響 小説家になる方法 最新第77話大臣の感想(ネタバレ含む)と考察。加賀美大臣に藤代琴子。表彰式当日に向けて役者が揃う。

第77話 大臣

第76話のおさらい

咲希の部屋。
響は咲希が文芸コンクール向けに書いた小説に関して批評していた。

 

咲希から、今まで書いてきた小説は全て保存していると聞いた響は、プロに見てもらう為にいくつか貸して、と告げる。

 

喫茶メルヘンでテーブルを挟んで向かい合う咲希と花井。

 

咲希から借りた小説を全て読んだという花井。
響から”小説家を目指している咲希にアドバイスしてほしい”と言われたと前置きし、文芸コンクールで咲希が落選した作品『ゴーストゲーム』について、どこが悪かったか分かるか? と問う。

 

敏腕編集者である花井と相対する咲希は緊張しながらも響に指摘された”詰め込み過ぎ”という点を挙げる。

 

わかってるじゃない、と花井。

 

そして、編集と会話する時は自身の考え・気持ちを正確に話せとアドバイスする。
曖昧な「はい」や「わかりません」は言わずに自分の言葉で話す事、と続け、わかった? と咲希に確認する。

 

井草東公園に向かう山本。

 

一年前、山本と同様に何回も芥川賞にノミネートされた経験を持つ同期のライバルで戦友の二階堂がベンチで山本を待ち受けていた。

 

一年ぶり、と穏やかな表情の山本に対して、二階堂は、芥川おめでとうと軽く賛辞を述べ、受賞から一か月経っての感想を問う。

 

山本は、やっている事は10年以上変わらないのに急に褒められている、と答える。

 

二階堂は、そうか、と短く返事をする。
そして、現在自分はピザ屋で店長をしていると現況を報告する。

 

そうか、とだけ返事する山本。

 

二階堂はコーピーを飲み”俺も書き続けてたら”とぽつりと呟く。
そして、ベンチから立ち上がりその場から離れる。

 

「もう会うこともないだろう。」

 

山本は、こちらを振り返ることなく遠くなっていく二階堂の背中を見送るのだった。

 

喫茶メルヘンで花井による咲希への指導は続いていた。

 

花井は咲希がふとした思いつきから書いた『3年2組のおわり』が一番好きだと感想を述べる。
そして、咲希が文芸コンクール向けに書いた力作『ゴーストゲーム』に関して、ごちゃごちゃして分かりにくかったと言い、エンタメにおいてはキャラクターとイベントに関して意識するようにと親身なアドバイスを咲希に送るのだった。

 

夕方になり、店に出る二人。

 

花井は、咲希の小説家の夢を応援するが、なれなかった場合の為にきちんと勉強して進学・就職などの人生設計もしておくことと笑顔でアドバイスする。

 

花井との別れ際、咲希が質問をする。

 

「響さんも花井さんから教わったんですか?」

 

花井は咲希が響を意識していた事を理解し、あの子は別、と言って聞かせるのだった。

 

祖父江家を訪ねる花井。
リカとの会話が弾む。

 

咲希に関しての話題が一段落し、花井が何気なく切り出した文芸コンクールの話題に呆然とするリカ。

 

花井はリカから『文芸コンクール』『最優秀賞』でのサイト検索を促され、表示されたサイトに驚く。
「え? ひょっとして、この人 授賞式に来るの?」

 

リカは、うん、と心配そうな表情で答える。
文芸大賞にはあえてエントリーしなかった理由がそこにあった。
響の名前の学年を挟んで隣の欄には『最優秀賞文部科学大臣賞』という正式名称がある。

 

 

公園のベンチで文庫本を読んでいた響が立ち上がって呟く。
「最近運動してないわね…」

 

前回、第76話の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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第77話 大臣

藤代琴子

面接を受けている女子高生。

 

