約束のネバーランド 最新第103話あと一手の感想(ネタバレ含む)と考察。ようやく見つけた寺院から鬼のリーダーに至る有力な情報を得る。そして唐突にやってきた危機。

約束のネバーランド 第102話 鬼の街

第103話 あと一手

第102話のおさらい

GP崩壊後から1年7か月後の2047年9月。鬼の街では、ある噂が流れていた。

 

バイヨン領の量産農園が二つ、”奴ら”による盗難に遭ったのだという。

 

警備の固い高級農園を襲うのを諦めた”奴ら”がその代わりに襲っている農園は、当主バイヨンを失ったバイヨン領の量産農園。

 

エマたちがGPで斃したバイヨンは、鬼の間では失踪したとされていた。

 

バイヨン失踪の原因を、その一か月前にGF農園から脱走した食用児によるものではないかと考える者もいたが、二年の時間が経過していたことで、その説も、脱走した食用児の生存は信じられていなかった。

 

 

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シェルターでは、誰ひとり欠けることなく成長した子供たちが生活を続けていた。

 

シェルターのメンバーたちは、鬼やラートリー家の追っ手に見つからないよう、外に出る機会を減らす為にシェルター内に畑を拡張するなどの工夫をするなど高い意識を持って日々生きていた。

 

支援者からの連絡は途絶えていたが、”七つの壁”探しは続いている。

 

クヴィティダラからシェルターに帰ったエマたちは、エマの映像の中の寺と金色の水がある場所を割り出そうと、書物を片っ端から調べる。

 

そうして得られた情報を元に、その半月後、エマたちは再度旅立つのだった。

 

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その7か月後となる2047年2月、エマたちの旅は何も成果を得られなかった。しかしめげることなくシェルターに戻るや否やすぐに西側の候補地を割り出す。

 

そして、金の水の場所候補地は7か所、寺は3か所という情報を得るのだった。

 

鬼の街を、小さな鬼の集団が街を行く。

 

その集団とすれ違った幼い子鬼が、ふとその集団を振り返る。
幼い子鬼は、一人の鬼の服の裾が持ち上がった瞬間、鬼とはまるで違う形の足を目撃して声を上げる。
「兄ちゃん へんな足! へんな足!!」

 

前を行く兄に声をかけるが、もう一度集団を見ると既にそこには誰もいない。

 

集団は全力で路地裏に駆けていく。

 

そして、警戒しながら街を出て、少し離れた森へ入っていく。

 

「危なかった……!」
鬼の集団の中の一人が仮面を外す。
それは、鬼の変装をしていたエマだった。

 

 

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小鬼の集団はエマ、レイ、ドン、ギルダ、ザック、ヴァイオレット。
みな鬼にバレないくらいにクオリティの高い変装をして街に潜入していたのだった。
ナイジェルたちが作った変装は鬼に全くバレなかったことを喜ぶエマ。

 

レイも、限られた資料からここまでクオリティの高い変装を作り上げたGV組の鬼の知識に感心する。

 

シェルターに戻ったエマたちの表情は明るい。

 

「それで? どうだった? あったのか?」
ユウゴがエマたちに問いかける。

 

ニッと笑い、エマは答える。
「見つけたよ あのお寺と金の水!」

前回第102話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

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第103話

発見

夜空に浮かぶ満月に向かってフクロウが飛び立つ。

 

その光景がペペが監視しているカメラに映る。

 

2047年10月。エマたちは寺院を見つけてシェルターに戻っていた。

 

寺と水の場所を見つけたことを報告を受けるべく、シェルターで待っていた一同はエマを囲むようにして食堂に会している。

 

金の水の場所と寺の場所は別々にあった。

 

金の水は三か所目の候補地、寺は二つ目で見つけていた。

 

長い石階段の先にある寺を見上げ、指を差す。
「ここだ! クヴィティダラで見たお寺」

 
 

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「やったー!!」
ギルダがエマに抱き着き喜びを表現する。

 

「見つけたぞー! あった! あったー! よかったぁ」
ドンも両手を挙げて喜ぶ。

 

