GIGANT ギガント(奥浩哉の漫画)第2話お礼の感想(ネタバレを含む)と考察。パピコ(本名ちほ=ヨハンソン)に居酒屋に誘われた零が夢の様なひと時を過ごした後の現実。しかし夢は終わらない。

GIGANT 第2話 ちほ

第2話 お礼

第1話のおさらい

夜の渋谷をスマホで撮影する横山田零。

コンビニに寄って通販の荷物を受け取り帰宅。
荷物を開封してパピコという女優のAVを見る。

翌日、零は学校で友達と映画について語り合う。

自身も映画が好きで、映画を撮る事に興味があり、監督になりたいと思っている零は映画祭に出す作品の撮影のために、友達も、自分も気になっている女の子篠崎に主演女優をお願いする。

篠崎に女優を引き受けてもらって喜び仲間を集めていざ撮影、という段階で彼氏に断れと言われ篠崎が女優を降り、映画撮影は頓挫する。

零は失意の中、街を歩いていると、この街にAV女優パピコが住んでいる、頼んだらやらせてくれる、という貼り紙が無数に貼られているのを発見してパピコのファンである零は驚く。
GIGANT 第1話 横山田零

急いで帰宅してネットで掲示板を確認すると、貼り紙の内容、少なくともパピコが住んでいる事に真実味を抱かせる情報が見つかるが、彼氏らしき男と歩いているという書き込みを見てがっかりする零。

東王の映画プロデューサーを父から数学の成績が悪いと咎められ、促されるまま机に向かうも集中できず、布団に入る。

ふと思い立ち、ゴミ袋を片手に零は家を飛び出す。

夜の街をひた走り、零は通行人の視線に耐えながら辺り一面に貼られているパピコを中傷している貼り紙を破ってゴミ袋に入れていく。

目につく全ての貼り紙をゴミ袋に入れ終えてスマホを見ていると、背後から声がかかる。

「君が貼ったの?」

反射的に違うと答えて零が振り向くと、そこにはパピコ本人が立っている。

続けて、パピコにではなぜ? と短く問われた零はどもりながら、パピコさんが困るかなって、と答える。
GIGANT 第1話 パピコ
自分の事を知ってるのか、とパピコに問われ、震えながら、ファンだから、と答えた零をパピコが抱きしめる。

第1話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

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第2話 お礼

パピコは零をひしと抱きしめる。

 

零は密着するパピコの身体を意識する。

 

パピコが零の身体からそっと離れる。

 

改めてパピコと顔を見つめ合い、零は照れて目を逸らす。

 

「どうしよ…」
パピコはじっと零を見つめる。
「なんか……お礼したいんだけど…」

 

暫しの間、向かい合ったまま道路に立ち尽くす二人。

 

俯く零。どうしよ、と一生懸命に考えるパピコ。

 

「これから……時間…ちょっといいかな?」

 

零はパピコに声をかけられても照れて返事も出来ない。

 

パピコは、どう? と小首を傾げる。

 

お礼とかいいですから、と零はパピコから目を逸らしたまま手を小さく振る。

 

「そんなこと言わないで。お礼したいんだから。」

GIGANT 第2話 ちほ

「……は…はい…」
パピコに押し切られる形で了承する零。

 

パピコは、良かった、と顔をほころばせて、零と手を繋いでとりあえず入れる店を探して歩き始める。

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本名

居酒屋に入った二人。

 

パピコが注文を済ませる。

GIGANT 第2話 零とちほ

「しっかし…誰だろね、あんな紙貼ってさ…なんの得あんだろね。」
頬杖をついて不愉快そうな表情で呟く。

 

零は、ですね、と相槌を打つ。

 

「君…中学生?」
零を真っ直ぐ見てパピコが問いかける。

 

高校生です、と答える零。

 

「何…君?」

 

零は、え? と戸惑った様子を見せつつも、横山田です、と答える。

GIGANT 第2話 零

「横山田? え――? 変わってるー?」
パピコは口の前で手を合わせて微笑む。

 

親の出身が岡山で珍しい名前だと説明する零。
照れた様子で頭に手を当てる。

 

「零です。」
零はようやくパピコをまともに見る。

 

横山田零君か、と呟くパピコ。
「私ヨハンソン!!」
自分を指差す。
「ちほ!! ヨハンソン。」

GIGANT 第2話 ちほ

はい? と不思議そうな様子の零。
しかしすぐに、ハーフ? と質問を付け足す。

 

