前回の原作には無い展開での引きで気になって仕方なかった第4話!
そりゃ、樹里が死ぬどころか怪我ひとつ負う事はないんだろうけど、どうやって切り抜けるのか気になって仕方なかった。
こういうのって、案外あっさりと回避出来たりするけど(笑)。
第3話の感想記事はこちら。
目次
第4話
樹里とじいさんの活躍
止者になりすましてナイフで奇襲してきたチンピラから樹里を守ったのはじいさんの瞬間移動だった。
やっぱそれしかないよね(笑)。
じいさんはチンピラにタックルして、瞬間移動でチンピラごと樹里から離れる。
チンピラが今度はじいさんをナイフで襲おうとしたところを樹里が霊回忍の追い出しの一撃を加えて二人は窮地を逃れる。
樹里もじいさんも互いに必死になって相手を救おうとした結果とはいえ、良い連携プレーだった。
全くの素人なのに実愛会サイドと互角以上の戦いが出来るのは佑河家の人間が止界で発動できる特殊能力のおかげだろう。
とはいえ、強力な武器を持っていることと、相手に勝てるということはまた別の話。
樹里の能力が相手を殺す危険があるものだったら、樹里はそれを行使出来ないかもしれない。
実は、樹里の霊回忍追い出しは喰らった相手はかなり苦しむし、間島が指摘した通り、霊回忍が身体から出るのにタイムラグがあると下手すると死ぬ可能性もあるという危険な能力だ。
樹里はそれを知らないのもあって、敵に向かって迷わず能力を使えている。
樹里やじいさんが戦えているのは、能力を持っている事も含めて、色々と運にも助けられている部分もあると思う。
しかし一番重要なのは、翼と真と貴文を助けて家族揃って日常に帰りたい、という想いが原動力となっているという事ではないか。
生き残ろうとする力が強いから能力を行使して敵に勝てている。
佑河家は停滞ムードが漂うテンション低めの家庭だが、止界での実愛会との激しい戦いを通じて徐々に変わっていく。
自分にとって刻刻は、グロあり、化物あり、悪役の会話が妙にリアルだったりとハードなSFでありながら、実は読み終えた後は家族に関して最も考えさせられるのが最も面白いところだと思う。
今のところ、アニメはそれをきちんとやってくれていると思う。
さらに、樹里の削ったセリフをどこかで入れて欲しいんだけどちょっと難しいかな。
原作では樹里とじいさんが再会するのは路上ではなくマンションであり、そこで樹里はじいさんに幼い頃止界に入った事があるのを思い出したと告げる。
そこで樹里から霊回忍を追い出されかけた経験から、じいさんは翼や貴文はおろか、樹里にも止界術を伝える事を諦めた事を樹里に告白する。
原作では樹里が「やっぱり相談して欲しかった」と食い下がる。
このセリフはアニメでは無い。樹里がこのセリフを言うタイミングでチンピラ3人が追いかけて来る為だ。
樹里が家族ときちんと向き合おうとしているのに、じいさんはそうではない、というズレを強調して欲しかった。
そうすることで後半に活きて来ると思うんだけど……。
後からこのセリフをどこかで入れてくれたら欲しいな。
じゃ、自然にそのセリフを入れるタイミングがあるかといわれれば難しいが……。
昔、じいさんと幼い樹里が入った止界の回想
ほぼ原作通り。
じいさんが樹里に霊回忍を追い出しの能力を食らい、止者で無くなりかけたじいさんが何とか目で追った猛スピードで動く樹里の表現は良かった
原作を読んでいた時のイメージそのまま。
止界で人は停止した一瞬の中を動く。
それを動画で表現するとこんな感じなのか。面白い。
子供の間島かわいい。
戦う樹里
チンピラ3人に見つかり、樹里とじいさんは逃げ出す。
しかし、じいさんの体力が持たず走り続けられずにチンピラたちに追い詰められていく二人。
地面に突っ伏して激しく息をつくじいさんを守るように樹里はチンピラと相対しつつ、脳裏では我慢の限界に来ていた。
突然家族を誘拐され、新興宗教と雇われチンピラに理不尽に自分たちを狙われる。
自分に襲い掛かったあまりにも理不尽な状況。
チンピラに追い詰められながらも自分たちの置かれた状況の理不尽さについに樹里はキレる。
3人のチンピラに悠然と歩み寄り、樹里は本石を思いっきりチンピラに投げつける。
石はチンピラの目の前で推進力を失い、空中に留まる。
それに気を取られたチンピラの懐に潜り込んで霊回忍を追い出し、続けざまに他のチンピラも同様にやっつける。
デカパイとなじられてキレたのには笑った。
原作では決して胸が大きいわけではなかったけど、アニメではそういう設定になったのか。
これは原作と本編には影響は無いだろう(笑)。
チンピラ3人を片付けた樹里は吹っ切れて、今度は他のメンバーを積極的に探し、瞬間移動を使うじいさんのサポートを受けて見事に撃破する。
