GIGANT ギガント(奥浩哉の漫画)最新第16話避難の感想(ネタバレを含む)と考察。零の父は制止する母と零に構わず破壊神を撮り続けるが……。

第16話 避難

第15話のおさらい

東京の、暗雲立ち込める空に激しい稲妻が走る。

 

六本木で両親と共にそれを目撃していた零は、ETEによる投票結果、破壊神降臨と、たった今起こった激しい稲妻に関連を感じていた。

 

空を見上げていた零は何かを発見し、その表情が絶望に染まる。

 

ぼうっと空を見上げている街中の人々。

 

零たち一家を始め、街中の多くの人達は、唐突に天から降りてきた巨大な人間の足に目が釘付けになっていた。

 

巨大な足は地響き伴い、地表に到達しようとしていた。

 

その光景をのんびりとスマホで撮影する人たち。

 

破壊神が着地すると、同時に地表を揺らす激しい振動が人々を襲う。

 

破壊神は軽く辺りを確認しあと、確固とした歩調でどこかに向かい始める。

 

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そんな破壊神を目の当たりにして父はスマホでムービーを撮ると息巻いて破壊神を追う。

 

零は、駄目だってば!! と二人を必死に追う。

 

自室のテレビを見ていたパピコは、テレビの速報映像でニューヨークのマンハッタンにおいてマシュマロマンに似た巨大な怪物と、別の巨大な何者かが戦おうとしている映像を目の当たりにしていた。

 

そして番組のナレーターの、六本木にも巨人が姿を現したという情報に青ざめる。

 

両親とともに六本木に行った零を心配したパピコは、零が心配でスマホから通話を飛ばす。しかし零は電話に出ない。
電話はただただ呼び出し音を出すのみ。

 

ニューヨークからの映像は、ニューヨークのマンハッタンに降り立ったマシュマロマンを模したような怪物と相対している奇妙な恰好をした巨大な白人のおっさんだった。

 

「六本木でも今からこのような異様な惨状が始まるのでしょうか!?」

 

パピコは電話で零を呼び出し続ける。しかし零は電話に出ない。

 

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そうこうしている内に、破壊神はどこかを目指していると判断する人々。

 

パピコは不安な表情で零の電話を鳴らし続ける。

 

東京の、暗雲立ち込める空に稲妻が走る。

 

長く、何度も激しく鳴った後、ゴロゴロと一旦落ち着く。

 

街の人達は異様な雷に戸惑いを見せつつも、雷がひとまず落ち着いたことにホッとした様子を見せる。

 

両親と共に六本木に来ていた零は、ETEによる投票結果とこの雷には関連を感じていた。
雷が鳴り終わったことに安堵した様子の両親を尻目に、いや、と零は終わったことを否定する。

 

「やだ…怖い…」
空を見つめて顔を強張らせる母。

 

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父も固唾を飲んで空を凝視する。

 

「あっ」
空に何かを発見した零は絶望に顔を歪める。
「ああ」

 

街中の人々は皆一様に空を見上げている。

 

横山田一家を始め、多くの人達は、突如として遥か天空から降りてきた巨大な人間の足に目が釘付けになっていた。

 

「あれ。」
歩道に立ち止まり空を見上げている歩行者が、空から降りて来る巨大な足を指さす。

 

地響き伴い、巨大な足は地表に到達しようとしていた。

 

その光景をスマホで撮影する人たちもいる。

 

巨大な足の持ち主――破壊神はついに着地する。

 

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それと同時に地表を揺らすほどの激しい振動が人々を襲う。

 

破壊神は右、左、と簡単に辺りを確認したあと、定めて確固とした歩調で歩き始める。

 

「すっ…げ……」
破壊神を見上げて、呆然と呟く父。

 

父は、スマホでムービーを撮る、と母の手を引いて駆け出し始める。

 

「駄目だってば!!」
二人を追う零。

 

番組のナレーターはニューヨークからの速報の途中、六本木にも巨人が姿を現したと伝えている。

 

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零が両親とともに六本木に行ったことを知っているパピコは、零が心配なあまり、零にスマホから通話を飛ばす。しかし零は電話を受けない。ただただ呼び出し音だけが虚しく鳴るのみ。

 

「こちらがニューヨークの映像です!!」
パピコの前にあるテレビに映し出された映像は、ニューヨークのマンハッタンに降り立ったマシュマロマンを模したような怪物と、それと戦おうとしている奇妙な恰好をした巨大な白人のおっさんだった。口元には白いひげが目立っている。

 

背景のニューヨークの街並みではそこここで黒煙が上がっていた。

 

「六本木でも今からこのような異様な惨状が始まるのでしょうか!?」

 

パピコは電話で呼び出し続ける。しかし零は一向に電話に出ない。

 

破壊神は何か目指す場所でもあるかのように迷いなく進んでいく。

 

それを追いかける人々の中に父、母、零の姿もある。

 

パピコは不安な表情で零の電話を鳴らし続ける。

 

第15話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 

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第16話 避難

呑気な人たち

突如六本木の街に現れた破壊神の姿をスマホで撮影する為に破壊神の元へとダッシュする父。

 

母と零は必死に父親に追い縋る。

 

足を止めてスマホのカメラを破壊神に向けて、撮影を開始する。

 

悠然と歩き始める破壊神。
一歩ごとに地表を大きく揺らしていく。

 

「父さんっ 危ないんだってぇっ。」
零は父を説得しようとする。

 

しかし父は夢中で破壊神の撮影を続けるばかり。

 

空には零の父と同じく破壊神を撮影する為にマスコミがチャーターした無数のヘリが飛んでいる。

 

地上でも、破壊神の姿を収めようと各人がそれぞれ持っているカメラを呑気に化け物に向けていた。

 

