響 小説家になる方法 最新第87話文芸部の感想(ネタバレ含む)と考察。響ロスで火の消えたような文芸部。二週ぶりに響が登場。一体どこにいたの?

第87話 文芸部

第86話のおさらい

北瀬戸高校の新学期となる4月8日、マスコミたちは北瀬戸高校の校門前で響の登校を待ち群れを成していた。

 

ワイドショーではその様子が忙しく伝えられている。

 

ワイドショーの出演者たちが皆好き勝手言う中、再び中継から情報が入る。

 

女性レポーターから『鮎喰響は本校を退学した』ことを伝えられると、スタジオに居たコメンテーターたちは言葉を失うのだった。

 

校門前に集まるマスコミたちも同様に混乱し、説明に来ていた学校関係者を質問攻めにする。

 

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その頃、1年2組の教室では部活への入部期限が今月中であることと、下校時にマスコミに適当に対応しないことと釘を刺し、ホームルームが終了していた。

 

響が退学したことに、女生徒たちは明らかにガックリした様子を見せる。

 

生徒たちの話題は一様に皆、響の退学に関してのみだった。

 

そんな中、おさげの女の子は部活動紹介の冊子を眺めていると、前の席の女の子から、部活決めた? と問われる。

 

前の席の女の子は響がいるなら文芸部だがいななら、と他の部活に目移りしていた。

 

しかしおさげの女の子は、文芸部と答え、その理由を述べる。

 

小説への想いは普通くらいだが、文芸部に入部を希望するのは特にとりえもやりたいこともなく、響のように超凄い人がいた部活に行けば、何かご利益ありそう、という理由を聞き、前の席の女の子ははー、と返事をするのみ。

 

おさげの女の子は近くの席に座っている、登校時に自分の頭を叩いた男子生徒にどこの部活に入るのかと話しかける。

 

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女の子は男子生徒を見て、彼は中学の時も入っていた文芸部だろうと答える。

 

おさげの女の子に、彼と友達なの? と問われ、前の席の女の子は口の回転を早める。

 

自分たちの中学で彼を知らない奴はいない。非常にモテて、図書館王子というあだ名をつけられてた。そして自分は昨年彼にフラれているのだという。

 

男子生徒が気まずそうに椅子から立ち上がるのを見て、同じく文芸部志望のおさげの女の子もそれに続こうと立ち上がる。

 

前の席の女の子はあの男は天然タラシだから気をつけなよ、と忠告する。
「油断してっとすぐ惚れちゃって泣きみるよ。」

 

アハハ、ないない、と笑顔でそれを否定するおさげの女の子。

 

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旧校舎への渡り廊下から文芸部部室前に到着した二人は、ドアに貼り紙がされている事に気付く。

 

新入生募集中止
文芸部

 

入学式の日に!? と驚く女の子を尻目に、男子生徒は勝手知ったる態度で、まあ、そりゃあそうだろ、と呟きつつ引き戸に手をかける。

 

部室内では、かなえ、典子が共にソファに放心状態で座っており、その向かいでシローが無言で読書している。

 

雰囲気の悪さに引く女の子。

 

典子とかなえは新入生たちを無視している中、シローは彼らに、日本語よめねーのか、と軽く威圧し、貼り紙通り、新入生は募集していないと続ける。

 

 

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どうしてですか? と食い下がる女の子に、3度は言わねえぞ、とにべもなく女の子を拒絶するシロー。

 

男子生徒から、響が退学して一番ショックなのは部の人たちだろ、と状況を説明され、女の子は先輩たちの態度の理由に気付く。

 

シローが男子生徒と女の子の間に読んでいた雑誌を投げ、殴られなきゃわかんねーのか、と二人を威圧する。

 

男子生徒は一切動じることなく、逆にシローの前に出て入部届を提出する。

 

シローはそんな男子生徒のネクタイを持ち、乱暴に引き上げる。

 

