第52話 ちほさん
第51話のおさらい
石垣島旅行初日の夜を楽しんだ零とパピコはホテルに戻ってゆっくりとしていた。
二人はそれぞれのベッドに寝転がっている。
パピコは暇そうにしている中、零は自分のスマホで流しているアメリカ関連のニュースに耳を澄ませていた。
ロサンゼルスを破壊したサタンはメキシコに針路をとっていた。
米軍の攻撃を一切受け付けないサタンに対して、大統領はサタンが海に出たタイミングを狙って核攻撃を加えることを発表していた。
アメリカが凄いことになっているのかとパピコに訊ねられ、うん、と短く答える零。
ニュースは続けて北米では既に1000万人以上の死者が出ていること、そしてその数は今後さらに増えていくと続ける。
パピコは全裸になり庭のプールに零を誘う。
二人はプールで星を見上げるのだった。
翌朝、海岸を楽しそうに散歩する零とパピコ。
第51話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。第52話 ちほさん
武富島に行くフェリーに乗るパピコと零。
デッキで、武富島を自転車で走ろうと計画している最中、二人は周りの乗客から視線を感じていた。
「パピコ……パピコじゃね?」
「パピコ。パピコがいるよ。」
しかし零とパピコは、あくまでそれらの言葉を聞こえないフリを続けていた。
武富島に到着した二人は、自転車を借りて島中を走らせていた。
昼食をとるために入った店でもパピコについて話している野次馬ばかりだった。
しかし二人は気にせずに黙々と食事を続ける。
夜。
ホテルに戻った二人はプールで遊んでいた。
そして部屋に戻ると激しく抱き合う。
行為を終え、零はゴムを外そうとするが中々外れないためパピコに外してもらっていた。
「ん?」
「え?」
「あ」
二人は、とったゴムの先から液が漏れている事に気付く。
翌日。
東京に戻る飛行機に乗るため空港にやってきた二人は昨夜の事故について話していた。
「そうそう出来ないよ。大丈夫大丈夫。」
明るく言い切るパピコ。
予定通り飛行機で東京に帰ってきた二人は、羽田空港で別れるのだった。
感想
石垣島旅行概ね問題なく終了
前回が石垣島旅行最後だと思ってたけど違った(涙)。すみません。修正しました。
しかし、やはり有名人だけに、パピコと一緒にいると注目は免れないんだな。
何かこういう表現がやけにリアルに感じる。絵がリアル路線だからというのもあるけど、周りの野次馬の小物さも現実的なんだよなあ。
明らかにプライベートな旅行なんだから放っておいてやれよと思う。もしくは周りでこそこそしてないでいっそ「ファンなんです」と伝えろ。
多分有名人って、こそこそと遠巻きにして自分の事について話されていると感じることが一番イラつくんじゃないだろうか。
パピコも零もそういった悪意なき野次馬のウザイ視線に晒されても、それを気にせず旅行を楽しむことに集中していたようだ。
だが実際楽んだり、安らげたりしたのかはわからない。
だからこそ、ホテルで二人きりの時だけは思いっきり自由なんだよな。
外では他人の視線を気にしなければいけなかったからこそ、部屋では100%以上に二人の時間を楽しめていたのではないか。
しかし思わぬ事故が起こってしまった……。まさかのゴム破れ……。この展開は全く予想外だわ(笑)。
パピコは「そうそう出来ないよ」と言っていた。でもこれはフラグだろうな。
もしそうなったらどうなるんだこの話? 妊娠したままサタンのような敵と戦うのか。妊娠のため、芸能界で絶頂にある状態を捨てる羽目になって……みたいな展開になるのか?
最近登場した未来からの戦士たちに関しても、まだ麺類の美味しさに目覚めたことで食べ歩きくらいしかしてないようだし、これからの展開が全く予想がつかない。
何しろ前回も書いたが、石垣島にいる間に、例えばサタンが出現するなどの事件が起こると思っていた。
しかし事故らしい事故はコンドーム破れくらい。他にはパピコと零が旅行を満喫しただけで終わってしまった。
これは嵐の前の静けさというか、これから始まる劇的な展開を引き立たせるための、平和で幸せな時間という演出なのか。
以上、ギガント第52話のネタバレを含む感想と考察でした。
第53話に続きます。
あわせて読みたい記事。
コメントを残す