いよいよオンエアとなったアニメ刻刻。
出来ればアニメが始まる前に漫画のレビューを書いておきたかったんだけど仕方ない。
正直、アニメ化されただけでも飛び上がるほど嬉しくて、出来も良い。
第2話以降も期待出来る。
感想と銘打ってはいるけど、この記事でやってることは原作との違いを見つけてメモしていくのが主かな。
目次
第1話
樹里が28歳から22歳へと変更
まず、原作との大きな変更点として、樹里は就職活動中の大学4年生という設定に変更されている。
ちなみに学部は教育学部。
原作では樹里の年齢は28歳だ。
就職活動をしている点は同じだが、新卒という立場で行っているわけではない。
原作の樹里は、ある程度社会に揉まれてきて落ち着いている雰囲気がある。
ニート親父やニート兄貴に関しても諦めてある程度受け入れているように見える。
しかし、アニメ版の樹里はニート共(笑)にもうちょっと当たりが強い印象を持った。
そして、閉塞感の漂う祐河家を脱出する為に都会で就職し、一人暮らししたいと考えている。
原作より年齢分幼く、その分、感情豊かに描かれているように思える。
22歳に変更したからヘアバンドを使ってないってことなのかな?
原作の樹里のヘアバンドで前髪を後ろにもっていってる髪型、好きなんだけどなー。
あと、就職面接の後のワイシャツとスカートにエプロンを合わせたファッションも好きなんだけど、アニメでは違う。
Tシャツとショートパンツに、裾の長いまるで白衣に見えるようなアウター(シャツコートと言うらしい)。
誘拐犯から電話を受ける頃には既にスーツから着替えている。格好はラフと表現して良いだろう。
※1月29日追記
1月20日のアニメイトタイムスの記事で、大橋監督が長女から次女へと変更した理由を語っているのを発見した。
──主人公の佑河樹里が、原作では長女だったのが、アニメでは次女に変更されています。これはなぜですか?
大橋:企画時の視聴者層のターゲットが20歳前後なので、原作での30歳近い女性よりも、大卒で、よりターゲットに近い年齢のほうが共感を得やすいだろうという判断です。
また、ラストシーンにも関わることなんですけど、この年齢のほうが最後の選択がより重たい決断になるかなという狙いもありました。もちろん原作サイドにも「こういう意味で変えています」と確認を取った上でやっています。
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1516155372
堀尾先生にOKもらっててほっとした。これだけ大きな変更であれば当然だよね(笑)。
あー、それでも28歳の樹里が見たかった……。
原作が一定の評価を受けていたわけだし、そのまま長女の設定でも良かったような気もするけど……。
最後の選択か……あれは確かに若い人ほど決断にエネルギーがいる。
そのシーンで受ける印象が漫画とどう違ってくるか楽しみにしておこうと思う。
追記終了。
いきなりこの人物を出しちゃうのか、という驚き
1話冒頭から原作のラストにおける重要な存在が登場。
アニメ放送直前にLINELIVEでプロデューサーや監督、声優の安済知佳さん、瀬戸麻沙美さんのメンバーで生放送されたスペシャル番組内で監督が触れていたけど、いきなりすごい事やるなぁ(笑)。
一応ネタバレありの感想記事なんだけど、これは流石にこれ以上言及できないな。
原作未読の人はこの女性を覚えておくといいかも。
オープニングかっこいいじゃないの……
癖になる。良く動いているし、何度も繰り返し観たいと思った。
監督曰く分かる人には分かる仕掛けをしてあるとか。
これは是非確認しなくては。
しかしこのOP、スタイリッシュで疾走感があっていいね~。
miyaviさんとkenkenさんのコラボか~。豪華だし、力入れてるのが分かる。
疾走感、そしてブレイクと緩急がある曲に映像も合っている。
ニート親父とニート兄貴は漫画そのまま
ニート兄貴の翼のダメっぷりが際立ってるなぁ(笑)。
妹にすら強く出られない。
別にそれは悪い事ではなく、根が優しい事の証明なんだけどね。
真を幼稚園に迎えに行って、生意気なガキに蹴られ放題なのも原作そのまま。
しかし、真がかわいいな~。
声優に実際の子供を採用しているのも良い。
ちょっと真の父が誰なのか分からないというのは確か原作では無かったような……。
早苗の描写に関してはせいぜい一生懸命スーパーで働いているところくらい?
止界の説明
時を止めて誘拐犯の待ち受ける県営団地に向かうまでにじいさんから樹里とおやじに対して説明。
止まった世界で人は犯罪に走る傾向があるという説明はアニメ独自。
さらに、止界に浸り切った人間は最後には止界に飲み込まれる、と続く。
本来じいさんが団地での身代金受け渡しに関して違和感を覚え、それを口にするが、その役を貴文が代わりに行っている。
そして、本来であれば前述のじいさんの呟きに、計画性があるなら初めから裕福な人間を狙う、という指摘をするのは樹里なのだが、その役がじいさんになっている。
樹里を22歳に変更したことに伴う変化なのかな?
