第29話
第28話のおさらい。
レイが孤児院の秘密を知っていたのは幼児期の記憶をほぼ無くすという、人間誰もが経験する幼児期健忘がレイの身に起こらなかったためだった。
生まれてからの記憶は飼育場で商品として扱われていたのに、施設に来てからママに愛され、厚遇されることに幼児期の記憶との矛盾が生じる。
大きくなったレイが字が解読できるようになって、本を読み始めてからレイの内で生じていた矛盾は理解へと変貌を遂げた。
レイは孤児院の現実こそが紛れもなく虚構であることを知る。
6歳の誕生日にママに直接それを問い質したレイ。
その際のママの反応から自分の幼児期の記憶が確かなものであり、孤児院こそが残虐非道な農場であることが真実なのだとレイは確信する。
真相に気づいたレイを殺す様子が無いママにレイは取引がしたいと交渉をもちかけていた。
GF農場には5つの飼育場が隣接しているため、孤児院の門を越えたところで大勢の大人や鬼がいるという。
しかしレイはだからこそそれが警備強化は行われない根拠になるのだとエマとノーマンに言う。
6年間ママに尽くして得た報酬である電子機器の部品を組み合わせて発信機無効化装置を作っていたレイはそれをノーマンに渡す。
夜、食堂で子供たちを前にノーマンに里親が見つかったので明日孤児院を出るとママが発表。
子供たちは皆驚き、しかし祝福する。
脱獄への強い意思を持ち、ママを睨むレイ。余裕の表情でレイの視線を受けるママ。
翌日、通常通りの一日が始まるが、ノーマンは孤児院から姿を消し、子供たちの決死の脱獄計画が始まる。
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第29話 潜伏2
※後日追記します。
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