アンダーニンジャ第4話ニンジャに憧れての感想(ネタバレを含む)と考察。忍者に強い憧れを抱く謎の外国人は練馬の街をさまよう。

第4話 ニンジャに憧れて

第3話のおさらい

九郎は講談高校に転入する旨を電話する為、川戸に母親役を演じてもらっていた。

 

しかし酔っぱらっている川戸は対応がおぼつかない。
九郎はジェスチャーで川戸の電話対応をサポートしようとする。

 

自身の”くもかくれ”という名字を伝え、母です、と名乗らせることに成功した九郎は、川戸から電話を交代され、何とか土曜日に学校に行くことを約束する。

 

土曜は休みではないのかという九郎の疑問に、川戸は、土曜に教科が英国数で転入試験があるのだと答える。

 

試験という言葉が全く予想外だった様子で呆然とする九郎。

 

川戸から、約束通り酒をおごれと言われた九郎は、隣人の大野の部屋の冷蔵庫から、缶ビールを取り出し、九郎の部屋で九郎と川戸で酒盛りが始まる。

 

なぜ部屋が繋がっているのかという川戸からの問いかけに、引っ越した時から繋がっていた、おかげで冷蔵庫もいらない、と答える九郎。

 

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試験の事が心配な九郎は川戸に高2の英国数がどのくらい難しいのかと問うが、入学3日で高校を退学した自分に聞く? と思うような答えは返ってこない。

 

九郎は不登校だったもんで、と謝る。

 

川戸から母について問われ、九郎は、母は自分を産みすぐにいなくなったと答える。
その際、「苦労をかける」と言い残していったのを父が「九郎を書ける」と聞き違えた結果、役所にそのまま出生届を出したのが自分の名前の由来なのだと説明する。

 

「ちなみに『奇跡』と書いて『ミラクル』と呼ぶ奴と無二の親友でしたが落雷で死にました 名字は『日比』でした」

 

九郎の話に、思わず川戸は口に含んでいたビールを吹き出す。

 

床に突っ伏して笑っていた川戸は、九郎に年齢を訊ねる。

 

17歳です、と言う答えに、もっとおっさんかと思った、と再度笑う川戸。

 

川戸は上機嫌で九郎と飲むのだった。

 

当初は一本だけと大野の冷蔵庫から缶ビールを拝借した九郎だったが、気づけば何本もの空になったビール缶が九郎の部屋に散乱していた。
缶ビールの底にはマジックで”大野”と名前が書かれている。

 

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寝てしまった川戸を川戸の部屋まで運び、自室に戻ろうとした九郎は男の声に気付く。

 

「いやぁ~仕事決まったよぉ~ 今夜はエビスで乾杯だぁ~」

 

九郎は急いで自室に戻り、部屋の中央の畳を持ち上げてそこにある空間に身を隠す。

 

畳を下ろして間もなく押し入れからさきほどの男が顔を出す。
「おいっ 雲隠くんっひどいよっ!! キミ ビール全部飲んでないかっ!?」

 

しかし、九郎は隠れたまま無反応を貫くのだった。

 

神社の境内を何者かが砂利を踏みしめて拝殿へと近づいていく。

 

拝殿の前に立った男は、フードを被り、眼鏡にマスクをしていた。
両手を胸の前に出し、左手の人差し指を立てて、右手も同様に人差し指を立てた状態で右手で握り、印を組んでみせる。

 

「NIN NIN(ニンニン)」

前回第3話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

 

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第4話 ニンジャに憧れて

忍者になりたい

「えーと どのようなご用件で?」
頬杖をつき、見るからにやる気の無さそうな職員。

 

忍者はドコにいまスか? と外国人が問いかける。

 

暫く無言の時間が流れた後、職員が口を開く。
「日本語わかりますか?」

 

「ハイ 少し 漢字はとても難しいデス」
外国人は右手の人差し指と親指で少しというジェスチャーをする。
そして、自分は忍者になりたくて日本に来ました、と続ける。

 

はいはいわかってますよ、と職員。
「外国の方ね よく訪ねてくるんですよ」

 

