GIGANT ギガント(奥浩哉の漫画)最新第17話動悸の感想(ネタバレを含む)と考察。零の置かれた絶望的状況を悟ったパピコのとった行動とは。

ギガント 第16話 破壊神

第17話 動悸

第16話のおさらい

突如六本木の街に現れた破壊神。
そのあまりにもセンセーショナルな光景を千載一遇のチャンスと言わんばかりに父は破壊神の元へとダッシュする。

 

必死に父親を追う零と母。

 

父は足を止めてスマホのカメラで破壊神の撮影を開始していた。

 

破壊神は六本木の街を悠然と歩き始める。
その行進は、一歩ごとに地表を大きく揺らす。

 

「父さんっ 危ないんだってぇっ。」
父を説得しようとする零。
しかし父は一向に撮影をやめようとはしない。

 

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ただただ夢中で破壊神の撮影を続ける父と同様に、空には破壊神を撮影する為にマスコミがチャーターした無数のヘリが飛んでいる。

 

そして彼らに限らず、人々は破壊神の姿を収めようと各人がそれぞれ持っているカメラを呑気に化け物に向けていた。

 

パピコは自室から零に電話をかけ続けていた。しかし一向に電話は繋がらない。
不安そうな表情で、呼び出し音を聞き続ける。

 

テレビからは、人々は逃げるどころか逆に破壊神に集まっていくという実況が聞こえてくる。

 

実際、ビルの上層階に来ていた人々は、目の前に見える破壊神の姿に喜んでいた。

 

ドドン

 

破壊神は右手でビルを薙ぎ払う。

 

倒壊するビルに、ようやく目が覚めた人々。

 

悲鳴を上げながら逃げ惑う人々。

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破壊神は、今度は別のビルの上層階を破壊する。

 

その光景を地上から夢中になって撮影を続ける零の父。

 

母と零が必死になって父をその場から退避させようとするが父は一向に動かない。
しかし、倒壊したビルが自分たちに向けて落ちて来る光景を目の当たりにして、ようやく父は危険を感じ、踵を返す。

 

ビルがどんどん落ちて来るカオスな状況下で、零たちは必死に逃げる。

 

地面にビルが激突し、地上は阿鼻叫喚となる。

 

破壊神は右手に発生させたデスボールをビル群に投げつけ、いよいよ破壊神としての行動を活発化させていく。

 

零と両親は地下鉄の入口を発見し、一目散に逃げ込む。

 

第16話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第17話

地下は安全?

駅の地下構内に逃げ込んだ横山田一家。

 

先に来ていた四人家族と相対する。

 

巨大な破壊神の足音や破壊の衝撃が響く中、緊張に満ちた面持ちで二つの家族は互いに見つめ合う。

 

「ここは!! 大丈夫ですよね!!」

 

「は……はい。あ……」
相手の家族の母親から問われ、零の父親は周囲の音に負けないように声のトーンを強める。
「はい!! ここなら瓦礫もガラスもふってこないですし!!」

 

四人家族のまだ幼い二人の子供の内、息子は父に、娘は母に抱き着く。

 

その光景を不安げに見つめる零。

 

零の父がスマホにかかってきた電話をとる。
電話口の相手と大丈夫かとやりとりを始めるが、音が遠くスムーズな会話にならない。

 

母もかかってきた電話をとる。

 

そして、零の元にも電話がかかってくる。

 

画面には”ちほさん”と表示されている。

 

 

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零が電話に出るとパピコは開口一番、やっと繋がった、と声を上げる。

 

大丈夫? とパピコに問われ零はたどたどしく答える。
「なん…とか…まだ…わかんないです…けど…」

 

「いま…地下道に…家族で…避難してて…」

 

外はどんな感じ? と心配そうに訊ねるパピコ。

 

「ガレキが…ガレキが降ってきて…ここも…大丈夫かどうか。」

 

「あっ」
地響きが大きくなり、構内が激しく振動する。

 

やっぱりここもだめだ!! と四人家族の父親が叫ぶ。

 

でもどこ行くのよ!! と母親が問いかける。

 

向こうに行こう!! と零たちとは逆の方向へと向かう四人家族。

 

横山田家の三人はただ立ち尽くして四人家族を見送っていた。

 

次の瞬間、構内が崩れ落ちて大量の瓦礫が四人家族を完全に飲み込む。

 

「きゃあああああああ」
突然の構内の崩落に母が甲高い声で叫び声を上げる。

 

 

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途切れた電話

「零君!? 零君!? どうしたのっ!? 零君!?」
必死に零に呼びかけるパピコ。

 

「ちほ…さん……」
辛うじて繋がっていた電話は、零の声をパピコに途切れ途切れに伝える。
「もうだめ……かも……」

 

「ちほさん…さような…」

 

プツッ

 

少しでも音を聞き逃さないように体を屈めるパピコ。
しかし耳に当てているスマホからはツーツーという音だけが聞こえるばかり。

 