「聖メアリー女学院の藤代琴子です。文芸部で部長をしていました。」
若干緊張した面持ちで、しかし丁寧に、将来は文章に関わる仕事がしたいと思っています、と続ける。

 

志望動機を問われ、それにも作家を輩出しているから~、と脈絡のある返答をする。

 

履歴書を見ている面接官の一人が感想を言う。
「『文芸コンクール1年2年最優秀賞文部科学大臣賞』 凄いですね!」

 

藤代は、文芸コンクールは高校文芸部では最も大きい大会で、二年連続で最優秀賞受賞は自分が初めてなのだと説明する。

 

すごいね、と感心する面接官。

 

その隣の面接官に好きな作家を問われ、藤代は村上春樹先生、祖父江秋人先生、と答えながら心の中で”よし! よっし!”と好感触を感じていた。

 

「3年の今年は応募しなかったんですか?」

さらに別の面接官が言った一言に固まる藤代。

 

藤代がその質問に答えようとすると、自分の受賞歴を褒めてくれた面接官が口を開く。
「まあそんな暇ないか。今年は受験生だからね。」

 

「はぁ?」
藤代は真顔で面接官を威嚇する。

 

ん? と不思議そうな顔をしている面接官。

 

藤代はしまった、という態度で少し狼狽しつつも先ほどの質問に答える。
「その…暇だから小説書いてる訳じゃないっていうか…今年は…ひとつ下の優秀賞でした…」

 

へえ…、とだけ言う面接官の反応に、なにか? と短く問う藤代。

 

面接官は藤代に、え? いや、とだけ返す。

 

「だからまあ、今年はゆっくり小説書く時間もなかったよね、受験生だし。」
隣の面接官が藤代をフォローするように言う。

 

「は…?」
藤代はきちっとした居住まいはそのままに、今発言した面接官に対して静かに怒りを滲ませる。
「なにその今年書いたのはつまらなかったみたいなの。」

 

「私はいつも全力でしか小説書いてないよ。読んでもないのにごちゃごちゃ言わないで。」

藤代は、つい言い返してしまった、とばかりに手で口を押える。

 

引いている三人の面接官たち。

 

 

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聖メアリー女学院の被服室。

 

参宮橋大学からの、推薦入学試験の不合格通知に頭を抱える藤代。

 

隣にいる友達が、琴子の性格の悪さは3分あればバレるんだから入試に面接のある大学はやめろといった、と机に突っ伏している藤代に声をかける。

 

「あれは絶対私悪くない! 面接の奴らがクズだったから!」
必死に言い訳する藤代。
「小説書く暇ないよねとか! 嫌みったらしい!」

 

そういうトコだって、と冷静に突っ込む友達。
そして、滑り止めの私立には受かってるんでしょ? とフォローする。

 

「滑り止め…この私が…!」
悔しそうな藤代。
文芸コンクールに3年連続で最優秀賞を獲っていれば伝説になれた、芥川直木同時受賞にも肩を並べることができた、と悔しさを絞り出す。

 

並ばない、と冷静に突っ込んでくる友達に藤代は、わかってるよ! と返す。
そして、少なくとも『響』がいなければ自分が高校文芸界の寵児になれた、と続ける。

 

それはそうね、と今度は同意する友達。
昨年栄壇者からあったデビューの話に乗ればよかったのに、と呟く。

 

編集から”女子高生作家ブームに乗ろう”と言われ、それに乗れるわけがないと言って編集に毒づく藤代。

 

何故自分の様な100年に一度の天才が世に埋もれ、大学にも落ちて……、と机に向かって呪詛の念を吐く。

 

それはアンタの性格が悪いから、と友達が突っ込む。

 

「とりあえず2週間後の表彰式、今年最優秀の奴ひっぱたく!」

 

友達は藤代の決意に、そんな度胸ないでしょこの内弁慶が、と突っ込む。

 

藤代は、いや、やる! いじめてやる! と自分に言い聞かせるように声を出す。

 

