アンダーニンジャ第6話アパートの怪談の感想(ネタバレを含む)と考察。男性の局部が切り取られる事件が発生。そして練魔区役所を訪ねた上忍は意外な人物に会う。

第6話 アパートの怪談

第5話のおさらい

忍者になりたい外国人は、立ち小便禁止の貼り紙の写真を撮ると、電話をかけ始める。

 

電話を受けた無精ひげを生やした外国人は街を歩きながら、忍者志望の外国人とフレンドリーに会話を進めて行く。

 

漢字が分かるかと聞かれたヒゲの男は、7年日本にいたから分かると答えて忍者志望の外国人に画像データを送らせる。

 


ここに小便をするな
粗末な竿を切り落とす

 

それを見たヒゲの男はこれが忍者のメッセージだと説明を始める。

 

ヒゲの男は、忍者志望の外国人から受けとった画像に写った漢字の意味を「壁に小便する男の○○○を切れ」ということであり、その通りに男性の局部を2、3本切れば忍者とのコンタクトが取れると説明する。

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仕事が終わった、と忍者志望の外国人と電話を続けるヒゲの男。
彼とすれ違った刺青の男は突如、鼻から大量の鼻血を流して地面に俯せに倒れる。

 

ヒゲの男は、忍者志望の外国人に世界最大の暗殺組織に入るまでは娘を預かっておくと念を押すのだった。
「乳児は人間爆弾 薬物の輸送 臓器売買 売春 色々使えるからね」

 

通話を終えた忍者志望の外国人は、男の局部を三本切れば忍者になって、娘を救えると確信し、事を実行することを決意するのだった。

 

練馬。
九郎は自室の畳の下のスペースで仰向けに横たわり、ロードオブザリング エクステンデッドエディションを視聴し終わると、廊下に出る。

 

そしてそのまま裸足で外に出ると、アパートとその隣の一軒家の壁を交互に蹴り、軒先を掴んで高所からの風景を眺める。
(……学校 とても行きたくないなぁ)

 

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川戸はアパートまで送るというドライバーからの申し出を断って立ち寄ったコンビニで買い物をし、ご機嫌な様子で帰宅の途についている途中、立ちションをしているハゲオヤジ絡まれる。

 

ハゲは執拗に川戸に絡むが、川戸はそんなハゲに向かって終始冷たい態度で応じ、ついには黙ってしまったハゲに対して中指を立てる。

 

再び歩き始める川戸。
(あームカツク ビールひとりで飲もっと)
そして、忍者志望の外国人とすれ違うのだった。

 

アパートの自室。
大野はパトカーのサイレンを聞きながら正体不明の焦燥に駆られていた。

 

パンツは盗んでいない、と言いつつ、シャツをはだける大野。
そこにはブラジャーが装着されていた。

前回第5話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

 

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第6話 アパートの怪談

供述

九郎は大野さんの部屋で、大野さんに川戸のブラジャーを胸につけていた理由を訊ねていた。

 

酒でも飲みながら話そうという九郎に、大野は、ストックしてあった酒は川戸に全て呑まれているからもうないとやんわり答える。

 

しかし酒がないという大野さんに、九郎は大野が母から送ってもらった梅酒があると指摘する。

 

気が進まない様子で九郎と梅酒を飲む大野さん。
九郎が梅酒の位置を把握していることや、そもそも未成年なのにその味を知っていることをふわっと突っ込む。

 

大野は九郎に、昨日は部屋にいなかったが、何をしていたのかと訊ねる。

 

九郎は無表情で、豊島の女子大生に酒をおごってもらって、彼女の家にいったけどその子が寝たのでロードオブザリングを観ていたと答える。

 

九郎の一日のスケジュールを聞き、意外と充実してる、と驚く大野さん。

 
 

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そんな大野さんに、九郎は冷静に、ブラジャーの件を聞かせてくれ、と話を戻す。

 

大野さんは、あれは2週間ほど前かな、と語り始める。

 

前職を首になって、泥酔してアパートに戻った蒸し暑い夜、アパートに辿り着いた大野さんは外階段を登る途中で風もないのに風鈴がなったことがおかしいとふと思い、頭を上げる。

 

すると、ブラジャーを引っかけたドローンが空を飛んでいたのだった。

 

大野さんは飛び去って行くドローンを追いかけ、傘の持ち手でブラジャーを取り戻す。
そしてふと階下から視線を感じてそちらを見つめる。

 

アパートと塀の間にドローンを操作している少年がいたのだった。

 

少年はドローンによる下着泥棒が大野さんにみつかり、顔面が青ざめていた。

 

