえずそれらを知る手がかりは、おそらくはまだ未視聴の部分が相当あるであろうディスクの残りの映像データしかない。

 

早く残りのデータ全てを確認し、おじさんが一体パピコに何を託していったのかを知りたい。

 

ターミネーターっぽい設定だと前回零が言っていたけど、さすがにターミネーターそのままというわけではないだろう。

 

やはり先が読めないのは面白いな~。連載をリアルで追う醍醐味だわ。

 

次が楽しみ。

 

以上、GIGANT第8話のネタバレを含む感想と考察でした。

 

次回、第9話に続きます。

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