アニメ第3話は原作で言うと、第6話から第9話までの内容だった。
途中までは原作通りだったが、途中からアニメオリジナルの展開が待っていた。
次回への引きもバッチリで面白かった。
第2話の感想記事はこちら。
目次
第3話
オープニングに変更が
まず第3話冒頭、前回の続きで樹里が首を絞められる場面から始まる。
絶体絶命の状況で家族を想う樹里の瞳が白く変化。
そしてオープニングに入るが、そのラストで樹里が張り手を繰り出す際に第3話冒頭で変化したように瞳が白く変わるようになる。
これは、止界で霊回忍を追い出す力に目覚めた樹里の特徴を反映している。
今後も物語の進行に応じてオープニングはもちろん、ひょっとしたらエンディングも変わるかも。
LINELIVEで行われた初回放送直前SPで、大橋監督が言っていた「オープニングに注目して」というのはこういうことだったのか。
ということは、まだまだ色々変化していくだろう。
今回を考えれば、今後どこが変化するかの想像はつくが、どう表現してくれるのか楽しみだ。
注目したい。
間島と間島の回想無し
二人による重要な回想が無くなっている。
アニメでは樹里は頭が整理し切れず、記憶の全てを思い出すことが出来ない。
メチャクチャ重要な回想で、ガッツリとネタバレなので、これは下に分割する。
迫と間島の関係
まず、迫のキャラデザインが短髪から坊主になってる。
金髪になった飛野と同様に、チンピラ感が増してるように思う。
迫は可愛げのあるキャラだ。
原作で迫は間島から、じいさんが止界では瞬間移動の使い手になる事を聞き、自分も出来るかどうか一人こっそり試している姿を間島に発見されてしまう。
そして、それまで読者に冷たい印象を与えていたであろう間島が、とっさに何事も無かったように誤魔化そうとする迫のおかしさに笑いだす。
読者として、そんな間島の姿にキュンと来るんだよなぁ。
前回、アニメ第2話で削られてしまったシーンだ。
このやりとりで止界で一家を消そうという異常な状況下において間島と迫は互いに少し気を許し合う。
今回のアニメ第3話では、むしろ迫はチンピラ連中の中では最も間島を疑っている節すらある。
あえて指摘するなら、間島の胸を覗ける位置にいる事に気付いた迫が顔を赤らめて目を逸らす所は今後の展開の布石になっているか。
しかし、それ以外に互いを特別視するような場面は無い。
当然、間島にとって迫はまだまだ他のチンピラ達と同じ立ち位置でしかない。
間島が迫に対して樹里を殺さずに捕まえられるかと問うが、それを抜きにすればここまで間島から迫に対して気を許している場面が無い。
今後の物語の進展で真に重要なのは、その後、間島が迫と二人きりになった際に自身の秘密を迫に話す場面だと思う。
物語の進行上欠かせない場面だと思うが、果たしてどう自然にそこに繋げていくのかが少し気になった。
迫と間島が少しだけ互いに気を許し合っている、という前提があって間島が迫に自身に関する重要な話をするのだと思うんだけど……。
佐河にも伝えていない重要な秘密を、簡単にチンピラには話さないでしょう。
原作で、二人が置かれた状況を考えると、互いに気を許し合う描写が無くても間島が迫に秘密を話さないわけではない流れだと思うけど、やはり話す事を決めた納得できる布石は欲しいと思った。
書いてて思ってけど、これ、重箱の隅に過ぎないのかな……。
アニメでもいい感じだ。
潮見登場。彼も良いキャラなんだよね。
真がかわいい
神ノ離忍呼び出し実験の被験者となり、頭を潰されたチンピラの体から出た霊回忍が真の体に入り、動けるようになる。
停止していたにもかからわず何事も無かったように起き出した真と、それに驚く翼とのコミカルなやりとりも原作通りの流れ。
翼は自分と同じような引き篭りになって欲しくないあまり、誘拐されていた事実を隠そうとする。
しかし真はそんな翼に誤魔化されず、誘拐は終わりなのかと問う。
止まった世界を無邪気に受け入れてはしゃぐ真が超かわいい。
原作のイメージそのままだった。
特にこの翼に体当たりするシーンの感じとか。
実愛会に雇われたチンピラ達
ここからかなり原作と展開が変わっている。
なんと、迫たちではなく、原作には登場しない新しい敵が登場する。
コンビニ内にたむろする彼らは、世界が止まっているのをいい事に勝手に飲食をしたり、レジを漁ったり、客の女性のスカートをたくし上げてパンツを下ろすという悪事を行う。
そうしていると、本石を持ってコンビニ前の道を通り過ぎる樹里の姿を発見する。