それでも男子生徒は、気に障ったなら、すいませんと顔色一つ変えない。

 

男子生徒はそのまま自己紹介を始める。
「城北中出身1年2組安達悠音(あだちひろと)。好きな作家はヘミングウェイ、ヘッセ、ツルゲーネフ、響。」

 

「『お伽の庭』を読んで、日本人でこんなにも奇麗な情景描写 今まで見たことなかった。響さんがいたこの部に入れて下さい。」

 

その流れに乗る形で、女の子も自己紹介する。
「兵庫県出身高槻中学出身小池望唯(こいけみゆ)です。『お伽の庭』読んですっごく面白くって、これを高1で書いたとか信じられなくて!」

 

「響さんがこの学校にいたこともさっき知って…せっかくならすごい人がいた部に入りたいと思いました!」

 

シローは無言で目を閉じ、椅子に勢いよく座る。

 

相変わらずかなえと典子は同じ態勢で放心していた。
なんで私たちに一言もなかったんだろ……、と典子が呟く。

 

「お前ら、今日は帰れ。」
シローは二人の新入生に声をかける。

 

 

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ヒロトと望唯は揃って帰宅していた。

 

結局私ら入部できたのかな、と呟く望唯。

 

ヒロトから、ああ、という返事を聞き、自分も行くことを決めたと望唯。

 

望唯はヒロトを愛想ない奴と評し、これでホントにモテてたの? と問いかける。

 

ヒロトは今からすごく変なこと言うけど、同じクラスで同じ部活なら一緒にいる時間も長いと思うから、と長い前置きをして、望唯に宣言する。

 

「俺に惚れるなよ。」

 

 

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暫し呆気にとられた後、ばっっかじゃないの!? と語気を強める。
「アンタ何様? 殿様かなんか?」

 

バカなこと言ってるのはわかってる、とヒロト。
「ただ…俺は今彼女とか興味なくて、それでもよく告られたりして…」

 

前の席の女の子が行っていた、図書館王子という異名を思い出す望唯。

 

「辛くなるんだよ。人が落ち込んだり傷ついたり、泣いてる姿見ると…それも、俺のせいで……」

 

望唯は呆れ半分な様子で答える。
「安達のことは男としてしか全っ然みとらんし。つーかアンタこそ私に惚れんなよ。」

 

おう! と若干元気な様子で返事をするヒロト。

 

 

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その時、二人に向かって突然マスコミが、響に関して質問しながら近づいてくる。

 

不意を突かれ、明らかに戸惑っている様子の望唯の頭をヒロトが抱く。
「望唯、相手にするな。」

 

一気に赤面する望唯。

 

追い縋るマスコミを無視して、二人は寄り添ってマスコミから離れていく。

 

「響さんはいなくなったけど、あの文芸部は響さんが残した場所だ。俺たちで盛り上げよう。」
頭を抱いたまま望唯に声をかけ続けるヒロト。

 

(安達、お前……おまえー!!)
望唯はヒロトがモテている理由を思い知ったのだった。

 

前回、第86話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

 

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第87話 文芸部

響と過ごした時間を得意気に語るのは……

北瀬戸高校の生徒間では退学した響の話題でもちきりだった。
響が退学したのは注目されたくないにも関わらず取材攻勢をかけたマスコミのせいであるとか、高校3年でそれを実行できるのはハンパないなど、響の思い切った行動に関する言及ばかり。

 

外のベンチで会話している女子生徒たちもまた、響に関する話題で会話していた。

 

響と同じクラスになってみたかった、という女子生徒に別の女子生徒が、去年同じだった、二人で東京に行った、と答える。

 

それに驚いた別の女子生徒が、何しに行ったとその子に問いかける。

 

「襲撃。」
得意気に答えたのは、以前、響につきまとう形で共に一ツ橋テレビに殴り込みに行った笹木だった。

 

「何を? 国会とか?」

 

