ROUTE END(ルートエンド)第3話「復活」のネタバレ感想と考察。春野と五十嵐がエンドとの対決を決意する。

第3話 「復活」

前回第2話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

 五十嵐に入った一報

橘社長の自宅の駐車場で張り込んでいる五十嵐。

運転席の窓ガラスがノックされ、男性刑事から交代が告げられる。

 

五十嵐は男性刑事にハンバーガーと牛丼の選択を促され、ハンバーガーを選ぶ。

 

お互いに報告を済ませる。春野が見に来ただけだと報告する五十嵐と何もないという男性刑事。

 

五十嵐のスマホが鳴る。
電話に出ると小阪が開口一番、橘がみつかったと一言。

 

驚く五十嵐。

 

現場に入った五十嵐。

部屋の中央に、バラバラになった橘が”END”の文字に並べられている。

ROUTE END 第3話 五十嵐

 

橘は10代で家で同然で田舎を出てから親類縁者とは連絡をとっていない。
兄妹も両親も既に無く、連絡した親戚は葬式をする気はないそうだ、と五十嵐に報告する小阪。

 

アウンの従業員への連絡がまだであると確認した五十嵐は春野に電話をかける。

 

仕事中、電話を受けた春野が驚く。

スポンサーリンク



 

葬式会場にて

葬祭会場。

 

建物の外で、加藤と柳女が小阪らから事情聴取を受けている。

二人とも橘社長に最後に会ったのは1週間前の朝に事務所だと答える。

ROUTE END 第3話 加藤と柳女

 

五十嵐が受付で芳名帳を見せてほしいと警察手帳を突きつける。

 

五十嵐は芳名帳に記載された内容から、親族関係が来ていない割に人が多い。顔が広くて人望があったようだ、と読み取る。

 

五十嵐は棺の前に立っている春野を見つけ、近づいていく。

ROUTE END 第3話 春野と五十嵐

喪主お疲れさまです、と声をかけられて春野が振り向く。

 

五十嵐に釘打ちした棺を開けたのかと問われた春野は、隠されていると見たくなると答える。

棺の中は、顔以外は花で埋め尽くされている。

 

花をどけてみたらひどいことになっていた、という春野。

 

五十嵐に、大丈夫ですか? と問われ、春野が語り出す。

自分を救うために特殊清掃の仕事をして最近は少しマシになった。
しかし実は自分が救われたのは仕事のおかげなのもそうだけど、橘に出会ったおかげではないか、と最近そう思う。

 

じっと話を聞いていた五十嵐は、必ず”エンド”を捕まえる、と春野に宣言して踵を返す。

ROUTE END 第3話 春野と五十嵐

 

春野は、刑事さん、と五十嵐を呼び止め、確かな意志を秘めた表情で言う。
「頼みます」

五十嵐は真剣な表情で、はい、と答える。

ROUTE END 第3話 春野と五十嵐

 

葬祭会館を出る五十嵐の横顔を見る小阪が一言。
「完全復活だな」

ROUTE END 第3話 小阪

なにがです? と尋ねる男性刑事。

 

スポンサーリンク



引き受けた仕事

アウン事務所。

 

俺がアウンを引き継ぐということでいいかな、と言う春野。

 

加藤と柳女は、アウンが無くなるのは嫌だし、と一切反対することなく認める。

春野が継ぐなら社長も嬉しいと思う、と言う加藤。

 

春野は、わかった、と言って、しばらくバタつくかもと、二人に断りを入れる。

 

柳女は自分たちにサポートできることがあればなんでもする、と言う。

 

春野が、ありがとう、と礼を言うと事務所の電話が鳴る。

 

加藤と柳女は、電話に出る春野に聞こえないように会話する。

春野が泣いたかと加藤に問われた柳女は、私は見てないと答える。

大丈夫かな、と心配そうな加藤に、柳女は臣(おみ:加藤の下の名前)はどうなの、泣いた? と問う。

ROUTE END 第3話 加藤と柳女

加藤は柳女の顔をじっと見て、視線をそらす。
「お前と同じだよ」

 

電話を終えた春野は、よし! と勢い良く言って受話器を戻す。
「社長が殺された部屋 俺が清掃できることになった」

 

加藤と柳女が驚く。

 

現場に向かった春野。

橘社長が”END”になっていた現場に入る。

ROUTE END 第3話 春野

春野は血に塗れた風呂場を見ている。

 