 

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加賀美大臣

文部科学省。

 

壇上で大臣が記者たちからの質問に答え終わる。

 

「加賀美大臣率直に。」
女性記者が加賀美大臣に問う。
「総裁選への出馬のご意志は?」

 

加賀美大臣は、内閣の一員として総理を支えていく、総裁選に関しては特に考えていない、と答える。

 

「では衆院選での単独過半数割れについて総理の責任はどのようにお考えで?」
間髪入れず、男性記者が質問する。

 

民自党として重く受け止めていく所存、と軽く頭を下げる加賀美大臣。

 

「羽田野さんは既に票固めに動いているとの報道もありましたが。」

 

記者の追及に加賀美大臣は淡々と、文部科学省の定例記者会見中なので関係ない質問はご遠慮ください、とやんわりかわし、会見を終える

 

大臣室。

 

加賀美大臣がデスクに寄りかかるようにして立ち、スマホを耳にあてている。

 

内容は、民自党の総裁選に出馬するから会いたいという党内議員の”票固め”。

 

電話先の相手、長久保に”重要な仕事を任せたい”と告げた加賀美大臣。
電話を切ると、それを聞いていた秘書が、外務大臣の席は古関先生にご用意すると言っていたのでは? と問いかけられる。

 

「総裁選で俺に投票した方に与えるよ。」

 

加賀美大臣の答えに秘書はさらに問いかける。
「お二人とも投票されたら?」

 

加賀美大臣は、その時考える、と即答する。
暫し自分の手帳に目を投じた後、視線を中空に移す。
「決め手が欲しいな」

 

 

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無関心

秘書は、他に出馬するのが官房長官の海藤先生と羽田野先生、と状況を整理する。

 

彼らも適齢期であり、この機会を逃がしはしない、と加賀美大臣。
秘書――北島に、本命は誰だと思う、と問いかける。

 

北島は暫し考え、失礼を承知で言わせてもらいますと、と前置きしてから答える。
「わかりません。」

 

俺もだ、と加賀美大臣。
派閥はきれいに分かれているのに加え、総理の早い退陣に下準備も出来ていないと理由を挙げる。
「短期決戦だ。流れを作ればそこに傾く。何でもいい。政策でも失言でも、世論でも。」

 

「決め手があれば…。」

 

加賀美大臣は、北島にスケジュールの空きを確認する。
スケジュールを埋めておくか、と言った加賀美大臣に、北島はダム建設の陳情書、閣議決定に書ける予定の学習指導要領を用意し、確認を促す。

 

「それとこちら、」
封筒を掲げる北島。
「高校生文芸コンクールで文部科学大臣賞を受賞した子の小説になります。」

 

2週間後に表彰式に出席の予定ですが、と北島が説明を続けようとする。

 

「もしもし、安西さん? 加賀美です。」
総裁選に関して電話を始める加賀美大臣。

 

北島を見る事もせず、うるさそうに手を振る。
文芸コンクールの表彰式自体に全く無関心そのものという様子で電話を続ける。

 

 

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取材依頼

北瀬戸高校の校長室。

 

響は校長と両手で握手を交わす。
響の背後には黒島とリカ。

 

校長はにこやかに笑いながら文芸コンクールでの最優秀賞の受賞を祝福する。

 

「えーと、ありがとう。」
自然体の響。

 

校長は神奈川新聞から文芸コンクールに関する取材依頼が来るまで文芸部の活動自体を把握していなかったことを謝る。

 

顧問の僕も知らなくて、と黒島が謝る。

 

文章の指導は祖父江さんか? 校長に問われ、リカは響は入学当初から書けていて、自分は何もしていないと正直に答える。

 

「そりゃすごい! 現代の太宰だな! あっはっはっ。」
上機嫌で笑う校長。

 

それを若干困ったように見つめる響。

 

