第51話 プール
第50話のおさらい
手荷物チェックと搭乗手続きを済ませて、パピコと零は飛行機に乗り込む。
着席するなり眠気に襲われているパピコは、零から寝て良いと諭されるとあっという間に眠ってしまうのだった。
「パピコがいたよ…」
零は他の乗客がパピコが乗っていることを知り、サインや握手、写真を一緒に撮ってもらう機会を窺っていることに気付く。
しかしパピコが爆睡中であることに気付き、迷惑だからやめようと聞こえてきて零はホッとしていた。
しかしそれも束の間のことで、今度は幼い女の子がパピコのすぐそばに立っていた。
「パピコちゃん。サインして下さい!!」
期待に満ちた笑顔でパピコを見つめていた女の子は、間もなくパピコが寝てしまっていることに気付く。
しかし諦めてその場を後にするどころかパピコの身体に触ろうとするのだった。
零は女の子に、寝てるから、と遠回しにやめるようにお願いするが、女の子は零に対して怪訝そうな表情を向け、誰なのかと訊ねる。
「………弟……」
女の子は零を睨んだ後、とうとうパピコの身体を揺すり始める。
「パピコちゃ~ん。」
止めようとする零だが、女の子はパピコの身体を揺らすのを止めようとしない。
さらに、その騒ぎに乗じて周りの乗客も再びパピコの元に行こうと相談し始めていることに気付き、零は焦っていた。
その時、パピコが大きないびきをし始める。
ぐがおおおお
ぐぐぐおおお
とうとう女の子は前方の席にいる母親にパピコが起きないと報告し、母親から戻って来るように言われるのだった。
また、他の乗客もパピコが爆睡しているのを知り諦めるのだった。
飛行機を降り、空港を出てタクシーを拾う二人。
「遠くに来た感じがするー。異世界感ー」
パピコはタクシーの窓から顔を出し、開放感を噛み締める。
二人はホテルに到着し、そのお洒落な作りに良いホテルであることを納得するのだった。
チェックイン後、屋上に出て景色を堪能する二人。
さらに零は、屋外プールに驚く。
二人は部屋に入って寛ぎつつ、これからどうするかを話し合うのだった。
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石垣島旅行初日の夜
零とパピコは石垣島の夜を楽しみ、ホテルに戻っていた。
それぞれ、ベッドに寝転がる零とパピコ。
零はスマホでアメリカのニュースを聞いていた。
ロサンゼルスで壊滅的な被害を出したサタンはメキシコに向かい始めていた。
米軍による攻撃を一切受け付けず、ついに大統領がサタンが海に出たタイミングで核攻撃を加えることを発表したというニュースを零はじっと目を瞑って聞いていた。
いつもそのニュースを聞いているのか、アメリカが凄いことになっているのかとパピコ。
零は、うん、と短く答えるのみ。
スマホからは北米ですでに1000万人以上の死者が出ており、これからも増えると不穏な情報が流れている。
パピコは全裸になり庭のプールに向かう。
零を誘い一緒にプールを楽しむ二人。
翌朝、二人は海岸を楽しそうに散歩する。
感想
休暇を満喫し、最後の夜も最高の思い出となった様子の二人。
翌日も平和な時間が流れている……。
まさかこのまま東京に帰れるのかな?
てっきり、石垣島にいる時に何かしらの事件に巻き込まれるのではないかと思っていたんだけどな……。
気になるのは零が聞いていたアメリカのサタン関連のニュースだ。
すでに1000万人以上の死者……。それもまだ増える見込みだという。
サタンがアメリカ本土から海に出たら核を使用するということだけど、海に誘導する術がない限りはサタンが海に出るかどうかは運任せということになる。
それまでに何万人の犠牲者が出てしまうのだろうか……。
現在アメリカを襲っているサタンは、アメリカにご執心の様子だ。
太平洋を西に、日本に向かって針路をとるのかなと思っていたけど今のところそんな動きも見られない。
零が石垣島にいる間に、アメリカのニュースでサタンが日本に向かい始めていることを知る展開になりそうな気がしてるんだけどなー。
トランプが宣言した通り、海に出たサタンを核で攻撃しても全く平気だったりして。そんなヤバイ敵が日本に向かってくるとか面白い展開だと思う。
次回あたりで動きがありそうな予感。
今は嵐の前の静けさだろう。次回が楽しみだ。
以上、ギガント第51話のネタバレを含む感想と考察でした。
第52話に続きます。
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