約束のネバーランド 最新第180話きみのすべてネタバレ含む感想と考察。エマが鬼の首領からもちかけられた”代償”の真相とは。

約束のネバーランド 第104話

第180話 きみのすべて

第179話 代償のおさらい

迎え

無数のビルや家が建ち並んでいる。

目を覚ましたフィルは目の前に広がる光景に驚き、辺りに倒れているみんなを起こしていく。

子供たちは、これまで自分たちが生きてきた鬼の世界とは異なる新しい世界に来れたことを実感し、大いに喜んでいた。

しかしエマの姿がないことに気付き、一気に子供たちは青ざめていく。

(エマがいない)

ガクンと膝を落とすノーマン。

みんなはエマの名を必死に呼び、辺りを探すが一向にエマは見つからない。

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レイもまたエマを探しながら、やはり代償はあったのだと悟り、エマの言葉を信じて油断し、”約束”の履行を許したことを後悔していた。

ノーマンもまた、レイと同じ考えに囚われて放心していた。

狼狽している子供たちの上空を飛び、目の前の湖の上に降り立ったのは三角形の形をした飛行物体だった。
その上に一人のスーツを着た中年の男性が立っている。
男は名をマイク・ラートリーと名乗ると、ピーターの叔父で当主代理であると自己紹介する。

「”コードSolid” 話は聞いている」
マイクは、自分は敵ではなく、ラートリー家は食用児に危害を加えることはないし、身元は受け持つと言って、子供たちに飛行物体に乗るよう促す。
それは子供たちや飛行機を見にやって来た野次馬たちの目を避けるためだった。

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人間の世界の現状

子供たちはラートリー家北米支部に来ていた。建物内で流れているニュースにより、世界各地で自分たちと同じ食用児が見つかっていることを知る。

他の子供たちも順次保護している、とマイク。
「安心したまえ」

2047年11月の人間の世界はハウスで接した2015年の情報とは全く異なっていた。

レイたちが見つかったのは旧アメリカ合衆国だった。
現在ではエリア01地域の東側なのだという。

2020年代~30年代までの間に異常気象や天災、疫病、経済危機や食糧難が起こり、その後10年程度続くことになる世界大戦が勃発していた。

全世界が破壊され、いよいよ人類の絶滅という現実に直面したことで、人類は皆で助からねばならないという見解で一致する。

その結果、国境は撤廃され、世界は一つの大きな国となり、人類は復興に踏み出し始めていたのだった。

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エマ不在の不安

「よかった」
ノーマンは人間の世界が戦時でもなく、汚染もないこと、さらに国境がなくなったことで移民という概念すらなくなり、国家に所属していない食用児が受け入れてもらいやすい状況にあると説明する。
「幸いだった」
その表情は言葉とは裏腹に、絶望し切っていた。

全然幸いじゃないだろ、とシスロ。

ドンは、くそっ、と悪態をついて壁を殴る、
「エマがいないってどういうことだよ」

エマは無いと言っていた”ごほうび”が実はあったのだ、と子供たちは憔悴していた。

シスターの一人が、ラートリー家がエマを探しているが、どの地域でも見つかっていないと報告する。

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エマ死んじゃったのかな、とフィルが不安そうに呟く。
「それともやっぱり鬼の世界にエマだけ残されちゃったのかな」

ナットは、もしエマが「食用児全員で人間の世界へ」という文言通りに”約束”を結んでいたなら、たとえ鬼の世界に残されたとしても鬼の首領はエマの命をとれないと答える。

それに対し、文言通り結んでいたらでしょう? とギルダが不安そうな表情で問いかける。

エマは自分一人が死んで片をつけるようなことはしないと主張するラニオンとトーマ。

二人はその質問に答えることができない。

あの子が誰より頑張ってきたのに、と泣く女の子。

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捜す

子供たちは口々に、自分が今ここにいるのはエマのおかげだと口にしていた。
もしエマなしに生きていたら何をしていただろう、というポーラの問いにザックは、鬼を憎み、殺しながら身を隠してその日を生きる毎日かなと答える。
ヴァイオレットも、ジリアンもエマのおかげでここまで来れたと呟く。

エマはそれが無茶であり得ないことであっても、”どうしたいか”で動く、とオリバーが切り出す。
「『なぜいないか』は重要か? 『どこにいるのか』なんて関係あるのか?」