酔っていた大野さんはそれを少年の霊と九郎に説明する。

 
 

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理由

「あーそれは最近性に目覚めた近所の中学生が操ってるドローンですね」
九郎は、その少年が川戸さんの部屋を盗撮していたが、ついに下着に手を出したかと続ける。

 

「キミっ なんで知ってんの!? それ知ってたら川戸さんに言おうよっ」
突っ込む大野さん。

 

九郎は性に目覚めた中学生が補導されてしまうことに難色を示す。

 

中学生の味方なの、と大野さん。

 

九郎は、それよりすぐに川戸さんにその出来事を説明し、ブラジャーをすぐに返せば問題なかったのでは、と問いかける。

 

大野さんは少年の霊を目撃した恐怖で猛ダッシュで部屋に駆け込んだことにより吐き気を催し、ブラジャーにゲロを吐いてしまったと説明する。
そして翌日コインランドリーで洗ったが、洗って返したら変かなと思って返せずじまい、と大野さんは九郎から顔を逸らす。

 

「大野さん ブラジャー着けてた理由がまだ出てません」

 
 

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大野さんは九郎にブラジャーが見つかったらこじれそうだから、灯台下暗しで自ら身に着けることで見つかる事を避けたのだと説明する。

 

なるほど、と九郎。
「大野さんの所有物は大体把握してる僕でも気づきませんでしたよ」

 

コワイなぁ、と大野さん。

 

そして大野さんは自分にも非はあるものの、説明した通り自分は盗んでいないので、九郎も一緒に川戸に説明してくれないだろうか、と持ちかける。

 

「嫌です」
畳に寝っ転がり、即答する九郎。

 

なんでだよ、と大野さんが九郎に迫る。

 

「だから中学生が補導されるじゃないですか」
九郎の態度は変わらない。

 

なんで中学生の肩持つのっ!? と 大野さんが突っ込む。

 
 

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中忍と課長

翌朝。

 

起床した川戸が伸びをする。

 

永遠に眠っていたいなぁ、と呟いていると、ニュースの音声が聞こえてくる。

 

「練魔区子犬町二丁目の路上で襲われ 男性は体の一部を切り取られ重傷で警察は通り魔事件として」

 

(近いな…)

 

練馬区役所。

 

九郎の元に依頼を持ってきた中忍が宅配便らしきダンボールを片手に配達員を装って施設内に歩いていく。

 

忍者志望の外国人に対応した公務員が、中忍の姿に気付くとトイレに行くと近くの同僚に告げる。

 

課長 さっきも行きませんでした? と同僚が声をかける。

 
 

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中忍は上層階から街の眺望を見つめていた。

(練魔区…… 練魔一族の繁栄も今は昔……)

 

「よっ」
トイレと言って仕事を抜けてきた課長が窓の外を見ている中忍に柱越しに話しかける。

 

早いな、と中忍。
そして中忍は、練魔区内で男性器を切り落とされる事件が起きた、と切り出す。

 

子犬町でしょ 知ってますよ、と課長。
「そんなの警察の仕事でしょ 我が社には関係ない」

 

「壁に『忍者になりたい』と」
中忍が現場の状況の説明を開始する。
日本語、英語、ロシア語で、切り取った男性の局部をペン代わりにして付近の外壁などに描かれていたという。
血文字は”我が社”の清掃部門が消したものの、既に血文字の写真は撮られており、ネットにアップロード済でそれは拡散中だという。

 
 

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「いつから入社試験がチンコ切りになったんだ」
課長は驚きもせずに淡々と口を開く。
「まあ 昨日忍者志望の外国人来ましたよ」

 

その情報を上にあげてくれ、と中忍は課長に指示する。
「以前もウチに入りたいバカが連続無差別殺人起こしたからな」

 

「今後も続くってこと? コワイねー」
課長は去っていく中忍を一瞥もせず呟く。
「まあ 我が社のイメージダウンにも我々の評価にも関わることだしさっさと処理してよ ヒマな奴いるでしょ?」

 

「……ああ ひとりいるな……」
中忍が呟く。

 

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感想

中忍が頭に思い描いたのは……

ヒマな忍者、となればこの流れはやはり九郎なのかな。

 

学校潜入という役目を九郎に与えておきながらヒマそうというのもちょっとヒドイ気がするけど、実際まだ潜入任務は始まっていないし暇なのは確かだ。

 

これはひょっとして、九郎があの忍者志望の外国人と激突するって流れ?