校長は、相模原タイムス、テレビ神奈川、報日新聞などのメディアからも取材依頼が来ており、県の教育長が表敬訪問に来るのだと嬉しそうに笑う。

 

「悪いけど全部断って。」

 

響の一言に校長が真顔になる。
やっぱりか、といった表情で響を見つめる黒島。

 

 

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間に合ってる

「小説読んでない人にごちゃごちゃ言われるのあんまり良い気しない。」
そして、うんざりしたように目を伏せる。
「騒がれるのも好きじゃない。面倒なの。」

 

「…………」
響を見つめたまま黙る校長。
なるほど、と頭に手をやる。
「申し訳ない、私もまだ未読なんだけど。」

 

でもね! と校長は響を説得し始める。

 

文化連が受賞作をまとめて本にするから、より多くの人が読むきっかけになる。

周りの人が皆、響の小説を読む。

テレビにも出られる。

 

「今あなたが言ったこと全て興味ない。」
即答する響。
しかし、こんな大きな賞とは知らず、迷惑をかけていると思う、と前置きし、改めて校長に要求する。
「悪いとは思ってるけど、面倒だから全部断って。3度は言わせないで。」

 

はっはっは、とにこやかに笑う校長。
なるほどなるほど、と響に歩み寄り、響の両肩を手で掴む。
「じゃあとりあえず教育長の表敬訪問は受け入れてくれ! これを断るのは訳がわからん!」
取材に関してはこれからゆっくり考えるとして、と必死に響を思い留まらせようとする。

 

「100回言わなきゃわかんないの?」
じゃあね、と校長の手を振り払い出口に歩いていく響。

 

「は!? え!? ちょっと本気で!?」
響の背中に声をかける校長。

 

新聞テレビ全ての取材を断るというのは本気なのか。

 

マスコミで報道されたらプロの目にも止まるかもしれない。

 

校長の考えた必死の説得文句を聞いた響が振り短く答える。
「間に合ってる。」

 

 

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なんとかする

並んで廊下を歩く響とリカ。

「テレビに新聞か 大事になってきたね。」

 

リカの言葉に、ねえ、と返す響。

 

リカは脳裏で考える。
(取材は断れても小説が本になるのが問題かな。本名、学校名も載るし……)

 

響に、表彰式に出ることを確認するリカ。

 

響は肯定し、理由を述べる。
「応募したのはこっちだから顔出さないと失礼だからね。」

 

式には大臣が来るけど大人しくしてる自信ある? とリカに問われ、うん、と即答する響。

 

リカは響のその即答っぷりに、当日の響がひと悶着起こすであろう事を確信したような表情になる。

 

「……元は私がかよちゃんに文芸コンクール出ないよう伝え忘れたのが原因だしね。」
呟き、上を向くリカ。
「なんとかするか。」

 

 

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感想

加賀美大臣

文科大臣が総理の地位を狙うくらいの超大物だってことがわかった。

何やら次の総裁選の為に忙しくしているみたいだけど、やはり響の小説をチェックする暇なんて無いよな……。仕方ないと思う。

政治に詳しくなくても、文科大臣が大事な時期の最中にいる事は良くわかる。
だから、いち高校生の書いた小説を読めなんて自分には言えないわ(笑)。

しかし、響にとってはものすごく大事なんだよなぁ。
恐らく響は表彰される会場で、どこかのタイミングで大臣に小説を読んだか否かを問い質すのだろう。

多分、この大臣なら特に悪びれずに正直に読んでいないと言うんじゃないかな。
そして、自分の名を冠した賞というだけで、実際の選考は文学に造詣のある人たちがやるんだよ、とでも補足する?