関係ない、とノーマンが答える。

そのやりとりを聞いていた子供たちは、エマに会いたいという気持ちで一致していた。

「エマを捜すぞ」
レイが呼びかける。

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「エマが僕らなら諦めない! たとえ鬼の世界でも捜して見つけ出す!」
ノーマンは決意を口にする。

「あいつはきっと生きてる」
シスターから、もし死んでいたら? との質問に、ドンは即答する。

エマはそんな簡単に死なないよ、と賛同する子供たち。

その場にいる子供たちは皆、エマを迎えに行くことで一致し、大いに盛り上がるのだった。

(君を一人になんてしない)

(絶対見つけてやるからな)
ノーマンもレイも強く決意していた。

雪の降る中、エマは一人倒れていた。

そこに何者かが近づいていく。

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第179話 代償振り返り感想

続く

エンディングとはならなかった。このままめでたしめでたしとなる流れではなかったし、当然と言えば当然なのかな。

食用児の中でただ一人だけ姿が見当たらないエマを探し出すという、新展開へと物語は移行したようだ。

新展開が始まって早々、謎に引き込まれた。

GFの子供たちが危惧していたように、果たしてエマだけが鬼の世界に取り残されたのか?
それとも、エマもまた人間の世界で、ただ一人別の場所に来ているのか?

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現時点で考えられるのは、エマ一人だけが”約束”の代償として鬼の世界に取り残されてしまったか、もしくは人間の世界に来ているが、ただ一人別の場所にいるかのふたつになるのかな。

子供たちが言っていたように、全ての食用児を人間の世界へ、という約束が、その文言通りに結ばれていたとしたらエマも人間の世界へ来ている。
しかし実際に鬼の首領と顔を合わせて交渉したのはエマだけであり、仲間たちはエマの報告をそのまま疑うこと無く受け取らざるをえない。

実際はエマが自分を犠牲にする代わりに、自分以外の全ての食用児を人間の世界へ送るという内容で約束を結んでいたとしてもおかしくないわけだ。

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ラストのページで、倒れているエマの前に現れた人物は鬼ではない。
人間である事は間違いないだろうが、しかしかといってそこが人間の世界とは限らない。
鬼の世界で一人倒れているエマを、食用児ではない人間が発見したのかもしれない。

そしてこれは前述したが、もし人間の世界に来ているとしたら、なぜエマだけ一人仲間たちとは離れた場所にいるのか。

代償はエマが言っていた通りだったのか、それとも実際は違っていたから現在の状況になっているのか。

次回以降の話が楽しみだ。

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国境のない世界

人間の世界は20年代~30年代にかけての世界大戦により、一時は滅びかけていたようだ。
しかし人類の生き残りという目標の元に世界は結束し、国境はなくなって世界はひとつの国となったらしい。
国や文化、伝統、宗教といった概念とどう折り合いをつけたのだろう……。各地でそれを守り続けているから問題は無いのかな?
国境を廃することには、相当な葛藤が生じると思うが、もしかしたらそんなことを考えられないほどに人類全体が追い詰められたということなのかもしれない。

隣国だった地域に攻め込む戦力がないということなのか。科学や技術が前時代に戻ったとしても、攻めようと思えば攻められる。戦車がないなら銃、銃がないなら刃物、刃物がないなら石器……。人類の歴史を紐解けばいつの時代もその時代の最新の兵器で戦っていた。
武器の有無より、戦う意思の有無の方が戦いの発生要因として大きいと思う。

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もし国境をなくして戦いが起きていないなら、もはや戦っている余裕がないくらいに人類が追い詰められたのだろうか。もしくは、一つのあまりにも強大な組織が頂点に立ち、武力をチラつかせて強権的な政府運営をしているのか……。

おそらく40年代になってからの枠組みだろうから、まだまだ不安定なところはあるんだろうな……。
国境があったころの祖国を捨てられない勢力は必ずいる。

ノーマンが言っていた通り、移民、難民という概念が消失したわけだから、出自が不明な食用児たちを受け入れる環境としては、国境がはっきりしていた時代よりマシなのだろう。
混沌としているから、そこに多少の異物が混じろうとも問題ないわけだ。

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新体制となった世界でのラートリー家の立ち位置は?