パピコの表情は一気に青ざめていく。

 

「自衛隊が来ました!! 自衛隊の戦闘機が」
テレビは六本木の様子を伝えている。

 

いつしかパピコは立ち上がっていた。
動悸が激しくなり、呼吸も荒くなっていく。

 

パピコはそれらを落ち着かせるように目を閉じる。

 

しかし動悸は激しさを増していく。

 

パピコは口に手を当て、壁に手をついてゆっくりと腕を折り畳んでいき、壁に体を預けていく。

 

「ああ!! 戦闘機が撃墜されました!!」

 

 

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発進

両手を壁に突き、下を向くパピコ。

 

(ちほ? お父さんが高いとこから落ちて)

 

パピコの頭に同じフレーズがリフレインする。

 

(ちほ? お父さんが高いとこから落ちて)

 

閉じてた目から涙が溢れる。

 

「ふーっ ふーっ」
パピコの荒くなっていた呼吸は引きつけのようなそれに変化する。
「い……いや…いや。」

 

「ふーっ」
いやや、とゆっくりと立ち上がる。

 

まるで癇癪を起こす直前の子供の様に、いやや、と繰り返しながらパピコは家の玄関から外に出ていく。

 

「いや、いや…いやや。」
口に手を当てて、いまにも崩れ落ちそうな体を壁で支えるようにして、マンションの廊下を歩いていく。

 

「いやや。いや…いや…いや…」
マンションのエントランスを出て、外に出る。

 

「いや、いやや、いや…いや…いやや。」
右腕の巨大化デバイスに触れるパピコ。みるみるうちに身体が巨大化していく。
服がビリビリと破けて全裸になるがパピコはそれに一切構わず進んでいく。

 

マンションよりも大きくなったパピコは、ドンッドンッと大きな地響きを立てて歩く。

 

通行人が立ち止まってパピコが歩いていく様を呆然と見つめている。

 

パピコは苦しそうに折り曲げていた体を立て、走り始める。

 

 

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感想

零の元に向かう

ついにパピコが行動を起こした。
これは零の元に向かってると見て間違いない。

 

巨大化して全裸の状態で零のいる六本木に向かうとか、面白すぎる。
テレビの報道の仕方、伝え方がどうなるのか楽しみだわ。

 

最後、パピコを見かけた通行人がキョトンとしてたのに笑った。そりゃこんな異様な光景を目の当たりにすればそうなるよ(笑)。

 

直前にテレビを通して怪物と巨大な人間が戦っているアメリカからの中継映像を観たのも影響しているのかもしれないけど、もはや自分にとって欠かせないほどに大切な人となった零の元に向かう為だけに、パピコが衝動的に動いたという印象を受けた。

 

おそらく今までの人生で唯一といってもいい自分の味方であった父親を失った時のトラウマが、零を失った時にパピコに巨大化を促し、その足を六本木に向かわせたっぽい。
もう父と同じく、自分にとって大切な存在となった零を失いたくないというのが良くわかる。

 

 

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決して”戦おう”という決意の元に六本木に向かうわけではないところがリアルで良いと思った。居ても立っても居られないという感じから、パピコの零に対する強い気持ちを感じる。

 

この超個人的な動機が良い。というか好きな人の元へ飛び出すのに立派な動機はいらないわな。

 

いくらウルトラマンに憧れていたからといって、自分は大きくなれる力があるから助けに行こう、という単純な話になるわけがないか。確か自分は数話前にそんな予想をしてたような気がする。実に浅いな。

 

(ちほ? お父さんが高いとこから落ちて)

 

これはお父さんが誤って転落したことを母親から伝えられた時の事かな?

 

パピコが必死に抑えようとしていた動悸は、その時に感じたものだったりするのだろうか。

 

本当に大切な人が傷ついた時、人は誰でもこうなるんだろうな。
幸い自分はまだそんな経験はない。あるとしたら、精々仕事でミスをした事に気付いて心臓がバクバクした経験くらいだろうか。

 

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その時感じた動悸を何百倍、何千倍にしたものが、おそらくパピコが感じていたものなのだろう。

 

しかしこのまま部屋で蹲っていても事態は好転しない。
いや、事態が好転するとかどうでもよくて、ただひたすら大切な人である零に会いたいという想いが、動悸に苦しむパピコを奮い立たたのだろう。
部屋の外に出て、マンションの外に出て巨大化をし始めたのは六本木に一刻も早く向かう為か。

 

ラストのコマで、それまで動悸に苦しんでいたパピコが走り出した。

 

ここで動かなければ後悔することに気付いたんだろうか。

 

自分には巨大化できる能力がある。それを活かしてとりあえず六本木に最速で向かおうとしたのか。

 

パピコは果たして零を、両親を助けることが出来るのか。

以上、ギガントの第17話ネタバレを含む感想と考察でした。

第18話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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