響以外の人間になら、それでひとまずの納得がいく。
そもそも問い質す事自体が無いと思う(笑)。

大臣は別に文学で飯を食ってるわけではないので、他人に自分が文学が分かってると思われようが思われまいが大した意味を持たない。
なので、自分よりも選考委員の立場を上げて、彼ら彼女らに認められたあなたはすごいんだよ、と暗に伝える事でその場を収めるようとするんじゃないかな。

総理を狙う器だし、響がヤバイ事は割と早い段階で察知して対策を打とうとするのでは。

でも、響にとってはそんな事は関係ない。
文部科学大臣の名を冠した賞を授与されるのに、当の文部科学大臣自身が小説を読んでなかった事実自体が響にとって全てとなる。
自分の小説を読まなかった人間が何故賞をくれるのか、響には本気で理解不能だろう。
確かにそれは筋。その通りだと思う。

 

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そもそも響は賞を獲る事にこだわっていたわけではないし、何なら色々と嗅ぎまわられるのを迷惑にすら思っているだろう。
しかし響は、芥川賞直木賞の受賞会見の時と同じく、自分の小説を読んで評価してくれた結果、賞をくれたわけだから失礼が無いように授賞式には出ると決めている。
彼女はきちんと自分なりの筋を通しているわけだ。

つまり、その場で賞を拒否する、という方向性にはいかない。
となると響の示す”解決法”はひとつ。その場で大臣に響の小説を読ませること?

無茶苦茶だけど、響は自分がこうと思った絶対に自分を曲げないからな~。
その場の空気を読んでその場を穏便に済ませるなんて、この子には最も無理な行動だ。

世の中の空気、風潮にビクともしない独特の感性の持ち主という点も、天才的な小説を書ける要員の一つなんだろう。

大臣にはご愁傷様と言うしかない。
今回、受賞作品を読まずに響に色々と言ってた校長への響からの返答が、大臣にこれから降りかかる悲劇を予感させる(笑)。

響との一事で総理への道が断たれるか、逆に世論を味方につけて党内支持が上がり、党の総裁へと躍進するか、そのどちらかだと思う。

響に小説を読めと要求を突きつけられる、というのは予想でしかないけど、仮にそうだったとして、大臣がその場をどう切り抜けるか、政治家……いや、人間としての器が公衆の面前で問われることになる。

マスコミ各社も授賞式の場にいるだろうし、大臣にとっては予期せぬ正念場になるだろう。

こんなの楽しみにしないわけがない。
早く次が読みたいけど、3週間後とか拷問過ぎる……。

多分大臣との対決はもうちょっと引っ張るだろうけど、先が気になってしょうがないな……。

 

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藤代琴子の役回りは?

響に3年連続最優秀賞受賞の野望を阻まれた藤代琴子。
この子の存在も気になる。

授賞式で起こるであろう騒動にどう絡んでいくのか。

>「私はいつも全力でしか小説書いてないよ。読んでもないのにごちゃごちゃ言わないで。」
面接の場でこの啖呵が切れるあたり、響と気が合いそうなもんだけど……。

これは、藤代を面接した参宮橋大学の面接官たちの度量が狭い。
むしろこの場面で怒って言い返してきた藤代だからこそ欲しいと思ってもいいんじゃないかな。
言い方が丁寧だったら違ったのかもしれない。何しろタメ口だったからね……。
自分が面接官だったら藤代の啖呵そのまま食らっても合格させると思うけど。

同じ高校生でありながらプロとして活躍している『響』をライバル視しているが、まさか最優秀賞を獲ったのが『響』だと藤代はまだ気づいてはいないようだ。

響の投稿作品である『11月誰そ彼』を読んでいないから、さすがに名前だけであの『響』だと察する事は難しいのか。

同じ高校生で響という名前なら可能性くらいは考えても良いと思うんだけど……。

何しろ芥川賞直木賞W受賞とか前代未聞の事をやってのけてプロとして活動している響が、まさか高校の文芸コンクールに作品を投稿するなど考えもしていないのかな。

藤代は友達に”性格が悪い”と言われているが、自分は素直なだけという印象を受けた。
最後、いじめてやる、とか言ってるけど友達に、そんな度胸ないでしょ、って言われてるし、そんな突飛な行動には出ないと思う。

 

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しかし、藤代が面接官に自分の小説にケチをつけられ、即言い返すあたりはどこか響や咲希に通じるものを感じさせた。

しかしその直前まではきちんと面接に臨むにふさわしい態度をとっていたし、藤代に響クラスの尖りっぷりは無い。

藤代の役回りは、響と対面して自分の才能に気付く要員なのか?