 

忍者の戦いが見られるってことかな。楽しみだ。

 

練魔区

気になったのはこの練魔区という表記。

 

あれ? この漫画でこんな表記出てきたっけ? 普通に練馬区役所って標識があったような……と思って4話を確認してみたら、練魔だった……。
こんな重要なリアルとの違いに全然気付けてなかったのか……。反省。

 

4話でも、そして今回も出て来たけど、なぜ練魔区役所に悪魔の像があるんだと違和感があったけど、そういうことだったのか。

 

中忍が言っていた練魔一族というキーワードも今後出てきそうだ。
九郎の雲隠一族とライバル関係とかって話だったりするのだろうか。

 

ひょっとしたら他の区も同音異義語があてられているのだろうか。

 

練魔と同様に他の区も忍者の一族が過去に支配していたり、あるいは現在も支配が続いていたりするのかも。

 

気になる設定だわ。今後はもっと注視していきたい。

 

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仲が良い九郎と大野さん

女子大生と飲んだとか、九郎は虚言症か。それとも見栄っ張りなのか。
ロードオブザリング観たことしか合ってないだろ。

 

……いや、ただ単に大野さんを舐めていて、揶揄っているだけか。
適当な事言って反応を楽しんでいるだけ。別にバレても一向に構わない嘘。

 

大野さんが話した内容は、アパートの怪談というか、川戸さんを狙ってアパートに集まる変態の話だな。
ブラジャーが空を飛んでた理由はドローン操作技術のある変態少年のせいだったとか、テクニカルな下着泥棒もいたもんだ。

 

釣り針のついたドローンを飛ばしてブラジャー引っかけるとか技術のムダ使いも甚だしい。

 

その後、少年からブラジャーを取り戻した大野さんだけど、九郎に冷静に突っ込まれてブラジャーをしていた理由を吐いた。ゲロをかけてしまった時点で洗ったとしても普通は受け取ってもらえないよ、大野さん……。

 

というか、大野さんの所有物を大体把握してると本人の前でさらっと告白する九郎に笑った。
やはり大野さんのこと舐め過ぎ(笑)。

 

でもまぁ、この二人は仲良さそうだし、きっとこんな関係性が心地よいのだろう。
彼らのやり取りはコミュニケーションの形態の一つとして理解できる。

 

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中忍と課長は同じ組織に属している?

1話で九郎とやりとりした中忍が配達員の格好をして、宅配便っぽい荷物を片手に練馬区役所に現れた。

 

練馬区役所に辿り着いた忍者志望の外国人をあしらった公務員の”課長”も再登場した。
そして中忍と課長の二人は、忍者志望が引き起こした痛ましい事件に関するやり取りをする。

 

どうやら課長は公務員でありながら忍者組織の一員のようだ。中忍と同じ組織に属しているっぽい。

 

役場に潜り込み、公務員という表向きの仕事を行う傍ら、忍者としての務めを果たしているのか。

 
 

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そういえば、忍者志望の外国人とのやりとりで、忍者は後ろにいますよ、と公務員の男が外国人に答えたけど、ただあしらっていただけのようで、実はそうでもなかったのかな?
背後の人達の中に忍者がいてもおかしくはない。

 

そして、棒を投げれば忍者に当たる、とも言った。
東京の人口1000万の内の20万人だから確かにたくさんいるといえばいるんだよなぁ。

 

今後、この課長のように様々な職場で表向きの仕事をしている忍者たちが出てきそう。

 

あと、中忍の何気ない答えが怖い。
「以前もウチに入りたいバカが連続無差別殺人起こしたからな」

 

忍者になろうとした挙句、重大な事件を引き起こす例があるということか。

 
 

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確か忍者志望の外国人は2、3本切れば忍者に会える、と指示を受けていたはず。
ということはまだ事件は起こる。

 

中忍に依頼された九郎がそれを食い止めるみたいな話になるのか。

 

それとも、川戸さんが登板するのかな?
川戸さんも九郎が忍者であることを当然のように認識しているし、恐らく川戸さんも忍者なのは間違いないと思う。
表の仕事は多分キャバクラで、九郎と違って働いているわけだからヒマな奴には認定されないか……。

 

やはり九郎出動かな。1巻に収録される範囲内で何かが劇的なことが起こる展開を期待しているので、次回以降も楽しみにしてる。

以上、アンダーニンジャ第6話のネタバレを含む感想と考察でした。

第7話に続きます。

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2 件のコメント

    • こうすけさん、指摘ありがとうございます!

      もう普通に見落としてました……。全然気付かなかったです。
      最新の7話では江古田がエゴ田になっていたりと、リアルとは少しだけ地名を変えてあるようなので以後気をつけたいと思います。

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