世界は大きな国となった。ではその国を運営はどういう形態で行われているのだろう。
政府があるなら、どうやって政府の要人を選抜したのか。
世界大戦により、各国の指導者が数を減らしていったとしても、それは非常に困難だと思う。

もしかして、ラートリー家が世界の中枢に収まっているとか?

これは想像だが、ラートリー家は1000年もの間、人間と鬼との間で結ばれた”約束”を守り続けてきたことで、どこの国にも所属することなく、大きな力を蓄えていったのではないだろうか。

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だから世界大戦により各国が力を失ったタイミングで台頭し、世界政府の運営に深く関わる立場になったとか?

もしくは世界政府とは互いに全く干渉し合わない独立した組織なのかもしれない。

なんにせよ、ラートリー家は人間の世界においてかなり力を持った組織と見て良いのではないか。食用児たちの敵ではなくなり、協力者となったとすれば、それは喜ぶべきなのか……。

今後の展開に期待。

前回第179話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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第180話 きみのすべて

代償の真相

雪原に一人で倒れていたエマを救ったのは老人だった。

老人の自宅で目覚めたエマだったが、老人からのどこから来たのか、なぜあそこにいたのかという問いに、エマは何も答えられずにいた。

それは鬼の首領の”代償”によるものだった。
鬼の首領はエマに、家族についての記憶を奪い、彼らと二度と会えなくなることを、最も大切なもの――”代償”として提案されていた。
そして、エマはそれを了承していたのだった。

老人は呆然としているエマの持ち物の中に何故か銃はあるものの、身元が分かるものがないことを確認していた。

老人の家で暮らして1カ月が経過しても、エマは何も思い出せなかった。
しかしエマは、夢の中で笑顔で自分に「エマ」と呼び掛けてくれる人たちから言い知れぬあたたかさを感じていたが、目を覚ますと忘れてしまう。
エマはそんな夢を何度となく見ていた。

深夜に目を覚ましたエマは、家の中に老人が見当たらない事に気付き、外に出て探し始める。

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新しい生活

エマは、倒壊した教会の近く、無数の木で作った十字架の前に老人が立っているのを発見する。
老人はそれらの墓が、戦争で亡くした自分の家族や仲間であること、そして自分がここに住んでいる理由は、彼らと一緒にいるためだと説明する。

家族がいたら会いたいかと老人から問われたエマは、何も覚えていないから分からないと答える。
だが、自分が持っているペンダントが心に引っかかるのと、目を覚ますと忘れてしまっているものの、夢で見た知らない人たちにあたたかさや恋しさに理由も分からずに涙が出るとエマは泣くのだった。
泣いているエマの肩に、老人がそっと手を乗せる。

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エマは、もう失った記憶は戻らないと心のどこかで感じていた。
しかしそれを受け入れて、新しい名前で前向きに生きるようになっていた。
それに伴い、夢も見なくなっていた。

ある日、老人とエマは街に来ていた。
老人は、はぐれないようにとエマに言い聞かせる。
エマは笑顔で老人の後に着いていく。

そのすぐ近くに、レイたちはやって来ていた。

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第180話 きみのすべて感想

やはり代償だった

エマが、代償はないとレイたちに説明していた。
しかしレイやノーマンたちの危惧した通り、実際はあった。

エマの最も大事なもの……、つまり家族と二度と会えないことこそが鬼の首領が求めた代償だった。

家族たちの記憶を奪われたことはもちろん、これまで鬼の世界で自分が生きてきた記憶まで無くすとは……。
それは、エマにとってはすべてを奪われたことと同じといってもよいだろう。

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しかし再会のチャンスが訪れた。
エマが記憶をなくしている以上、レイたちがエマを見つけるよりほかないだろう。

でも、エマがレイたちの姿を見たら、”代償”により奪われた記憶を芋づる式に思い出すような気がする。

レイたちはこのチャンスを逃がしたら痛すぎる。
きっと、同じ場所を捜索するとしたら、かなり先になってしまうことだろう。
そもそもエマがいつまでも老人に世話になり続ける保証もない。

次回が「超クライマックス」らしいから、再会するんじゃないかなと思う。

それは物語の終わりということだろうな。次回が待ち遠しい。

以上、約束のネバーランド 第180話のネタバレを含む感想と考察でした。

第181話に続きます。

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