第80話 遭遇
第79話のおさらい
第80話 遭遇
報道番組は空から降りて来た巨大構造物について、解説している。
大きさ横3キロほどの巨大構造物が上空1000メートルほどの位置に下降する、
構造物の中央が光る。すると空を飛んでいた複数の報道ヘリ中央の光源に向かって引き寄せられていく。
そして報道ヘリや車と一緒にパピコ、桃ノ木少佐、ヘフナー伍長も吸い込まれていく。
パピコたちを閉じ込めたまま、構造物は空へ上昇していく。
二人並んでソファに腰かけて、ゲームを楽しんでいる巨大なおっさんをと対峙するパピコたち。
桃ノ木少佐は彼らを見て、彼らが人間を真似た結果、ソクラテスとプラトンの姿になったAIであると指摘する
パピコはAIたちにETEの運営者かと問いかける。
運営になるのかな? と要領を得ないソクラテスとプラトン。
宇宙人なのかとパピコは彼らに問いかける。
しかし彼らはまともに取り合おうとしない。
「人間を学習して、人間そっくりになったソクラテスとプラトンだよ。」
桃ノ木少佐が解説する。
だから、パピコたちをさらった宇宙船が上空に消えたと報道している。
零はスマホで生中継を見ていた。パピコたちが上空に消えたと伝えている。
感想
人間を学習して人間そっくりになったAIがソクラテスとプラトンになるのか……。
AIはパピコたちに対して今のところかなり気安い感じで接しているけど、これは圧倒的な戦力差から来る余裕なのか。
それともそもそも敵対の意思すらなく、これまでの戦いはただ遊んでいただけという認識なのか。
なんにせよ、人間には計り知れない存在であるように見える。
このAIは人間が作ったのか、それとも地球外生命体が作ったのか。
地球外生命体が人類は遥かに上回る技術で作った。あるいは人間が作って、絶え間ない自己学習の果てに人智を超える存在になった。どちらの可能性もある。
桃ノ木少佐は彼らがAIであり、人間を模していった結果、ソクラテスとプラトンの姿になったということを知っていた。
AIを誰が生み出したのか、そしてAIが何をするつもりなのかといった疑問に対する回答も知っている可能性がある。
これでゲームはクリアなのか。それともこれまでがチュートリアルに過ぎず、ここから戦闘は激化していくのか。
今のところ何とも言えない。
人間自身に世界を崩壊させようとするETEは、あまりにも悪意に満ちた装置だと思う。
しかしAIのソクラテスとプラトンにとってはETEはせいぜい娯楽くらいの位置づけなのかな……。これまで戦ってきたはずのパピコたちに対してあまりにも敵意が見えない。
気になる展開が続く。次号が楽しみだ。
以上、ギガント第80話のネタバレを含む感想と考察でした。
第81話に続きます。
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