結構良いキャラだし、ライバル的な立ち位置も面白いと思うけど、藤代が響とそこまで実力が拮抗しているわけがないし……。

二年連続で最優秀賞を獲るくらいの実力があるといっても、それは対高校生に過ぎない。

響は何年も芥川賞や直木賞を狙っている作家たちからその二つの賞を勝ち取った天才だし、比べるまでもない。

藤代がどのタイミングで響の『11月誰そ彼』を読むかがポイントか。

授賞式の会場で掲示してあったりするのかな。
響の作品は一般大衆にも届いているように、読めばそのすごさが分かるという代物になっているので、文芸を嗜んでいる人間なら出だしの数行を読んであの『響』が書いたものだと察するかもしれない。

案外、響の立ち居振る舞いを見て熱狂的なファンになったりして。

少なくとも彼女の言った、いじめてやる、が実現しない事は明らか。
これからの藤代の動きも楽しみだ。

リカの考え

ひょっとしてリカも出席してくれるのかな?
それとも事前対策を練る方向?

響の真の理解者が響のそばにいるってだけで心強い。

けど一体どういう”対策”をするんだろう?

響が暴走しないようにする方法なんてあるかな?

それに、大臣に事前に響の小説を読んでおいてもらうとかも無理でしょ。
あ、リカが内容を要約したものを大臣にそれとなく渡せば……、響の理解者であるリカがそんな事やるわけないか。

全然思いつかない……。

ワクワクする。次回以降の展開が楽しみ。

以上、響 小説家になる方法第77話のネタバレを含む感想と考察でした。

次回、第78話に続きます。

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12 件のコメント

  • 藤代琴子は新しい対比キャラですね。

    響が暴れる舞台が整いつつありますね。
    加賀美大臣の政治家生命を左右してしまうかもしれません。
    響は日本の政界に最も影響力のある女子高生と言えますね。
    響の父親だけでなく校長も責任を取らされるかもしれません。

    ノーベル文学賞受賞まで描くとしたら、その時も、響は暴れてくれそうです。

    • 藤代琴子は響のかませ的な存在になるのかな、と思いました。
      あと、加賀美大臣は今のところ響に蹴り飛ばされる役に見えます。
      しかし、ぜひこれらの思い込みを裏切るような展開が観たいです。

      とりあえず、響が何かしらやらかす事は確定でしょうね。

      やはり響の父、校長にまで塁が及ぶ事になるんでしょうか……。
      とりあえず、リカの「なんとかするか」に期待です。
      おそらく響の暴走を抑える対策でしょう。
      どんな有効な手立てを講じるのか気になります。

      ノーベル文学賞面白そうですね。
      その展開、ぜひ見てみたいです。

      • 鬼島仁もかませ扱い(やられ役)でしたよね。響のライバルと言える存在が作中では登場してなく、今後も登場しないように思えます。
        文芸コンクールにリカが応募しなかったのは、プロデビューを控えていたのと祖父江秋人の娘だから遠慮していたとかなんでしょうね。
        リカが応募していたら、藤代は最優秀賞を二年連続で受賞できなかったでしょう。