んー、と勿体付けてから、笹木は、やっぱ忘れて、と答える。
「たぶんアイツも自分のいないトコで色々言われんの嫌だろうし。」

 

そこまで話して止めんな! とツッコミを受ける笹木。

 

そういうカマって超うぜえ! と集中砲火を受け、笹木は慌てる。
「そういうんじゃなくて! マジ言えないの!」

 
 

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女子生徒は、笹木の策にのっかるけど、と前置きして問いかける。
「何? 響と仲良かったの?」

 

笹木は全然、むしろ敵、と即答する。

 

マジで! と驚く女子生徒。

 

イメージ通りじゃん、と別の女子生徒。

 

「ムカつくし酷い目にあったけど、カッコ良い奴だったな……」
思い出すように呟く笹木。

 

二人の女生徒はそれを無言で聞いている。

 

「だってさあ色々ウワサされてっけど、ハッキリ言ってウワサ以上だからね。アイツ私の目の前で折ったんだよ。」

 

「何を?」

 

「鶴?」

 

笹木は目を閉じて少し間を置いてから答える。
「やっぱ忘れて。」

 

笹木は女子生徒二人から集中砲火を浴びる。

 
 

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入部希望の新入生と涼太郎の小競り合い

笹木たちのそんなやりとりをヒロトとミユが旧校舎への渡り廊下から見つめていた。

 

あちこちで響の話題してる、とミユ。

 

ヒロトは、学校の人達もつい最近まで『響』がいることをしらなかったみたいだから、と冷静に答える。

 

文芸部の人は『響』だって知ってたのかな? とミユ。

 

「そりゃあさすがに…」
ヒロトは、一緒に小説も書いてただろうし、と続ける。

 

ミユは、周りにバレたせいで響が学校をやめたなら『響』目当ての新入生に入って欲しくないか、と分析する。

 

ああ、と肯定するヒロト。
「響さんと仲良かった人なんか特にな。」

 

ヒロトとミユは文芸部部室前に近付くと、部室の前に人だかりが出来ていることに気付く。

 
 

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新入生数名が部室の扉の前に溜まっている。
その中の眼鏡をかけた女子生徒が部室の中に向けて顧問の先生に聞いてきた、と訴え始める。
「文芸部が新入部員を募集してないなんて聞いてないって…」

 

扉を開けて部室の中から顔を出し、その主張をじっと聞いていたのは涼太郎だった。

 

センパイいいですか? と眼鏡にパーマの男子生徒が手を挙げる。
担任に聞いたが北瀬戸高校では部活への入部が必須なので、部が新入生を入れないのはあり得ない、と主張し、眼鏡を指で直す。
「良ければ担任を連れてきましょうか? 僕らは好きな部に入る権利がある……」

 

涼太郎は左手で男子生徒の顎を掴み、顔を近づける。
「文芸部は新入部員を募集してない。文句は教師なり校長なりに愚痴ってくれ。」
目に殺気を込めて男子生徒睨みつける。
「俺は君と会話をする気はない。黙って消えろ。」
顎を掴んでいた手を無造作に横に振り、男子生徒を床に投げ捨てるような形になる。

 

床に崩れ落ちた男子生徒は、いた…、と呟きながら顎を摩る。

 

そんな男子生徒を威嚇するかの如く見下す涼太郎。

 

その迫力に男子生徒は何も言葉を返すことが出来ず、青ざめる。

 

涼太郎は部室前に集まっている生徒たちを睨みながら部室の扉を閉じていく。

 

後に残された新入生たちは何も言えず、涼太郎が部室を閉めるのをただただ見つめていた。

 
 

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疑心暗鬼の文芸部

少し間を置いてからようやく、怖い、超問答無用じゃない? と口々に呟く。

 

「先生に言いに行く?」

 

「でも絶対仕返しされるよね…」

 

不安そうな女子生徒たち。

 

ミユがヒロトに、どうする? と問いかける。

 

