九龍ジェネリックロマンス 第18話
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九龍ジェネリックロマンス 第18話 感想
かつての鯨井さんも魅力的
性格が全然違う……。
でも、やっぱこの鯨井さんも魅力的だ。
現在の鯨井さんはかつての鯨井さんと比較すると、割と気持ちを自分の内に閉じ込める傾向が見受けられる。
もしかしたら工藤さんのことを好きという気持ちが、既に現在の鯨井さんの心の中にあったからでもあるのかな?
それだけに、工藤さんは現在の鯨井さんとかつての鯨井さんとの違いを日々痛感しているのだろうな。
それはきっと、辛いというより、切ないんじゃないか。
懐かしさについて
この漫画では懐かしさという感情についての言及が多い。
基本的に肯定的に描かれているけど、一方でそれに囚われることは一種の呪いでもあるように思う。
かつての鯨井さんを想うあまり、現在の鯨井さんにきちんと向き合えない工藤さんを見ていると、時々そう感じてしまうことがある。
ただ、工藤さんは現在の鯨井さんにも徐々に惹かれているようだし、その内鯨井さんにきちんと向き合える時が来ると自分は楽観的な見方をしているが。
この胸に閉じ込めたい……。
洒落た表現をするよなー。懐かしさについてそんな突き詰めて考えた事がない。
考えてみると、懐かしさって不思議な感情だわ。
高校時代の苦しかった部活の経験も、振り返ると良い思い出になっていたりするからな……。
これは人間に与えられた恩恵の一つだと思う。
違い
台所で歯磨きとか、コップに入れた水道水を直接冷蔵庫に入れてカルキを抜くとか、ぬいぐるみがないとか、そういう細かい一つ一つの生活習慣に現在の鯨井さんとの違いが表れている。
現在の鯨井さんとの、この微妙な違いは一体何なのだろうか。
同じ場所に住んでいるし、容姿だって変わらない。
工藤さんが仕事の経験を積んで一人前になっているくらいには月日が経過していることはわかるが、そのくらいの期間でここまで変わるというのはおかしい。
いずれこの謎が詳らかになる時が来るだろうが、その時まで色々と想像して楽しみたい。
予測が当たるとかどうでもいい。楽しめるかどうかが全て。
以上、九龍ジェネリックロマンス第18話のネタバレを含む感想と考察でした。
第19に続きます。
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