GIGANT ギガント最新第35話飛翔ネタバレを含む感想と考察。輸送ヘリ内でパピコと自衛隊員の会話。

第35話 飛翔

第34話のおさらい

東京拘置所。

独房で一人静かに読書をしていたパピコは看守から名前を呼ばれていた。

それは何者かがパピコに面会を求めていたためだった。
面会室でスーツ姿の中年男性と会話する。

一方、新宿を救うべく発進した戦闘機は破壊神によって墜落していく。

パピコは立派な机の前に立っていた。
法務大臣らしき男性の言葉を黙って聞いている。

電車の中から外の光景を見つめていた零は、駄目だ、終わる、と嘆くばかり。

炎上している高層ビルの上層階から次々に人が飛び降りていく。

その様子を、小さな男の子と一緒に新宿の街中を逃げていた女子高生が見上げていた。

 

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新宿の街が崩壊していく。

その光景を前にして、一人の警察官が破壊神に向けて半ばヤケになって叫ぶ。
「俺を潰してみろおぉ!! やってみろクソがぁあ」
警察官はギリギリのところで瓦礫に潰されずに住んでいた。
俺は不死身だと叫びながら走り出す。

零の友人である中島は、駅の階段で立ち止まって泣き続けている。

パートナーを失い失意のあまりその場に立ち尽くしていた外国人男性。

しかし、男の子を連れた女子高生と出くわして、彼女たちを伴って逃走を開始する。

 

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新宿に向かう軍用ヘリ内には、装備に身を包んだ自衛隊員がずらりと並ぶ。

自衛隊員たちは口々に会話していた。

「自分実践初めてです…」

「アメリカとか中国とやるよりは、マシだろ。」

「まあとりあえず俺達は…あっちにいるおねーちゃんを新宿なで届ければいーんだよ。」

「あっち?」

自衛隊員が目を向けた先には、自衛隊員の列の中にパピコが座っていた。

第34話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第35話 飛翔

輸送ヘリ内にて

パピコは輸送ヘリで自衛隊員と一緒に運ばれていた。

隊員たちが口々にパピコを話題にしている。

「AV女優?」

「知らねーの?」

「パピコ。」

「自分お世話になってました。」

隊員の話題はパピコの着ているスーツに移る。
隊員の一人がパピコのスーツに関して、アメリカから取り寄せた超伸縮素材らしいと答える。

「アメリカ? NASA製?」

「なんでそんなん着てんの?」

パピコは隊員に挟まれて、大人しく座っていた。

隣の隊員が、DVDを持っているとパピコに話しかける。

ありがとうございます、とパピコはその隊員に笑顔を向ける。

 

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「実際…近くで見ると、めちゃくちゃ可愛いっすね……」
頬を染める隊員。

「本当? 嬉しい。」

「自分達が命懸けで守りますから…大丈夫ですよ…」

その隣の隊員が、大きくなれるのは本当ですか、とパピコとの会話に参加する。

はい、いうパピコの肯定を受けても、その隊員は信じられないと言うばかり。

「お前、ユーチューブ見てねーのかよ。六本木の。」
隣の隊員が問いかける。

「あれCGだって…ネットに書いてあったけど。」

別の隊員が、ではなぜ自分たちが彼女を運んでいるのか、と問いかける。

「知るかよ。命令だからしょうがねーだろ。」

 

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「とにかく…俺達がやるしかねーんだよ。」

「違いますよ。自分たちが彼女に、守ってもらうんですよ。自分…テレビで見ましたもん。」

その隊員の言葉に、他の隊員たちが一斉に笑う。

テレビで見たという隊員は笑われたことなど気にしていない様子で、彼女が大きくなると歩くだけで建物を破壊するので現地まで運ぶのだと続ける。

「大きくなる? お前特撮の見すぎ。」

「マジで言ってんのか… 頭大丈夫か?」

「彼女に、俺達が、守ってもらうってかよ。」
また隊員たちの間に笑いが起こる。

 

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「守ってもらいてえー」

そんな会話をしている内に、一人の隊員がもうそろそろ現場に到着すると呟きながら窓の外を見る。

「おいおいおいおい」

他の隊員も外の光景を見ようと窓の外に視線を送る。

輸送ヘリ内にざわつきが広がっていく。

新宿の街中では三体の巨人が暴れていた。

巨人の周りを飛んでいる戦闘機が巨人の突き出した拳で破壊されていく。

悪夢のような光景を前にして、さきほどまで和やかに会話していた自衛隊員たちの間に一瞬で恐怖が駆け巡る。

 

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飛び出す自衛隊員たち

警察官は叫びながら、巨人に向けてピストルを連射していた。

巨人が動いた後の破壊された建物の破片が頭に当たり、警察官は倒れてしまう。

「This way!」
女子高生と子供を先導していた外国人は、階段でビルの屋上に上がっていた。
「There is someone!!」

外国人たちの行く先には、先にこの屋上に避難してきたらしき人たちが数人集まっていた。

頭に小さな瓦礫の破片の直撃を受けた警察官は、アスファルトに寝転がったまま、空を舞う戦闘機を見つめていた。

輸送ヘリの後部ドアが開く。

そこから巨人目がけて、次々と飛び出していく自衛隊員たち。

パピコも席を立ち、後部ドアに向かっていく。

 

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感想

決死の自衛隊員

この自衛隊の隊員たちはひょっとしてレンジャーってやつかな?

巨人たちが圧倒的な破壊力で暴れているのを見ても、任務だからと輸送ヘリから飛び出す場面かっこいい。

その前のパピコと自衛隊員とのやりとりのシーン好きだ。
戦いに赴く直前のこういう和やかな雰囲気、すごく良いわ。

パピコは巨大化すれば防御力も比例してアップするから死の危険は普通の人間より少ない。

でもこの隊員たちはきちんと兵装をしているものの、新宿で暴れている巨人たちからすればほぼ生身と変わらない姿で戦いに挑もうとしているわけだから恐ろしい。

RPGロケットランチャー背負ってたけど、奴らには効かないでしょ。
輸送ヘリの窓から奴らを確認して、それは薄々感じているはず。

それでも戦うよりほかないんだよな……。この漫画はあくまでフィクションだけど、自衛隊の隊員は、いざ戦闘が必要な事態になったら死の危険が色濃い過酷な現場にも出て行かないといけないんだよなと当たり前のことを改めて感じた。

 

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やはり実際にパピコを目の前にした自衛隊員の半分以上が、彼女が本当に巨大化することを信じられない様子だった。

パピコのDVDを持っている隊員もいるし、彼女の事はそもそもこの作戦のブリーフィングで知らされているはずだ。

でもその上で、いくら六本木の件で被告として実刑を受けたことを知っていても、巨大化については実際に目にしないと信じられないよな……。

ここまで引っ張って引っ張って、どうやら次回からようやくパピコの戦いが次号から始まるようだ。

ここまでやられっぱなしのフラストレーションを一気に解消してくれる展開を心待ちにしている。

どうやらパピコが着ているのは、既にアメリカのヒーローが着用しているらしき超伸縮素材のスーツらしい。

おそらく、巨大化しても破れないのだろう。
以前、全裸で戦う姿は、いくらそんなことは気にしている場合ではないとしてもやはり女性には酷だったと思う。

とりあえず全裸で恥ずかしい思いをすることなく、心置きなく戦えるな。

一体どんな戦闘になるのだろう。非常に楽しみだ。

以上、ギガント 第35話のネタバレを含む感想と考察でした。

36話に続きます。

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