GIGANT ギガント最新第88話夢ネタバレを含む感想と考察。パピコが隣にいない事実に打ちのめされる。

ギガント 第4集

第88話 夢

第88話のおさらい

博士を救った零は、博士の制止を無視してその場から走り去る。
そのあとを追った長嶋大佐から呼び止められた零は、長嶋大佐の前で口から時間移動球を取り出して、これまでの経緯を説明するのだった。

長嶋大佐は、元の時間に戻らないとわからないがと前置きしながらも、零は人類の未来を救ったのかもしれないと告げる。

そして帰りの分のエネルギーは残っているという時間移動球を再起動し、零は元の時間に戻ることに成功するのだった。

視界が開けると、零は教室で授業を受けていた。
元の時間に帰って来たことだけではなく、ETEや巨人もなかったことになっているのを確認する。

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しかし零は、パピコの連絡先がスマホに入っていないことに気付き、狼狽するのだった。

パピコのAVのジャケットは画像検索に引っかかる。確かにパピコはこの時間に存在しているが、しかしこの世界では二人は出会っていなかったのだった。

学校の帰り、パピコのマンションまでやって来た零は、パピコと一緒に彼氏の竜二が出て来たことに気付く。

寂しそうな表情で二人を見つめる零。
その視線に気づいたパピコと目が合うと、零はわずかに笑みを浮かべる。

零は二人が仲良く外出するのを、その場に立って見送ることしかできなかった。

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第88話 夢

テレビのニュースは、アシモフのロボット三原則の遵守がAIの標準となったと報じている。

零の父はそのニュースを受け、ターミネーターのような未来は無くなったのかと呟く。

学校帰り、零は中島と新宿を歩きながら映画談義をしていた。

横断歩道の前で止まり、街頭のビジョンに映ったどん滋郎の映像を見つめる。

零は、新宿の街を見つめながら、かつて自分が見た、一糸もまとわぬ姿の巨大なパピコのことを思い、笑みを浮かべる。

駅のホームでカップルが石垣島の旅行について話しているのに触発され、中島が零に石垣島に行ったことがあるかと訊ねる。

「え!? あんの?」
うん、と即答した零に、驚く中島。

少し慌てて、なかった、と言い直す零。

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中島と別れた後、自宅までの道を歩く途中、零には手を繋いで歩くカップルばかりが目についていた。
「ちほ……さん……」

夜、零はベッドの中で涙を流す。
「ただの童貞じゃん。俺………」

零は夢を見ていた。
パピコの部屋でパピコとベッドに寝転び何気ない会話している最中、零はパピコの腕に抱き着く。
「ちほさん僕……独りぼっちになっちゃった。ただの童貞。」
そう言って、涙をこぼす零をパピコはそっと抱きしめる。
「零君。人類を救ったんだよ…わかってる? 凄いんだよ 胸はって、生きて……」

無理だと泣く零を、パピコは、もっと成長すると言って励まし、キスをするのだった。
「大丈夫…零君は……大丈夫……」

そしてパピコも涙を流して、お願いがあるの、と零を目線を合わせる
「私を迎えに来て。あきらめないで…私…何度生まれ変わっても……零君、見つけるって言ったでしょ……」

朝が来て、目を覚ました零。その目には涙が浮かんでいた。

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感想

零が博士を助けたことによってAIは健全な成長を遂げ、ETEが生まれるような最悪な未来は回避できた。

きっと、どん滋郎を見る度に未来から駆けつけてくれた戦士たちのことを思い出すのだろう。

零はかつて味わったような地獄の日々ではなく、少なくとも悪意あるAIからの攻撃を受けることがない、平和な日常を取り戻せたんだな。

それも全ては、零が未来を変えることができたからだ。

しかしその代償として、かつては深く愛し合ったパピコと接点がなくなってしまうだなんて、本当に耐え難いことだと思う。零が高校生だからとかではない。これはもう、性別、年代は一切関係ない。

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未来を変える前は、宇宙船ごと消滅してしまったからなー……。それを思えば、たとえ自分と接点がなくても、パピコが凶悪な巨人との戦闘で命に晒されることなく、どこかで普通に生きていてくれれば良い……くらいの心境なんだろう。

零が人間としてかなり成長したのは間違いない。
案外この数奇な経験が、映画監督になるという夢を叶える助けになるのかもしれない。
運命に翻弄されてきた普通の男子高校生だったけど、最後は自分の意思で愛する女性を救い、結果的に世界を救ってしまった。

次号最終回か……。これで終わってしまうのか……。

幸せなラストを希望したいが、この感じだと現代の零はパピコに会うことはないんだろうな。
生まれ変わりの果てに再会するみたいな終わり方になるのか?

以上、ギガント第88話のネタバレを含む感想と考察でした。

最終話(第89話)に続きます。

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