 

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不安に駆られるパピコ

零に電話をかけ続けるパピコ。一向に繋がらない。
テレビでは、ニューヨークで起こっているような事態になるので、六本木にいる人たちは非難したほうがいい、と会話が続いている。

 

パピコは不安そうな表情で、部屋の中でいてもたってもいられない様子で立って電話をしている。しかし呼び出し音がなるばかりで零は一向に電話に出ない。

 

逃げるどころか逆に破壊神に集まっていくという実況がテレビから聞こえてくる。

 

たまたまビルの上層階にいた人々は、すぐ目の前に見える破壊神の迫力ある姿に無邪気に喜んでいた。
そして、ちょうど破壊神が視線を彼らに向ける。

 

ドドン

 

破壊神は右手でビルを薙ぎ払う。

 

倒壊するビルに、ようやく目が覚めた人々。

 

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破壊

悲鳴を上げながら逃げ惑うも、落ちてきたビルの残骸に巻き込まれてしまう。

 

それでもなお、破壊神の至近距離で空撮するマスコミたち。

 

破壊神は続けて別のビルの上層階を破壊する。

 

零の父は、その光景を下から仰ぎ見るようにして、夢中になって撮影を続けていた。

 

「あなた。」
母と零が必死になって父をその場から退避させようとする。

 

父は一向に動かずにいた。
しかし、倒壊したビルが自分たちの方向に落ちて来るのに気付き、ようやく父は危険な状況に気付く。

 

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ビルがどんどん自分たちに向けて迫ってくる。

 

必死に退避する零たち。

 

地面にビルの残骸が激突し、零と両親は悲鳴を上げながら逃げる。

 

破壊神の右手に破壊ボールが発生する。
それを目の前に投げつけて、まるで破裂するようにビル群が壊れていく。

 

零と両親は地下鉄の入口を発見すると、そこに一目散に逃げ込む。

 

階段を降りていくと、周りで轟音が響くものの、そこには自分たちの他には一家族しかおらず、落ち着いた光景が広がっている。

 

零たちは立ち止まり、荒くなった呼吸を整える。

 

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感想

牙を剥く破壊神

ついに破壊神が、その名前の通り東京は六本木の街並みを壊し始めた。

 

投票結果により呼び出された破壊神の目的は、東京の人口を10分の1にすること。

 

まずはビルを破壊して大雑把に人を減らしたあと、最後の方で数をカウントしつつちょうど10分の9の人口を減少させるまでひとりずつ狙い撃ちしていくとかかな。
約10分の1ではなく、本当にピッタリ10分の1の都民人口を残しそう。

 

人口を10分の1にするとか、もしそれが叶ったらとんでもない惨事だわ。

 

それが行えてしまう未来の技術(?)に恐ろしさを覚える。
それと同時に、一体何が出来るのかという楽しみもある。

 

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実際シンギュラリティが起こった後、人間の知能を超えたAIにとっては人間より偉大な仕事が出来るようになるのだろう。
この破壊神もまた、そんな偉大なるAIの御業により誕生したモンスターなのか。
恐ろしいことだ。

 

今回のビル破壊で何人が犠牲になったのだろう。
既に数千人規模で亡くなってそう。

 

破壊神のデザインが恐すぎる。
腰部や肩首、そして頭部にかけて、まるで木の枝が絡まったような複雑でとてもグロテスクな肉が露出している。

 

てっきりその中身はもっとわかりやすく機械っぽいのかと思っていた。

 

何だか有機的で気持ち悪い破壊神だけど、それもガワだけで、やはり中身は機械なんだろうか。

 

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パピコの次の行動は

六本木に映画を観に行くという横山田家。

 

パピコは電話に出ない零にしびれを切らし、六本木に向かう、という流れ?

 

まず自衛隊が出動するけど、歯が立たないのだろうな。
パピコが戦うしかないと思う。

 

ただパピコにはまだ破壊神と戦えるという意識が芽生えているとは考えにくい。
わざわざ六本木に向かうかな……。

 

行ったところで窮地に陥っている横山田家を救えるような働きが出来るなんて思ってないけど、でも零が心配なあまり向かってしまうというのは考えられるか。

 

そして、アメリカで巨大な化物と戦っていた人物を思い出して、自らも巨大化して戦うという感じかな。
でも前述したように、破壊神と戦えるという発想自体が湧くのかどうか……。

 

子供の頃ウルトラマンになりたかったことを思い出して臨戦態勢になるとか、もし実行したらそれは無謀もいいとこ。
だからこそハラハラして面白いんだけど(笑)。

 

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巨大化デバイスをいきなり発動させて大きくなった状態で六本木に向かうというのは無いかな、と思っていたけど、でもよく考えればこの状況下で電車が動くはずがないから巨大化して向かうしかないのかも。
全裸で恥ずかしいなんて言ってられない。

 

あくまで急ぐ、そして零たちを救出する為に、巨大化して六本木に向かい、そこで否応なく破壊神と戦うハメになるという感じかな。

 

あと、パピコの他に巨大化デバイスを持つ人物が現れてもおかしくない。

 

その場合、その戦いを目の当たりにして、その人物の腕に自分と同じく巨大化デバイスがついているのに気付き、ひょっとしたら自分も戦えるかも、ウルトラマンになれるかも、と比較的無理なく(?)戦いに向けての意識を持てるようになるのではないか。

 

この先の展開を思うと妄想が膨らむわ~。

 

早く誰かが破壊神を止めないと本当に人口が激減する。

緊張感ある展開が続く。

 

早く次の話が読みたい。

以上、ギガント第16話のネタバレを含む感想と考察でした。

 

次回に続きます。

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