GIGANT ギガント最新第31話詰んだ町ネタバレを含む感想と考察。平和を取り戻した東京に再び危機が到来。

第31話 詰んだ町

第30話のおさらい

横山田家のリビングのテレビは渋谷を巨大ロボが闊歩する絶望的な光景を映し出していた。

巨大ロボは肩部から何発も弾を射出し、ビルや周辺の建物を破壊していく。

あまりに巨大な標的相手に有効な攻撃手段を持たない自衛隊員は、崩壊していく建物の瓦礫を避けるために退避することしか出来なかった。

CMに切り替わり、父が力なくソファに腰を下ろす。

零は続きを見ることなく、もちを抱き上げると自室へと戻ってスマホで情報を得ていた。

”安倍首相 ETEとは因果関係が証明できない。自衛隊の総力を結集して対応する。”

ニュース記事や、そこにつけられているコメントを読んでいく。

短時間でついた圧倒的な量のコメントは、いずれもパピコの力で撃退しろという論調だった。

 

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安倍総理の方針の下、渋谷の街に自衛隊の戦車や戦闘ヘリコプターが結集していく。

テレビでは渋谷の街が火と黒煙を上げている地獄絵図の俯瞰の映像が流れていた。

巨大ロボットは渋谷から新宿方面に移動していく。

戦闘ヘリコプターと戦車による巨大ロボットへの一斉攻撃は有効で、明らかにロボットをグラつかせていた。

しかし巨大ロボットは自衛隊に反撃に出る。
体中から射出した弾は戦闘ヘリコプターを一気に撃墜していく。

零はスマホでの情報収集を続けていた。

youtubeにはパピコの降臨を望む内容の動画が無数にアップされていた。

零がその内の一つを再生すると、日本国民のほとんどがもうパピコに頼るより他に方法がない、と訴えかけるものだった。

その時階下のリビングから父親の、おおおお、という声が聞こえてくる。
それが気になった零がリビングに戻ると、テレビには自衛隊の反撃の様子が映し出されていた。

 

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父は降りてきた零には構わず、画面から視線を離さない。
再び、おおおおー、と声を上げる。

戦車の砲撃が巨大ロボットに次々とヒットし、巨大ロボットはとうとうバランスを失って傾いていく。

「おぉっしゃあああああ」
ソファから立ち上がって快哉を叫ぶ父。

地面に横倒しになった巨大ロボットは、動くことを止めていた。

テレビには安倍総理が映し出され、国民に向けて状況の報告と説明を始めていた。

「自衛隊、すっげーじゃん 超見直した!!」
父は手を叩いて喜んでいた。

そのそばに立っていた零は、父のように騒ぐことなく、ただ無言でテレビ画面を見つめていた。

第30話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第31話 詰んだ町

登校

登校するために駅に向かう道中、零はパピコと初めて会った場所でピンクのショートカットの女性に目が釘付けになっていた。

じっと見つめていると、女性の横顔が見える。

彼女がパピコとは別人であることがわかり、零は落ち込んだ様子で再び歩き出す。

町も、駅構内もすっかり日常を取り戻していた。

電車内の中吊り広告は、巨大ロボットを撃破した自衛隊を讃える記事や、パピコを釈放しない安部首相、そしてパピコ釈放運動やパピコ自身にフォーカスを当てた記事を宣伝している。

スマホでETEの掲示板を見ると、先の騒動で10万人しか死んでいないことや、都民が100万人になるまで何人死ねばいいのか、といったことが悲観的に書き込まれていた。

今度はツイッターをチェックする。
10万人も死んだのにパピコを釈放しない首相を虐殺者呼ばわりしたり、ETEのブロッキングを呼びかけたり、ETEの主なユーザーを田舎の人間と決めつけて煽ったり、自衛隊を見直したといったツイートに目を通していく零。

 