「落ち着け」
騒いでいる三人を注意するヴァイオレット。

 

レイは、シェルターの文献から割り出した候補の中から目的地を見つけることが出来、ゼロからの探し直しにならなかったことに安堵する。

 

寺は街の喧騒とは違い、静かだった。

 

(長い階段…)
階段を見つめていたエマは、その先に何者かがいる事に気付く。

 

「長居は無用だ」
ザックが呟く。

 

「ああ さっさと調べるぞ」
レイがザックに続く。

 
 

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寺院

石階段を登っていく一同。

 

エマが発見した何者かは鬼だった。
一つ目の、まるで鳩のような生き物に餌を上げている。

 

エマはその鬼に視線を送るが、鬼はエマ達を全く意に介することなく鳥に餌を上げ続けている。

 

その鬼を通り過ぎてエマたちは寺に辿り着いていた。

 

(案外小さいな)
レイは塔の入口に立って中を覗く。
(小さな塔が6つ…全て扉は鉄柵か…?)
塔の入口には扉代わりに鉄柵が下りている。
(中には入れないのか…)

 

 

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中には鬼が人間を抱き上げている彫像がある。
その前には無数に立てられている植物”ヴィダ”。

 

ムジカのペンダントのような絵が描かれたタペストリーがかけられ、その前にもやはり徳利と果物やヴァダが供えられている。

 

また何やら生き物の系統図のような絵が描かれたタペストリーもある。

 

字の描かれた布でぐるぐる巻きにされている箱が置かれている。

 

(何だこれ…)
レイは異様な光景に目を見張る。
(どれも相当古いな それにまたあの”目”)

 

エマたちはバラバラになって6つの小塔を調べる。

 
 

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ヒント

「なぁみんなこっち!!」
ヴァイオレットが声を上げる。

 

塔の中では、黒いフードを被った、顔のない人間が鎮座していた。
その周りには灯りのついた蝋燭が立てられ、無数の果物がある。

 

人間? いや鬼? 顔がない、とドン。

 

「〇〇に似てる…」
エマが呟く。
そしてすぐに、服装も体格も全く異なるが、雰囲気が似ている、と言い直す。

 

肝心の七つの壁に関するヒントがない、とヴァイオレット。

 

何気なく天井を見上げたレイが、みんなに呼びかける。
「オイ これ見ろ! 天井!!」

 

「あっ」

 

円形の天井には黒と白の半分に分かれた絵が描かれていた。
白い方には中心部に太陽が、黒の方には無数の星が描かれいる。

 

「”昼と夜”……!!」

 
 

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思わぬところにヒントを見つけて、他の塔に何が描かれていたのかを確認すべくエマたちは散開する。

 

「こっち!」

 

エマが皆を呼び寄せた塔の天井には、鬼の持っている器から流れ出た水の上に岩が浮かんでいる絵が描かれている。

 

「”金の水”…!」

 

次々と別の塔を調べていくエマたち。

 

「これ……もしかして…」
ドンが笑みを浮かべながら隣のギルダに声をかける。

 

ええ、とギルダ。

 

「この寺の6つの塔全ての天井絵を繋ぎ合わせたら――」

 
 

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危機

わかったの? とラニオンが問いかける。
「手がかりとかじゃなくマジで”入口”と入る方法か…!?」

 

「うん!!」
エマは力強く頷いて見せる。

 

子供たちの間に笑顔が広がり、喜びが一気に爆発する。
「やったーーーー!!」

 

「みんなのおかげ」
エマが真っ直ぐ子供たちを見つめる。
「この一年 みんなが助けてくれたから」

 

残り二カ月、これなら間に合うね、とクリスティ。

 

レイは、気は抜けないものの、”昼と夜”に行き、”約束”を結び直しに行けると答える。
「手が届く あと一手だ 追われない世界に 食用児が望むまま生きられる未来に!」

 

「で? どう入る? その”入口”に…”昼と夜”にどうやって」
ユウゴがエマたちに訊ねる。

 
 

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その時、シェルターの外の様子をモニターで監視していたペペが異常を察知していた。