「では忍者はドコに行けば会えますか? 教えてくだサイ」

 

「どこって うしろにいますよ」

 
 

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「ニンジャ!!!」
背中に掛けた、忍者刀を模した傘の柄を持ち、素早く後ろを振り向く外国人。
「ドコに いますカ?」

 

役所に来ている他の客達は外国人の奇行にも全く無関心だった。

 

「アナタでスか? カレでスか?」
外国人は彼らの顔を見回しながら呟く。

 

刀を振り回さないでくださいって、と職員が外国人を諫める。

 

「NO コレはアンブレラでス 浅草で買いました」
肩から外して職員に傘を見せつける外国人。

 

わかってるけど危ないからね、と職員。
「日本のことわざにこんなのがあります」
職員は鼻をかみながら続ける。
「『石を投げれば忍者に当たる』」

 

ことわざ知ってます、どういう意味ですか? と外国人。

 

「石を投げれば当たるほど忍者はどこにでもいるって意味ですよ」
職員は、フフフと笑いを交え、鼻かんだティッシュを嗅ぎながら答える。

 
 

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「ドコでスか? ワタシわかりまセン」

 

職員は、まあまあ、と逸る外国人を落ち着かせる。
そして、ことわざには続きがあると説明を始める。
「『石を投げれば忍者に当たる 誰に当たったかはわからない』」

「どこにでもいるが誰もわからない それが忍者です」

「あなたみたいな忍者姿の忍者なんてこの日本にはいませんよ」

 

外国人はお客様相談コーナーを後にする。

 

「Nimble(素早く) Invisible(姿を見せない)」
呟きながら窓の方に向かって歩いていく。
「Nightly(夜ごと働く) Japanese(日本の)」

 

「Agent(秘密情報院) N・I・N・J・A」

 

「(どこにでもいてどこにもいない なんて哲学的な存在なんだ)」
練馬区役所区の高層から街を見下ろす。
「(私は忍者になりたい)」

 
 

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大野VS川戸

大野が、私の大事なエビスビールを飲んだのはあんただろ、と川戸の部屋に怒鳴り込む。

 

川戸は、何それ? 知らないわよ、とふてぶてしくしらばっくれる。

 

大野は、これが動かぬ証拠、と空のビール缶の底部にマジックで書かれた”大野”という文字を指で差す。
「あんたの部屋にあったんだよ それでもシラを切る気か!?」

 

”大野”はキャバ嬢時代の源氏名、と頭をかきながら、面倒くさそうに答える川戸。

 

ウソつくな、名字が源氏名なんて認めないと突っ込む大野。

 

「わたしがビールを飲んだんじゃないってビールが無理矢理わたしのノドに入ってきて潤されてすっかり二日酔いよ どーしてくれんの? 準強姦罪だよ」

 

何を言ってるんだアンタは、と大野は追及を緩めない。
「こっちは窃盗罪で警察沙汰にしてもいいんだぞ!」

 

「へぇ~警察? 丁度いいや あんたがパンツ盗んだことも言えるし」
川戸は大野に耳打ちする。

 

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「は? いやっそれは私じゃないよっ」
大野は焦りの表情を浮かべる。

 

「あんだが2階から降りる時 必ず部屋のぞいでるじゃん」

 

川戸からの追及に、それは窓が全開で…と守勢に回り始める大野。

 

「おとといパンツが無くなった時もあんたが出かけた後だったねぇ」

 

「ぬれぎぬだっ!! 私はパンツは盗んでないっ!!!」
大野は額に汗を浮かべて自身の無罪を主張する。

 

「『は』? 『パンツは』ってどーいうこと?」

 

大野は、ああっもうっ!! と弾かれたように外に駆け出す。
「初日に仕事遅刻してしまうっ!! 失敬っ!!!」

 

(昨日は雲隠くんトコで飲んでた気がするが……)
昨日のことを思い出そうとするが、まあいいか、と思考を止めて、川戸は再び寝る体勢に入る。

 

 

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練馬の街をさまよう

外国人は、忍者、と呟きながら横断歩道を渡る。

 

ドコにいまスか? と辺りを見回し、すぐそばを通った自転車を、オット失礼、と避ける。

 

「ふぅ」
疲れた様子で路上にしゃがむ。
そしてふと目の前の電柱の下の普段目につかないような部分を見ると、そこに何かマークがある事に気付く。

 

フラフラと電柱に近寄っていく外国人、。そのマークは鳥居の形をしている。

 

「(こっ これは!? 忍者の暗号!!)」
しゃがみこんでマークを凝視する。
「(なぜこんな下にある? 一般人には気づかれないため?)」
べたべたと触りながら呟く。

 

「(どこかっ 他に暗号は!? 何かないか?)」
周囲を見回す外国人。また何かを発見する。
「(これだっ!!)」

 


ここに小便をするな
粗末な竿を切り落とす

 

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感想

2週間も間が空いた……

お盆に伴う合併号と休載を挟んだから、前回から結構長く空いた……。待ってたわ~。

 

前回のラストは謎の外国人が神社にお参りするシーンだったけど、今回はその外国人が役所にやってくるところから開始となった。

 

彼が喋っている言語から、この外国人はどうやらロシア人っぽい。

 

彼はかなり真剣に忍者になりたいようだ。
現実でも、ここまでじゃないにしても忍者に対して強い憧れを抱く海外の人っていそうだなぁ。
正直、忍者になって一体何をしたいのかが良く分からないんだけど……(笑)。

 

ただ、この話の中では忍者はショーの対象などではなく、本当の意味での忍者としてきちんと存在しているのは彼にとって幸いだった。

 

 

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区役所職員は終始彼を適当にあしらっていたが、気分は良くなかった。
現実にこういう人ばかりではないと思うけど、こういうイメージを持たれやすいのは公務員の宿命なんだろうな……。
この外国人には、是非このまま愚直に忍者を求め続けてもらう事で今後、忍者への道が拓けて欲しいところだ。
というか、そうならないとあまりに可哀想だし、何故本編の、この序盤の重要な時期に出て来たのかわからない……(笑)。

 

ちなみに鳥居のマークは忍者には一切関係ない(笑)。
調べてみたけど、電柱の下に鳥居のマークが書いてあるのは立ち小便防止の施策らしい。
確かに鳥居のマークに気づいたなら、わざわざそこ目がけてするのは非常に抵抗がある。よく考えるもんだ。
男性用小便器で、はみ出さないように真っ直ぐ狙わせる為のハエの絵と、ベクトルは逆ではあるけど発想は同じか。こういうの考える人は本当に頭が良いと思う。

 

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今後の展開は?

今後、彼は九郎の仲間になるのだろうか? それとも敵対する?
特に運動性に秀でたものも感じないし、彼はただの一般人なのだろうか。
前職での知識が忍者としての活動に活かされるとかそういう展開かな?

 

まだ物語は4話と序盤も序盤で、世界観の構築段階と言って良い。
物語に何か大きな動きが期待出来るとしたら、1巻に収録される、次巻への繋ぎとなる最後の話だろう。おそらく7話か8話くらい?
個人的には、どうしてもアイアムアヒーローの1巻ラストの衝撃が忘れられないんだよなぁ。

 

それまで1話からずっと冴えない漫画アシスタントの日常をこれでもかってくらいリアルに執拗に描写し続けてのあの展開だから、本当に驚いたわ。
是非それに比肩する激動の展開をこのアンダーニンジャでも期待したいところ。

 

今回出て来なかったけど、九郎はどうしているのだろうか。
学校へ潜入するという新しい任務を得てまだ二日目になるわけだけど、潜入ミッションはいつ開始なのかな……。

 

次号から九郎の潜入が始まるのだろうか。

 

ここまで比較的コミカルな色が強い話だと思うけど、果たしてこのペースで一気にシリアスな展開になったりするのかな?
そういう意味でもこの漫画から目が離せない。

 

以上、アンダーニンジャ第4話のネタバレを含む感想と考察でした。

 

第5話に続きます。

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