第66話 笑顔
第65話のおさらい
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戦闘機が飛び交う都心。
巨大化した鬼頭軍曹は、サタンと対峙していた。
サタンは頭に常に炎を燃えさせながら、残忍な表情で笑っていた。
零はビルの屋上に来て、柵の外を見下ろしている。
その頃、パピコは新宿に向かって一直線で飛んでいた。
その少し後ろを一機の戦闘機が随伴して飛行する。
零の父と母はリビングでテレビを点けていた。
しかし画面に映し出されているのは「しばらくおまちください」の文字。
二人は身体を寄り添い、恐怖に耐えていた。
都心の各地ではサタンの力による自殺者が多く出ていた。
鬼頭軍曹は額を両手の人差し指で指し示し、力を収束させていく。
そして前に出した右腕の肘を曲げ、光線をサタンに向けて放出する。
しかしサタンは造作もなく光線をかき消してしまう。
鬼頭軍曹はこの事態を受けて、まるで動じていなかった。
今度は指先に力を収束させて、数回に分けてその力を光弾に変えてサタンに撃ち込んでいく。
3発の光弾がヒットする。
感想
ついに戦いが始まった。
鬼頭軍による先制のビーム攻撃はサタンにまるで通用していない。
ビームが弱いのではなく、サタンが強すぎるのだろう。
ラストで連続ビーム攻撃がサタンに当たったが、この様子では、おそらくダメージはほぼ与えていないだろう。
やはりこのサタンは強敵だ。
アメリカを守るヒーローたちを一網打尽にし、全米の各都市に壊滅的な打撃を与えたのは、それ相応の強さを持っているからだったようだ。
頭部で燃え盛る炎と禍々しい笑みからは、残忍さや獰猛さばかりが伝わってくる。
自殺者が急増しているのはサタンの力の効果もあるらしいが、サタンの容貌から発散される絶望感にあてられてそうなったとしてもおかしくはないと思う。これは怖過ぎる。
零はピルの屋上に登ったようだけど、どうも行動が怪しい。
まさかサタンのパワーを食らって、ビルの屋上から飛び降り? それともパピコの活躍を観たいだけ?
後者であることを祈りたい。
しかし今更だが、やはり巨大であることそれだけで脅威なんだな……。戦闘機では攻撃しようがない。核レベルの兵器でさえ通用しないことは既にアメリカが証明している。
こいつは今までパピコが戦ってきた敵とは強さの次元が違う。
身体に隙間があるわけではないからパピコの必殺技が使えない……。
口の中に入って大きくなれば……と思ったけど口に飛び込むなんて、そんなこと出来るわけがない。
しかし今は、鬼頭軍曹が一人で戦っているように見えるが、これは作戦の内。
これから他の3人の戦士が連携をとって、サタンを倒すべく決死の攻撃を加えることになるだろう。
どうもこれまでの話の流れからすると、おそらくヒーローたちの立てた作戦は通用せず、ピンチに陥りそうな気がする……。
そして、そうなった場合、パピコがこの戦いのキーマンになるのだろうか。いや、特にその考えに理由はなく、ただ単純に話の流れ的に……。
前述したが、パピコの技はこのサタンに対しては使えない。使えたとしても、攻撃を成功させる難度は以前の敵よりも格段に上だ。
果たして4人の戦士たち+パピコ+自衛隊に勝ち目はあるのだろうか。
今のところ一番危険な立ち位置にいるのは未来の戦士たちだろう。
カップ麺好きの彼らが無事にこの戦いを切り抜けられることを願わずにはいられない。
感情移入しているから、死なないで欲しいわ……。
戦いは今回以上に激しくなるだろう。
次回が楽しみだ。
以上、ギガント第65話のネタバレを含む感想と考察でした。
第66話に続きます。
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