ヒロトは、仕方ない、入部は諦めよう、と答える。

 

文芸部部室内には咲希以外の部員が集まっていた。

 

花代子は長机に突っ伏し、かなえはソファにもたれて天井を仰ぐ。

 

「募集中止って貼り紙してもあれだけ来るんだね。」
典子が呟く。
「確かにリョータ君の言う通り今年はなるべく新入生は入れない方がいいかもね。」

 

響目当ての変なのに荒らされるかも、とかなえ。
「ここには響ちゃんの原稿もあるし……」

 
 

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時間が経ち、帰り支度をする部員たち。

 

新入部員どうすっかなあ、と典子。

 

0ってのもね、とかなえ。

 

「いいんじゃない。」
涼太郎は素っ気なく答える。
「別にいなくても。」

 

涼太郎は今年卒業だからいいかもしれないけど、と典子。

 

かなえは、問題起こさないのを一人二人は見繕いたい、と呟く。

 

部室の扉を開く。

 
 

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「お疲れさまです。」
廊下に立って文芸部部員たちが出てくるのを待っていたヒロトが挨拶する。
その隣にはミユが腰を下ろしている。

 

「あれ あんたら。」

 

「昨日来た1年。」

 

シローもヒロトとミユに視線を送る。

 

「入部できそうにないんで、とりあえず帰りだけでも一緒にと思って待ってました。」

 

笑顔で続けるヒロトを呆然と見つめる典子とかなえ。

 

マジで! お前スゲーな! と典子。

 

ホントに1年? シマコーサクみてーじゃん! とかなえ。

 

(よかった、怒られない。)
二人の好反応にミユはホッとした表情を浮かべる。

 

涼太郎と花代子は浮かない表情を崩さない。

 
 

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下校

校門を出た一同。

 

マスコミがすっかりいなくなった、と典子。

 

ミユはスマホを眺めながら呟く。
「響さんが退学したってわかった昨日から今日で、ネットなんかはすごい荒れてますね。マスコミが響さんを退学に追いやったって…」

 

ずっと沈黙していた花代子が口を開く。
「リョータ君、響ちゃんの行方本当にわからないの?」

 

心当たりは調べたけど、どこにも、と涼太郎。

 

花代子は、そっか、と短く答えてから空を見上げる。
「でも、生きてるよね。」

「だったら、私たちも前に進まないとね。」

 
 

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涼太郎は何も答えない。

 

「あの人が落ち込む姿想像できないし。」
シローがどんどん先を歩いていく。
「今頃、どっかで誰かの指折るなり首絞めるなりしてんじゃないスか。」

 

「してそー!」
典子が即反応する。

 

「え? してそうなんですか…!」
ミユが響に関して交わされている会話の内容に驚く。

 

「そうだ1年! アンタら人畜無害?」

 

え? 俺はどうかな…、とヒロト。

 

「はい! 私自信があります! よく あ、いたの? って言われます!」
ミユが自信満々で答える。

 

「おー有望だ。」

 
 

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新聞勧誘員の災難

フィンランド。

 

アパートのドアの前で男が新聞の勧誘を行っている。

 

男はスオミ新聞の者だけど、この国では新聞をとらなきゃいけないという法律がある、と言い、1年分契約してくれるかな? と迫る。
そして、今ならイッタラのプレートをサービス中だと付け加える。

 

「(いらない)」
女性が部屋の中から答えて、僅かに開けていた扉を閉じようとする。

 

「おーっと!」
男は扉が閉じないよう、その隙間に足を突っ込む。

 

「仕方ない! お嬢ちゃんにだけ特別に、マリメッコのトートもつけよう!」

 

足をどけて、とだけ女性が口にする。

 

どかしてみなよ、と凄む男。

 

「(わかった)」
女性は静かに答える。

 
 

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キッチンダイニングで電話しているリカ。
今来客中、と電話先の相手に答えている。
「それよりリョータ君、学校の様子は? え? マスコミもう来てないの?」