大家の言葉を思い出す。
(警察が床を剥がしてますので張替えもお願いします)

 

“END”と体液の跡が残ったフローリングを剥がす。清掃作業を行っていく。

春野は、橘社長に連れられて、初めての清掃現場に入った時のことを思い出す。

 

スポンサーリンク



初現場にて

橘は、初っ端の現場としてはきついかもしれないが自殺して発見が遅れ、腐乱した遺体があった説明する。

春野は、自殺、と呟く。

春野はゴミ袋に衣類などを詰めていく。

無理矢理袋に詰める様から、イライラしていることが感じ取れる。

そんな春野を橘はじっと見つめている。

「自殺って人殺しと同じだと思うんすよね」
作業の手を緩めることなく、春野は唐突に語り出す。

橘は、ん? と春野を見る。

「内か外かの違いだけでどっちも命をバカにしてやがる」

「なんで自ら死を選ぶんですかね?」

「はっきり言ってバカですよ」

ROUTE END 第3話 春野

「尊厳死とかは仕方ないけど」

「生きるためにさんざん他の生き物食っといて最終的に自ら捨てるなんて」

「バカにしてる」

橘は、怒気を含んだ春野の語りをじっと聞いていたが、春野を諫めるように話しだす。

 

――理屈は心を諭したり焚きつけたりはするが心そのものを作りはしない。

え? と聞き返す春野。

春野に向き合う橘。
「春野お前…死にたいと思ってるだろ」

 

春野は視線を伏せる。
「……俺は自殺なんか絶対にしない」

 

橘は、だが死にたいと思ってるな、とブレずに問いを重ねる。
「だからここに来た…死なないために」

春野に近づいて、橘は春野の持っているゴミ袋を探る。

橘は、鍵がついてる、と鍵付きの箱を取り出し、春野に向けて箱を掲げる。
「遺族にとって大事なものかもしれない」

「捨てるな」

橘が春野に諭すように言う。

 

雑な仕事はするな。
自分にとって必要と思ってこの仕事に就いたならなおのことちゃんと見ろ。
対話しろ。

ROUTE END 第3話 橘

死者と。

 

春野は、橘の体液の跡を見て嗚咽していた。

ROUTE END 第3話 春野

母が死んだ時は流れなかった涙。
人の死で初めて泣いた春野。

春野は、警察が手間取るなら俺もエンドをさがしてやる、と決意する。

スポンサーリンク



五十嵐の弟

高祖根警察署。

会議が始まると声をかけられる五十嵐。

給湯室でスマホに表示させた写真を見ている。

ROUTE END 第3話 五十嵐

(晶――私は目が覚めたよ)

(あんたのことこれからも考えはするだろうけど)

「もう今をおろそかにはしない――」
スマホに表示されたのは、笑顔の五十嵐が若干困ったような表情の弟の首に腕をかけている写真だった。

 

これ以上エンドの被害者は出させない、と決意に満ちた表情の五十嵐。

感想

弟に自殺と言う形で先立たれて落ち込んでいた五十嵐は、似た過去を持ち、共感し合える春野と出会い、春野に頼まれる形でエンド逮捕のために決意を新たにする。

 

五十嵐が奮起した様子を見て「完全復活だな」と言う小阪が心強くもあり、死亡フラグを心配する自分がいる(笑)。

 

サスペンス作品において、こういう良い上司が死ぬ確立は決して低くはない。
いつ退場してもおかしくないと考えておきたい。

 

なんだか最後の写真は、何だか五十嵐の弟の晶と2話で春野と目が合った若い男が似てるように思える。
ROUTE END 第1話 怪しい男
(第2話より。)

 

晶は実は死んでいなかった、なんて展開はあり得るのか?

きちんと検死した上で死亡認定をしているはずだし、別人の死体を取り違えるなんてありえないと思うんだけど……。

 

五十嵐のスマホに表示された最後の写真から、五十嵐が元々歯を見せて笑う明るい女性だったことが伺い知れる。

 

それが、弟の晶の自殺によって変わってしまった。

晶がいなくなってしまったこと、何より晶が何に苦しみ悩んでいたのかを共有することができなかったことが五十嵐を苦しめている。

 

五十嵐も春野も、エンドを追いかける過程で真実に触れるだろう。

 

それがどんな内容であっても春野も五十嵐も前に進むしかない。

 

以上、ROUTE END(ルートエンド)第3話「復活」のネタバレ感想と考察でした。

次回第4話に続きます。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA