アンダーニンジャ第9話インビジブルの感想(ネタバレを含む)と考察。九郎の”摩利支天”パーカーは、最前線で活躍するエリート忍者よりも最新鋭の装備!?

第9話 インビジブル

バイクのそばで用を足していた川戸は、地面に伏していた外国人が自分を見上げている姿を発見する。
川戸は用を足し続けながら、外国人に説教をするのだった。
それを受けて外国人は、フゥ、とため息をつき、自分の娘もいつかそんな感じになるのか、と川戸に問いかける。

 

自分の父親が股間をのぞいていたら縁を切る、と言われ、外国人は言葉の意味を川戸に問う。

 

「え~と No friend,no family,any more! かな?」

 

それを聞き、絶対いやです、と外国人は即答する。

 

だったら今すぐ(のぞきを)やめろよ! と突っ込む川戸。

 

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外国人は、男性の局部をあと2本切らなくては、とどこか力なく答えて川戸の前から姿を消す。

 

川戸は、悲壮感のある変態外国人だな、と思いながらその場を何事もなく立ち去るのだった。

アパートの自室で、九郎は隣室の大野さんのブラジャーを自分の胸に着けていた。

 

ブツブツと独り言を続ける九郎の背後に中忍の加藤が何の前兆もなく現れる。

 

急な登場に驚き、飛びのいて距離をとる九郎。

 

加藤に進捗報告を求められた九郎は、受け取った箱を開け、忍務が高校潜入であると判断して今週土曜日の転入試験まで人目を避けて自宅待機していたと答える。

 

 

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加藤は、あと3日あるわけだな、と呟き、九郎に練魔の通り魔である外国人の3日以内の処理を命じるのだった。
「忍びの国で奴らを自由にさせるな」

 

「自ら囮になってその男を見つけろ この国に来たことを後悔させてやれ」

 

膝の上に置いていた手で、ぎゅっ、と拳を握る加藤。

 

加藤はテーザー銃内臓警棒を九郎に渡す。
「人目を避けなるべく殺すな 再起不能で帰して見せしめにする。」

 

そして帰ろうと玄関に向かった加藤は、ハンガーにかかっているパーカーに目を留めると、触って調べ始める。
加藤は、そのパーカーに防刃や防弾の機能があると確認していた。
そしてパーカーの内側についているタグに『摩利支天 4.0』と書かれていることに驚くのだった。

 

加藤が出て行った後、九郎は部屋に響く電車の振動を感じながら、警棒で自分の肩を叩いていた。

 

その脳裏では、加藤がパーカーを見て一瞬動きを止めたことが気になっていた。
(これは何かあるな……)

前回第8話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

 

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第9話 インビジブル

迷彩技術

紛争地域で、武装に身を包んだ兵士たちが銃を構えて建物に侵入していく。

 

建物の中では、通信機で会話をしている男がいた。
通信先に向かって、米兵どもを皆殺しにしてやる、と呼びかける男。

 

しかし男が黙ってしまったので、通信先の人物が、どうした、と呼びかける。

 

男は自分の目の前の何もない空間から、白刃が出現し、光っているのを目の当たりにしていた。
白刃を見つめたまま、急いで通信機を指で操作する男。

 

白刃のある地面が軽快な音と共に凹むと、男が通信機を操作している親指を切り落とすように白刃が滑り込む。
そして刀は親指ごと男の上顎から上の部分を横に真っ二つに切り落とすのだった。

 

 

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建物に侵入した兵士たちがその部屋に入った時には、既に男は上顎を切り落とされた状態だった。

 

これは爆弾によるものなのか、と呟いた兵士に、これは刀によるものだと他の兵士が答える。
「(こんなことができるのは『ニンジャ』以外いない)」

 

そして、机の端を見るようにと兵士が促す。

 

そこには折り鶴が置かれていた。

 

「(『ニンジャ』か 会いたかった……)」

 

「(バカ言うな 会った時は俺達が死ぬ時だ)」

 

兵士たちが部屋の中を警戒している中、透明になった「ニンジャ」は兵士たちから距離をとっていく。

 

 

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”最前線”はどこなのか

「ニンジャ」は周囲に兵士がいないことを確認すると、透明になっていた兵装のマスクを開こうとしていた。

 

空気の抜けるような音とともにゴーグルが目元だけが見える程度に下にスライドしていく。
「ご無沙汰しております 加藤副隊長」

 

「忍務中すまない 鬼首」
加藤は公園のベンチに座り、耳にイヤホンをして紛争地で任務を終えたばかりの鬼首と通信していた。

 

(忍務が)終わりました、という鬼首に、流石だな、と返す加藤。

 

そして加藤は単刀直入に、現在装備している『摩利支天』のバージョンがいくつであるかを問いかける。

 

「『摩利支天3.5』 正式名称『特殊静電潜像迷彩10式』です 加藤副隊長」

 

それを聞き届けた加藤は、一瞬の沈黙のあと、そうか、と答えて礼を言う。

 

加藤は眼鏡のつるの先にミニUSB端子を挿してスマホと繋いでいた。

 

スマホには九郎の部屋で密かに撮影した『摩利支天4.0』のパーカーが映し出されている。

 

加藤の脳裏には、仮にこれが本物なら最新装備は常に最前線へと配備されるはずなのに、なぜノンキャリである下忍の手に渡ったのかと疑問があった。そして疑問はひとつの仮説に至る。
(つまりここが最前線ということか?)

 

 

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発見

九郎は加藤がパーカーを見ておかしな様子を見せていたことを疑問に思い、パーカーを調べていた。

 

絶対に何かある、と確信をもって調べていると、九郎ポケット内に9v電池を繋げる電源アダプタを発見するのだった。

 

9v電池が手元になく、また買うお金もない九郎は、隣室の大野さん所有の大人のおもちゃから電池を抜き取ることを思いつき、部屋の天袋のさらに上を探る。

「『奥さん強力マン力号』が9v電池だ」

電池を大人のおもちゃから外し、パーカーのポケットの電源アダプタに電池を繋げるとフードを被り、チャックを鼻先まで閉める。

 

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九郎は目だけ出した状態で、何も起こらないし、スイッチもないと黙って考え込んでいた。

 

そして”摩利支天”というキーワードから、合言葉としての真言があったことを思い出し、呟いて見せる。

「オン」

「アニチ」

「マリシエイ」

「ソワカ」

しかしパーカーにはやはり何も起こらない。

 

諦めて寝ようとした九郎は、ふと自分の着ているパーカーが透けているのに気付く。

 

九郎は立ち上がり、パーカーだけが透明になったのを確認していた。
(なるほどね)

 

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感想

最新鋭の装備

前回出てきた”摩利支天”というキーワードに関してさらに深堀りする内容だった。

 

九郎の持っている摩利支天パーカーにどんな秘密があるのか気になっていたところに今回の話!
タイトルの出し方もかっこよかったし、個人的には見所がたくさんあったと感じた。
1話冒頭から繋がっているという話の展開の凝り方も流石だと思う。

 

この世界では光学迷彩技術が実戦で使われているんだなぁ。
今後もどんな技術が出てくるのか、正直読んでてわくわくした。

 

忍者が光学迷彩を駆使して敵地のど真ん中で真剣を振るうというのは、なかなかロマンを感じる絵だと感じた。
今回出てきた鬼首さんは最前線で戦うエリートってことだろう。

 

 

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しかしそんな最前線で戦っているエリート忍者に支給されている装備よりも、九郎の元に届いたパーカーはさらに最新鋭の装備だったらしい。
主人公が何故か優れた武具を持っているという設定は結構好き。

 

鬼首さんのゴツ目の武装の方が使えそうに見えたけど、それよりもバージョンが新しい九郎のパーカーはさらに使えるということなのかな。

 

あのゴツい武装は前線で活躍する忍者の標準装備であり、九郎のパーカーはそこにさらに新しい何かが搭載されているということだろうか。

 

パーカーと言えど防刃や防弾の機能もあるようだし、高性能であることは間違いない。
それに加えて九郎には忍者としての運動性能があるから、直近で戦う予定であろうチン〇切り落とし犯の外国人との戦闘シーンには期待したい。

 

 

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真言を唱えて起動するという仕組みはかっこいいけど、まさか本当にスイッチなどなくて、真言でしか起動する方法がないとしたら、それは光学迷彩のステルス効果を鑑みた場合果たして適当と言えるのだろうか……。
敵の近くで唱えると聞こえてしまうから、せっかく透明になっても気配を気取られるから使い辛いということにはならないのか。

 

少なくとも現在海外で戦っている忍者たちの装備には、無言で透明になれるような仕組みがあるんじゃないかと思った。

 

しかし九郎のパーカーは市販されている電池で動くというのも面白い。
調達しやすいし、交換用の電池を持っておくことが出来るから日常生活においてはプラスとなる特長ではないか。

 

 

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でも、使用中に電池が尽きてしまってピンチになる展開とかありそうだなぁ。
九郎は金がなくて電池が買えないし、今使っている電池は大野さんの大人のおもちゃから抜き取ったものであるのに加えて、彼自身、ちょっと詰めが甘いところが見受けられるので本当にそんな事態を起こしそう(笑)。

 

ただ当然だけど透明になったといってもパーカーしか透けてないので、現時点で果たして光学迷彩兵器としてはどのくらい使い道があるのだろうか? という疑問はある。

 

学校潜入よりまず先に切り落とし犯の外国人との戦いがあるから、そこでどんな戦闘が繰り広げられるのか、どんな戦いになるのかに加えて、パーカーを始めとした装備をどんな形で活かすのかという点にも期待したい。

 

現代の忍者の戦い方が見られるのは楽しみ。

 

 

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最前線は練魔?

加藤の眼鏡はカメラ機能がついているようだ。
googleグラスだったっけ? あれはカメラだとまる分かりのデザインだったけど、加藤のつけている眼鏡はパッと見ではそんな機能がついているとはわからない。

 

考えてみれば、光学迷彩技術を実戦で使えるくらいの技術力であれば、カメラがついているとは分からないメガネを作れてもおかしくはない。
ミニUSB端子を眼鏡のツルの先に挿せるとか、妙にリアルな作りになってていいわぁ。これ欲しい(笑)。
諜報活動にもってこいの道具だし、少なくともエリート忍者の間では標準装備としてもいいくらいだろう。

 

今回、加藤が感じている、まさか最前線は練魔なのか、という予感は果たして当たっているのか。

 

 

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今のところ、切り落とし犯の外国人がいることを除けば、九郎は川戸さんや大野さんと戯れながら平和な日常を生きている。
そんな日常がサバイバルに変わるのか。

 

緊張感のある戦い、あるいは展開が見たい。
日常のドタバタもいいけど、個人的には殺伐としたシリアスな話の方が好みなんだよ……。

 

しかし次の10話が掲載されるのは一か月後! うーん。長い。

 

このペースだと、次の10話もまだ戦闘にはならないかな?
数話以内に、ほぼ確実に九郎の戦いの場面が描かれるだろうから、その時を楽しみにしておこうと思う。

 

約一か月後は長いけど、月刊連載作品だと思って待つことにしよう……。

 

以上、アンダーニンジャ第9話のネタバレを含む感想と考察でした。

第10話に続きます。

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