 

新聞勧誘員の男と女性の攻防は続いていた。

 

女性は力づくで男の足を挟んだまま強引に扉を閉めようとしている。

 

「奥で話し声が聞こえるね。ルームシェアかな? だったら新聞も人数分いるね。」
先程の、法律で一人一部新聞をとらなくてはいけないという主張を繰り返す男。

 

扉は男の足をきつく締め付ける。

 

「痛い痛い。そろそろ開けてくれないか。」
男は余裕を装い、落ち着いた口調で女性を諭す。
「最後のサービスだ。サルミアッキを3つつけよう。」

 

しかし徐々に口調が荒くなっていく。

 

男は相変わらずぐいぐいと足を扉で挟みつける女性に対し、何がしたいんだ、足を挟んでるから閉められる訳がないだろ、と必死に呼びかける。
「さっさとドアを開けろ! いてーだろ! このガキ…!」

 

女性は足を壁につけて踏ん張るようにして強引に扉を閉めようとする。

 
 

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「ちょっと待て…! いてえ…!」
いよいよ切羽詰まった男は語気を荒らげる。
「アジアのクソガキが、フィンランドなめんじゃねーぞ! 切り刻んでムーミンの餌にするぞ!」

 

パキッ

 

「Nooo!!」
男は悲鳴を上げてその場に倒れ込む。

 

玄関で男と格闘していたのは響だった。
日本にいた頃より髪が短くなっている。

 

「折れた……嘘だろ。助けてくれ、殺される。」
男は床を這って助けを求める。
「救急車…警察…」

 
 

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帰国宣言

男を見送り、部屋の中に入っていく響。
ダイニングで電話しているリカの元に向かう。

 

「ちゃんと咲希ちゃん以外のみんなには秘密にしてる? 特にかよちゃん。」
リカは近付いてくる響の方を見ながら電話先の涼太郎と会話する。

 

「ええ、なんか空見ながら”生きてるよね”とか言ってました。」

 

「いや、そりゃ生きてはいるでしょ。」

 

リカいい? と言いながら、響は電話の受話器を求める。

 

響ちゃんに代わるね、とリカが断り、電話を響に交代する。
「もしもし、涼太郎。」

 
 

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「響! で! いつ帰って来るんだ!?」

 

「今日。」
響は無表情で、まるで当然の事のようにノータイムで答える。
「今から日本に帰るわね。」

 

「え?」
それを聞いていたリカが呆気にとられる。

 

涼太郎は、わかった! と力強く答える。

 

「明日から学校も通うから、ウチの親に言って再入学の手続きしておいて。」

 

「了解!」

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感想

予想は当たってたけど外れた感じ

予想した通り、やはりリカと一緒にフィンランドに行ってたのね。

 

でもすぐに日本に戻って再入学手続き+帰国したその日に登校する意思を示すという行動までは予想出来なかった(笑)。
そういう意味では予想は外れかな。

 

リカの意外そうな反応を見ると、少なくともリカは日本で響の話題が落ち着いて、世間が別のトピックに夢中になるくらいまではフィンランドに滞在すると思っていたんじゃないかな。

 

しかし響は学校が落ち着いたことを把握してすぐに帰国を決めた。

 

響がここまで言い切った場合、絶対に主張を曲げないから帰国は決定でしょう。
北欧編開始とはならなかった(笑)。

 

これで暫くリカの出番は無くなるのは残念。

 

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しかし、確かに響の退学という結果を受けてマスコミは一旦引いた。
でも響が北瀬戸高校に戻ればすぐにまたマスコミにそれがバレると思う。

 

けど、今回の響退学に関してマスコミに対する世間からの突き上げもあるから、以前の様な騒ぎにまでは発展しないと踏んだのかな。
マスコミが反省して報道を自粛するなんてことある?