原作の樹里が鋭い洞察を見せたのは、28歳まで社会で揉まれた6年間での成長なのだと勝手に納得した。
(そもそも原作では樹里が大学を22歳で出ていたのかどうかの描写は無いけど、アニメの設定に準拠して)
敵サイドの風貌の違い
飛野が金髪(笑)。
ヤカラ感が増してるね~。
あと、佐河がはじめの一歩の沢村竜平みたいなデザインになってる!
佐河は原作でも目が座ってて、それでいて落ち着きがあり、大物感を纏っていた。
髪型がただ単に坊主頭が伸びただけ、みたいな適当な感じだったからこそ強調される狂気があった。
アニメのデザインは、佐河の元々の凶悪な雰囲気を分かりやすくしているんだろうな。
ボス感を出そうとしている?
ちょっとかっこいいよね。
個人的には原作の方が狂気を感じるかも。今後の佐河の活躍に期待。
神ノ離忍はCG制作
真にナイフを突きつけるヤクザの背後に止界の「管理人」的存在である「神ノ離忍(カヌリニ)」が出現して第1話終了。
神ノ離忍はCGで作られてた。
木の枝が覆い茂っているような状態になっている神ノ離忍の背中を夕日が照らしているカットで「CGすげー」と思った。
この異様な化物の迫力がきちんと表現されていて嬉しい。
次回、冒頭ではいきなり……。
エンディングも好み
ぼくのりりっくぼうよみってアーティストの名前は知ってたけど曲は初めて聞いた。
この曲の感じ、すごく好きだわ。
なんかどこか懐かしさを感じる。
落ち着いた曲調。
いわゆる「メロウな感じ」とでも言えばいいのかな?
久々にゲームのサントラ以外の音源買うか。
そしてその曲に合わせたED映像も良かったんじゃないかな。
EDに出て来るキャラはほぼ樹里と間島さんだった。
クールビューティーっぷりが冴え渡る間島さん。
夕日と、飛び出つ瞬間で止まったカラスをバックに立っているじいさんがかっこいい。
樹里の色々なポーズや表情にドキドキしたが、個人的には樹里は露出しない方が良いんじゃないかと思ってるんだけどな~。
樹里の最高のファッションは、Yシャツ(でいいのかな?)、スカート、デコ出しヘアバンド、エプロンでしょ(笑)。
着替えた後もかわいいけど。
原作でも変なサービスカットは一切無かったけど、十分に女性として魅力的なキャラだったしね。
でも、アニメのEDにおけるセクシーな一面を表現した樹里も悪くないかな。
若さの溌溂とした輝きを表現してると勝手に思って納得している。
あと、第2話から登場する間島さんは、アニメにおいて漫画以上に刻刻二大ヒロインの内の一人として十分な魅力を放つ予感がする。
原作でもかわいいけど個人的にはアニメのキャラデザインの方がどっちかと言えば好みかも。
クールな印象がより強調されているように思う。
クールビューティーって好きなんだよね。
もう少し先になるだろうけど、間島さんと迫のやりとりが楽しみ。
ちなみに、ED後の次回予告が次回予「刻」。
堀尾省太先生の漫画の様に、細かいところをとことん拘ってやろうというアニメ制作陣の意気込みが現れているのだと思う。
第1話のEDカードはオノナツメ先生
いいね~。
オノ先生は特にじいさんが気に入ってるのかな。
スタイリッシュ過ぎる。
あと貴文に笑った。お前は誰だ(笑)
モーニングツーで描いている漫画家が今後、EDカードを担当するんだと思う。
第2話は誰かな?
2クールあると飛び上がるほど嬉しいんだけど……
原作で言うと第2話の途中までがアニメの第1話だった。
アニメの第2話は原作の第2話の続きから第3話ちょうどになるのかな。
そうするとかなりキリは良いと思うけど、それだとペース配分が気になる。
アニメ化発表からずっと気になっているんだけど、果たしてどう進行していくのか。
1クールだと、途中でかなり上手い事端折らないといけない。
もし2クールあるならじっくり見られるから喜ぶべきことなんだけど、今のところそういう情報は知らないし不安があるなぁ。
丁寧にアニメ化してくれてるからきちんと端折らずやって欲しいところ。
面白かったし、次回への期待が膨らむ第1話だった。
第2話の感想。
この記事書き終えたあと漫画読み返してるけどページをめくる手が止まらん。
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