ちほは、うん、と肯定し、父がスウェーデン人で日本で大工をしていたのだと答える。

 

「ちほ…さん…」

 

パピコは本名とは思わないよね、と言うちほに、零は、そうですね、と同意する。

 

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熱烈なファン

私のDVDを何枚持っているのか、と言うパピコからの質問に、零は恥ずかしそうに顔を伏せながら頭に手をやる。
「全部…斎藤アリスのときから…全部持ってます…」

 

「ホント!? マジで!?」
驚き、感激した様子で、ちほは零の両手を自身の両手でぎゅっと握る。
「嬉しい……あんまり私売れてないのに……凄いファンに出会えちゃった…」

 

だって、ツイッターのフォロワーが8000人だよ、とフォロワーの足りなさを話題にするちほに、零は、フォローしていると答える。

 

ちほはスマホを操作しながら零にアカウントを尋ねる。

 

「0@Yokoyamaです。」

 

フォローするね、とちほはすぐさまスマホをタップする。

 

「ね―――どうやったらさー、売れるんだろーね。教えてー。」
零を真っ直ぐ見つめてちほが問いかける。

GIGANT 第2話 ちほ

「ね―――わかんないよね―――」
答えられずに困っている零に同意しながらご飯をかきこむ。
そしておもむろにテーブルの上に薬を出す。

GIGANT 第2話 薬

薬を見てはっとしている零に、パニック障害の薬、とちほは摘んだ錠剤を見せる。

 

「お父さんが死んじゃってから、なっちゃって……」

 

スウェーデンの、と相槌を打つ零。

 

「あ!! こんな時間!!」
ちほがスマホを見ながら、出歩いちゃダメじゃん、と零に向かって呟く。

 

「ゴメンね。誘っちゃって。」
ちほは顔の前で手を合わせ、笑顔で小首を傾げる。

 

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交換

居酒屋から出た二人。

 

「本当に、今日は有難うね。」
居酒屋の看板の前で再びちほが零をぎゅっと抱きしめる。
「……有難う…忘れないよ…このこと…」

 

「じゃね、バイバイ…」
零から離れ、手を振るちほ。

 

零は居酒屋の前に立ったまま、帰っていくちほを見送る。
そして、ちほの姿が見えなくなる前に回れ右をし、ちほとは反対側に歩き出そうとする。

 

「あっ、ちょっ、あっ、ちょっと待って!!」
零に向かって走るちほ。

 

零の前で息を整えたあと、ライン交換しよ、とスマホを差し出す。

 

いいんですか? と驚く零。

GIGANT 第2話 零

零は帰り道を笑顔で走っていた。

 

帰宅してすぐに、零は改めてDVDのジャケットを見つめる。
「ウソみたい………マジかよ……」

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現実に向き合う

学校。

 

「昨日…さ………あの…」
休み時間、友達と歩いている零が話を切り出す。
「パ……パピコ…って…知ってる?」

 

アイスのパピコ? と不思議そうな顔をする友達。

 

零は少しがっかりした様子で、なんでもない、と話を切り上げる。

 

「ヒロイン候補また探さなきゃな――」

GIGANT 第2話 零と友達

友達の呟きに、うん、と返す零。

 

授業中、零はスマホを見ている。

 

検索サイトで「パピコ AV」で画像検索した結果画面を見つめながらうっとりとした様子でため息をつく。

 

画像の「パピコ」は笑顔でこちらを見ている。

 

夜。

零はスマホでラインの画面を見つめる。
ちほからの連絡は無い。
下校途中、零はブリーフ姿に腹を出したTシャツ、ヘルメットを被った異様な風体の中年男性とすれ違う。

GIGANT 第2話 零とブリーフ親父
「……なんだ…あの人。」

 

家に辿り着く前に、零は街頭に立って自身の25点の答案用紙を見つめる。

 

自宅の居間。

 

塾に通え! とソファに座っている父が零に命令する。

 

やだ、と言う零に、次のテストで70点以上とれなかったらカメラを没収すると続ける父。

 

零は仕方なく机に向かう。

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夢は続く

深く息を吐き、勉強に一区切りつけた零はベッドに仰向けに寝転がる。

 

「そっか……彼氏…いるんだっけ…」
寂しそうな表情で呟く。
「まあ…しょうがないけど……」

GIGANT 第2話 零

寝転がったままスマホを操作する。
開いている画面はライン。

 