迫たちが樹里を取り逃したことを知り、彼らの代わりに「ボーナス」を得る為に新チームは樹里の後をつける。
彼らが言っていた資料に関しては、実は原作でもほんの少しだけ登場する。
しかし本当に少しで、話のラスト近くで樹里たちが見つけるだけ。
実愛会サイドの人間が資料に言及したり、実際に見ている描写は無い。
樹里とじいさんが再会して以降の流れ
原作では、樹里とじいさんが落ち合う場所は二人が話し合っていた場所、あらかじめ決めておいたマンションだった。
しかし、アニメではじいさんはマンションに戻って樹里が来ない事を不安に思ったのか、街中を探す。
そして本石を持ってマンションに向かっていた樹里は陸橋の下でじいさんと合流する。
原作では、じいさんと樹里はマンションで落ち合った後、じいさんは樹里の首に絞められたアザを発見して落ち込む。
会話は続き、数か月前から佑河家は狙われていた事、術を使わされたことを樹里はじいさんと情報共有する。
そして、幼い頃、じいさんの手によって止界に入った事を思い出していた樹里は、石を内緒にしたことをじいさんに問い詰める。
しかしアニメにおける樹里はまだ記憶を取り戻していないのでじいさんを問い詰めることは無い。
重要なやりとりなので、この辺りは次回以降どこかで回収されるはず。
樹里とじいさんに襲い掛かる敵
樹里とじいさんが陸橋で会話していると、新しく登場した敵の一人が迷い人を装って二人に近づく。
チンピラは余裕たっぷりに自分の正体をバラし、二人に特殊警棒で攻撃する。
じいさんは樹里と瞬間移動して攻撃をかわす。
そして、姿を現した他の敵のメンバーが二人を襲うが、じいさんは連続で瞬間移動を繰り返して攻撃をかわし、何とか逃げ切る。
チンピラ達から逃げ切り、樹里とじいさんは警戒の為に道路の中心を歩く。
しかし、横断歩道に差し掛かろうとする時、横断歩道上で停止していたサングラスの男が動く。
樹里とじいさんは、チンピラの一人が止者に擬態していたのに気づかない。
チンピラはナイフを取り出し、通り過ぎた樹里の背中に向けてナイフを振り下ろす場面で第3話終了。
超、先が気になる終わり方!
瞬間移動を目の当たりにしても一瞬驚くもののそこまで怯まないチンピラに一瞬違和感を覚えたが、そもそも止界を体験しているし、超常的な出来事に耐性がついているからだと理由は自分の中で補完した。
それよりもこの新展開に驚いた。
まだ話の筋が原作とまるで変わっていると言えるまでの状況ではないが、ここからどうやって原作の流れに戻っていくのか、それとも原作を逸脱していくのか。
すごく気になる。
エンドカードは高橋のぼる先生
能條純一先生と来たら、そりゃ次は高橋のぼる先生だよなぁ。
場面のチョイスが最高。
堀尾省太先生がアシスタント先としてお世話になった先生が続いた。
能條先生、高橋先生という二人の恩師の元でアシスタント経験を積み、技術を磨いてきた事に関して、堀尾省太先生に関して調べたこの記事にも書いてある。
次の4話以降では、恐らくモーニングツーで連載している作家の中からエンドカード提供があるのかな。
24話構成に期待
前回第2話を見てアニメは1クール12話で終わるのかなと思ったけど、今回の第3話でオリジナル展開を入れてきたことでまた分からなくなった。
この新たな展開が12話構成を睨んで早く物語を畳む為の布石なのか、それとも24話構成だからこそ出来る肉付けなのかはまだ分からない。
アニメ第3話は、原作第9話までをほぼ消化した所までで終わっている。
原作は全67話。
という事は、アニメ1話あたり原作3話を使うペースならば24話構成なら多少話を膨らませても十分に畳める(単純計算にも程があるけど)。
今回、オリジナル展開に原作既読の人の反応は分かれると思うが、少なくとも自分は期待が膨らんだ。
樹里が死ぬどころか怪我すらしないであろうことは推測できる。
まず、次回第4話の冒頭でどうやってこの危機を回避するのか。
原作には出てこない、今回新しく登場した新しい実力舞台(チンピラ達)は物語にどこまで関与していくのか。
次回、第4話が超楽しみだ。
第4話の感想記事はこちら。
超ネタバレ
間島と樹里の回想
前述したが、これはメチャクチャ重要な回想だ。
とある事情で、幼少期に間島が家族と一緒に止界に迷い込む。
そして止界のあるルールによって家族が失われ、間島だけがある方法で一人現実へと戻る。
これが今回、間島が実愛会の犯罪に協力した理由に繋がっていく。
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