        76話の時点で文部科学大臣が『11月誰そ彼』を読んでないことを読者に予想させておいて、77話で響を暴れさせる舞台を整えていますよね。
        総裁選を控えている状況を考えると、響の行動が政界を揺るがす大事件にまで発展するかもしれません。
        響の暴走を抑えることは無理でしょう。
        表彰式ではメディアの前で響は顔出ししてるので、これまでのように、花井ふみだけで処理できません。
        野党陣営が響を擁護するとかは可能性がありそうですが、それで、響が許されるまでに至るのか。
        響が『お伽の庭』『漆黒のヴァンパイアと眠る月』の作者だとバレてしまうのか。
        週刊連載で読みたいと思うのは私だけではないでしょう。

        • ライバルは出ないでしょうね。
          圧倒的な天才っていうのがテーマだったはずなので、それっぽい人物が出ても最終的には響に圧倒されると思います。

          >文芸コンクールにリカが応募しなかったのは、プロデビューを控えていたのと祖父江秋人の娘だから遠慮していたとかなんでしょうね。
          >リカが応募していたら、藤代は最優秀賞を二年連続で受賞できなかったでしょう。

          響を公の場に出さない為にあえて出場を控えていたのかと思っていました。
          確かに、響が入学する前、リカが一年生の頃の文芸コンクールに出ていたら藤代は最優秀賞を獲れたか分かりませんね。
          そうなると、さつさんが推測するように一年の頃は祖父江秋人を父に持つことを変に広めたくなくてあえて出なかった説はあるかも。

          >76話の時点で文部科学大臣が『11月誰そ彼』を読んでないことを読者に予想させておいて、77話で響を暴れさせる舞台を整えていますよね。

          ですね(笑)。
          ただ、大人になって社会で働くようになり誰でも”今が勝負の時!”という時期がある事は分かっているつもりなので、政治家の頂である与党総裁選を睨む加賀美大臣が、いち高校生の小説に割く時間を惜しむのは分かる気がします。
          まぁ、加賀美大臣の響の小説に対するぞんざいな態度から、読む時間があっても読まなかったっぽいですけどね。
          文部科学大臣と言っても、別に文学に興味が無ければいけないというわけでもないですし。

          >総裁選を控えている状況を考えると、響の行動が政界を揺るがす大事件にまで発展するかもしれません。

          響の行動が政界を揺るがすとか面白すぎますね。確かに、表彰式にはマスコミ各社が来るはずなので、新人賞の時の様に内々では済ませる事は出来ません。

          >野党陣営が響を擁護するとかは可能性がありそうですが、それで、響が許されるまでに至るのか。
          >響が『お伽の庭』『漆黒のヴァンパイアと眠る月』の作者だとバレてしまうのか。

          まぁ、言っても響は所詮、高校生ですからね。
          政治家連中がそんな大事にしようとは思わないんじゃないでしょうか。
          下手に響の行動を非難すると器が小さいイメージが広がって総裁選に不利になるとか計算しそう。

          ただ、響が大暴れした場合、マスコミは面白がって報道すると思うんですよね。
          今度ばかりは『響』であることがバレそうな気がしますが、そこをリカがどういった知恵でカバーするのかが楽しみです。

          この流れで冒頭の話に戻りますが、あえて響のライバルっぽいポジションにいる人物を探すと、今のところはリカかもしれません。
          実力の差は圧倒的だと本人も認めていますが、今後の研鑽次第で化ける可能性があるのも確かです。
          しかし、この漫画のテーマからすればそれでも響を越えられないんでしょうね……。

          >週刊連載で読みたいと思うのは私だけではないでしょう。

          自分も読みたいです。しかし隔週のこの焦らされ感も嫌いじゃないですね(笑)。

          次は4月13日なので流石に辛いですけどね……。

          • 加賀美大臣が参宮橋大学出身で芥川賞受賞作家だったことが判明する。
            文学から距離を置いて、文芸コンクールには期待してないから、ぞんざいな扱いをしている。
            4月13日まで時間があるので、妄想してみました。