そして、腹を鳴らす樹里。
夕飯食べてないからしょうがない(笑)。
樹里とじいさんと近場のコンビニに行く。
チンピラの止界での振る舞い
そのコンビニはチンピラがたむろしていた形跡として店の棚が荒れている。
原作では樹里たちはせいぜい食料調達する程度だった。
貴文が真の前でおもちゃにお金を払う振りをしておもちゃをプレゼントしていたり、話の終盤で樹里が店からパンを盗む事など、細々とした事を抜いて、割と佑河家はモラル高めという印象があった。
原作にはいなかったチンピラにより、そりゃ止界に入ってこういう事をやる奴もいるよな、と再確認させられた。
何やってもバレないならコンビニでこういう荒らし方をする奴もいるだろう。
樹里、貴文を伴って団地に向かう道すがらじいさんが言っていた、止界で人間が欲望に負けて色々盗みを働いたりするという説明の通りの行動だった。
これは、原作未読の初見の視聴者に向けて、より分かりやすく実愛会サイドが止界という場所を求める理由を分かりやすく説明する効果があるのではないか。
翼と真を助けに団地へ行くじいさんと樹里
チンピラとの戦いやコンビニに寄るなど、オリジナル展開を経て、とりあえず原作の流れに戻った。
そこで本来止者であり、その場で停止しているはずの翼と真の姿が無いことに気付いた二人は、神ノ離忍にやられた阿南の霊回忍が翼に入って、拘束から抜け出したのだと知る。
早苗の働くスーパーに行く翼と真
信者のブーメラン発言
このシーンは原作には無い。
まず、シャツについた血を拭っている実愛会の信者が、バッグに肉を入れて万引きしようとしているその瞬間で固まっているのを発見する。
万引き女性に向かって「下衆な……」と一言呟いた直後、その女性の大きな胸に目が行く信者。
手を伸ばそうとしたところで、楽しそうな声を上げてスーパーに入ってくる真が現れて信者は身を隠す。
下衆な、って言葉が直後に自分にそのまんまブーメランとして返って来てて笑った。
しかし、これも止界に来たら考える事かもしれない。
そもそも、原作でも、樹里に鼻を折られる事になるチンピラが、自転車に乗ったまま固まっていた女性の胸に顔を埋めていたマヌケなところを樹里に発見されている。
アニメでは、元々削られていたシーンをオリジナルという形でここに持ってきたということだろう。面白い。
停止している早苗を前にした翼と真
注文し過ぎたトマトのホール缶を、早苗がスーパーの入口の目立つ場所に積み上げている作業中、ちょうど崩れてしまったその瞬間で停止しているのを真と翼が発見する。
崩れて宙に投げ出された状態のホール缶を山に戻して早苗に得意そうにする真がかわいい。
しかし、何の反応も無くちょっと落ち込む真を翼が帰宅を促す。
良いオリジナルだと思うが、真に、母である早苗が停止している姿を見せて良かったのかな。
原作では真は早苗が止者になっていることを知らない。
だからこそ樹里やじいさん、貴文などと特に不安を感じる事無く大人しく行動するのだと思う。
終盤で、真は母に会いたくて泣く。
ただ、実際その描写は無い。
あくまで樹里がじいさんに自分が目撃した真の泣く様子を話すのみだが、結局、真は最後まで早苗が止者であることを知らない。
アニメでは真は早苗が停止していることを知っている。
すると、真の精神に限界が来るのが早くなりそうな感じだけどどうだろう。
実愛会で佐河、柴田から詰問を受ける貴文
ほぼ原作通りだが、柴田のセリフが多くなっている。
本来佐河がつらつらと語るセリフを柴田が代わりに言う。
それによって、佐河に大物感を出そうとしたのかも、と思った。
佑河家の離れでの加藤、迫、間島たちのやりとり
ここも原作通り。
樹里から攻撃を食らって鼻を負傷した名も無いチンピラが加藤との話の流れで逆上。
止者の頸椎を折ろうとして殺意を感じ取って出現した神ノ離忍により頭を潰される。
そしてエネルギーを失って力尽きた神ノ離忍の中から間島が人間の頭部と胸部を発見する。
間島が神ノ離忍に関して加藤と迫に説明し、自分の家族が神ノ離忍化した事を告白して終了。
エンドカードはアダチケイジ先生
グラゼニのアダチ先生によるエンドカード。
アダチ先生は同じ講談社のモーニングで連載しているし、仲が良いのかな。
著名な漫画家によるエンドカードが続く。
やはり24話か?
原作の第12話の途中までが終了。
アニメ第4話は原作第10話~12話の途中まで。
感想記事を書くたびに毎回どうなのかと書いてるけど、このペースなら24話の可能性が高そう。
2クール楽しめるとすれば嬉しいな。
第5話の感想記事はこちら。
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