 

それはコレ、とエマがユウゴの問いに答えるように、金の水が入った瓶をテーブルに置く。

 

「金の水?」
不思議そうに呟く子供達。

 

食堂の扉が勢いよく開く。
切羽詰まった様子で駆けてきたのはモニター室にいたペペだった。
「みんな今すぐ逃げろ!!!」

「敵襲だ!!!」

 

シェルターの入口が爆破される。

 

「全く先代にも困ったものだ」
黒い服に身を包んだ何者かが瓦礫をブーツで踏みしめる。
「ようやく ようやく見つけた」
指先をトン、と軽く腿にバウンドさせる仕草。
「さぁ今度こそ殺処分だ」
アンドリューとその部下がシェルターへの侵入を開始しようとしていた。

 

エマたちは暗がりで身を寄せ合い、息を潜めている。

 
 

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感想

いよいよ鬼のリーダーに近付いてきた?

読者からしたらわずか数話の内に随分進展したなあという感じだけど、エマたちからしたら僅かなヒントから1年半くらいずっと探していたわけだ。
寺や水を見つけて嬉しさを爆発させるのは当然だろう。

 

そして、天井にある絵から有力なヒントを得て、ついに〇〇の元へ向かう現実的な算段がついた。

 

ここらへんの話も読みたいけど、多分グダるのを避けるために話を進めることを選択したんだろうな。

 

前回も書いたけど、ここらへんを補完する小説や番外編を期待したい。

 
 

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宗教

寺だから、当然ながら宗教施設となる。

 

ソンジュたちも少し触れていたけど、鬼にも人間と同じように宗教があるんだなー。
ますます人間っぽいなぁと感じた。

 

塔の中に飾られているのは鬼の彫像や、ムジカのペンダントと同じ形の絵のタペストリー。

 

これらは祭壇かな?
果物などが供えられているし、ここで鬼が祈りを捧げているっぽい。

 

あと、祭壇には恐らく鬼が獲った獲物に刺す植物であるヴィダが供えられている。

 

この寺はソンジュの信奉する宗教とは宗派が違うだろう。
もし同じなら食べるのは自然に産まれた人間のみで食用児は食わない。
ふもとの街で食用児が取引されていないことになるんじゃないかと思うけど、それはまずないだろう。

 

ソンジュとムジカの宗教がかなりレアなんだと思う。

 

ソンジュたちと同じ宗教の信徒で構成された街があればエマたちにとってはマシなのかな。
でもおおっぴらに顔出しして生きてたらその情報が農園に伝わるだろうしダメか。

 
 

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戦う? 逃げる?

何というタイミング……!

 

アンドリューは1年半以上もエマたちを探していたのか……。根気あるな。
別の仕事もあって、捜索にかかりっきりじゃなかったからここまで時間がかかったということかな?

 

ダミーのシェルターって、結局一体どれくらいあったんだろう。

 

しらみつぶしに探していれば、そりゃいつかは見つかるよなぁ。

 

むしろ、これまでシェルターが見つからなかったことが奇跡だったんじゃないかと思う。

 

いきなり大ピンチになったように見えるけど、多分エマたちはこの事態を想定して準備をしているはず。
次からは戦闘能力が高い、ユウゴを始めとしたGV組が活躍するターンかな?

 

心配なのは、誰か犠牲者が出てしまうんじゃないかということ。

 
 

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GF組には、GF脱出以降ケガ人はいても犠牲者は出なかった。
本拠地の襲撃という窮地においては、いよいよ誰かしら犠牲者がでそうな気がして怖いんだよなあ……。

 

猟場での鬼との死闘と違い、仕掛けるのではなく、完全に受けに回ってしまうだろうから、何か対策していたとしてもかなりのピンチであることに変わりはないと思う。

 

銃を携え、連携をとって襲い掛かってくる人間の部隊相手にエマたちはどう対処するのか。

 

戦うのか? 逃げるのか?

 

以上、約束のネバーランド第103話のネタバレを含む感想と考察でした。

第104話に続きます。

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