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ふと電車の窓から外を見る。

町にはまだ残る巨人の死体がそこかしこに放置されたままだった。

「あ…」

そして零は、パピコのツイッターアカウントが流れてきたのを見つけて、そのステータスに目を見張る。

パピコ
@papico0209

AV女優のパピコです。

日本
誕生日 9月17日

2011年12月からTwitterを利用しています。
558フォロー 5568946フォロワー

何もツイートした形跡がないにもかかわらず、500万人を超えるフォロワーがいることに驚くのだった。

 

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降臨

その時、突如、電車内の乗客が持つスマホの緊急速報が鳴り始める。

同時に電車は、緊急停車するというアナウンスを行って停車する。

電車が猛烈に振動を繰り返す異常な状況の中、零はふと思い立ってETEの掲示板を確認する。

そこにはテンションの高い書き込みが連なっていた。

いけ!! いけ!!

3体!! 3体!!

破壊神 3体!!
破壊神 3体!!
 おなしゃす!!

中島からLineが入る。

中島:詰んだ……

中島:終わった……

 

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電車の外の様子にざわつく乗客たち。

悲鳴も上がり始める。

空から降りてきた巨大な足が町中に降りようとしていた。

「ウソ!! ウソ!!」

「怖い!! 怖い!!」

電車が動かないことに焦る乗客や、外に出ることを呼びかける者もいる。

新宿に3体の破壊神が降り立った。

横山田家では、リビングのテレビで状況を把握した零の母がスマホで必死に連絡をとろうとしていた。

「ご覧ください新宿です!!」
テレビのレポーターが騒いでいる。
「かつてこんなに絶望的な光景があったでしょうか!?」

「神は人類は滅ぼそうとしているのでしょうか?」

 

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感想

次なる脅威

平和になったと思ったら、次々と困難が降りかかってくる。

これはいよいよ、ETEが本気で都民を100万人にしに来てるのがわかる。

1360万人が本当に100万人に減ることになったとしたら、とんでもない事態だわ。

しかしあの破壊神の再臨となると、それも現実味を帯びてくる。
以前パピコが倒した破壊神とは別のタイプだけど、今回出てきた破壊神もその強さは対して変わらないのではないか。
この3体の破壊神相手に、自衛隊ではとても太刀打ちは出来ないだろう。

 

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自衛隊が強いとか弱いとかではなく、そもそも破壊神が人類の対応できる範疇を超えた、規格外の存在だからしょうがない。

これはもう、さすがの政府もパピコに頼らざるをえない展開になってくるだろう。

だって打つ手がそれ以外にないわけだから。

もしいつまでも破壊神にやられ続けていたら、とばっちりを防ぐ為に他国が日本に対して核を使用するかもしれない。

アメリカでは、いち早くパピコのような巨大化できる人間を戦闘要員として許容していたが、日本もようやくそれに追随する形になるのだと思う。

 

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アカウント

パピコのツイッターアカウントは2011年12月からのものだからこれはおそらく本物だ。
当初はAV女優としての宣伝用としてアカウントを作ったが、その用途としてはまるで活用してこなかったのだと思う。

588フォローしていることから、おそらく専ら閲覧専用だったのだろう。

しかし500万以上ものフォロワーが集まるとは……。
この数字はパピコに対する関心や期待の高さをそのまま表していると言ってよいのではないか。

果たしてこのアカウントは今後、どういう意味を持ってくるのだろうか。

500万を超えるとなると、インフルエンサーとしてはかなりの影響力を持つことになる。

もし3体の破壊神を倒すことを政府に依頼され、それをやり遂げた後に、たとえばETEに対処する特別国家公務員として任を得たりしたなら、そのまま広報に活用できそうだな。

 

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ETE災害発生中の地域を知らせて、逃げることを呼びかけるとか。

AVの宣伝をするはずが、ヒーローとして命を救うためのアナウンスをすることになるとかそのギャップが面白すぎる。

色々妄想してきたけど、果たしてパピコは復活するのだろうか。

予測がつかない展開が多いから、案外この状況を救うのはパピコではなく、海外からやってきたヒーローだったりして。

以上、ギガント第31話のネタバレを含む感想と考察でした。

第32話に続きます。

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