零は、友達くらいには、と呟き、すぐに、無理か……、と自ら打ち消す。

 

ラインを送るフォームに文字を入力していく。

昨日はコーラご馳走様
憧れの人に会えて本当に

ふと思い立ち、そこまで打った文字を全て消していく。

 

突然、画面に「おやしゅみ」と言って寝ている猫のイラストのスタンプが表示される。
送り主はちほだった。

 

笑顔になる零。

GIGANT 第2話 零

その夜、就寝する零の表情には笑顔が浮かんでいる。

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感想

夢のような日

零が羨まし過ぎる。

 

まさかDVD作品の全てを集めるような憧れのAV女優に、これ以上無いくらい良い印象で存在を認識され、連絡をとれる間柄になるとは……。

 

現実には絶対にあり得ない。だから夢があって良い。

 

自分だったらもしこんな幸運に恵まれたらどうするかなぁ、と楽しく妄想してしまった。

 

パピコ改めちほ、めちゃくちゃかわいいし良い子っぽい。

 

実際良い子かどうかはまだ分からないが、かわいい事は確か(笑)。

 

こんな子いたら惚れちゃうよなぁ。
零はある意味では大変だ。
これまで映像でしかなかった対象から認知され、もしかしたら付き合えるかも、という希望を持てるようになった。

 

今はまだ零はちほに彼氏がいると思ってのめり込んでいないけど、零がちほにトライする展開はあると思うんだよね。

 

実際、自分に良い印象を抱いてくれているのが分かるこんなかわいい子を逃がしたら凹むだろう……。
それこそ、16歳の少年にはきついと思う。

 

でも、その代わりチャンスがあるわけだから頑張れと言いたい。

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ちほは今後どうなる?

どうしたら売れると思う? と真面目に悩んでいる様子(深くは考えてはいない様に見えるがw)のちほが印象的だったな。

 

何故か自分はAV女優には、売れるにはどうしたら良いか、と今話のちほの様に考えるイメージが無かった。
実際、女優の方々は悩んで考えている人もいるんだろう。

 

そして、きっとそういう人が安定して売れるんだろう。
どこの業界にも才能だけでやってる人もいるだろうけど、安定していないように思う。

 

才能があって売れている人は、最初の売れている状況から自分なりにノウハウを蓄積してその後の安定した成果を得ているイメージがある。

 

しかしちほはこのままAV女優を続けるのだろうか。

 

これだけの容姿がありながら売れていないというのはあまり適性が無いという事ではないか?

 

零に出会ったことでAVとは別の道が開ける、みたいな成功譚になると読んでいてワクワクするんだが……。

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今後の展開

今後、零が撮ろうとしている映画の女優にちほを押す展開になるような気がする。

 

篠崎ちゃんは可愛かったけど、ちほはそれとはまた別次元の可愛さがある。

 

AV女優で権利関係はどうなのか分からないけど、映画に出演して思わぬ好評を博したちほがAVという単語のとれた女優になるとか?

 

少なくともまだ物語の作中にSF要素はまるで見られない。

というか今作はSF要素は無い可能性が高いように思う。
まだまだ物語の展開がどうなっていくか未知数だけど、バトルには向かわない気がするなぁ。

 

現状ではジャンルは分類不可能。
もし現時点で分類しろと言われたら純文学かもしれん(笑)。
憧れのAV女優に会えたこと以外は特に何も物語は動いていないあたりを考えるとますますそう思う。

 

でも退屈ではなく楽しく読めてしまうあたりはさすが。

 

果たしてこれからどう展開していくのか?

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現在、気になっている点として、零が街ですれ違って違和感を覚えたブリーフ親父がいる。

 

実は、このブリーフ親父は第1話にも街中に立っている様子が描かれているんだよね。

 

通行人たちは遠巻きにチラチラ見ている。

 

このブリーフ親父は今後も出て来る可能性があるなぁ。それも案外デカイ役で。

まだこの作品の方向性は分からないし、このブリーフ親父が大量殺人とかやらかしそうでちょっと怖いな。

 

どんな方向にも行ける自由さ。

 

色々想像して読めるのが連載漫画をリアルで追う楽しみだなぁ。

 

今後も期待。

 

以上、GIGANT(ギガント)の第2話のネタバレを含む感想と考察でした。

第3話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

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