GIGANT ギガント最新第34話あっちネタバレを含む感想と考察。壊滅寸前の新宿へと向かう軍用ヘリ。その中には……。

第34話 あっち

第33話のおさらい

新宿は、三体の破壊神によって地獄と化していた。

破壊神の壊した建造物の瓦礫が絶え間なく街の人々に降り注ぐ。

瓦礫の直撃は死を意味していた。

大勢の逃げる人の中に、ついさきほど友達を失った女子高生もいた。

女子高生は他の人と同様に必死に逃げる。

一緒に逃げている他の人が瓦礫を食らって息絶えていく。

女子高生は泣きながら逃げ続けていた。

外国人男性が、瓦礫の直撃を受けたパートナーらしき女性を抱いて泣き叫ぶ。

警官はその場に立ち止まり、街を踏み潰していく破壊神を悔しそうに見上げる。

「ママーーッ」
瓦礫に潰され息絶えた女性のそばで幼児が泣いている。

それを見た女子高生は幼児の元に駆け寄る。
そして幼児の手を取り逃げ場なき逃走を再開する。

 

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女子高生と幼児は、どこを目指すでもなく、ただ多くの人が逃げていく方向に向かって逃げていた。

一行に収まらない瓦礫の落下が次々に人を襲う。

ドン

破壊神がビルの側面を思いきり殴るのを女子高生と幼児は立ち止まって見つめていた。

そのパンチの威力は隣に建つ新宿を象徴する建造物の一つと言えるコクーンタワーもビルのド真ん中から破壊していた。

あまりにも規格外の破壊の現場を目の当たりにして、女子高生は幼児を抱きかかえるようにその場にしゃがみこんでしまう。

その時、まるで彼女たちを破壊神から守るように自衛隊の戦車が停車する。
そして他の戦車と一緒に破壊神に向けて次々と砲弾が撃ち込まれていく。

しかし砲弾は全て破壊神の体に当たる前に発生したバリアによって防がれてしまう。

その戦いを、女子高生と幼児は不安げに見つめることしかできなかった。

第33話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第34話 あっち

要請

東京拘置所の独房で読書をしているパピコに看守から声がかかる。

その頃、三体の破壊神が暴れまわっている新宿上空に戦闘機が駆けつけていた。

面会室でスーツの中年男性と会話するパピコ。

戦闘機は破壊神の攻撃により、街中へと墜落していく。

立派な机の前にパピコは立っていた。

おそらくは法務大臣らしき男性の言葉を聞いている。

揺れる電車の中から外の光景に目が釘付けの零が呟く。
「駄目だ……終わる……」

新宿は破壊神に対抗するために戦っている戦車の砲弾が飛び交う。

パートナーなのか、頭から血を流して息絶えている女性を外国人男性が涙を流して見つめている。

炎上している高層ビルの上層階から脱出すべく、次々に人が飛び降りていく様を、子供と一緒に逃げ回っていた女子高生が見上げていた。

 

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建物がどんどん崩壊していく中、一人の警察官が破壊神に向けて半ばヤケになって叫んでいる。
「俺を潰してみろおぉ!! やってみろクソがぁあ」

瓦礫が降ってくる。建物が破壊されていく。

それに対して何もできないことが悔しいのか、警察官はただただ破壊神に向けて、やってみろ、と叫び続ける。

危うく瓦礫が直撃しかけて、立ち止まる警察官。
しかしすぐに、俺は不死身だと叫びながら走り出す。

警察官はギリギリのところを瓦礫の直撃を避け続けていた。

中島は駅構内の階段上で立ち止まり、神様と何度も呟きながら泣き続けている。

パートナーを失った外国人男性はしばしその場で呆然と立ち尽くしていた。

しかし男の子を連れた女子高生と出くわし、彼女たちを誘導する。
「This way!! Come with me!!」

男性のあとについて走っていく女子高生と男の子。

 

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前方と後方にそれぞれプロペラがある大きな軍用ヘリが空を飛んでいる。

その中には戦闘用の装備に身を包んだ自衛隊員がずらりと並ぶ。

自衛隊員たちが会話している。

「自分実践初めてです…」

「そんなんみんな一緒だろ…」

「結局なんなの 何おこってんの?」

「本当にあんなんいるんすか。」

「いるから今…向かってんじゃないか…」

「やるしかねーだろ。やるしかねーんだよ。」

「アメリカとか中国とやるよりは、マシだろ。」

「まあとりあえず俺達は…あっちにいるおねーちゃんを新宿まで届ければいーんだよ。」

「あっち?」
示された方向に視線を送る自衛隊員。

自衛隊員の列の中に、パピコが座っていた。

 

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感想

ようやく反撃開始

やっとパピコに命令が下ったようだ。
ここから反撃開始と。

ここまで、本当にただただ絶望ばかり見せられた。

いつになったらパピコが出てくるのかと焦れていたから、ようやくこの展開になったかとワクワクする。
次号からどんな展開になるのか。

おそらくパピコに出動要請していたのは法務大臣かな?

やはり背に腹は変えられない。
新宿が灰燼に帰すかもしれない一刻を争う状況下で、自衛隊の戦力では破壊神に歯が立たないとなれば、たとえ法的には犯罪者扱いだとしても破壊神を倒したことがあるパピコに頼むしかないわな。

 

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政府のこの融通を効かせたこの対応はむしろ早い方じゃないかな?
それでも国民は政府の対応が遅いと叩くんだろうけど……。

もし現実なら、パピコに要請を出す頃には新宿が廃墟になってそう。

しかしすでに自衛隊の軍用ヘリでパピコが新宿へと輸送されている。

パピコの身を包んでいるコスチュームは、何か特別なものなのだろうか。
ひょっとしたら、すでにギガント化した人間をヒーローとして扱っているアメリカから貸与されたものとかだったりするのだろうか。

新宿で待ち構えるのは三体の破壊神。

果たしてパピコに勝ち目はあるのか?

以上、ギガント第34話のネタバレを含む感想と考察でした。

第35話に続きます。

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