 

少なくとも響はあまりそういう細かいことまでは考えてないだろう。
フィンランドに行ったのも、マスコミを一旦引かせるまでの退避場所くらいの意味合いではないか。

 

北瀬戸高校が響にとって戻りたい場所として認識されていたことに関してはちょっと思うところがあった。

 

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恐らく彼女が1年の頃のままであれば、別の環境でも変わらずよろしくやってたと思う。
しかしまたマスコミに付きまとわれたり、あと他の生徒や一般人からの好奇の視線に晒されるというリスクは覚悟しなくてはいけないだろう。

 

それでも響は一刻も早く北瀬戸高校に戻りたいと思っていた。

 

それは単に、自分の過ごし慣れた環境を奪われたくなかっただけなのか。
それとも文芸部部員たちと残りの高校生活を一緒に過ごしたいと思ったのか。

 

孤高の天才であれば、やはり前者が主であって欲しい。
でも後者の意味合いも含まれていて欲しいかな。

 

後者は孤高の天才というイメージには合わないけど、文芸部の部員たちとの日々は響を少しずつ変えていたという展開は嫌いじゃない。

 

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文芸部部員はどのくらい増えるのか

響が北瀬戸高校に戻ったら、文芸部は部員がアホみたいに増えるのかな。

 

今回、さすがに登校日初日に”新入生募集禁止”というのはさすがにおかしいと新入生たちにバレていたようだ。

 

涼太郎に追い返されていたけど、入部希望の新入生が10人に満たない程度の数だけど文芸部部室に来ていた。
響が退学してもなお入部を希望するというミーハー感の薄い面子だったけど、彼ら彼女らは如何せん絵面が地味だな(笑)。
柳本先生の腕なら一人一人力を入れて描こうと思えば魅力的な人物になるんだろうけど、やはりこの数が入部するとさすがにちょっと多過ぎるかな。

 

あと正直、今回涼太郎と口論を交わした眼鏡パーマみたいな奴に入って欲しくない(笑)。
新入生なのにフレッシュ感皆無ってどういうことだよ。

 

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文芸部は少数精鋭であって欲しいんだよなあ。
あまり部員でごちゃごちゃするのは好きじゃない。

 

新入部員はヒロトとミユの二人の入部は確定だろう。

 

部室前で先輩方が出てくるまで待つことを思いつき、それを実行できるあたり、やはり他の生徒とは違う。

 

これはヒロトの提案っぽく見える。
でも実はミユ発案で、それにヒロトが同意した結果決行された作戦だったら面白いなあと思った。
万が一涼太郎たちを怒らせてしまった時、自分が矢面に立つ為に、わざとヒロトがいかにも自分が発案しましたという顔で、入部できそうにないんで、(中略)待ってました、と説明した、なんてことを考えた。もし仮にそうだとしたら……ヒロトはモテて当然だわ。

 

個人的には、あと一人くらいなら入ってもOK。
でも今のところ候補も見当たらないからヒロトとミユの二人が入部で確定かな。

 

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次の話は?

一応、響は咲希と涼太郎にはフィンランド行きを知らせてたのか。
咲希と涼太郎はちょうど第86話で文芸部の部室にいなかった二人。なるほど。
確かにこの二人なら口を滑らせる心配もない。

 

今回は咲希だけ姿が見えなかったけど、次は咲希関連の話になるという前触れかな?

 

また賞レース関連の話とか?

 

でも新入生の話でも面白いなあ。その場合どうなるか全然予想がつかない。

 

普通に考えれば、次の話では再入学した響が新入生のみならず、全校生徒から好奇の目で見られるという感じの話になりそうだけど、どうなんだろう。
再入学すれば他の生徒にバレるのは避けられないはず。サイン攻めは避けられないのではないか。

 

次回は響が北瀬戸高校再入学。
北瀬戸高校3年目、彼女は果たしてどんなスタートを切るのか。

 

以上、響 小説家になる方法 第87話のネタバレを含む感想と考察でした。

 

第88話に続きます。

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