          • それは意外なパターン。
            その場合、文学に無関心なのではなく何らかの原因で嫌いになったとかですかね。

            続きを待つ時間が長いので色々考えちゃいますよね。それもまた楽しいんですが。

          • かませとは違うかもしれませんが、リカが一番最初のやられ役ですよね。
            第1巻ラストの絶対的才能に屈した驚嘆と絶望を感じさせるリカの表情。
            響の才能に心をボコボコにされた最初の犠牲者と言えます。

            ライバルが出てこない作品は珍しいと言うか、他に思い当たらないですよね。
            響が表舞台に出ようとしないことで成り立たせているのでしょうね。

            >政治家連中がそんな大事にしようとは
            暴力の程度によって違ってくるでしょう。平手打ちなら暴行、花瓶や椅子で連打したら傷害、壇上から突き落としたら総裁候補を殺人未遂になりますよね。録画されてますし。未成年だとしても刑事事件化しますよね。

          • 作家として打ちのめされたのはリカが最初の犠牲者ですね。
            余裕たっぷりだったリカだからこそ、あの表情は落差がありました。

            確かにバレないように努める事で成り立っている面はあるように思います。

            果たして響がどのくらいの事をやらかすかは加賀美大臣の出方次第でしょうね。
            まさか響でもそこまでの暴行はしないと思いたいところです(笑)。

  • そう言えば、第76話の柊咲希が「小説家になる方法」ですよね。

    加賀美大臣は文壇に自分以上の天才はいないと思い込んだまま政治家に転向したので、文芸コンクールにはまったく期待していない。だから無関心。

    加賀美大臣は小説家の頃、祖父江秋人の才能に屈して政治家に転向した。それで文学に興味をなくしている。

    さて、どちらでしょう。

    加賀美大臣に文学にまつわる背景とかなく総裁選だけの政治家だったとしたら、響のやられ役としては物足りないです。 

    • 小説家になる方法=響の方法だと要するに才能の一言で片づけられますよね。
      柳本先生は圧倒的な天才を描きたいという事で響を着想したそうなので、それであながち間違ってはいないのでしょう。

      ただ、山本みたいなキャラが出て来た事で、タイトルにまた違った意味も含まれるようになったのかなと思います。
      それでも響には敵わないわけですが……。

      加賀美大臣に文学への想いがあるのかどうか、ですね。

      自分は、加賀美大臣が文芸コンクール自体に全くの無関心に見えたんですよね。
      文学に対して何かしらの想いがあればそういう間で表現されてもおかしくないかなと思いました。

      加賀美大臣が文学に何の想いもないただの権力者であっても、響が筋を通そうとしてぶつかっていき、どういう結果に繋がっていくかには興味があります。

      加賀美大臣に文学への想いがあったとして、名作を書き上げた響に対する羨望や嫉妬が複雑に絡み合ったならどんな態度になるのか予想できませんね。

      • 私も加賀美大臣が文学にまったく興味がないように思えました。

        参宮橋大学出身で文学と関わりがあったは、大穴狙いの予想です。

        • 漫画で大穴な先の展開を想像するのは楽しいですよね。

          自分はつい目の前に見えてる範囲内だけで考えてしまうのでどうしても小さくまとまりがちです。
          日常においても、実現性はさておいて抜けた発想が出ないのが悩みだったりします。
          少なくとも小説や漫画は描けませんね。

          響の小説に興味がない素振りをしたのは、加賀美大臣が総裁選という大勝負を控えており他の物事に気を配る余裕が無いという事情もあるのかもしれません。
          加賀美大臣に響が食って掛かるのは展開として見えていますが、個人的に気になるのはその後の総裁選の結果です。

          果たして加賀美大臣は響との出会いをきっかけに総裁で勝つのか、それとも負けるのか。

          実は響に懲らしめられて人生が凋落するまでに至ったケースはまだ無いんですよね。
          むしろ響との出会いをきっかけに人生が好転しているような…。
          加賀美大臣は、そして藤代琴子はどうなるのか。
          ようやく次の発刊まで残り後一週間。楽しみです!

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